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恐竜図鑑展2023 

レポート

 

▼特別展 恐竜図鑑 | 失われた世界の想像/創造 レポート3

  •  ■上野の森美術館・特別展/過去200年のパレオアートが世界から集結!

コンテンツ

1.恐竜誕生
黎明期の奇妙な怪物たち
2.古典的恐竜像の
確立と大衆化
3.日本の恐竜受容史 4.科学的知見による
イメージの再構築
/おみやげコーナー
■徹底レポート! 「特別展 恐竜図鑑 | 失われた世界の想像/創造」・3〜日本の恐竜受容史〜

ここまでは世界の恐竜を見てきたが、いよいよ3つ目のテーマとして「日本の恐竜受容史」に触れられる。
19世紀に欧米で成立した恐竜のイメージは、19世紀末になって日本にも移入され、
明治末〜昭和初期に活動した古生物学者・横山又次郎は、Dinasaurという単語に「恐竜」という訳語を与え、
以後、日本でこれらの古生物が恐竜と呼ばれる様になったぞよ。
これ以来、日本の子供達は恐竜に夢中になり、今に至るまで恐竜をモチーフに様々な玩具やアニメ、ゲームが作られ続けているのだ。

島津製作所
「前世紀動物模型」
1912〜45年頃
これは日本で作られた恐竜玩具の中でも、極めて早い大正期頃に作られた恐竜模型だ!

ラエラプス・アクイルンギス
当時は15体セット60円(現在の価値にして24万円)で販売されていたと言う(!

ステゴサウルス
しかし、素材が脆く殆どが破損し、現存するもので確認されているのはうち9体。

ブロントサウルス
会場にはそのうちの3体が展示されたぞよ。
愛嬌のある姿をしているぞよね!

恐竜は時に社会風刺画のモチーフとしても選ばれた。
強大な力を持っていたが、やがて滅び現在では幻となった存在・・・この様な背景が、絵画に深みを持たせるのだ。

立石紘一
「アラモのスフィンクス」
1966

福沢一郎
「爬虫類はびこる」
「爬虫類滅びる」
1974

篠原愛
「ゆりかごから墓場まで」
2010-11
あのスピリチュアルオカルト映画「REX 恐竜物語」を初めとして、恐竜と美少女なんて組み合わせも日本ではお馴染みぞよね!
この絵に描かれた・・・モノロフォサウルス・・・?は、何か生命や美と言ったもののやがて滅びるさまを象徴している様に感じられるぞよ・・・。

国立科学博物館 石膏フィギュア

ディメトロドン
なんかおまぬけな石膏フィギュア。

トリケラトプス

ティラノサウルス
愛嬌のある姿をしているぞよ。

このエリアでは、恐竜グッズの蒐集家として知られるジャズピアニスト・田村博氏のコレクションを中心に、恐竜玩具や日本の書籍類などが多く展示されていた。
特に大正〜昭和ごろの書籍類などは興味深い資料だったが、写真撮影は禁止だった為、残念ながらここには載せられない。
一部は図録に掲載されているので、そちらを確認して欲しいぞよ。

トイタウン リモコン人形
田村博氏と言えば、古生物グッズで知られるフェバリットの公式ページでコラム連載もしており、わたくしも良く読んでいる!
本展覧会から帰った後は、図録と合わせてこちらのコラムも読んでおきたいものぞよ。

水槽用置物

様々な恐竜玩具たち。

マルシン ソフビ人形
スティラコサウルス

アロサウルス
まだ怪獣然としていた頃の玩具ぞよ。
映画の影響などもあって、かつてはアロサウルスが人気だった。


ケントロサウルス
古生物はどんな色をしていたかわからないと言うが、それにしてもこれらのソフビは不思議なカラーリングぞよ。

荒木一成
「プラスチック・モデルキット(ケラトサウルス)」
こちらは恐竜博2023のガチャフィギュアも好評だった海洋堂製だ。
ほか、このコーナーでは漫画家・所十三氏の代表作「ディノ・ディノ」をフィーチャーし、数々の名場面原画や、
現代美術家・藤浩志氏による玩具アート作品なども展示されていましたが、撮影禁止の為割愛するぞよ。
これらの一部は図録で確認できる。


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