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| ■夏休み前哨戦!千葉県立恐竜博物館で国内初登場のケラトサウルスを目撃せよ!! |

欧州に熱波が到来し、クーラー無し石造りの建物の中でフランス人が蒸し焼きになっては数千人の死者を数えると言う今日この頃。
エルニーニョ現象によって日本の夏は冷夏になると誰かが嘯いたのは一瞬の幻、
最高気温32.6℃を記録した7月14日の朝、わたくしは千葉県立中央博物館を訪れていた・・・!
なんでもここで日本初公開となるケラトサウルスの全身骨格がお披露目されると言うのである!
恐竜の中でも獣脚類と言ったらティラノサウルス、ヴェロキラプトル、ギガノトサウルス・・・肉食の格好良い奴らで名高いグループだが、
その中にあってケラトサウルスが目玉とは実に通な選出ではないか!

令和8年度特別展「ちば恐竜博ー驚異の捕食者(ハンター)たちー」と題されたこの催し、
会期は2026年7月11日〜9月27日まで、
入場料は一般800円、高校生・大学生400円、中学生以下・65歳以上のおろかなにんげんどもはなんと無料と言うから太っ腹ぞよね!?
かくいうわたくし、この博物館へは幼少の頃に来たばかり・・・だって千葉には普段恐竜がいないからね・・・。
料金を払って久々の入場である!

今回の「ちば恐竜博」は「ぞよちゃんねる」の動画でも見所紹介特集をしているので、
こちらも合わせてお楽しみくださいぞよ!

窓口でお金を払うと絵柄入りの立派な切符に日付のスタンプまで押してくれるのは豪華であるぞよ!
近年はデジタルチケットが主流となり、こんな紙のチケットもとんと見かけなくなってしまった。
やっぱりこう言うのがあると記念になるから嬉しいぞよね!
おろかなにんげんどもも、チケットはきちんとおうちに持って帰り、フライヤーと一緒にクリアファイルにでも閉じておこう!
後から見返して2026年の夏休みを振り返る思い出になるぞよ!

「ナウマンゾウ(更新世チバニアン期)」
博物館ロビーでは早速若ナウマンゾウの全身骨格が我々を歓迎してくれるぞよ!
千葉県市原市田淵に露頭する新生代第四紀更新世中期の地層はチバニアンと名付けられており、
これは約77万4千年前〜約12万9千年前の地球の歴史を克明に刻んでいるぞよ。
ナウマンゾウはそんなチバニアン期の地層から見つかる代表的な古生物であり、本館最大の目玉の一つでもあるのだ!

77万から12万年前の化石記録が目玉と言う事は・・・そう、恐竜のいた時代よりもずっとずっと後ぞよね!
千葉県にも恐竜時代の地層はあって、銚子半島の先端部の海岸沿いに露出するものは銚子層群と名付けられているが、
残念ながら二枚貝や巻貝、アンモナイト類ばかりでまだ恐竜化石は見つかっていない。
何れ千葉の特産恐竜が見つかってくれたらこの中央博物館も盛り上がるのだろうが・・・
なんでもこの7月5日に報じられたニュースによれば、
千葉中央博物館は千葉県民の85%が利用した事がなく、うち7割は存在すら知らなかったと言う・・・!
ナウマンゾウもなかなか勇ましい姿であるが、やはり恐竜には及ばなかったぞよか・・・!!
この特別展では数々の助っ人恐竜達が駆けつけてくれているから、認知度アップに繋がって欲しいところであるぞよ!!

入口ではそんなナウマンゾウの記念スタンプも押せたが、帰って来てみると滲んでしまってなんだかわからなくなっていた!!
そして生態園にも足を運んだのにスタンプ探しなどすっかり忘れて帰ってきてしまったのはご愛敬であるぞよよよよ・・・。
やはり暑さ・・・暑さがわたくしを全体的にぼんやりさせている・・・っ!

「竜脚類の上腕骨(後期ジュラ紀)」
エントランスでは触れる化石展示も行われていた。
特別展に合わせてやってきた竜脚類ぞよ。

「アパトサウルスの大腿骨(後期ジュラ紀)」
やはり恐竜と言えば竜盤類!
巨大竜脚類も大人気グループであるが・・・今回の特別展では竜脚類の出番はここだけ。
ちょっと物足りないので念入りにさわさわしておこうではないか!!

「ケラトサウルス・マグニコルニス(後期ジュラ紀)」
そしてそして、なんとびっくり!
目玉のケラトサウルスが企画展示室からあぶれていきなりエントランスに鎮座しているではないか!
お、おい〜っ!
一番の目玉がいきなり玄関でお出迎えかぞよーっ!!

おろかなにんげんどもよ、見よ!
これぞ日本初公開となるケラトサウルス・マグニコルニスの全身骨格であるぞよ!
鼻の上の角が特徴的な事から「角を持つトカゲ」の名を冠された後期ジュラ紀の中型肉食獣脚類だ!
アメリカ・コロラド州モリソン層から見つかった本骨格は特に頭骨の保存状態が素晴らしく、
脳函や角の形などの特徴から北米産の新種「マグニコルニス」として発表されたものであるぞよ。

北米産では保存状態の良い化石が見つかっている模式種「ナシコルニス」も知られているが、
本種はそんなケラトサウルス・ナシコルニスの成熟個体と見なす見解もある。
どちらかと言うとやはり大型種の「デンティスルカトゥス(dentisulcatus)」と共に
これらの三つは同じ種の異なる成長段階と言う説の方が有力みたいぞよね。

本特別展においてケラトサウルスは第2章で詳しく登場する。
やはり第2章で登場する同時代・同地域の強豪・アロサウルスと比べるとより小柄で、ずっと原始的な系統として比較されているぞよ。

「ドリオサウルス幼体(後期ジュラ紀)」
そんなケラトサウルスの足元でちょろちょろしているこちらは後期ジュラ紀の鳥盤類鳥脚類恐竜・ドリオサウルスの幼体だ!
ケラトサウルスの主要なご飯であったと考えられている。

成体では全長約4メートルとされるが、ここにいる二体の幼体はほんの小動物。
同じ地域の捕食者にとっては格好の獲物だった事でしょう!

スター恐竜を数々輩出した大人気グループ・獣脚類の中にあって、ケラトサウルスはどちらかと言えば地味な部類であるぞよ。
名前を聞いてぱっと活躍が思いつかないおろかなにんげんどもも多い事でしょう!

あの「ジュラシック・パークIII(2001)」で、
衛星電話を取り戻そうとうんち相手に奮闘する(フンだけに)グラント博士らの前にひょっこり現れた野良恐竜がコイツであるぞよ!
ここからどんなハラハラの攻防が始まるんだ!?
と思いきや、うんちから漂うスピノの気配に怖気づいたのか、ケラトサウルスは特に何をするでもなく帰って行ってしまった。
なんなんだぞよーっ!
実はこの時スクリーンに登場したケラトサウルスは、T-レックスのCGモデルを改造した間に合わせ恐竜だった為に、長く画面に映す事が出来なかったのだ!
その後ケラトサウルスはアニメ「ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ(2020)」に再登場し、
ヌブラルシックスのクソガキ共を散々追いかけまわしたり、冷凍睡眠から復活した邪悪な人造恐竜スコーピオス・レックスに食べられたりと活躍したぞよ。

このアニメ版の活躍を契機に、国内では「アニア ジュラシック・ワールド」シリーズで立体化を果たしている。
この2026年にも「アニア ジュラシック・ワールド アライブ インドネミスVSケラトサウルス セット(2026年4月)」でカラバリラインナップされ、
玩具屋さんに並んでいたので、大人よりもちびっ子の方がケラトサウルスに親しみがあるかもしれないぞよね!

そんな通好みなケラトサウルスの新たな全身骨格が国内初お披露目されたのが本特別展と言うワケだ!
「新種」と言っても記載されたのは2000年の事なので別に最新の恐竜って訳じゃないぞよ。

首から尾にかけて、背中には一直線に小さな皮骨が並んでいる。
これもケラトサウルスの特徴であるぞよ。
恐らくはトゲの土台で、ディスプレイの役割を果たしていたと考えられる。

鼻先の角も生前はケラチン質で覆われ、より長く伸びていたと考えられるぞよ。
大型化する肉食獣脚類は三本指が基本となるが、原始的な形質を残すケラトサウルスは四本指。
しかし前足は貧弱で、武器としては立派な大顎と牙をメインに用いた事は明白である。
従って鼻の角も武器と言うよりは、やはり同種間のディスプレイに用いたと考えられるぞよね!

色んな装飾で身を飾っていたケラトサウルス。
するとトゲや角を認識できる程には目は良かったに違いない。
ひょっとしたら美しい色彩を纏っていたかもしれないぞよね!

こんな立派な全身骨格をほんの800円で、ちびっ子に至っては無料で見せてくれるとは千葉県立中央博物館、太っ腹であるぞよ!
しかしその割に認知度が低く人気が無いと言うのは、この博物館、千葉駅からちょっと遠いのだ!
駅から「中央博物館行」のバスに乗り込み15分揺られ、そこからまた7分もてちてちと歩かねばならない。
しかもバスを降りたところには看板も何もないので、土地勘の無いわたくし、心細い事この上無かったぞよ!
尤も、バスの進行方向に向けてまっすぐにゆけばすぐに右手に見えて来るので迷う事は無いのであるが。

また、以前には併設されていたと言う食堂が撤退して久しく、館内にも近くにもごはんを食べる場所が無いのも難儀であるぞよね!
ごはんは一日一食しか食わんストイックわたくし、昼は大体何も食わずに徘徊しているので個人的には問題ないが、
ちびっ子連中を連れたお父さんお母さんが電車とバスで足を運ぶとなると少々苦労する事になるだろう!
やっぱり博物館には朝から何時間でも入り浸りたいぞよからね〜。

とりわけこの頃の日本は30度越えの灼熱地獄・・・炎天下をうっかり歩いて移動しようものならすぐに干からびて死んでしまうぞよ!
千葉県立中央博物館はそう言った意味では少々難易度の高い施設と言えるかもしれない。
ま、駅に戻ってさえしまえば千葉は栄えているので何も問題無いのであるが・・・
博物館から最も近いバス停からバスに乗ると千葉駅に戻れず蘇我駅に連れていかれてしまう罠がある・・・!
なんかここややこしいぞよよ〜!

さて、エントランスでケラトサウルスを堪能したら早速企画展示室へ入場しようではないか!
床にスタンプされた恐竜の足跡を辿ってゆくぞよ!

本特別展はサイエンスコミュニケーターの「恐竜くん」こと田中真士先生が企画・制作を手掛けられており、
恐竜くんの手による学術的にも正確なイラストがメインビジュアルにあしらわれているぞよ!
読み応えのある会場内のパネル展示も必見だ!

恐竜の足跡を辿ってゆくと・・・、

企画展示室のゲートが出現!
いよいよ「ちば恐竜博」の開幕である!
おろかなにんげんどもよ、心せよっ!! |

いざ、入場ぞよ!
千葉県立中央博物館第1企画展示室いっぱいに広がる恐竜ワールド!
お〜っ!
なんか見覚えのあるヤツが揃っているじゃないか〜!!

この種未定のゴルゴサウルスは「ルース」の愛称で知られるもので、やはり恐竜くんの企画であった「恐竜科学博2023」でも目玉的にやってきていたものぞよね!
あの夏から久々の再会!
ルースよ〜、相変わらず病気しているぞよね〜!
まぁまぁ元気だったぞよか〜!?

「ゴルゴサウルス(後期白亜紀)」
本特別展においてゴルゴサウルスは第6章で登場しているが、会場で最も最初に目に入るのでここで紹介してしまおう!
ゴルゴサウルスは後期白亜紀のカンパニアン期、
ティラノサウルス登場より1000万年前の北米・ララミディア大陸に生息した竜盤類獣脚類恐竜ぞよ!
ティラノサウルス科の中ではアルバートサウルスと最も近縁で、ティラノサウルスとは遠い親戚ぞよ。
ティラノサウルス科はゴルゴサウルスとアルバートサウルスを除き全てティラノサウルス亜科に分類されるので二分されているのだ。

強靭な大顎による破壊力と、屈強な後ろ足による俊敏性を併せ持つ
典型的なティラノサウルス科の捕食者であるゴルゴサウルス。
化石はカナダのアルバータ州から主に発見されているが、ルースはアメリカのモンタナ州産。
「恐竜博2023」ではズールのライバルとして「ゴルゴサウルス・リブラトゥス」が登場していたが、本種はまだ研究中で新種の可能性を秘めた個体と言うワケである。
通常失われやすい指先や尾の先端も含む全身の大部分が保存された素晴らしい個体で、全身に様々な病変が確認できる。

「ゴルゴサウルス 脳函」
特筆すべきはこの脳函に残されたピンポン玉サイズの腫瘍。
これこそが世界で初めて報告された恐竜の脳腫瘍であるぞよ!
恐らくルースはこれが原因で平衡感覚に大きな影響があったとされ、
全身の異常もこの結果であるという考え方も出来る。

肩の辺りもよ〜く観察してみるぞよ!
なんだかうじゅうじゅと変形した痕跡が見えるぞよね?

正面から見るとより判りやすい。
左肩が明らかに変形・肥大化しているではないか!

「ゴルゴサウルス 肩甲烏口骨」
肩を取り出してみたところがこれ。
CTスキャンの結果、内部に骨折の痕が見られ、肥大化はこれが原因の骨腫瘍である事が判明した。
後期白亜紀には動物病院もないから、一度怪我をすると大変であるぞよ!

左の大腿骨には剥離骨折の痕が見られる。
筋肉が付着する大転子が完全に剥がれ、骨が再生した痕跡がない。
つまり、骨折後に治癒する事なく死んでしまったと言う事だ!
さしものゴルゴサウルスも足が動かないのではどうする事も出来ん・・・死にゆく定めであるぞよ!!

一方で、第4・5尾椎では癒合した跡が見られる。
骨折後に変形し、2つの骨がくっついて一つになってしまったぞよ!
これでは尻尾も思うように動かせん・・・哀れルース、満身創痍ではないか〜!!

また脛の外側の腓骨が大きく曲がり、外側に飛び出してしまっている。
イタタタタ・・・これは痛そうぞよ!!

恐竜は顔が命!(?)
哀れルースは下顎の先端もただれてしまっているぞよ。
歯の一部は歯槽ごと失われ、生々しい生き様を見せつけてくれるぞよ。

肋骨の変形や脚の疲労骨折は大型の肉食獣脚類には広く見られるが、ルースはそれ以上に様々な病変が確認できる。
これ程までに怪我や病に苦しめられた元凶は、やはり脳腫瘍の影響と考えられるかもしれないが、
残念ながら化石の記録からではルースがどんな生涯を送ったのか、正確な事は良く判らん。
全て脳腫瘍の影響と言い切る事は出来ないぞよ。

恐竜も病気をしたとは、神秘の最強生物がぐ〜んと身近に感じられる事実ではないか!
しかも、我々は保険で病院にかかる事が出来るが、
ルースは保険証も持っていなければ病院にも通えないとは難儀な生き様であるぞよ!!

ティラノサウルス出現以前のララミディアにおいてゴルゴサウルスは最強の頂点捕食者であり、
豊富な角竜類やハドロサウルス類をやっつけてはバリバリと食っていた。
しかし、決して安泰な暮らしではなく、様々な危険や病と隣り合わせに生きていたのだ。

わたくしなんて口内炎がぷつんと出来ただけでもこの世の終わりかと嘆くのに、
ルースはこんな口がただれちゃってなんと可哀想なヤツなんだーっ!
これでは梅干しも食えないぞよーっ!!

肉食獣脚類の足は普通三本の中足骨が平行に並んでいるが、
ティラノサウルス類は中央の骨を挟み込むように三本が束ねられ超絶強化されている。
これは高速走行に適応した特殊化と考えられ、一部の小型恐竜とティラノサウルス類にだけ見られる構造であるぞよ。

衝撃吸収性に優れ、運動効率を高めた足と言うワケぞよね!
やはりゴルゴサウルスは俊敏な捕食者だったのだ!!

この足で獲物を追いかけ・・・、

この大顎で喰らい付いては一撃で仕留める!
大型獣脚類の特徴として、やはり前脚は退化して小さく、指も二本しかない。

ゴルゴサウルスはティラノサウルス科の中では軽量なタイプとされているぞよ。
俊敏性と超攻撃力を兼ね備えたハンター・・・
ひょっとしたらティラノサウルスよりも敵に回したくない相手かもしれないっ!!

会場のあちこちには恐竜の頭骨と骨格スタンプが配置されている。
配布されているフライヤーに記念に押して回る趣向だ。

大人800円、ちびっ子は無料の特別展なのに豪華なフルカラーの無料フライヤー!
チーバくんはサービスが良いぞよね〜!

裏面はスタンプ帳になっている。
ティラノサウルス、ゴルゴサウルス、スピノサウルス、モササウルスの頭骨と全身骨格を集めて回ろう!

開くと中には骨格写真やイラストと共に、恐竜くんによる注目ポイントも掲載。
このフライヤーを手に会場を回れば、君も恐竜博士ぞよ!!
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| ■第一章 肉食恐竜の基本 |

さて、いきなり目玉の二大獣脚類を紹介してしまったが、いよいよメインの展示に突入しようではないか!
本特別展は「ハンターを科学する!」と題し、大小さまざまな肉食生物達を特集しているぞよ。
一口に捕食者といっても、形態や生態は千差万別、狩りの方法も様々であった。
第1章では「肉食恐竜の基本」を学んで行く。
おろかなにんげん共もご存知の通り、恐竜の二大分類のうち、植物食だった鳥盤類恐竜は後期白亜紀の末に全て絶滅し現代では見られない。
植物食の竜脚形類、そして雑食性、肉食性を含む獣脚類恐竜らは竜盤類に属する。
このうち巨大化の一途を辿った竜脚形類はやはり絶滅してしまったが、獣脚類はやがて飛翔性を獲得し、鳥類となって現代にも生き残っているぞよ。
恐竜の殆どは植物食で、肉食のものはこの獣脚類に、今のところ限られると言うワケぞよね!

「アロサウルス 頭骨」
肉食恐竜を代表し、ここでは主にアロサウルスを用いて説明されている。
アロサウルスは後期ジュラ紀の北米やヨーロッパで繁栄した大型肉食獣脚類。
最大では全長9.7メートルにも及んだとされるぞよ。
さて、肉食動物の食うお肉はどこからくるのか?
それは勿論、他の動物の肉体であるぞよ。
従って肉食動物は他の動物を捕らえて食う、つまり狩りに特化した体の作りをする。
頭骨は沢山の骨からなり、それぞれのパーツが柔軟に動く事で衝撃を分散・吸収していた。
こうして強度を保ちつつ、穴や空洞によって軽量化も図られていたぞよ。

「アロサウルス 上顎骨」
肉食獣脚類最大の武器は頑丈な顎。
多くの場合、鋭いナイフ形の歯に鋸歯と呼ばれるノコギリのようなギザギザが備わっていた。
また、歯は生涯何度も生え変わっていたぞよ。
恐竜の歯がおみやげに安く売っているのは、使い捨てでいっぱい転がっていたからなのだ。

「カルカロドントサウルス 歯 / ギガノトサウルス 歯」
なんとこないだ買ったギガノトサウルスの歯レプリカが展示されているではないか〜!!
これもナイフ形の歯ぞよね。
本特別展の展示物は殆どレプリカであるが、このカルカロドントサウルスの歯は実物とされている。
カルカロドントサウルスは巨大獣脚類の歯にしてはごろごろ売っているが、それだけにちょっと怪しいぞよ・・・。
おみやげに買う時は要注意なのだ!!

「アロサウルス 脳(模型) / アロサウルス 叉骨」
植物食恐竜と比べると肉食恐竜の脳は大きく、嗅覚・視覚・聴覚に優れていた。
鳥により近いコエルロサウルス類(展示ではコエルロサウリア類表記)は特に脳が発達し、優れた感覚・運動性を有していたぞよ。
叉骨は恐竜と鳥を繋ぐ部位で、この発見が鳥が恐竜の子孫である事を裏付けた。
飛翔する為の羽ばたきに重要なバネみたいな骨ぞよね。

「アロサウルス 前足」
鋭い爪は獲物を押さえつけるのに役立ったが、大型獣脚類程前脚は退化する傾向にある。
ティラノサウルスの手なんか随分貧弱でちょこんとついているばかりであるぞよ。
前述したとおり、原始的なケラトサウルスは四本指であったが、典型的な肉食獣脚類であるアロサウルスは三本指。
超肉食恐竜へと進化を遂げたティラノサウルスは二本指であるぞよ。

「アロサウルス 後足」
獣脚類恐竜は二足歩行が基本形。
普通は踵を付けずつま先立ちをしていたぞよ。
趾は四本だが、第1趾は退化して名残がついているばかりである事が多い。
少し変わった雑食性の獣脚類でテリジノサウルスは良く知られているが、
奴らは四本の指を全て接地して歩いていた変わり者とされているぞよ。
これは植物食への適応として増した体重を支える為であったり、ぬかるんだ地面を歩くための構造だったと考えられる。

「アロサウルス 頭骨」
骨は空洞化され、その隙間には気嚢と呼ばれる呼吸システムが入り込み、これが後の鳥類の身体構造へと繋がってゆく。
従って軽量化と気嚢の発達は、鳥に近いコエルロサウルス類や白亜紀末の獣脚類程進んでいたぞよ。
クチバシ、羽毛、気嚢システムの獲得、骨の軽量化・・・鳥類が持っている特殊な身体構造は、
恐竜が進化する上で段階的に獲得していったものなのだ。

「ヘレラサウルス 頭骨」
最も原始的な竜盤類恐竜とされる後期三畳紀のヘレラサウルス。
しかし、頭骨や骨盤からは恐竜の特徴が欠けており、恐竜類ではないとされる事もあって、諸説ありぞよ。
他にはイギリスの研究者達が2017年に言う事で、恐竜を骨盤の二大分類で分けるのは古い考え方なのではないか?ともされた。
大きくオルニトスケリダ類と竜盤類に分けて、獣脚類と鳥盤類がオルニトスケリダ類の下に付き近縁。
竜脚形類とヘレラサウルス類が竜盤類の下に位置すると言う考え方があったようだ。
もっとも、今日に至ってもこの考え方は主流でない。

「エオドロマエウス」
三畳紀の初期の恐竜類の中で、エオドロマエウスは最も原始的な獣脚類とされている。
鋭いナイフ状の歯、発達した爪、そして軽量化された骨格に完全二足歩行で駆ける為の後ろ足。
典型的な獣脚類の基本形がこの時すでに完成していた事が判る。

「プシッタコサウルス 全身骨格」
前期白亜紀の中国に生息したプシッタコサウルスは鳥盤類周飾頭類恐竜で、原始的な角竜類ぞよ。
ここでは獣脚類との比較のために並んでいた。

羽毛は獣脚類恐竜固有の構造と思われがちだが、初期の羽毛は鳥盤類恐竜からも見つかっている。
原始的な角竜類は、腰から尻尾の辺りに羽毛が生えていたとされているぞよ。
鱗から毛への進化は恐竜の進化の過程で幾度も別々に起っていたと言うワケぞよ。
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| ■第2章 多様に進化した大型肉食恐竜 |

第2章は「多様に進化した大型肉食恐竜」の特集であるぞよ。
三畳紀に登場した恐竜類。
ジュラ紀に入って植物食恐竜が大型化を始めると、肉食恐竜達もそれに合わせて体を大きくし、頂点捕食者として君臨するに至った。
先にあげたケラトサウルスも中型にして5〜7メートルに達する巨体であったぞよ。

ここで再びケラトサウルスの頭骨が登場ぞよ!

「ケラトサウルス 頭骨」
肉食獣脚類でも飛びぬけて長い歯を持ち、特に上顎の歯が長く、
歯冠(歯茎から露出した先端部)だけで最大9.3センチにもなったとされるぞよ。
頭骨に対する比率で言えば、ティラノサウルスより長い事になる。
さながら恐竜版サーベルタイガーの趣!
首の筋肉で素早く頭を動かし、獲物に対して切り裂くような攻撃を得意としたと考えられているぞよ。
当時ケラトサウルスの暮らす地域には競合する巨大獣脚類が多く存在した。
ケラトサウルスは中型や小型の鳥脚類、竜脚類などを待ち伏せし、このサーベル牙で速やかに殺害。
アロサウルスなどが横取りに現れる前にぺろりと食べ尽くしたに違いないのだ。

露出した歯冠に対し、歯の付け根を歯根と呼ぶ。
恐竜の歯化石で歯根付きと宣伝されていたら、それはより保存状態の良い立派な化石と言う事であるぞよ。
ティラノサウルスのバナナ型の歯に対し、
切り裂き攻撃を得意とするナイフ状の歯を持つヤツらは創作において狡猾な悪役に据えられる事が多い。
その点ケラトサウルスはジュラパの影響でなんとな〜くおまぬけと言うか、愛嬌のあるポジションにいるぞよね。

「マジュンガサウルス 頭骨」
後期白亜紀の終わり、マーストリヒチアン期のマダガスカル島で最大の肉食動物であったマジュンガサウルス。
ケラトサウルス類だが、丸顔の頭骨に太く短い歯を備え、違いが見られる。
頑丈な頭骨に折れにくい歯、太く短い足で重心を低くし、安定感のある身体構造など、
体の大きく愚鈍な竜脚類にがっちりと噛みついて倒す為の進化と考えれば納得がいく。
また、マジュンガサウルスは明らかな共食いの痕跡が知られる恐竜でもあるぞよ。

「メガロサウルス 部分頭骨」
メガロサウルス科は中期ジュラ紀から後期ジュラ紀に主にヨーロッパで繁栄したグループ。
他にも北米やアフリカなど、広く分布し繁栄していたと考えられるぞよ。
中でもメガロサウルスはイグアノドンと並び恐竜研究の最初期に発見された種であるからして、
恐竜展示だと下顎が象徴的に展示される事が多いが、今回は上顎もついていてお得ぞよ。

「トルヴォサウルス 歯と前足の末節骨」
トルヴォサウルスもそんなメガロサウルス科の獣脚類として並ぶ。

「メガラプトル 前足の末節骨」
前期白亜紀から後期白亜紀まで生息した中〜大型の肉食獣脚類であるメガラプトル類。
南米を中心に、オーストラリアや、この日本ではフクイラプトルなども知られているぞよ。
肉食獣脚類の中では巨大な鉤爪のある前足を武器にした独自の戦法を取る捕食者であったと考えられる。

「バリオニクス 前足の末節骨」
スピノサウルス科は前期白亜紀から後期白亜紀の初頭にかけてアフリカ、ヨーロッパ、アジア、南米で繁栄した
半水生の魚肉食と言う水辺の捕食者であるぞよ。
バリオニクスは長らく謎の多い存在だったスピノサウルスの全貌解明に大いに貢献した種であるぞよ。

そんな正真正銘スピノサウルスの頭骨レプリカも登場!
あまり巨大なのでスペースからあぶれた隙間に鎮座している!

「スピノサウルス 復元頭骨」
細長いワニのような口先。
目や鼻を水上に出し、口先に密集した水圧センサーで獲物を感知、瞬時に顎を突き出して獲物を捕らえたとされている。
正にワニのような動きぞよね!
獣脚類は骨を空洞化し軽量化していたとは前述したが、スピノサウルスは水棲動物に特有の中身の詰まった重い骨だったぞよ。
現生の鳥は飛翔の為に軽量化されているが、水中を泳ぐペンギンはやはり重い骨をしている。
また、この頃スピノサウルスの目の上部に塩類腺があったとされる論文が発表され話題となった。
これはウミガメや水鳥に見られる塩分を排出する器官であるぞよ。
スピノサウルスは川だけでなく、海水が交わる汽水域や、そのまま海にも出ていけた可能性が示されたぞよ。
映画「ジュラシック・ワールド/復活の大地(2025)」でスピノサウルスは大海を泳ぎ、モササウルスと共生関係を結んでいたが、
あそこまでヤンチャではないにしても、海を泳ぐ事がやはりできたようだ!

おみやげでもお馴染みのスピノの歯。
獣脚類に典型的な鋸歯が見られない。

魚食に適した歯の形はやはりワニにそっくりであるぞよ。
従って、おみやげに売られているスピノの歯はワニの歯化石である可能性が否めない。
正直素人では見分けがつかんぞよ。

ま〜何らかの古生物の化石には違いないから数千円でおみやげに買うくらいならロマンであるぞよ!
スピノの歯と言う事にして大事にお部屋に飾ろうではないか!!

スピノサウルスは会場スタンプにも登場している。
忘れずに押して帰ろう!!
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| ■第3章 羽毛をまとったハンターたち |

第3章は「羽毛をまとったハンターたち」、羽毛恐竜特集だ!
近頃恐竜に羽毛が生えていた!となんでもかんでも羽毛を生やすのが流行りだが、
はっきりと羽毛に包まれていた事が判っている中で代表的なのは、
獣脚類恐竜の中でもコエルロサウルス類(ここではコエルロサウリア類と表記)の仲間達であるぞよ。
映画で大人気の「ラプトル」達もこのグループに属する。

「コンプソグナトゥス 産状骨格」
コンプソグナトゥス科は後期ジュラ紀から前期白亜紀にかけて、ヨーロッパとアジアに生息した小型肉食恐竜のグループ。
全長1〜2.5メートル程で、保存状態の良い化石が多数見つかっており、羽毛や色、食べ物や筋肉、内蔵の痕跡が残るものも知られている。
ただし、分類の基準となる特徴に欠け、大型肉食恐竜の幼体と言う説もあり、系統関係は未だ混乱しているぞよ。
このコンプソグナトゥス産状骨格は、お腹にトカゲの食い残しが残っている。

「シノサウロプテリクス 産状骨格」
世界で初めて報告された羽毛恐竜化石こそ、この前期白亜紀の中国に生息したとされるシノサウロプテリクスであった。
もっとも、ここで見つかった羽毛は軸の無い原始的な繊維状のものであるぞよ。
色素の痕跡が残っていた為に、黄色や茶色、赤色系であった事が判っている。

「スキピオニクス 産状骨格」
前期白亜紀のイタリアに生息したとされるこのスキピオニクスは、
生後数日の幼体で、内蔵、血管、血液、軟骨、骨組織、筋肉までも保存されていた。
消化器系には魚やトカゲの痕跡も見られ、親が餌を与えていたと見られているぞよ。

「ミクロラプトル 産状骨格」
ドロマエオサウルス科は白亜紀を通じて繁栄した獣脚類で、恐竜の中で最も鳥に近い系統の一つ。
前期白亜紀中国のミクロラプトルはカラス程の小型獣脚類で、前足だけでなく後ろ脚にも羽毛を帯びた翼が見られる。
これははっきりと羽毛らしい羽毛であり、飛行に適した風切羽を備え、ある程度飛行能力があったと考えられるぞよ。

「ユタラプトル」
ドロマエオサウルス科では最大級となる前期白亜紀北米の中型獣脚類、ユタラプトルは
幼体を含む七体分以上の化石が集団で発見された。
デイノニクス風の体はしかしより巨大でがっしりとし、全長4.9メートル程。
後足の第2趾についた鉤爪は末節骨だけで24センチにも達するぞよ。

羽毛を持っていた証拠は見つかっていないが、系統関係からして羽毛恐竜として描かれる事が多い。
骨格だけ見ると映画に出てくる「ラプトル」に近い印象ぞよね!

まとまって化石が見つかった事から集団行動していたとも考えられる。
チームを組んで敵を追い詰める映画の「ラプトル」のイメージとまたまた重なるぞよ。

鋭い鉤爪。
脚力は獲物をしとめる為にかなり強かったと考えられる一方、足はそれほど速くなく、
同時代のイグアノドン類と同程度で、竜脚類よりは早かったと考えられているぞよ。

いかにも格好良く、映画でお馴染みのイメージと重なる肉食獣脚類の全身骨格であるが・・・
映画の主役恐竜がすぐそばに展示されている!
そう、正真正銘の「ヴェロキラプトル」だ!

「ヴェロキラプトル」
・・・ちっちゃいんですねっ!
映画「ジュラシック・パーク(1993)」で敵として登場し、
「ジュラシック・ワールド(2015)」では遂にヒロイン恐竜として主役に上り詰めたヴェロキラプトル。
劇中では巨大に描かれているが、現実のヴェロキラプトルはほんの中型犬程度の小柄な羽毛恐竜であったぞよ。

後期白亜紀のモンゴルで発見されたヴェロキラプトルは優れた聴力や敏捷性を備えた身軽なハンターで、
眼球を支える強膜輪からは夜行性の可能性が指摘されていると言う。

あの憧れのブルーがこんなに小さかったとは・・・がっかり・・・いやさ、可愛くてペットに丁度良いではないか〜!
ベータよろしくリュックに入れて可愛がりたいサイズ感ぞよ!
ちなみに映画と違ってチームで狩りをした証拠は一つも見つかっていない。

「オウギワシ」
ドロマエオサウルス類の足の鉤爪は現生の猛禽類のように獲物を押さえつける為のものと考えられる。
このオウギワシはその比較用に展示されたものだが・・・両者の爪は断面形が異なり、
猛禽類は耐久性に優れた末広がりの三角形、ドロマエオサウルス類は薄い逆三角形をする。
後者はより切り裂き攻撃に適した形状と考えられるぞよ。

「アーケオプテリクス / 始祖鳥(ベルリン標本) 産状骨格」
後期ジュラ紀に登場したアーケオプテリクスは恐竜と鳥を結び付けた所謂始祖鳥ってヤツぞよ。
尤も、現生鳥類とは別のグループで、羽ばたきによる飛翔は出来なかったと考えられている。
2026年4月に発表されたばかりの研究によれば、
熱帯の島の海辺の低い木々の間を滑空で飛び交いながら生活していたとされているぞよ。

おっと、映画さながらの情景がここでも展開されているぞよ!
鳥盤類恐竜を襲うチームワーク、「ジュラシック」シリーズを彷彿とさせるではないか!

「テノントサウルス」
前期白亜紀の北米に生息した鳥脚類・テノントサウルス。
長く上下に幅広の尾が特徴で、背中から尾にかけては骨化した腱で強化されていたとされている。

化石もたくさん見つかっており、当時は大繁栄した動物であった事が窺える。
それだけに、肉食獣脚類の良いごはんになっていたと考えられるぞよ。

「デイノニクス」
そんなテノントサウルスを襲う捕食者こそ、停滞していた恐竜研究に新たな風を吹き込んだ事で知られるデイノニクスだ!
デイノニクスの発見により、恐竜は愚鈍な爬虫類ではなく活発な温血動物であり、
また鳥のご先祖様である事を後押しするなど、現代の恐竜象が確立される事となっていった。
俗にいう「恐竜ルネッサンス」って奴ぞよね!

テノントサウルスはデイノニクスと一緒に発見される事が多く、噛み痕も見つかっている事から、
デイノニクスがテノントサウルスを捕食していた事は間違いない。
また、複数のデイノニクスが共に発見される事から、集団で狩りをしたのではないか?と考えられる根拠ともなっていた。

しかしデイノニクスが集団で狩りをしたとする証拠は殆ど見つかっておらず、この根拠は現代では揺らいでいるぞよ。
創作においてはこのイメージは強く反映されており、
映画「ジュラシック・パーク」に登場するヴェロキラプトルは、実はこのデイノニクスがモデルであるとされている。
これは映画の監修も務めたグレゴリー・ポールが提唱した
デイノニクスがヴェロキラプトル属の一種であると言う説に基づくものだが、誤りであるぞよ。
現代では映画の描写は前述のユタラプトルに近いように思えるが、ジュラパ当時ユタラプトルはまだ記載されていなかった。

メガラプトル類やドロマエオサウルス類に見られる鉤爪は「シックルクロー」と呼ばれる。
映画ではこの鉤爪をカチカチ鳴らす威嚇行動がお馴染みだが、勿論あれも「ジュラパ」に由来する創作上のキャラ付けぞよ。
すっかりお馴染みになってあちこちで見られる描写だが、ジュラパの影響力の強さが伺えるぞよね!
ところで「ジュラパ」と言えば、シリーズでグラント博士を演じていたサム・ニール氏がこの前日の7月13日、
78歳で死去した事が伝えられた。
我々はグラント博士と共に生きた恐竜をスクリーンに目撃し、共に驚き、感動を分かち合ってきただけに、
この訃報はなんとも辛く悲しいものであるぞよ。
最早言葉は重ねまい・・・ただご冥福をお祈りしますぞよ。

ここでは果敢にテノントサウルスを仕留めにかかっているデイノニクスだが、ご覧の通り体格には随分差があるぞよ。
はたして体重1トンにも達したとされるテノントサウルスを、デイノニクスが倒す事が出来たのだろうか?
ひょっとしたら集団で見つかる事の真相は、単に死んだテノントサウルスにデイノニクスが個々で群がって漁っていただけなのかもしれない。
頑張ってデカい獲物を狩るより、その辺でいくらでも死んでる奴を見つけて食う方がより安全で手っ取り早かった筈ぞよね。

そもそも現生鳥類や爬虫類に、集団で徒党を組んで狩りをする者は殆どいないぞよ。
果たして恐竜はチームで狩りをしたのだろうか?
化石記録からでは古生物の行動までははっきりと読み取れず、推測を交えて考えるしかない。
全ては悠久の時の彼方であるぞよ。

一方で、おろかなにんげんどもの科学技術の発展は目覚ましく、炭素同位体分析によってデイノニクスの歯を解析した結果、
幼体から成体への成長過程で食性が変化していた事が判っている。
この事から、少なくともライオンのように親子で同じ餌を共有する事は無かった事が判明した。
従って、やはり家族単位の群れは無かった可能性が高いぞよ。

おろかなにんげんどもが恐竜研究を始めてから既に200年以上が過ぎ、技術革新によって様々な思いがけない事実が明らかになっているぞよ。
これからも色々な説が提唱されては覆されてゆくのだろう!

我々は映画の中の格好良い恐竜と、その影響を受けたエンタメ展示、そして研究によって明らかになった最新の見解を、
上手い事より分けて咀嚼しなくてはならないのだ!

展示一つでも様々な見方がある。
単に格好良い恐竜を怪獣の一つとして楽しむもよし!
パネルを読み込んで学術的に理解するもよし!

恐竜の楽しみ方は我々に委ねられているのだ・・・!
それでは次ページでちば恐竜博の後編をお伝えしよう!!↓
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