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恐竜博2023 

レポート

 

▼恐竜博2023 レポート4

  •  ■国立科学博物館・特別展/今度の主役は「トゲトゲ」だ!

コンテンツ

1・いくぞ!恐竜博編 2・ズール編 3・ダブルティラノ編 4・ダブルラプトル編
5・おみやげコーナー編 6・海洋堂限定ガチャ編

■「恐竜博2023」 4ページ目・ダブルラプトル編

ダブルティラノエリアを進むと、休憩スペース。
ここではパネルで「LSF」という画期的な手法による恐竜研究が特集されていた。
なんでも高出力レーザーを化石に残された軟組織に当てる事で、
化石を暗闇で発光させ、本来見る事の出来なかった新たな情報を得られるのだと言う。
古生物研究も日々進歩しているのだ!!
続く順路のシアターでは新種恐竜の「マイプ」をメインに扱ったCGアニメが上映されていたぞよ。

あ!
このなんともアンバランスな恐竜はひと目にわかる、カルノタウルスだ!
こちらも事前情報の無かったサプライズ登場ぞよね!
や〜、カルノタウルスがやってくるのは珍しい気がするな〜。
見れて嬉しいぞよ〜。
ちなみに前述のアニメの中で、マイプと獲物を取り合っていたのが、このカルノタウルスだった。

カルノタウルスは1985年に記載後、2011年に手の復元が発表されているが、肘から先が完全に母岩から取り出されている訳では無かった。
そこでアルゼンチン国立自然科学博物館が、本企画展の為にクリーニングを実施!
結果として、カルノタウルスの手はこれまでの理解とはかなり異なる姿をしていた事が判明したのだ!!

これがその綺麗にクリーニングされたカルノタウルスの右手!
これまでの予想とは異なり、どうやら指と指の間を広げる事は難しかったようだ。
この腕をどのように使っていたかはまだまだわからないことだらけだが・・・
カルノタウルスと言えば、「ジュラシックワールド」にも度々登場し、かつてアニメ「恐竜キング」ではメイン級で登場した恐竜!
玩具もいっぱい出ているけれど、これからの立体化では腕の解釈が少々変わってくるに違いない!

と言う事で、こちらの全身骨格の方は指の姿が新バージョンとちょっと違う、古い解釈となっている。

とても長い脚。
美脚ぞよ。
カルノタウルスの腿から下はまだ見つかっていないので、これは推測を含んだ長さだろう。


カルノタウルスってちょっと洗練されていないと言うか、奇妙なシルエットに感じられるぞよね〜。

もっとも、それは現代における、恐竜をキャラクター視しがちなわたくしの感性であり、
カルノタウルスがこの姿に至った事には、生存に有利な何らかの理由があったのだろう・・・。

古生物の世界は奥深いのだーっ!!

そして並ぶメガラプトル・・・えっ!?
こ、こいつは!?

フクイラプトルじゃんっ!!

ご存知、我らが日本で発見されたメガラプトル類!
2000年に学名がついたばかりの比較的新しい種類で、
タカラトミーから発売の動物フィギュアシリーズ・アニアの通常ラインナップにもいる為、ちびっ子にはお馴染みの恐竜となっている!

実体としては、断片的な化石しか見つかっていない為、このシルエットは様々な種から予想された全身骨格と言う事だろう。
福井県勝山市の化石発掘現場では、フクイラプトルの新たな化石が続々見つかっていると言うから、
この恐竜の実態が明らかになるのも、そう遠く無いかもしれないぞよ・・・。
もちろん、この全身骨格も福井の恐竜博物館からやってきたもの。
福井の恐竜博物館へは、わたくしも一度は是非行ってみたいと思っているのだが、いかんせん遠いぞよなぁ・・・。

そして、フクイラプトルより一回り大きなこちらはメガラプトルだ!
パタゴニア地方においては最強の肉食恐竜だったと思われる、恐るべき捕食者!
まるでアニメやゲームに出てくる怪獣のような、恐ろしくも鋭い形状のかぎ爪を備えているぞよ!!

これも非常に格好良い恐竜ぞよね!
メガラプトルという名前からしてもう、ヴェロキラプトルのパワーアップバージョンみたいな風格を備えているじゃないかぁ〜!

鋭く狡猾な印象を受けるシャープな頭骨。
玩具みたいな爪もカッコイイ。

これと比べると、同じメガラプトル類のフクイラプトルは、やや日本的優しさを備えている様に感じられちゃうぞよ〜(キャラクター的見方でね

非常に立派な肉食恐竜、太古の世界にタイムスリップしても、こいつに追いかけられるのはごめんなのだ!!
そして、メガラプトル特集の最後の目玉がこちら↓

新種恐竜「マイプ」の化石!
右の大きな部位は複製だが、左側に展示されているものは実物化石だ。
もちろん日本初公開!


マイプは見つかったばかりで、まだまだ謎めいた恐竜の一つ。
メガラプトル類と思しき存在だが、ご覧の通り断片的な化石しか見つかっておらず、全貌はよくわかっていない。

「マイプ・マクロソラックス」はメガラプトル類で最大にして最後の恐竜だと考えられている。
約7000万年前の後期白亜紀、アルゼンチンのパタゴニア地方に生息していたとされ、その全長は10mにも達したと考えられる。

これまでに発見された化石はごく一部だが、現在パタゴニア地方の地層表面は常に風化浸食される状況にあり、
刻一刻と化石が消失の危機にさらされている。
マイプの全貌を明らかとするには、化石が砂と消える前に速やかに発見しなければならないのだ・・・。

そして本企画展ラストの章は、「絶滅の最新研究」と題し、鳥類以外の恐竜の絶滅にスポットを当てている。
ズール、ゴルゴサウルス、ティラノサウルス、そしてマイプ・・・これらはみんな、白亜紀を最後に絶滅してしまったのだ。

地球上から消えてしまった恐竜・・・しかし、一部の恐竜は鳥類となって現代まで生き残っている。
現代を生きるカワセミは、なんと地中に巣を作る!(びっくり!
太古の昔、この様に地中に巣を作る鳥類がいたなら、そいつは隕石衝突による環境変化の影響を免れたかもしれない。

本企画展ラストにぽつんと、なんだか物哀しく立っているドードーの骨格模型。
このドードーもまた、、はるか昔に大量絶滅を免れ、現代に生き残った恐竜の子孫、鳥類の一つである。
しかし悲しい事に、おろかなにんげんどもによる乱獲や、にんげんの持ち込んだ動物が原因で、ドードーは1681年には絶滅してしまったと言う。
大量絶滅はこれまでに5回起こったとされるが、実は現在が既に6回目の大量絶滅に入っていると言う考え方がある。
ドードーにおいては、人間が絶滅の要因となってしまった・・・この事を我々はよく考えなければならないぞよ。

この大腿骨は、ドードーの実物の骨。
おろかなにんげんどもは、ドードーって何で最初に知ったぞよか?
ポケモンぞよか?
わたくしは「ドードー鳥の小間使い」という本で知ったような気がするぞよ。
さて、「恐竜博2023」の徹底レポート、どうだったぞよか?
きっとみんなも会場に行ってみたくなったぞよね!
しかし、「恐竜博」のおたのしみはまだまだ終わらない!
お待ちかね、おみやげコーナーが待ち受けているのだ!!
5ページ目「おみやげコーナー編」へつづく→




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