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シュトゥルムフォーゲルII
(ガムリン木崎機)
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■バンダイ HG 1/100 VF−22S シュトゥルムフォーゲルII(ガムリン木崎機)

2024年9月発送 / 5500円+送料
「マクロス ダイナマイト7」より、ガムリン木崎の新たな愛機「VF-22S」がHGシリーズとして立体化!
プレミアムバンダイ限定の受注キットぞよ!

こちらはプレバン限定で発売されたマクロスHGシリーズのカラバリアイテム。
先に登場していた「YF-21」を元に、細部造形を変更して設定を再現したものぞよ。
初回受注ではあっと言う間に売り切れてしまいましたが、わたくしは午後の復活分で目敏く確保してなんとか買えた。
ちなみにアニメ本編に登場する青いマックス機と赤いミリア機は一般販売で2025年発売予定。

まさか令和になって「ダイナマイト7」の新規キットが出るとはね・・・!
この2024年は「マクロス7」30周年という事もあって、新曲CDが発売されたり、
Youtubeで突如公式同人オーディオドラマ(?)「歌は銀河を救えるのか!?」が始まったり盛んに企画が動いているぞよ。

シリーズ共通仕様として、差替三段変形「ショートカットチェンジ」が採用されており、
プラモながら小差し替えで劇中の全形態が再現できるのがウリとなっているぞよ。

今回も「ネーマーシール」が付属し、マーキングなど美しく簡単に再現できる他、

限定パケなのでいつもは別売りの水転写式デカールがデフォでついてくる!
腕に自身のあるおろかなにんげんどもはこっちを使って仕上げてみよう・・・!
ちなみにわたくしは今回もパチ組簡単仕上げです・・・!

という事であっと言う間の完成、まずはVF-22Sの「バトロイドモード」だ!
「マクロス ダイナマイト7」で初登場するガムリンさんの新愛機ぞよね!

プロトデビルンの襲来を受けたバロータ戦役を、歌の力で収めた熱気バサラは退屈していた。
平和な日常、代わり映えの無い日々・・・この銀河にはもっともっとデカい奴がいる筈なのに・・・
そいつにサウンドを届けずしてなんとする!?
ある日バサラはマクロス7船団を飛び出して放浪の旅に出る!
たどり着いた辺境惑星・ゾラで宇宙を回遊する銀河クジラと出会ったバサラは、
植物性の星間物質とされるクジラに心がある事に気づき、
そのリーダー格である白クジラへ歌を届ける事を決意する・・・!
銀河クジラと密猟団、そして白クジラと因縁深い巨人・グラハムのドラマには我関せず、
バサラの新たな挑戦が始まるのだった・・・!!
というのが「マクロス ダイナマイト7」のお話ぞよ。
宇宙を舞台とした「白鯨」モチーフのドラマにバサラが登場したらどうなっちゃうの!?
みたいな感じです。


こちらの紺色のVF-22Sは、そんなバサラを連れ戻す為に単身惑星ゾラへ向かうガムリンさんの新たな愛機として登場する。
2話で初登場し、ファイター形態で出撃。
バトロイド形態は4話で初めて披露し、成り行きで密猟団の逮捕に協力するが、
このアニメ全4話なので出番はこれで終了ぞよ・・・!
って事で映像作品への登場は限定受注キットになるのも納得の短さなのであった。

「VF-22」は「マクロスプラス」に登場した試作機「YF-21」の正式採用機として、
「マクロス7」本編においては対プロトデビルンの最終作戦・オペレーションスターゲイザーで初投入。
青い機体にマックス艦長自ら乗り込んだほか、
ミリア市長専用の赤い機体も登場し最終決戦では往年のコンビネーションを披露したぞよ。
原型となるYF-21はマクロスプラスではパイロットと機体を神経接続し、人機一体の超絶飛行を見せたが、
最終的にはゴーストX-9を倒す為にハイマニューバモードを発動し限界突破!
超加速のGにパイロットのガルドは耐えきれず、捨て身の特攻となってしまった。
正式採用機のVF-22においてはこの脳波制御のBGIシステムがオミットされ、コクピットは手動式となっており、
外装も概ねの印象は殆ど同じながら頭部や細部の形状が変更。
キットにおいてもスイッチ金型で設定再現が施されているぞよ。

限定キットの豪華フルセットと言う事で、本キットにはデフォで「アクションベース7」が一組付属しているのはうれしいおまけ。
股下のジョイントで飛行展示する事が出来るぞよ。

YF-21のカラバリキットと言う事で基本仕様はそちらに倣うのだが、見所としては
頭部・肩・胸の黄色いラインやパネルの一部差し色が成型色で色分けされている点ぞよね・・・!
精度も極めて高く、ぴたっと各パーツが噛み合って美しいラインが出来上がるのは流石のバンダイ・・・!
機首のセンサーにはクリアパーツが使用されてワンポイントになっている。

その一方、バリエ違いで2機、VF-22に至っては3色もカラバリが出ているだけあって、
新規パーツ部分の色分けは全く為されておらず、ほぼ全てシール再現なのは頂けないぞよよよよ・・・。
付属のネーマーシールは隠蔽力・発色に優れた超極薄の多層シールなのだが、
これは小さなマーキングに関しては局面にぴたっと張り付き、
ぱっと見には印刷かデカールかの美しさを誇る。
反面、凹凸への密着度はお世辞にも良いとは言えず、特に折り込みには弱く簡単に浮いてきてしまううえ、
薄手がネックでこしこしすると表面の印刷層があっと言う間に壊れてしまうと言う、
およそ可動モノの色分けには不向きとしか言えんものぞよ。
本商品の細かな色分けをネーマーシールに頼るのは極めて不格好で、とてもフォロー出来ているとは思えん・・・ッ!!
更に極薄が災いして、台紙から剥がす時にうっかりカット部分がすーっっと千切れてしまう事も・・・
阿鼻叫喚ぞよーっ!!

わたくしなどは消極的な理由からシールを選択してしまうものですが、
本商品にはデカールも付属するので、腕に自身のあり時間の有り余っているおろかなにんげんどもは、
こちらでじっくり仕上げるのをオススメする。
ただ一つ問題がある事には、本商品は可動アクションフィギュア的側面もあると言う事です。
がしゃがしゃ遊ぶならいっそのことマーキングだけシールを貼って、細部は素のままと言うのもアリ。
他社ではこのようなロボットプラモの細部色分けに彩色済みパーツが使われるのも当たり前になってきたが、
キャラプラモで他の追従を許さないバンダイは、膨大なコンテンツを抱えるが故に工程の増える事を嫌い、
意外と昔ながらのシール色分け。
これが素組エンジョイ派の我々にはままならんのであるぞよ。

本商品では特に二の腕と拳、そして足の黄色がガムリン機特有の色分けとなっており、
凹凸のある個所や折り込みが発生するのでネーマーシールでは皺になってしまい不格好ぞよ。
こういうトコは意外と昔ながらの紙シールの方がまだしもぞよね。
ほんのワンポイントなので、なんなら筆塗りでも良いかも。

勿論悪い事ばかりでなく、頭部のダイヤモンドフォースマークや
胸部となる機首の統合軍マークなどはネーマーシールの恩恵が大きく、ぴたっと追従して美しい。


武器はハワードBP-14D多目的ガンポットが付属。
(ガムリン機はヒューズ/GE GV-17Lを採用とも)
BD付属のブックレットではファイター時は機体下部に半ば埋もれるようにマウントされており、
YF-21同様のカートレス・ガンポットとして二基装備されている・・・とあるが、
VF-22ではファイター時のマウント形態が造形されておらず、どこからともなく出現するようにしか見えないので謎の武器ぞよ。
本商品では劇中仕様の一丁のみが基本装備となっている。
余剰パーツのおまけでもう一丁組めるのだが・・・後述とする。

「なんだかよくわからんが・・・今はバサラの歌を聴けっ!!」
完全変形を捨てた組み換え変形だけあって、扱いやすく可動も良好。
様々なポージングで表情付けできるぞよ!

豪華フルセットの限定パケと言う事で、おまけにエフェクトパーツが付属します。
こちらは「Figure-rise Effect ジェットエフェクト」が元のカラバリランナー。
単体販売版はクリア成型色でしたが、本商品では偏光成型色でキラキラと美しい仕上がり。
入っているのはジェットエフェクトと余剰ジョイントのみで、元キットのベース等は付属しません。

本体に装着する事でアニメ劇中のイメージを再現可能ぞ!

ジョイントは3mm径で背面バーニアに装着できる他、

足裏にも差し込み可。
残念ながら元キットの仕様上3本しか付属しないので背中と足にフルで装着する事は出来ません。

本キットのみでエフェクト組み換え遊びも出来ちゃうと言うワケぞ!

そして本キットの見所はこればかりではない!
最大のウリとして組み換え変形による「ショートカットチェンジ」で3形態に変形できるのだ!
バルキリーの醍醐味と言えばリアルな戦闘機が変形してロボットになる事であるからして、
このギミックはシリーズでは外せないポイントなのである!

まずは機首を差し替えて「ガウォーク」形態にチェンジ!
説明書ではインテークカバーも外す指定なのでそれに倣ってみました。

劇中ではこの形態で惑星ゾラの砂浜に着陸しているぞよ。
戦闘機とロボットのあいのこ形態であるガウォークは変則的な機動に優れ、垂直離陸も可能なので滑走路いらずなのだ!

機首がまるまる差し替えなのでプラモにして実にスタイルの良いガウォーク形態が実現している。
頭部の収納など一部変形を再現している箇所もあり、ぴたっと収まるのが気持ち良いぞよ。

ベースはそのまま使えるので各形態を浮遊状態で展示できます。

バルキリートイと言えば高額かつ変形が複雑で非常に扱いづらい印象だが、
このHGシリーズはほんの少ない差し替えパーツで理想のプロポーションが実現でき、
かつ動かして遊びやすいのは嬉しいポイント。
ほんとこのシリーズシール以外は文句ないですよ〜っ!
この仕様でお手頃価格の完成品ならと思わずにはいられないぞよよよよ・・・。

こちらの機首ではキャノピーがクリアパーツとなっているが、偏光成型色が採用されておりキラキラと美しいぞよ。

当然ながらこちらの形態でもエフェクトパーツを装着できる。
めちゃくちゃ似合うぞよねっ!

劇中ではちっとも活躍しない形態だが・・・カッコ良すぎですよーっ!

三本付属するエフェクトをフルで装着した欲張り仕様。
縦横無尽のガウォークの軌道を再現するにはこれもアリぞよね!

ガンポットの銃身を支えるなど、ポージングも比較的柔軟。
設計の妙が光るぞよ!

さらに脚部を収納しファイターモードに変形するのだが・・・、
プラモオリジナルギミックとして「ハイマニューバモード」がその前段階として設定されている。
こちらは「マクロスプラス」でガルドが見せた「YF-21」の特攻形態ぞよ。
キットの原型を共有する為、ギミックがそのまま残っていると言うワケだ。
従って劇中では登場せず、また本来VF-22Sには搭載されていない機能と言う事になる。

暴走するヴァーチャロイド・アイドル「シャロン・アップル」はマクロス・シティを掌握。
超無人戦闘機「ゴーストX-9」を支配し、イサム・ダイソンを虜にしようとドッグファイトを仕掛けてくる!
イサム最大のライバルであったガルドは捕らわれのミュンをイサムに託し、友情のもとにゴーストとの一騎打ちをかって出るが、
超絶軌道のゴーストに有人機ではとても敵わないのであった!
そこでガルドはYF-21のリミッターを解除すると、ゴーストを上回る加速を果たし、最後の戦いに挑む!
凄まじいGに肉体が損壊しながらも命がけの特攻でガルドは遂にゴーストを撃破!
宇宙に漂うその亡骸には、不思議と笑みが浮かんでいるのであった・・・というのが壮絶なYF-21の最後の勇姿であるぞよ!
このリミッター解除モードではゴースト級の加速が得られる一方、
パイロットは潰れて死んでしまうので、正式採用機のVF-22からはオミットされていると言うワケぞよね!
腕部と脚部を切り捨てた特攻形態なので下から見るとスカスカだが、内部にモールドがあって情報量を補っている。
それにしても、この形態ではエンジンがすっかり脱落しているようにしか見えんのだが・・・
重量が減ったとはいえ元の形態よりずっと早いとは奇妙であるぞよ。
胸部のエアインテークもどこにも繋がっていないように見えるが、
一応内部パネルにもそれっぽいモールドがあって説得力を持たせてある。

変形時にはノズルブロックがしゃこっとスライドして気持ちが良いぞよ。
概ね差し替えだけど、このくらいギミックが残ってると変形させてるな〜って感じがして楽しいものだ!

ここに腕部と脚部を再装着することで「ファイターモード」に変形完了ぞ!
差し替えとは言え、変形モノとは思えない航空機的なシルエットぞよね!

機体下のパネルがまるっと専用パーツなので実におさまりが良い。
ジョイントが設けられているので浮遊状態で安定して展示可能なのも嬉しい工夫。

更に差し替えでランディングギアを展開可能!
この系統のバルキリーは変形時にパーツが伸縮してファイターでは薄く、バトロイドではマッシブなシルエットになる設定があったと思うが、
本キットは主要パーツを共有しながら各形態とも比較的理想的なフォルムぞよね!

BDブックレットによればファイター全長19.62m、全幅15.36m、空虚重量9340kg
エンジンは新中州重工・P&W・ロイスFF−2450B×2基搭載、
エンジン推力は65200kg(宇宙空間瞬間最大推力)×2
補助エンジンに高機動バーニア・スラスターP&W HMM-6J搭載、
武装はマウラーREB-22収束エネルギー機銃×2
オーテックXX-2C 大出力収束エネルギー砲他が搭載とあるぞよ。

この形態だと成型色色分けの黄色いラインが繋がって美しい。
一応機首先端の矢印先だけ色分けされておらず、モールドがあるので要塗装ぞよ。
VF-22としては、エアインテーク脇の蓋がガムリン機のみの専用色分けなのでシール再現なのが惜しいぞよよよよ・・・。

写真見ていて気付いたけど、ノズルにエフェクトパーツ差し込んで遊んだら白化しちゃったぞよよよよ・・・。
ま、割れるポイントでも無いだろうが、気になる人は差し込み前に調整した方がいいかもね。

各パーツがぴたっと収まっているのが気持ちいいぞよね!

こちらの形態もエフェクトを装着する事でアニメさながらの臨場感を手軽に再現可能ぞ!

偏光成型色の発光感が美しい!
機体への映り込みがリアルぞよね!

しかしエフェクトを装着するとめちゃくちゃボリューミーなので飾る場所がないぞよ。

コクピットは開閉可で、中にはもちろんガムリンさんが搭乗しています。
「ガムリン・木崎」は「マクロス7」で登場したマクロス7船団の統合軍・ダイヤモンドフォースのエースパイロットである。
初めは戦場に出てきて歌うバサラの行動を咎め、諫める立場だったが、
次第にその挑戦に感化され、最後にはむしろバサラの歌う事を最も肯定し、時に鼓舞するようになってゆく。
バサラが思わずミサイルを撃ちそうになったときなどは、「お前は歌うんだろ!」と叱咤するなどのアツさを見せた。
ミレーヌさんを巡っての三角関係(バサラにその気はなさそうだが・・・)にありながら、
バサラ最大の理解者であり、奇妙な親友関係にもあるガムリンさん・・・めちゃくちゃイイ奴・・・ッ!
こういう気持ちの良い男が最近のアニメには少なくていかんぞよ!


こちらもプラモオリジナルギミックとして、同シリーズのファイヤーバルキリーに付属したサウンドブースターが装着可能となっている。
合体ジョイントはファイヤーバルキリーに付属のものを使用するので無くさないように要注意ぞ。


もちろんこの形態でもパネルを展開可能!

劇中でファイヤーバルキリー用のサウンドブースターがVF-22に合体するシーンは無いが、
未放映回にてVF-11用の汎用サウンドブースター予備機がバトロイド形態のミリア機に合体した事があるぞよ。
マイクローン化の弊害で寿命が僅かと誤解したミリア市長がサウンドブースターを持ち出して、
マクロス7全域に歌を届けると言うギャグ回でした。

このジョイントと接続箇所なんですけど〜、要はフォールドブースター用の共通ジョイントなんですね!
って事でそのうちフォールドブースターセット一式がHG化するのかもしれないぞよ。

VF-22Sの立体化と言えば、今は無きYAMATOから発売の
「1/60完全変形 VF-22S シュトゥルムフォーゲルII ガムリン機」がありました。
こちらは2009年発売で19740円だった模様。
わたくしはお気に入りでファイター形態でずっと飾ってるぞよ。

という事で各部くたびれているがご愛敬だ。
完全変形だけあってかなりタイトで複雑な機構を備えるが、色分けやマーキングなど全てプリント再現の豪華仕様ぞよ。

ファイター全長約34センチで大きめ。
今のところ完全変形の決定版と言うは本商品のみだろう。

HGと並べるとこのサイズ感。
同じモチーフだが各部の解釈が結構異なるぞよね!

YF-21とランナーを共有するので、YF-21用のパーツがいくつか余剰で余るぞよ。
キャノピーやパイロットフィギュアなど、そのまま組み込み可能なものもある。

余剰でガンポッドが一丁まるまる組めるので両手持ちも可能!
しかしシールが付属しないので要彩色だ。
こういうとこバンダイはケチぞよよよよ・・・。

ピンポイントバリアパンチエフェクトも付属するが、グレー成型色なので要塗装となっている。

先に発売されたファイヤーバルキリーと並べて遊ぼう・・・!
と言いたいところだが、ファイヤーバルキリーはアニメ本編で破壊され、
ダイナマイト7には登場しないのでこの二機が劇中で並び立つ事は無いのであった。

お手軽組み立てでカッコイイバルキリーのアクションフィギュアが手に入る!
各形態理想的な仕上がり&遊びやすさで定評のあるHGマクロスシリーズ限定キット・VF-22Sガムリン機でした!
おすすめ〜と言いたいところだが、このカラーはプレバン限定で入手難。
今から欲しい人は一般販売のマックス&ミリア機を狙ってみよう・・・!


エッセイ漫画とロボット漫画(?)が奇跡の超融合!
「ばらむツZ」もよろしくぞ!


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■コトブキヤ メガミデバイス 皇巫スサノヲ レガリア

2024年6月発売 / 7700円(税込)
美少女プラモデル戦国時代にあって、今尚先駆者として他の追従を許さない造形で魅せる寿屋。
一口に女の子プラモと言っても、ブキヤは「フレーム・アームズ・ガール」、「創彩少女庭園」、
「アルカナディア」、そして「メガミデバイス」と、コンセプト違いで数々のブランドを展開しているぞよ。
本商品はその一つ、「メガミデバイス」のうち、日本神話をモチーフとした「皇巫」シリーズの一つ、
「スサノヲ」のレガリアバージョンであるぞよ!!
・・・何言ってるかわからないって!?
このジャンルは様々な要素が複雑に絡み合って混沌を成しており、全体像を理解するのが大変なのだ!
初心者は深く考えず、見た目の好みなキャラを買っとけば良いぞよ!!

と言う事で年一優待消化で今回は本キットを買ってみました。
「メガミデバイス」は西暦2046年を舞台背景に持ち、
この時代では機械少女に模型武装を与えてプレイヤー同士が雌雄を決する「メガミバトル」が盛んであるとの設定が為されている。
つまり架空のハイテクホビーをモチーフにしたプラモシリーズと言うワケぞ。
この設定、どっかで聞いたことあるぞよね!?
そう、かつてコナミが展開していた「武装神姫」の流れを汲み、
コトブキヤがプラモとして現代に復活させたものがメガミデバイスなのだ!
機械少女にあたる素体には武装神姫素体を手掛けた浅井真紀氏の手による「マシニーカ」素体が用いられ、
可動、プロポーションに優れ、また武装拡張性も更なる発展を遂げていると言う、正統後継アップデートプラモなのである!!
パッケージにも様々な組み換え例が載っているぞよ。

その中でも「皇巫」シリーズは「アルトネリコ」などのキャラクターデザインで知られる凪良氏がキャラデザを手掛けるラインで、
これまでに「スサノヲ」と「アマテラス」が発売され、既に様々の派生キットも展開されているぞよ。
凪良氏と言えば、わたくしはゲームを全然やらんので詳しくないのですが・・・
その昔電撃文庫で出ていた「シャープ・エッジ」というラノベで挿絵を手掛けられており、
あの時代にしてオシャレな絵だな〜と思った事を印象深く覚えている!
格好良さと可愛さを併せ持ち、ひと目にわかる作家性を備えながら割と万人受けする感性も両立する作家と言うイメージぞよね!
この「スサノヲ」もとても人気があって、2021年にオリジナルバージョンが発売された後、
2022年には「蒼炎」、2023年には「紅蓮」の超豪華バリエーションキットが登場。
本キット「レガリア」は価格とボリュームを押さえた廉価版的位置づけで、一部新規造形を含む更なるバリエキットとなるぞよ!

廉価版にして7000円以上するのでパケも豪華ぞ!
全体は艶消しだけどキャラ部分は光沢加工されておりとっても格好良い。
ブキヤのパッケージは絵が良いだけでなく、単純に仕様が豪華なので捨てづらいぞよ〜っ!!

ランナーはほぼ全て色分け済み、一部彩色済みで説明書通りに組み立てるだけでほぼほぼ色分けが為される。
一部差し色は要塗装、細かい意匠はデカールで再現する仕様ぞ。
このデカールも和風の金ピカ仕様で実に格好良いが・・・今回は未使用・未塗装でパチ組するぞよ!!
ほか、フェイスパーツもプリント済みだが、塗装を落として自分でデカールを貼る事も出来て至れり尽くせりである。

わたくしが買ったのは再販品だが、ブキヤ公式で買うとまだ特典の「無色クリアー武装パーツセット」が貰えました。
コトブキヤの女の子プラモは予約であっと言う間に完売してしまうが、そのうち公式を覗いてみるといつの間にか補充されていたりする。
そして特典もしばらくの間は貰えるので親切ぞよ!
今回は無色クリア―成型の武装パーツと言う事で、塗装派には必須のランナーとなっているが・・・
残念な事にクリアパーツだけだと差し色の黒ランナーが足りず、武器を完成させる事は出来ない仕様だ。
ジョイントはクリアパーツ側にあるので組み込んで遊ぶ事は出来るが、今回は未使用ぞよ・・・!
ま、大事にとっておいたらそのうち使い道も出てくる事でしょう・・・。
一応このランナーだけでもレガリアのわっかや髪飾りなど使えるパーツはあるぞよ。

それではさくっとパチ組、「スサノヲ レガリア」完成ぞ!!
素組、未塗装でこの完成度・・・!
作り始めてから思い出したけど、また新しいニッパー買っとくの忘れたぞよよよよ・・・。

スサノヲはその名の通り、日本神話に登場する建速須佐之男命をモチーフとしたキャラであるぞよ!
前述の通りメガミデバイスの世界ではメガミバトルが盛んであり、キャラクター達はみんな設定世界で流通する機械少女ホビーと言う事になる。
つまり、所謂量産機であり、固有の人格を持たず、搭載AIがユーザーと交流する中で次第に人格が出来上がってゆくのだろう!
このスサノヲがどんな人格でどのようにお喋りするキャラなのか、と言う事はプラモを組んだ人が各々自由に考え、設定して良いと言うワケである。

機体設定としては、皇巫シリーズは朱羅シリーズを元に開発された発展機であり、スサノヲはそのうちの殲滅型に類する。
姉妹機に統治者型のアマテラスがおり、一部設計を共有すると言う背景があるぞよ。
本キットはなかでも「レガリア」装備を再現するセットとなっており、これは性能とスタイルを両立したやや軽装仕様。
アマテラスレガリアと組み合わせてパワーアップする事も出来るようになっている・・・と色々背景設定が設けられているようである。
今のところメガミデバイスはアニメ化とかされてないので、この背景設定はあんまり重要じゃないぞよ。

キットとしては素組でほぼほぼ色分け済み。
一部足の甲など足りない色もあるが、ぱっと見では全くわからんぞよね!
差し色の金が彩色済みパーツなのと、各所に赤のクリアパーツも映える。
パーツ精度も実に優秀・精密で、程よいボリュームなので案外初心者向きのキットかもしれんぞよ!
わたくしはインターネットで予習してから作り始めたのだが・・・
ツインテの関節が折れると言う話をよく見かけたので、
何も考えずにやすりでニ、三回こすこすしたらゆるゆるになってしまった。

おろかなにんげんどもよ・・・本キットは軸調整などいらんので余計な事はせず素組するのだっ!!
多分再販で金型精度がアップしたのかな?
もし失敗・破損しても、関節は予備が付属するので親切ぞよ。

このデザインのどの辺がスサノヲ要素なのかは一見すると良く判りませんが・・・
レガリアで新規造形された髪パーツはどうも10振りの刃を模している。
これは「十束剣」をモチーフにしていると思われるぞよ。
十束とは十握、つまり拳10個分の長さと言うワケだがキーワードからの連想だろう。

ひょっとしたらヤマタノオロチも入っているのかもね。

コトブキヤのキットはフェイスパーツの出来が見所の一つぞよね!
本キットもオッドアイの愛らしい目の覚めるような美少女に仕上がっている。
オリジナルキットのスサノヲではクールなバトルジャンキーガールと言った趣だったが、
こちらのレガリアバージョンでは髪がボリュームアップし、
衣装もリボンがつくなどガーリッシュなイメージがプラスされて可愛げが出ているぞよ。
姉のアマテラスに対し、スサノヲは妹ポジションなので、どうやら妹キャラっぽい方向に振っているみたいぞよね!

戦闘マシーンかに思われたスサノヲが実は可愛い妹キャラだったと言うギャップ・・・
おろかなにんげぇん!
こう言うの好きだろーっ!?

こちらのにっこり表情にすると人懐っこさが露わに。
更に元キットの非武装頭部もそのまま組めるのは嬉しいおまけぞ!

こっちの髪形も和のテイストが入っていて可愛いぞよね!
キットにはレッドクリア成型の専用スタンドも付属し至れり尽くせり。
これは腰のジョイントに差し込んで使用するシンプルなものぞよ。

このポンコツ顔可愛すぎない?
表情フェイスパーツはこれら3種が付属。
表情変えるごとにだんだん知能下がっていってるぞよよよよ・・・。

そして廉価版と言って侮るなかれ・・・!
本キットには様々な武装パーツが含まれており、これをアクセサリーとして組み換え遊びも無限大に楽しめる!!
髪飾りパーツはサイドの他、おさげにも組み込めるぞよ。

「「夜道は見通しが悪く危険なので気を付けて運転しなければならない」がなぜ×なのだ・・・!
「昼も気をつけねばならないから」・・・だと〜っ
おろかなっ!!
不敬ッ不敬ッ不敬ッ!!」

ツーテールはサイドのヘッドパーツに差し込んでサイドツインテにする事も可能なうえ、前髪は髪飾り無しのものも付属する。
また、通常テールもおさげ部分に装着可となっている。
ちなみにおさげの基部も別パーツで、外してジョイント穴を塞ぐための髪パーツも別途付属するぞよ。
髪形だけでも豊富なバリエが再現可能だ!

今回もハンドパーツやたらと入ってるぞよ。
「なに・・・!?
にんげん界ではこのようにピース?して相手を威圧するのか!?
フン、おろかな・・・こうか!!」

このマシニーカ素体はプラモにして上体を内側に丸めたり、逆に大きく反らす事が出来る。
これが少女らしい柔らかな肉感表現に繋がっており、魅力の一つであるぞよ。
ほか、ぺたんこ座りなども自在ぞよ。


そして武装手足を換装する事で戦闘形態にチェンジ!
手足にスペーサーを噛ませて武装を装着するシステムはまさに武装神姫の後継ぞよね!!

この武装形態も一様ではなく、自由に組み合わせて良い仕様となっている。
と言う事で今回のレビューでも説明書に概ね従いつつも自由に組み替えているぞよ・・・!

ジョイント径は3mm径が採用されており、コトブキヤの各シリーズと互換性アリ。
集めれば集める程組み換え遊びの幅が広がるのも本シリーズを初めとする作品群のお楽しみ要素ぞよ。
首ジョイントも複数付属し、他の女の子プラモと互換性があるから、着せ替え遊び的な楽しみも出来ちゃうのだ。

武装モードもかなり色分けされているので、パチ組でも全然見栄えが良いぞよね!
各部のメカディテールは塗装映えしそうで、塗装派にも手ごたえのあるキットとなっているぞよ。
なんなら金ランナーにスプレーを吹くだけでも見違えて見えるだろう。
わたくしは素組ですが・・・!


クリアグリーン成型色が美しい必殺武器・十束剣(トツカノツルギ)は抜刀可能!
柄は軸有り無しで2種付属し、各ジョイントにマウントしたり、見栄え重視と選ぶ事も出来る。
標準では手裏剣めいたレガリアパーツを組み込むシールド・天石楯(アメノイワタテ)を外して両腕を籠手で揃える事も出来るぞよ。

外したレガリアパーツは剣に組み込んで必殺モードにする事も可能。
鍔につけると切断型の「天ノ型」、刀身につけると突撃形態の「蛇ノ型」と設定されている。

砲撃形態っぽくも見えるぞよね!
設定は様々あるものの、組み合わせで自分だけの世界観を想像するのも楽しい遊びだ!

本キット最大の特徴であるレガリアパーツは、光輪をモチーフとした手裏剣とも盾ともつかない装備であるぞよ。
これは変形させて頭部に装着する事も出来る。
その姿が王冠を頂くようなので「レガリア」と言うワケぞ!
また、腰ケープは肩アーマーとして装着も出来、シルエットをガラッと変える事も可能。
実はケープや脚など多くのパーツを「アマテラス レガリア」と共有するが、カラーリングで大きく印象が異なるのは流石のセンス。

この王冠モードもかわカッコイイが・・・サイドツインテのジョイント穴が塞がってしまうのはやや残念なポイントぞよね!
サイドツインテ王冠にしたかったところぞ!

共通と言えば、一部ランナーはオリジナルのスサノヲやアマテラスレガリアと共有する為、
なんか意味あり気だけど使い道のない余剰パーツが多く出る。
胸部とか2個余分に出来るのでお好みで組み込むのも良い。
余剰パーツは取っておくと後で何かに役立つかも・・・!
と思いつつ一生使わないのが常であるぞよ・・・。

前述のジョイント付き柄パーツ。
細部の見栄えを気にしないのなら特典の無色クリア刃を組み込んで二刀流も出来るぞよ。
後スカートは可動を重視した短いものも付属。
アマテラスレガリア用のリボン付きスペーサーなどは本キットでもそのままアクセントに使えるぞよね!

「おろかな! クジラとカバが親戚なワケなかろう・・・! な、なにぃ〜っ鯨偶蹄目だと〜・・・ッ!? ぐぬぬぬぬ・・・っ」
なんだかんだ簡易武装くらいが洗練されて見えるぞよ。
色んな組み合わせを試してみよう!!

「矮小なお前達にトンボの取り方を教えてやる・・・! こうして指を立てて誘うのだッ!!」
とっても機嫌良さそうな笑顔ぞよ。

「な、なにぃ〜っ!? ポケモンバトルに通信ケーブルが不要になってもう18年が過ぎただと〜っ!?」

髪飾りが角っぽくて魔王チックなシルエットぞよね。
間違いなくポンコツ魔王ぞよ。

「たわけが! トゲネズミもハリネズミもみんな同じ仲間だろ!! な、なにぃ〜っ!? なんなら無関係の全然別な生き物だと〜っ!?」

「じゃあアリクイとフクロアリクイはどう違うのだ! 進化の系統からして全くの別モノ・・・!? 俄かに信じられん・・・ッ!!」

「おろかなにんげん! 真実を申せ、不敬であるぞッ!!」

「不敬不敬不敬ッ!! 不敬なのじゃ〜っ!!」

と、このように、組み合わせ遊びによってキャラクターの様々な側面を引き出し自由に遊ぶ事が出来るのが、
メガミデバイスの奥行きある世界観なのである。
おろかなにんげんどもも、本キットを入門にお人形遊びに足を踏み入れてはいかがでしょうか。

パチ組紹介、スサノヲレガリアでした!
スサノヲの新たな魅力を引き出した廉価版キット。
このセットだけでも幅広く遊べるのでオススメぞ!


ばらむツ」よ、神話となれ・・・!
本キットと全く関係ないがこちらもよろしくぞ!


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・「メガミデバイス 皇巫 スサノヲ レガリア
・「メガミデバイス 皇巫 スサノヲ
・「メガミデバイス 皇巫 スサノヲ 紅蓮
・「メガミデバイス 皇巫 スサノヲ 蒼炎

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■バンダイ HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備

2024年05月18日発売/5500円
バンダイが放つHGマクロスシリーズに、
「マクロス7」より熱気バサラの駆るファイヤーバルキリーが
まさかのサウンドブースター同梱で登場!
「俺はこの時を待っていたんだっ!!」

HGマクロスシリーズは歴代「マクロス」に登場する可変戦闘機「バルキリー」の3段変形を一部パーツ差し替えにより実現。
変形システムを簡略化する事で、各形態共に劇中イメージを再現すると言うものぞ。
これまでに「YF-19」、「YF-29」、「YF-21」、が3機種4パッケージ発売されており、
今回はYF-19の正式採用機「VF-19改」の熱気バサラスペシャルがモチーフとなっている。
正式採用機のラインナップはこれが初ぞよね!!

バンダイのロボプラモと言う事で当然、このシリーズはどれも予約瞬殺でわたくしも買いそびれていたが、
発売後しばらくインターネットに張り付いていたら一瞬復活したところを拾う事が出来た。
転売屋の横行によりバンダイ新製品はそもそも買えない!という問題が顕在化しているが、
そこは大手バンダイ、とんでもない出荷量でこれに対抗しているというワケぞ。
このファイヤーバルキリーも8月には大々的に再生産があるようだ。

本商品はランナーでほぼ色分け済み、シール付属キットとなっており、
接着剤・工具不要であるぞよ。
しかしハイエンドな需要に応えるため、別売り専用水転写デカールも同時発売となっている。
難しいのでわたくしはシールでパチ組みぞ。

パッケージアートがカッコいいぞよね!
懐かしのアニメキービジュアルにロゴも入っている。

ランナーは13枚。
シールはネーマーシールが2枚と3Dメタリックシールが1枚入っている。
組み立ててシールを貼るだけで概ね色分けされる親切キットぞよ。

変形ものなので説明書は重要だ!
よく読んで組み立てよう!!

ガムリンさんの「VF-22S」がプレバン限定でキット化されるのだが・・・
これも初回は一瞬で売り切れてしまったぞよ。
わたくしは買いそびれた・・・と思いきや午後に復活したぶんを予約済みだっ!
「マクロス7」から2機目のラインナップだが・・・
このVF-22Sってファイヤーバルキリーと並ぶシーンないというね・・・!

さくっとパチ組完成!
ファイヤーバルキリーのバトロイドモードぞよ!

世に数多プラモ作例が溢れるなか、わたくしは常々思っていた。
おろかなにんげんども・・・渾身の一作すぎるだろ・・・と!
もっと素組が見たい!
素人がパチ組したありのままのプラモが見たい!
ゲート跡や合わせ目なんてそのまんまで良いんだどうせごちゃごちゃ並べて遊ぶんだから!!
その様な低みの需要に応えたプラモレビューが不肖このわたくしであるぞよ・・・!

西暦2045年、新マクロス級7番艦マクロス7を中核とする超長距離移民船団は新天地を求め、銀河の中心へ旅を続けていた。
そこへ人々の生命エネルギー・スピリチアを求める謎の軍団が襲来っ!
おろかなにんげんどものスピリチアを奪い、廃人としてしまうこの敵の正体は、プロトデビルンと言う太古の存在であった・・・!
「俺はこの時を待っていたんだ!」
ロックバンド・ファイアーボンバーのボーカリスト・熱気バサラは、
戦争が始まった事に気付くや否や、VF-19改で戦場へ飛び出してゆく。
敵味方・全ての人々が困惑するなか、彼は歌う!
なぜ歌うのか!?
それは山を、銀河を動かす為だ!
宇宙戦争を相手取ったバサラの心の挑戦が今始まった・・・!
と言うのが「マクロス7」のおはなしぞよ。

初代マクロスの歌姫、リン・ミンメイは歌で戦争を終わらせたと言う。
この事から、軍部は歌の力を兵器として利用できないかと考え、
秘密裏に最新鋭機のVF-19を元統合軍人であったファイアーボンバーのリーダー・レイへと貸与。
その評価実験を行う過程でVF-19はバサラの愛機となり、戦場で歌うに至ったのだが、
その様な背景などさっぱり無視してバサラはただ歌うだけである・・・
「戦闘なんてくだらねえぜ! 俺の歌を聴け!!」

バサラは主にファイターモードで飛び出してゆくと、バトロイドモードに変形して歌い始めるぞよ。
こちらはそんな人型形態・バトロイドを劇中イメージに忠実に再現している。
勿論、細部はプラモ用新デザインとなっているが、かなり総合的なイメージに近い印象を受ける!
バルキリーの中でもVF-19は変形ギミックがとても複雑で立体化の際は厄介なのだが、
本商品は簡易変形とする事で美しいシルエットを実現したのだ!!

足裏のディテールは新解釈にディテールアップ。
アニメ設定画からのアップデートはメカデザイナーの河森正治氏の監修を受けた本格的なものぞ。

頭部の稲妻マークなど、各部マーキングはシールで再現。
このシールがね・・・滅茶苦茶貼るの大変ですよ!
HGマクロスシリーズにはバンダイが新たに導入したネーマーシールと言うものが同梱されている。
本商品には白地のものと銀地のものが2枚入っているが、
これは白は5層、銀は4層からなる特殊なシールで、薄手で隠ぺい力が強く、粘着力も高いと言うものだ。
ご覧の通り一見するとシールの凹凸がわからない程表面にぴったりと食いつき見栄えが良い!
一方で薄く糊が強力なので位置決めが難しく、
また強度はそれほどでもないので可変キットにはちょっと心許ない印象も受けるぞよ。
そしてモールドがある箇所に貼る指定もいくつかあるが、追従力はそれほどでもない・・・
多少浮いてしまうし、こすこすすると表面が壊れるし難しいのだ!
強力糊ではあるが、折り込み箇所では剥がれてくる事もしばしば。
かなり見栄えのする新仕様シールではあるが、そうそう都合の良いものでは無い・・・
と言うのが実際のところぞよね!

でも頭部の稲妻マークなんて、まるで塗装済みのようにぴたっと張り付いて美しいんじゃないぞよか!?
マクロスのキットってほぼシール地獄で組み立て難易度はまだしも、
仕上げ難易度が爆上がりしてしまっている印象だが、
この時代のメカデザインはまだしも色数が少なく丁度良い塩梅。
ロボットデザインはこのくらいの密度でも十分カッコいいですよ〜。
最近のアニメはもうちょっと抑えてくれやーっ!
玩具を作る時大変になるだろ!!

旧作キットと比べてみよう!
こちらはバンダイからアニメ本放送中に発売されたと思しきキット。
「1/100 VF-19改 ファイアーバルキリー」のメッキバージョンぞよ!
こちらのメッキは2700円、通常カラーが2000円だった。
一部差し換えで可変ギミックを概ね再現しており、こちらもまず良く出来たキットであったが・・・
並べてみると本商品はぐっと洗練された印象だ!!
同じ1/100なのに大きさが全然違うのもご愛敬ぞ。
ちなみにわたくしは「マクロスF」からシリーズを見始めた口で、こちらの旧キットもFの時再販されたものぞ。

当時品のDXファイヤーバルキリーと並べると物凄い進化を感じる・・・!
VF-19改は変形ギミックを再現するとどうしてものっぽになってしまうのが課題であったが、
近年は様々なギミックが搭載されてスタイルの良い変形玩具も発売されるようになった。
しかしあまりに煩雑なので気軽に変形できないかつ高額になってしまうのは厄介ぞよ。
そこで本商品は簡易変形とする事で各形態をバランスよく再現したというワケだ!

各部可動でアクショントイ並みの可動を実現するのも本キットの見所である・・・!
まさに劇中再現と言った趣でばしっとカッコイイポーズが決まるのは決定版的ぞ!

「リン・ミンメイの真似事ですかな・・・」
戦場で歌うバサラを見て、エキセドル参謀はこのように呟く。
初代においてのマクロスとゼントラーディ軍の戦いで、
リン・ミンメイの歌を切っ掛けに人類側についたエキセドルだからこそ重みを感じるセリフぞよね!
「マクロス7」において、初代の物語は映画として脚色され、美しい物語として人々に伝わっており、しかも忘れられつつある。
リン・ミンメイは歌で戦争を終わらせた・・・しかし、本当のところはそうではない。
一部のゼントラーディを目覚めさせることは出来たが、
歌によって行動不能に陥った多くの異星人を兵器の力で虐殺していったと言うのが初代のもう一つの見方でもあるぞよ。
「マクロス7」の劇中で、ヒロインのミレーヌさんは映画撮影を通じてミンメイの伝説が脚色されたものである事に気づく。
歌で戦争は終わらなかった・・・!
しかしバサラは信じ、歌うのだ!
「アツいハートを叩きつける、それが歌だ!」

ピンポイントバリアパーンチっ!!
このような背景もあって、ファイヤーバルキリーには殆ど武器が搭載されていない。
手持ちの銃はランチャーポッドと言うスピーカー射出用のガンポッドで、
空気振動のない宇宙空間においては敵の機体に直接スピーカーポッドを打ち込んで歌を聴かせるのだ!
ほか、レイの助言として脚部にミサイルを搭載しており、劇中で何度か撃ってしまうシーンがあるのだが、
本商品では再現されていないぞよ。

そんなランチャーポッド裏にはプラモオリジナルの意匠として「俺の歌を聴け!」刻印が入っている。
別売り専用デカールにはここに貼るデカールも付属するぞよ。
ハンドパーツは両握り拳、両平手の他、ランチャーポッド用持ち手は右のみ付属する。

本商品は各部関節が伸縮する事で、劇中さながらのスタイルを再現する「映像印象再現(スタイルチェンジ)」ギミックも備える。
等身が伸び、可動域が広がる事で劇中イメージにより近いポージングを実現するのだ。
う〜ん、芸コマぞよ〜!

両肩のスピーカーは差し替えによって再現可能!
これは印象的なギミックなので嬉しいポイントぞよね!
意外とここは玩具で再現されない事も多いんですよ〜。

「ヤツらのハートを動かしてみせるぜ・・・!」
「マクロス7」の巧みな演出は、1話を見ればすっかり理解できる。
なんとこのアニメ・・・BGMがないのだ!
劇中でかかっている音楽がそのままBGMになっているんですね!
敵軍の襲来で中止となってしまったファイアーボンバーのライブ・・・
しかしメンバーのビヒーダはドラムを叩く事をやめない・・・楽しんでいるのだ!
戦場へ飛び出してゆくバサラ、ミレーヌは茫然としながらベースを弾き始める
バトロイドへ変形するファイヤーバルキリー!
そしてバサラが歌い始めた「突撃ラブハート」が戦場に響き渡る!
この格好良さときたらない・・・!
わたくしはこの1話ですっかりハートを鷲掴みにされてしまったぞよね!!

「マクロス7」はシリーズ屈指のイロモノアニメと思われているが、
脚本は実に巧みで硬派な仕上がりとなっており、演出も見所が多いアニメ作品である。
よくバンクが多いと言われる事があるが・・・当時のロボットアニメなんてみんな似たようなもんだ!
しかもヒロインのミレーヌさんは毎週衣装が違う凝り様で、これが作画的に見所がないと言うのはおろかなにんげんどもの目が節穴なのである。
今はお手軽に昔の名作が配信で楽しめる時代なので、まだ見ていないにんげぇん!は是非このシリーズを見て欲しいですよ〜。
わたくしが一番好きで一番面白いと思っているアニメの一つがこの「マクロス7」なのだ!!

VF-19は「マクロスプラス」で登場した試作YF-19の発展型で正式採用機。
HGシリーズでは先んじてこのYF-19がラインナップされており、本キットにも一部パーツが流用されている。
・・・と言っても殆ど別物なのだが・・・!
流用パーツはほぼ使い道のないものばかりだが、ガンポッドが組めるのはちょっとお得なポイントぞよ。

バサラは劇中で声を失ってしまうシークエンスがあって、その時ファイヤーバルキリーはマスクが閉じたままになり歌えなくなる。
本キットでは閉じフェイスも付属するが、頭部を分解する必要があるのでほぼ選択式と言って良い。
これがまた厄介で、繊細なシールを貼っちゃうと分解も容易でなくなるんですね・・・!
ほか、サウンドブースターの共通ランナーからアンテナが予備として一本余るぞよ。

それでは組み換え変形ギミックを見て行こう!
前述の通り本商品はショートカットチェンジと言う差し替え三段変形ギミックを備える。
それぞれの形態で見栄えの良いパーツをブロック組み換えする事で簡易変形し、
各形態で最もバランスの取れたスタイルを実現するのだ。
変形用ブロックは3パーツあり、変形時の重複箇所は余剰パーツとなる。

機首と上半身ブロックを差し替える事でガウォーク形態にチェンジ!
バルキリーお馴染みの中間形態ぞよね!
説明書ではインテークのシャッターも外す指定なのでそれに倣ってみたぞよ。

特製ギター型コンソールを駆使してシリーズ屈指の操縦テクニックを見せるバサラだが、
ことガウォーク形態に関しては不得手としており、劇中ではあまり有効に使わない形態である。
その事をミリア市長に指摘され怒られた事もあるほどぞ!

劇中では活躍回が設けられており、14話で初登場する形態だ。
マクロスの代名詞的形態だけど、VF-19においてはあんまり重要視されない印象があるぞよ。

自立の安定性はイマイチなので腰下のジョイント穴に汎用スタンドに差して展示しよう!
バンダイのプラモデルは実に優秀な設計で、素人でも楽しく完成させる事が出来るが、
本商品で一点注意点を上げるとしたら、脚部尾翼の収納である。
バトロイド・ガウォークでは尾翼を折り畳んで収納しているが、ほとんどの場合ここが綺麗に畳めないのだ。
構造上畳めるようにはなっているのだが、極めてタイト。
ロール中に軸が抜けて引っかかり、ぱたんとならないのである。
繊細な部分なので無理に折りたたもうとすると白化してしまうので要注意。
パチンと音がするまで押し込み、何度もくいくい試すうちにそのうちするっと折りたためる角度に出会うので注意深く動かそう!

何だか奇妙な形態だが角度によっては結構格好良いぞよ。
VF-19においては腕部、脚部の変形は割とシンプルだけど、
機首とコクピットが畳まれて胸部ブロックに変形すると言う構造が難しく、ギミック再現玩具でも不格好になりがちなポイントだった。
本商品は機首の変形をオミットしてまるまる別パーツとする事で綺麗なシルエットを実現し、
かつ遊びやすさを追求している。

マクロス玩具って変形が煩雑で一回変形させたら二度としない・・・って事もしばしばだが、
本商品は直感的に変形遊びが楽しめるのは嬉しいポイントぞよね!
もっともプラモなので完成品玩具同等にがしがし遊べるとは残念ながらならず、パーツの破損やシール剥げの心配と常に隣り合わせである。
個人的にはこの仕様で完成品を1万円くらいで売ってくれや・・・!
と思うものですが・・・
丁度同バンダイから「TINY SESSION」というシリーズが発売されており、これは安価で遊びやすい差し替えバルキリートイだけど、
デフォルメ造形なんですね・・・!
ま、悪くはないがわたくしの欲しいものとはちょっと違う感触ぞ。

続いて腕部も専用パーツに差し替える事でガウォークファイターにチェンジ。

中間の中間形態ぞよ。
ここからさらに足を収納する事で・・・、

美しい飛行形態・ファイターモードにチェンジ完了だ!
かなりイメージに忠実な戦闘機フォルムとなっているぞよ!

機体中央にランチャーポッドを懸下可能となっている。
本機は正式名称を「VF-19改 エクスカリバー」となっており、
前述の通り実は統合軍が秘密裏に民間に委託してテスト中の音響兵器でもあるぞよ。
試験運用でデータが実証され、劇中後半では正式採用機の青いエメラルドフォース機となるブレイザーバルキリーも複数登場する。
主役機と同型が多数登場するのもリアルなメカニック描写が光るマクロスならではの味ぞよね!

とてもカッコいいぞよーっ!
プラモデルは何にしてもスミイレだけはしろと言うもんだが、私程の手練れともなるとどうもうるさく感じられ、
素組本来の印象を大事にしたくなってくるぞよ。
10年以上使っている安いニッパーでゲート跡が汚いのもご愛敬だ・・・!
本物のロボットなら、もっと傷だらけでぼろぼろの筈ぞよ・・・!!

ファイヤーバルキリー玩具あるある。
肩の黄色いとこに謎の穴が開いている。
これは後述のサウンドブースターの合体ジョイント・・・では無いんですね・・・!
端的に言えば使わない穴ぞよ。
恐らく前述したブレイザーバルキリー用のスーパーパックや、汎用サウンドブースター、
OVAで登場したVF-19Pの時空共振スピーカーユニットなどを合体可能にするジョイント穴ぞよ。
本シリーズはある程度追加ユニットの共有化を図られており、
本キットに付属のサウンドブースターをVF-22Sに合体出来る事が既にアナウンスされている。
ひょっとしたら超巨大なスピーカーポッドγを担ぐための穴と言う事も・・・流石にないか。


残念な事にランチャーポッドを懸下した状態ではジョイント穴が塞がってしまい、飛行状態で展示できない・・・!
これを避けるためにランチャーポッドの懸下位置を後方にずらすギミックも搭載されているが、
シルエットが崩れるので潔く外してしまうのが良いだろう・・・!

コクピットには当然、我らが熱気バサラが搭乗している。
つくづくバサラは不思議なキャラクターぞよ。
彼は戦場で歌えば、敵も味方も自分の歌に感動してくれると信じていて、戦争なんて下らないと考えている。
しかし博愛主義の薄っぺらい正義感からそれをしているとは、わたくしにはとても思えんぞよ。
バサラは歌う事にはちゃめちゃ興味があるのであって、戦争で人が死んでゆく事の是非には、興味があんまりない。
戦う者には戦う者の理由がある。
しかし俺には歌う理由があるのだ・・・!
と言う具合である。
これがストーリーの初めでは全然誰にも理解されない。
ところが、次第にバサラに共感する者が現れ始め、最後は皆がバサラと共に心をひとつに歌う、これがイカスぜ!

差し替えでランディングギアを展開可能、これも外せないギミック。
キャノピーには偏光パーツを採用しキラキラと格好良い。
このキャノピーなんですが、窓枠、地獄のシールポイントなんですね!
なんと枠と中央のライン2枚のシールで再現されているが、おろかなにんげんどもよ・・・教えてくれ。
こんなのどうやって綺麗に貼るぞよーっ!?
ぶきっちょなのでちょっとずれてしまったが、わたくしも馬鹿ではない。
なんならシールに水を含ませて位置決めをしてから水分を飛ばし、シールを貼ると言うテクがあること自体は知っている。
しかし、ただでさえ遊んでいて剥がれてくるシールを、水に浸す勇気・・・これがわたくしにはない!
おろかなにんげんどもよ、この方法で本当にシールがぴたっと貼れるもんか?
そして糊は本当に弱らないのか??
試したものがあったなら、その後の経過を教えて欲しいぞよよよよ・・・。

このキットで最も難易度が高く触るのも厄介なポイントは間違いなくシールである。
これは大変に優秀なシールだがまず心配される様々の事はそのまま起こると考えて良い!
即ち剥がれ、痛み、ズレである・・・。
しかしこの稲妻マークなど、本当にぴたっと食いついてさながらプリントのようなのは本当に凄いと言わざるを得ない。
バンダイ脅威の技術力ぞよ。

腕に自身のあるおろかなにんげんどもなどはきっとバサラフィギュアまで綺麗に塗装して組むのであろう。
しかしわたくしは別にプラモばかり追求している訳ではない。
数多ある趣味の一つがプラモなのだ。
わたくしにはやりたい事がいっぱいある。
それだからプラモはややおざなりにならざるを得ん・・・!
これが完成品で、一万円くらいで買えたならわたくしはもっと喜んだ。
今やバルキリーの玩具と言えば普通に三万円くらいしてとても買えない。
わたくしは模型が欲しいのではない・・・玩具が欲しいのだ!
世の中なかなかままならんものぞ。

この足カバーの黒いラインもシールポイント。
ここはモールドがあって比較的貼りやすいぞよ。

後方スラスターが変形時には脚部になると言うのがバルキリーのリアリティのあるポイントの一つぞよね!
本商品は可変モデルだが、航空機モデルさながらに翼が薄いのも格好良いぞよ。

そして!
おまけにしてはでっかいオプション、「サウンドブースター」が最初からパッケージに含まれる衝撃!
これで5500円って嬉しすぎるぞよーっ!!

いつも玩具でオミットされるか別売りに回されるサウンドブースター・・・はじめから入っているなんて・・・!
近年のバンダイプラモあるあるとして、そもそも人気過ぎて買えないというものがある。
これがもし別売りだったなら争奪戦二回を勝ち抜かねばならなかったところだが、
同梱なので一発で最強形態が作れる、これは嬉しい!!

Dr.千葉のサウンドエナジー理論を基に開発された時空共振スピーカーがサウンドブースターである!
劇中では発進するとファイヤーバルキリーの背中にただちに合体し、
プロトデビルンに対抗する強力なサウンドを放つ事が出来るようになるぞよ!
ご存知の通り、宇宙には空気が無いので音が響かない。
サウンドブースターはパワーアップ兵器ではなく、
ファイアーボンバーの歌を宇宙の戦場にどこまでも響かせるためのオプションスピーカーなのだ!!

統合軍所属なので統合軍マークがついているぞよ。
この辺のマーキングは翼の色分けに至るまで全てシールである。
稲妻マークにはモールドがあるので塗装派の人も安心だ。

わたくしは「F」から入り、「マクロス7」にドはまりしたクチだが、
最新の「デルタ」のあまりのつまらなさにぱっとシリーズから興味が失せてしまったぞよ。
このタイトルの退屈な点をとつとつと上げ始めたらきりがないのでやめておくが、
わたくしを最も失望させたのは歌エネルギーの根拠として、フォールド細菌とやらが登場した事だ。
これは「F」の設定を汲んだものだが、「デルタ」ではさらに発展し、
「フォールドレセプター」と言う因子を持つ歌姫の歌こそが生体フォールド派となって様々な者に影響する・・・と言う事になった。
つまりミンメイやバサラは、何らかの因子を持つ特別な人間だったからこそ、
彼らの歌には特別な力があり、戦況を覆す要因になった・・・かもしれないね、と言う事なのである。
お、おいーっ!
なんでわかりやがらねぇんだ!
バサラは言っている、歌は心だと!
そこにSF設定で根拠を作ってしまったら駄目だと言う事がなぜわからない・・・!?
わたくしはこの設定を見て愕然としてしまったぞよ!!

では、「マクロス7」において、バサラの歌にはなんの根拠もなかったのかと言えば否である。
プロトデビルンのリーダー格、ゲペルニッチ様によれば、バサラはアニマスピリチアであると言う。
それは特別な資質を持つスピリチア種族であり、かつてプロトデビルンを封印した特別な人間もアニマスピリチアであった。
そしてまた、Dr千葉は歌エネルギーを数値化する事にも成功している。
劇中には数値の低い歌ではサウンドブースターの起動すらままならない・・・というようなシークエンスも存在するぞよ。
では、バサラは人と何が違ったのか・・・それは生まれ持った資質によるものだろうか、
わたくしは違うと思う!
バサラは戦場に飛び出して歌い続ける気概を持っていた!
信念、勇気、これこそがバサラの内包するパワーの根拠であると信じるぞよ!
これまで、そんな勇猛な挑戦に挑む者など一人もいなかったが、バサラは歌った、それが違いなのだ!
「マクロス7」の最終話で、暴走を始めたゲペルニッチ様により宇宙は崩壊の危機に見舞われる。
この世から全てのスピリチアが吸い尽くされ、全宇宙が死の世界となってしまうのだ!
しかし、バサラは歌う。
バサラに感化された人々も歌う・・・!
最後にはプロトデビルンまでもが歌う・・・!!
するとどうだろう。
全ての生命からスピリチアが溢れ出すではないか・・・!
プロトデビルンは、自身ではスピリチアを生み出す事が出来なかったからこそ、多種族からこれを奪う必要があった。
しかし、それは歌えば自ずと発せられる生命普遍のエネルギーだったのだ!
アニマスピリチアとは、特別な資質ではない。
誰しもが普遍的に持つ、誰かを想い歌を謳う心の力だったのだ・・・!!
わたくし・・・感動ぞよーっ!!

「デルタ」の設定では、フォールドレセプターの資質を持たない者が戦場で歌っても、
なんの効力も持たないものとなっているが、それは間違いぞよ。
誰しも心から誰かを感動させたいと歌えば、山も銀河も歌うのが「マクロス7」なのだ!
ちなみにこれはテレビ版の話なので、ひょっとしたら劇場版「デルタ」ではこのもやもやにアンサーが出ているかもしれんが、
わたくしはまだ見てないのでよく知らんぞよ。
そのうちアマプラかネトフリに来たら見ようと思いつつ、全然来ないから見そびれている。
そして、もちろん「デルタ」にも良い所はある!
最終回でバルキリーが剣をもって戦う・・・!
これは格好良い!
余談だが「デルタ」のメインビジュアルが発表された時、
わたくしは今度は女性アイドルユニットVS男性アイドルユニットの対決なんだ・・・!
と期待したが、男チームが歌わなかったのは今にしても残念ぞよ。

ちなみに我々が見ているマクロスのテレビシリーズは、マクロス世界の史実を再構成したフィクションであると言う設定だ。
つまり後のシリーズで設定が覆されたからと言って、前シリーズの内容を損ねるものではない。
ぜんぜんがっかりする必要はないのである。
一時わたくしはマクロスからすん・・・と興味を失っていたが、こうして「7」のプラモが出ると再熱してほいほい買っちゃうのだ。

こちらも汎用ジョイントで飛行展示が可能!
SF戦闘機が一箱に二機も入っているとはお得であるぞよ・・・!!

サウンドブースター発進!
ファイヤーバルキリーと合体ぞ!!

専用アタッチメントでファイターモードのVF-19に合体可能!!
劇中でも出撃時にごくまれにファイターモードでドッキングして登場する事がありました。

巨大スピーカーを背負ったSF戦闘機。
これはこれで格好良い!

サウンドブースターは無人機である。
マクロス世界ではAI操縦の「ゴースト」が非常に強力な兵器として登場するぞよね!
サウンドブースターは攻撃方法を持たない無人機なのでシリーズでは異色である。

変形に合体と、本キットだけでどれだけ遊び方があるんだ・・・!?
と言うボリューム満点仕様となっております。

トップ。
合体する事でXウィングになる工夫がニクイ。

この形態で展示しても良いくらいの格好良さだ!

劇中で見せる事はなかったが、当然合体形態でもスピーカーを展開可能だ。

カッコいいぞよっ!
ちなみにスピーカー内部の青い部分はシール再現だが、今ひとつ曲面に追従せず次第に浮いてきてしまう。
そういう時は綿棒で優しくなでて、ヘラなどでモールドに密着させるんですよ・・・というおろかなにんげぇん!
釈迦に説法だそんな方法は試しているぞよ・・・!!
やっぱりシールですっかり色分けするなんて土台無茶な話なのだ。
本当にこだわりたい人は塗装する他ないでしょう・・・ぐぬぬ・・・っ!!

わたくしが持っているファイヤーバルキリーの玩具で、理想的な仕様だったものがこちら。
今は無きYAMATOから2011年に発売された「完全変形 1/60 VF-19改 ファイヤーバルキリー」、
そしてそれに対応する「サウンドブースター」ぞよ!
こちらは塗装済み完成品で、正確な定価は忘れてしまったが、
のちにアルカディアから再販された際はフルセットで38280円(2023年)だったみたいぞよ。
お、おいーっ!
高すぎるぞよーっ!!

こちらは非常に良く出来ていてコクピットのバサラまで完全塗装済みと言う凝り様!
わたくしの宝ものぞ!

特に驚きなのが、劇中で印象的なバトロイド形態時の首元の搭乗ハッチまで再現されている点ぞよね!
つまり、バトロイド形態時はコクピットが内部で縦に回転し、きちんと正位置を向いて、
ハッチから覗くとバサラが見えるようになっているのだ。
これが再現されている玩具は今のところ本商品のみだろう。

サウンドブースターも内部までばっちり色分けされている。
一方やはり変形ギミックは非常に複雑であり、わたくしは説明書を奥の方にしまってしまったのでもう十年以上も変形させていないぞよ!
もっぱらファイター形態でお部屋に飾っているのだが・・・実は足関節の見えないトコを一個ぱきっとやってしまったのがトラウマです・・・。
アルカディアのを買い直したかったけど・・・同じ玩具に4万って出せないぞよーっ!!

さて、バンダイプラモの話に戻るのだが、
HGファイヤーバルキリーではファイター形態とサウンドブースターの合体が、
プラモオリジナルギミックとして大々的に宣伝されている。
しかし、ファイターとサウンドブースターは劇中でも合体しているシーンがあるぞよ。
はて・・・プラモオリジナルとはなんぞや・・・?
と言う事なんですが、どうやら劇中の設定とは接続位置が異なり、
機体のやや後部に合体する事でウィングがX状態になる・・・と言う事なのである。
これは河森氏の監修で新たな設定が起こされたと言う事だが・・・。
前述のYAMATO版の完全変形モデルが先んじてXウィングを実現しており、アレ?って感じぞよ。
ま、確かによく見ると合体位置が異なるし、YAMATO版は尾翼を畳んで合体する仕様だったり色々違うポイントはある。
しかしバンダイの設計担当もこの決定版的ファイヤーバルキリーを知らない筈はないと思うのだが・・・不思議な宣伝文句ぞよ。

そして!
劇中でもお馴染み、サウンドブースターをバトロイドに合体させた形態がこちらとなる!
各部スピーカーを展開し、専用アタッチメントで背中に背負わせる形だ!
上半身にくっついただけだが、シルエットががらっと変わるぞよね!?

これこれ!
これが欲しかったんですよ〜!
まさに劇中再現と言った印象だが、細部は現代風解釈にディテールアップされているぞよ。

合体用アタッチメントにはスタンド穴も設けられており、汎用スタンドで浮かせて飾る事も出来る。

お手頃サイズ&価格で理想的なシルエットのファイヤーバルキリーが手に入る・・・!
新たに4万出せなかったわたくしも、バトロイドの遊びやすい玩具がようやく手に入って感涙ぞよよよよ・・・っ!!

バンダイからは、「HI-METAL R」シリーズでも8月に完成品ファイヤーバルキリーの発売が決定している。
こちらは1万4千円で本体のみと言う事だが・・・、
この前身となる「VF HI-METAL」のファイヤーバルキリーもわたくしは持っていたなと注文履歴を遡ってみたら、
ほんの5500円だったようだ・・・。
お、おいーっ!
3倍って、出来は良くなっているんだろうが高くなり過ぎじゃないぞよか!?
もうわたくしはハイエンド玩具ってついていけないですよ・・・。
おろかなにんげんどもがそんなにお金を持っているとは、わたくしには思えないけどなぁ〜!?

トップ。
塗装で映えそうな内部ディテールぞよね。

ボトム。
下半身はそのままだ。
スタンド穴が合体アタッチメントに設けられているので、
股下のスタンド用アタッチメントは外した方が見栄えが良いだろう。

「今日こそ動かしてやるぜっ!! 山よ! 銀河よ! 俺の歌を聴けぇっ!!」
「マクロス7」はメインのストーリーラインもさることながら、
一話完結のドラマも印象的なものが多く、わたくしは第10話「ディープ・バラード」をはじめ、大好きな回がいくつもあるぞよ。

そしてこのシリーズはキャラクターも実に魅力的だ!
「マクロス7」で一番印象的なサブキャラクターと言えば、やはり花束の少女があげられるだろう・・・!
つば広の帽子をかぶった白いワンピーススタイルのあどけないこの女の子は、
第一話から登場しているバサラの古参ファンぞよ。
名前も何もわからないこの娘は、いつも健気にバサラに花束を渡そうとするのだが、
毎度邪魔が入って渡せないのがお約束。
毎週のように登場するので視聴者はこの娘のどんくささにハラハラドキドキさせられながらいつしか共感してゆくのです。
そして最終話・・・遂に花束がバサラの手に・・・!?
これが本当に、感動的なシーンに仕上がっているのは、全49話の積み重ねがあってこそ!
花束の少女とバサラを応援する劇中キャラクター、そして我々視聴者の心がシンクロしてこそ成る名シーンである・・・!
これは一口に説明しても伝わらない感動ぞよ・・・是非アニメをじっくりと見て味わって欲しいものである!

「マクロス7」はマクロスに本格合体ロボ要素を持ち込んだアニメでもあったぞよ・・・!
サウンドブースターが合体したファイヤーバルキリーは、
歌エネルギーをサウンドエナジーに増幅変換し宇宙に響き渡らせる事が出来る・・・!
このパワーは通常兵器をものともしない驚異のプロトデビルンをも退けるパワーを持つが、
10万チバソングもの歌エネルギーでなければ起動もままならんと言うものぞ・・・!
初めはバサラだけがこの力を操れたが、
後にはサウンドフォースとして、ファイアーボンバーの残るメンバー用や、
汎用サウンドブースターも登場した。
これらのプラモ発売も期待されるが・・・!?

追加パーツは肩に乗っかってるだけなので、ファイヤーバルキリー本体の可動を損ねるものではない!

伸縮関節を活かして様々なポージングを取らせる事が可能となっている!

バンダイからはどうやら超合金シリーズでもファイヤーバルキリーの発売が予定されているようだが、
やはり1/60くらいの完成品だとめちゃくちゃ重くて遊びにくいと言う感がある・・・!
そこんとこだと本商品はお手頃に可動遊びが出来てオススメぞよ。

こんなに格好良いファイヤーバルキリーですが、実は「マクロス7」の最終決戦で全損してしまい後のシリーズには登場しない。
続編となる「マクロスダイナマイト7」では同型機のVF-19Pが登場し、
通常コクピットにも関わらずギターを弾きながらこれを操るバサラが見られるぞよ。
こちらも印象的な機体だし、ほぼカラバリなのでプラモ発売は確定的と考えて良いだろう・・・!
先んじてVF-22Sが発売するのもこれを期待させる。

忘れてたけど本商品には汎用スタンドも含まれます。
こちらはランナーレスでパーツをもぎるとすぐにスタンドが完成すると言う面白いオプションだ。
デザインもうるさく無いし、本体を安定して飾れてうれしいおまけぞよね!

アニメ本放送から30年・・・!
遂にファイヤーバルキリープラモの決定版が登場・・・!
ファンなら絶対見逃せないパッケージぞよ!!

色々発掘した玩具を並べて〜。
思えばこの頃ってわたくしもせっせとBDボックスなど集めていたが、
最近はインターネット配信で自由にアニメを見られるとはおろかなにんげんどもの世も進歩するものだ!
まだ「マクロス7」を見ていないおろかなにんげぇん・・・!
わたくしのオススメする一番面白いアニメの一つなので、
ぜったいぜったい見て欲しいぞよっ!
おろかなにんげんどもよ・・・頼んだぞっ!!


やはり変形合体ロボは良い・・・っ!
そして合体ロボは赤くなければならないのだ・・・っ!!
赤い合体ロボの活躍する「ばらむツ」もよろしくぞよ!!


:このリンクを踏んで何かポチるとわたくしにささやかな報酬が入りサイトの運営費となるのでよろしくぞよ
・「TINY SESSION マクロス7 VF-19改 ファイヤーバルキリー
・「HG マクロス7 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備
・「HI-METAL R マクロス7 VF-19改 ファイヤーバルキリー
30周年記念で急にファイヤーバルキリーの玩具がいっぱい出ているぞよ。

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■コトブキヤ アルカナディア ユクモ

2023年6月発売 / 9240円(税込)
女の子×メカプラモで高い人気を誇るコトブキヤが新たに打ち出したファンタジー路線シリーズ・アルカナディアより、
おきつね巫女娘・ユクモちゃんを紹介っ!!

パケは箔押し仕様でたいへん豪華。
箱がデカすぎて思わず乾電池を横に置いてしまったぞよよよよ。
他では見ない様なマニアックなロボットプラモラインナップで根強い人気のあったコトブキヤですが、
2009年にオリジナルロボットプラモ「フレームアームズ」を発表した後、
2015年にその美少女化という異色の派生シリーズ「フレームアームズ・ガール」を発売するとこれが異例の大ヒット!
コトブキヤは女の子プラモと言う一大ジャンルを生み出した先駆者として頭角を現しましたが、
後追いでバンダイらが女の子プラモに参入し、コロナ化においてプラモ需要が高まるとこのジャンルは人気大爆発っ!!
今や各社が追従する形で女の子プラモは戦国時代の様相を呈しているぞよ

ぱかっと開けるとランナーぎっしり。
低価格路線で市場に切り込んできたバンダイとは裏腹に、
コトブキヤは偏執的なまでのパーツ分割によって、キャラクターの魅力を最大限まで引き出そうと言う職人芸。
こと女の子プラモにおいてコトブキヤはトップレベルの造形力を誇り、他の追従を許さない構えぞよ。
こちらのユクモちゃんは、おきつね×巫女さんモチーフと言う事で、わたくしも発表された時からぜひ欲しいとは思っていたのだが、
予約開始日には寝て起きたら既に売り切れだったと言う人気っぷりで発売日に買えませんでした。
ところが8月末になって、優待クーポンを何に使うか迷いながらブキヤの公式通販を眺めていると、ひょっこり在庫が復活しているではないか!!
これ幸いとポチったというワケです・・・どうも公式通販を覗いていると、ちょいちょいレアなプラモの在庫が復活しているのを見かけたぞよ。
欲しいプラモがある人はマメに覗いてみると良いかもしれませんね。

彩色済みパーツのセット。
実はこのユクモちゃん、初期ロットはこの彩色済みパーツにエラーがあり、スカートの模様のカラーパターンが間違っているのだ!
これは、公式に問い合わせをする事で正規パーツを送付してもらう事が出来ました。
今回届いたパッケージにはエラー版と修正版両方入っていたので、やはり再販ではなくひょっこり出てきた在庫のようだ。
正直どっちでも良くないっ!?って感じのエラーで、他メーカーならスルーしていただろうレベルの誤りだが・・・、
どちらかと言うとブキヤの職人としての性がこの対応に繋がったのだろう・・・!
こういうとこも好感度高いですよ〜。

表情パーツは全てタンポ印刷済みですが、好みで貼るようにデカールも付属。
また、巫女服の袖に貼る赤いラインのデカールも付属しますが、今回はかんたん仕上げなので使用していません。
ちなみにおろかなにんげぇんっ!
ほんとの巫女服にはこの赤いライン入ってないので、イラストなどでうっかり描かないように注意するぞよ!!
何が発祥なのか謎ですが、一見硬派な巫女さんキャラにまでこの赤い紐が描かれる事になった切っ掛けは、
多分「犬夜叉」な気がするぞよよよよ・・・。

もっとも、ユクモちゃんはミニスカファンタジー巫女なのでこの様なツッコミは野暮だろう。
コトブキヤのプラモキットはとにかくパーツ点数が多く、このユクモちゃんも基本ランナー数19枚と大ボリューム!
しかしパーツの精度は非常に高く、基本的には説明書を良く読んで組み立ててゆくだけで完成するので、初心者も安心ぞよ。

と言う事でさくっと完成!
まずはアルカナディアシリーズの特徴である2形態のうち、非戦闘スタイルの「ノーマルモード」!
今回は素組に加え、衣装や髪・尻尾パーツにメラミンスポンジをかけて簡易艶消し仕上げとしました。
プラモのツヤテカ材質に、メラミンスポンジをかけて表面の艶を押さえてあげる事で、少し見栄えが良くなるぞよ。
特に女の子プラモの場合、髪の毛などにこの処理を施すとぐんとイラストの雰囲気に近くなり、可愛さが増すのだ!
また、胸元と帯、首や腕のリングのポイントを筆塗りして差し色を追加しています。
ほんとは襟と腕のリングの一部も色が足りないけど、この辺は遊んでる時ガリっとやっちゃいそうなので省略ぞよ。

4つ付属する表情パーツのうち、通常顔。
視線をやや振っていますが、正面向きが欲しければ塗装を落とし、デカールを組み合わせて作る事も出来ます。
わたくしはプラモ作る時10年以上使ってるやっすいニッパーで適当に切ってるのだが、
今回髪の毛パーツをガリっと抉ってしまったのは参ったぞよよよよ・・・。
小さな傷だったので接着剤を流し込んで修正できたけど、おろかなにんげんどもの皆さんにおかれましては是非、
女の子プラモを作る時は切れ味の良い高級ニッパーを使う事をおすすめしますぞよ。

おまけとしてキャラクターイメージカラーのクリア台座が付属するので、このパッケージのみで一通り遊ぶ事が出来るのは嬉しい。
これはシリーズ共通のデザインで、ユクモちゃんの場合背中に差し込むアームと、尻尾を支えるアームがついた特別版。
遊ぶ時は尻尾ベースを主に使い、長期展示の際に背中アームを加えてがっちり固定すると安心です。

ユクモちゃん最大の特徴がこの大きな尻尾!
プラモとは思えぬもふもふ感が魅力なのだ。
ちなみにスカートの横が開いて腿が覗くデザインなのだが、プラモではスカートパネルに肌色パーツをはめ込む仕組み。
ここ、ごく小さいパーツで適当に組んでると見落としがちみたいだから要注意ぞよ。
プラモを組む時はきちんと説明書を読みこむのだーっ!!

各部の鈴の黒も塗っています。
ほんのひと手間だけで引き締まって見えるぞよね!
背中の手裏剣みたいなパーツは着脱出来、背中の穴を埋める蓋も別途付属。

トップ。
世にも珍しいケモミミ巫女さんプラモぞよ。

ゲームイラストやVTuberキャラクターデザインなど幅広く活躍されている人気イラストレーター
「necomi」氏の繊細なキャラデザを、プラモとは思えない温かみのある造形で再現している。

フル可動キットなので各部関節が可動し、様々なポーズを取らせる事が出来る。
特に膝には引き出し関節が採用されており、伸ばした時に関節が露出せず、綺麗なラインが出ると言うこだわり様。
コトブキヤは女の子プラモだけでも多くのシリーズを展開しており、それぞれに特徴があるのだが、
この「アルカナディア」シリーズはファンタジーものと言う事で、特に柔らかな雰囲気が追求されているぞよ。

表情その2・ぷくー顔。

単なる怒り表情でなく、頬を膨らませた造形なのが面白い。
表情交換には前髪を取り外す必要があるが、軸が結構固めなので予めヤスリ掛けしておくと遊びやすくなるぞよ。
他、腕と腰の接続軸も少し調整しておくと組み換え遊びがやりやすくなるのでオススメです。

次世代エネルギー「アルカナ粒子」によって発展を遂げる近未来、
人々はVRMMO「アルカナディア」の仮想空間に熱中していたが、ある時異変が発生!
仮想空間の生命体が現実に出現し始めたのだ!
なんとアルカナ粒子は異世界から齎された不思議な物質だったのです・・・。
現実化した異世界生物のうち、友好的なもの「ディアーズ」と絆を結んだ人間「マスター」は、
共に力を合わせて異変の元凶・・・アルカナパワーの結晶「ストーン」回収を目指す事になる・・・っ!!
と言うのが本シリーズ「アルカナディア」のバックストーリーぞよ。
このユクモちゃんは自然属性を持つ獣人型のディアーズで、
引っ込み思案ながらマスターを主様と慕い健気に戦うおきつね娘と言う事である。

ブキヤのフレームアームズ・ガールは量産型メカって感じだったので、キャラ設定が設けられているのは「アルカナディア」の特徴の一つぞよね。
正直世界観設定を読んでも今のところなんのこっちゃって感じなのですが、
どうもPVを見ると現実世界のディアーズって小人サイズの様なんですね。
なのでこのプラモも1/1設定なのかもしれないぞよ。
現時点でもYoutubeでミニキャラクタードラマが配信中なので、
もっとキャラクターが出そろったらアニメ化などのメディアミックスがされそうですね〜。

第三の表情、しょんぼり顔。
おっと、腰がズレちゃってるけどご愛敬ぞよ。

尻尾は当然着脱できるほか、ケモミミを外し、髪の毛を塞ぐパーツも別途付属。
そしてユクモちゃんだけのおまけとして、おきつね族待望の狐手ハンドが付属っ!!
これは嬉しいおまけぞよっ!!

また、前髪を取ると人耳がついているのですが、この耳パーツはアルカナディアシリーズ間で共通仕様となっており、悪魔耳などと交換可能。
人外キャラシリーズならではのこだわりぞよ。

ハンドパーツ一式に加えて、角度付き手首ジョイントも付属。
手首ジョイントは左右2種、計4つしか付属しないので、破損に注意だ。
ここもやはり少し軸を調整しておいた方が安心かもしれないぞよ。

前述の背中埋めパーツや、肩につけるリングの余剰パーツがついてきます。
ジョイント軸付きのモノもあり、交換する事でコトブキヤ製プラモの装備を装着する事が可能。
径の違う首ジョイントが2種付属し、交換する事でフレームアームズ・ガールやメガミデバイスと頭部を交換して遊ぶ事も出来て至れり尽くせりなのだ。
色んなキャラにファンタジー巫女服を着せる事が出来るから、遊び方無限大ぞよ!

アルカナディアシリーズ最大の特徴として、一部パーツを換装する事で戦闘状態「ウィライズモード」に変身できることがあげられる。
本キットの場合は両袖、左足に加えて、帯や尻尾パーツを組み替える事でより巫女風の衣装にチェンジ可能ぞよ。

尻尾パーツは腰紐を大きなものに組み替え、先端をまるまる交換する形。
パッケージが巨大だったのは、このでっかい尻尾が2種入っていたからなのでした。
ただ、基部が一つしか組めないので、余った尻尾を他キャラにつけたり、ダブル尻尾に出来ないのはやや残念である。

下駄が付属し足に装着する事で背が少し高くなるが・・・、

足元はほぼ完ぺきに色分けされており、本キットの見所の一つとなっている!
なんかこのシリーズ妙に足にこだわりがあるようだ。
専門家の話によれば、令和の美少女キャラは「太もも」が最大の注目ポイントとも言われており、
コトブキヤが時流を敏感に読んで商品開発をしている裏付けの一つとも考えられるぞよ。
ちなみに公式ページのイラストだと変身後の下駄も一色になってるので、ここはキット版のアレンジ箇所ぞよね。

ウィライズモード・変身完了ッ!!

「けちょんけちょんなのですっ!!」
衣装各部がボリュームアップし、より巫女風にアレンジされた他、尻尾が逆立って戦闘態勢となったユクモちゃん。
なんとも華やかで豪華な装いぞよーっ!!

バトルフォームとなっても尻尾下部をアームで支え展示可能。
結構安定しているので、このまま飾っても問題ないくらいぞよ。

腰の飾りが巨大化しボリュームアップ。
一方、尻尾先からはリボンが消え、上向いた警戒態勢となっている点も見逃せない。

もふもふの暴力なのだーっ!!

ぐるっと〜。
どこから見ても情報量が多く、楽しい立体物となっている。

今回はパチ組だけど、こだわる人は肌色部分の合わせ目消しなどに凝ったり、
女の子プラモは追求するとキリがなく奥深いジャンルなのです・・・。

4種目の表情、戦闘顔。
アイプリだけでも色数が多く、非常に豪華な仕様となっており、こだわりが感じられるぞよ。
表情パーツが全てプリント済みなので、わたくしの様なライトユーザーでも十分に楽しめる内容となっており、
値段にさえ目を瞑れば女の子プラモ入門にも最適なアイテムだ。

おきつね・ゴッド・ワンドォォォォッ!!
ユクモちゃん必殺武装、錫杖型の杖が付属!!
家事万能にして戦闘シーンでも頼もしいおきつね少女なのだーっ!!

ちなみにこの錫杖、輪っかがそれぞれ独立可動し、好きな位置で保持も出来るこだわりっぷり。
動かしてるうちに外れちゃっても、枠の中に引っかかるので落っことして紛失する事も無く、
デザインレベルで良く検討されている感があり、細やかな気配りを読み取れるアイテムだ。

ユクモちゃん必殺武装その2!
仕込み刀ッ!!
錫杖の先っぽを取り外し、別途刀パーツを持たせる事で抜刀シーンを再現できます。
錫杖の飾り部分の裏側にはジョイント穴もあり、エフェクトなどを装着して遊ぶ事も出来、至れり尽くせりなのだ。

換装しても可動構造はそのまま引き継ぎなので、こちらの形態でも様々なポーズを取らせて遊ぶ事が出来る。

ちなみにスカートはパネル構造になっており、ある程度逃がす事が出来るので工夫次第ではダイナミックなポージングも可能となっている。

天使コンセプトの「ルミティア」、悪魔コンセプトの「ヴェルルッタ」に続き登場した狐巫女の「ユクモ」。
装備から見るに後方支援タイプのキャラクターみたいだけど、仕込み刀も持っている辺り接近戦も得意なのかもしれないぞよ。
続いて人馬コンセプトの大型キット「エレーナ」の発売が予定されているようで、界隈はざわついているとの事です・・・。
そのうち人魚やラミアなんかも出るかもしれないぞよね〜。
いや、コトブキヤなら出すね(断言

変身前後、2パターンの衣装パーツが付属するので、本キットのみで組み換え遊びも楽しむ事が出来る。

装飾パーツを欲張ったユクモちゃん・特盛形態ぞよーっ!!

各部ジョイントはコトブキヤの既存キットともある程度互換性があるので、
ブキヤプラモを集めれば集めるほど楽しいブロックトイ的な側面もあり、こちらも奥深いのです。

なにせ硬いプラスチックで出来ているので、柔らかな人体や衣装とはおよそ相性が悪く、
女の子プラモは大体可動を盛り込みやすいボディースーツや水着風のデザインになりがち!
それで言えばこのユクモちゃんは露出度控えめの可愛らしい雰囲気な点が珍しく、
ブキヤのノウハウを結集して作られた感もあり見所多し。
一方で髪の毛パーツなどのシャープさはプラモならではの繊細さで、完成品可動フィギュアに勝るポイントぞよね。

デザイン・可動・作りやすさ・・・全てが高レベルでまとまった完成度の高い本格キット!
文句無しにおすすめのアイテムぞよーっ!!

おまけ。
ブキヤ通販で買ったので、公式限定特典の「ロゴアクリルプレート」がついてきました。
8×4センチの組み立て式で、立てて飾る事が出来るぞよ。

シリーズと並べて飾る事が出来ます。
ちなみに公式通販の復活はほんの一瞬だったようで、数日で再び売り切れてしまったようだ。
またひょっこり復活するかもしれないので、欲しい人はマメにチェックすべし!
尤も、人気アイテムなのでほど近く再販もかかるでしょう。

おまけその2。
こちらはブキヤの株主優待で貰えるQUOカードで、毎年描き下ろし絵柄の自社キャラクターが描かれておりとっても可愛いアイテムなのだ。
わたくしは上場した年からずっと貰っているけど、今のところ毎回メインはアニメ版のフレームアームズ・ガールぞよね。

壽屋は2017年に株式上場を果たしたが、暫くは上場ゴールかに思われて然程注目されておらず、
わたくしも安くなってる時に記念にほんのちょっとだけ買って持ち続けていたぞよ。
そのうち優待でプラモが貰えるようにでもなったら買い増そうかな〜などと考えていたのだが、
「鬼滅の刃」がアニメ化したあたりから関連株としてやや注目されるようになってきた。
そう、コトブキヤは鬼滅を初め、様々なアニメフィギュアも作っているのだ!
特にコトブキヤはポケセン受注のポケモンフィギュアなども一挙に引き受けているので、材料は多くあったのだ。
そうこうしているうちにコロナ化となり、プラモブームが訪れると突如としてストップ高!
初値2650円で暫く下がる一方だった株価は、一時13800円にまでなり盛り上がりを見せたぞよ!!
現在は一時の急騰からやや落ち着き、また3分割された為一株2000円程度と買いやすくなりました。
現在は100株持っていると3000円の優待券、500株以上で6000円の優待券が貰え、
更に3年以上保有で描き下ろしQUOカードが、100株なら1枚、500株なら3枚追加で貰えるぞよ。
わたくしはちょっとしか持ってないので毎年QUOカード1枚ぞよ。
上場開始から500株買ってQUOカード3枚貰ってたにんげぇんっは先見の明があったと言うべきだろうっ!!
わたくしももっといっぱい買っとけばよかったぞよーっ!!
そしたら儲けたお金であの玩具も・・・この玩具も・・・いっぱい買えた・・・っ!!
く・・・くやしいぞよーっ!!


心温まるおきつね族の実話エッセイ奇譚(?)・・・「ばらむツ」もよろしくね!!

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