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みんなおいでよ!恐竜・化石大陸ほっかいどう展2026 

レポート

 

▼みんなおいでよ!恐竜・化石大陸ほっかいどう展2026 レポート

  •  ■カムイサウルス展示レポ

コンテンツ

 
イベントレポート カムイサウルス・ジャポニクス
歯化石レプリカ
:レイクタウンに今年もカムイサウルスがやってきた! 〜最終回〜

梓弓春たちしより年月の いるがごとくも 思ほゆるかな・・・
どっこい春を待たずして時が過ぎるのが早いッ!!
つい先日新年を祝った筈が、気づけば1月も終わる2026年、
おろかなにんげんどもの皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
わたくしは昨年末に池袋に石を買いに行って以来、謎の病に侵され床に臥せり、
こんこんと咳とウイルスをまき散らす毎日であったものが、
ようやく完全回復したところぞよよよよ・・・。
近頃の風邪は実にしつこく、このまま永久にこんこんぎつねなのではないかと世を儚んだりもしたが、
そういつまでも休んでばかりはいられないっ!
今年も世界最大のジャスコと名高い聖地・越谷イオンレイクタウンに太古の気配がやってくるッ!!
その名も「みんなおいでよ!恐竜・化石大陸ほっかいどう展2026」ッ!
またやってきてしまったぞよか、この時期がッ!!

おおーっ!
我が魂の友、カムイサウルスよ・・・!
今年も雄々しい姿ではないかっ!
ま〜オスなのかメスなのかはわからんが・・・という事で毎年恒例のこのイベントは、
北海道総合政策部地域創生局地域政策課のお仕事。
北海道恐竜・化石ネットワーク研究会に、三笠市、むかわ町、足寄町、沼田町、
札幌市、八雲町、枝幸町、そして北海道博物館が主催に名を連ねる町興し出張イベントであるぞよ!

なんと言っても毎回の目玉、この日本で発見された中でも最も保存状態が良い恐竜の一つとして知られる
「カムイサウルス・ジャポニクス」の全身復元骨格!
これが今年もやってきているぞよ!
その手前には1/5スケールの生体復元模型もあり、こちらもお馴染みの造形物。
今回は復元骨格の腕に抱えられる赤ちゃんのような趣で可愛いぞよね!

さて、毎年レイクタウンのmori「木の広場」を舞台に繰り広げられる本企画。
この2026年は1月31日(土)と2月1日(日)の二日間開催。
広場のモニターでは北海道の恐竜・化石を紹介するPR動画がループで延々と流され、
パネル解説がこれを補完。
古生物のレプリカ骨格の展示から、AR恐竜体験、さらにちびっ子に大人気の化石発掘体験も当日予約制400円で参加できると濃密な空間。
勿論今年も日本の恐竜研究の第一人者である小林快次先生の講演会が催され、恐竜研究の最前線を体感する貴重な機会となっていたぞよ。

わたくしはこの展示会にやってくるのは今年で三度目。
過去に二度、詳細なレポートを書いているので、このうえ一から同じ事を繰り返す事もあるまい!
イベント概要やカムイサウルスの紹介はそちらも参照のことぞ。
2024年レポはこちら
2025年レポはこちら

実は2025年7月5日と6日にもmori「水の広場」にカムイサウルスは出張してきていたようなのだが、
こちらはうっかり見逃してわたくしは見に行く事が出来なかった。
なんと言ってもこのイベント、ほんの二日ばかりな上にレイクタウンの公式サイトやTwitter(X)上でこっそり告知があるだけなので、
アンテナを伸ばしてつぶさにチェックしていないと見そびれてしまうのだ!
今年もなんとか2月開催には気づく事が出来てひと安心ぞよ!

さて・・・カムイサウルスの紹介は過去に何度もしているのでおろかなにんげんどもも聞き飽きている事であろう。
今回は私的な感想をまずは述べたい。
わたくしは1月31日にこの催しに足を運んだのであるが、
この日は全国のドン・キホーテで限定「アニアくじ」を売ると言うので、
徹夜わたくし、新三郷駅からてちてちと歩いて朝の9時から「MEGAドン・キホーテ 三郷店」を訪れ、
赤ちゃん恐竜アニアの新色をゲットし、ほくほくと10時開店のレイクタウンへ梯子したぞよ。
ともかくこの地上最大のジャスコは途方もなく広大な迷宮であり、moriの「木の広場」と言えば駅から最も離れた端っこエリア。
徹夜の上に新三郷駅の往復徒歩30分、既にメガシンカしたドン・キホーテでアニアを探す為に駆けずり回った後であったわたくしは、
広場に辿り着くだけで肌は白み、げっそりと虚ろな目をした幽鬼の如き有様であったが、
それでもいかねばならぬのは物販。
そう、この催しでは物販でレアな北海道の古生物グッズを売るのである。

わたくしは毎年毎年アンケートに書いていた。
北海道大学総合博物館のミュージアムショップで売られていると言う「カムイサウルスの歯化石レプリカ」を物販で売ってくれと!
過去二回は空振りであったが、今年こそはその願いが叶うのではないかと夢見ていたのである。
10時にレイクタウンがオープンすると、ゲートで待ちかねていた人々が一斉に動き始める、このなんと賑やかなことよ。
休日ともなれば溢れんばかりで、蜘蛛の子を散らすとは誤用であるが、人々は正にそんな有様でうごうごと目的の場所へ速足にゆくのである。
無論その中の一人がわたくしだ。

センターブリッジを渡りkazeエリアからmoriエリアへ移ると、わたくしはエスカレーターから広場の様子を眺めた。
するとどうだろう。
物販にいつもの白い標本ケース、東京サイエンスのあのケースの大きいヤツが並んでいるではないか!

あっ!
あれはまさかっ!?

カムイサウルスの歯レプリカぞよーっ!!
果たしてアンケートの声が届いたのか!?
遂にあのアイテムが物販に並んだのだっ!

わたくしは歓喜し、目を輝かせて速足に近づき、高鳴る心臓を抑えつついかにも平静を装ってその箱を真っ先に手に取った。
が、これが大いなる罠であったっ!


「ひょっとして、ブログとか書かれてません?」




物販のお兄さんに声をかけられたときのわたくしの驚愕と言ったらない。
ブログとは企業が提供する日記サービスであり、わたくしのサイトはあくまで「ホームページ」(死語)であると自認しているが、
細かい定義はほんとのところよく知らんのでまぁそれは良いだろう・・・。
ともかくお兄さんはいかなる慧眼かわたくしが「インターネットのヤツ」である事をひと目に見抜いたのである!
わたくしはびっくり仰天すると共に大いに動揺した!
素顔も声も晒していないわたくしの正体がなぜお兄さんに判るのか・・・
その理由が皆目見当もつかなかったからであるっ!
よもや
開店間近からカメラをぶら下げて現れ、
真っ先にカムイサウルスの歯を買いに来るヤツなどこの埼玉にわたくし以外おらんから
などとは言うまいッ!!
お兄さんは全く不思議の千里眼でわたくしの正体をノーヒントで見破ったのだッ!
この地上にはまだまだ恐ろしい力を秘めたにんげんがいるものぞっ!

疲労困憊の上に虚を突かれたわたくしは頭真っ白けで生返事にも肯定した。
するとお兄さんは重ねてわたくしを驚かせたぞよ。
彼の言うところによれば、お兄さんはネットでたまたまわたくしのレポートを読んだのだと言う。
そしてわたくしが「カムイサウルスの歯を物販で置いてくれぞよ〜」と何度もおねだりするので、
こりゃ是非とも持っていってやらにゃならん!と決意してわざわざこの日、カムイサウルス歯レプリカを持ってきてくれたと言うのだ!
アンケートは関係なかったぞよかーっ!!


なんと物販を取り仕切る「むかわ地域商社 株式会社 エムディノ」の恐らく一員か、
ひょっとしたら偉い人であろうお兄さんは、

このわたくしの為にこそ、カムイサウルスの歯を用意してくれた・・・ッ!
わたくしは驚愕すると共に大いに感激し、遂に夢に見たカムイサウルスの歯のレプリカを1万円で購入する事が叶ったのであるッ!
おお・・・むかわ町よ、M Dinoよ、そしてお兄さんよ・・・
一体どこからどこにまでわたくしの書き散らかしたレポが届いてしまったのか判らん恐怖。

お礼は言ったような気もするが、何せびっくり仰天して気さくな反応も出来なかったのでこの場でもう一度感謝を申し上げたい。
ありがとうございます!!
や〜なんでも書いてみるもんだっ!
それにしてもインターネットに下手な事書けませんね・・・ッ!!

物販にはカムイサウルスの歯が二個並んでいた。
一つはわたくしが朝一で購入し、もう一個も午後になる前には消えていたように思う。
土曜日に歯レプリカ買ったおろかなにんげぇ〜んっ!
それ、わたくしがおねだりしたからお兄さんが用意してくれたんだぞよ〜。
わたくしにも感謝してくれぞよ〜。

この日購入したカムイサウルスの歯レプリカは後程レビューするとして、イベントの様子をもう少し記録しておこう!
土曜日には1時半から一時間、ご存知日本の恐竜研究の第一人者・小林快次先生の講演があったぞよ。
毎回予約応募しておくと席に座れ、サイン会にも参加できるのだが、ま、趣旨からしてここはちびっ子に譲るべきであろう。
わたくしは毎年立ち見であるぞよ。

先生の講演はカムイサウルスの紹介に始まり、
パラリテリジノサウルスを代表するテリジノサウルス類が実はアジアで繁栄していた事。
ティラノサウルス類が北米とアジアで交流し、幼形成熟や過成熟化によって多様化していった事などを
時にユーモラスを交えながら語ってくれたぞよ。
スライドでは実際の発掘現場の様子なども上映され、集まったちびっ子達は太古のロマンに思いを馳せ、
ぼんやりとした輪郭でしかなかった将来の夢が現実味を帯びて想像される事に、壇上へ熱い尊敬の眼差しを送っていた。

そしてわたくしをこの上驚かせた事には、なんとこの催し、今年が最後だと先生おっしゃるではないかっ!
日本では最も保存状態が良く、殆ど全身の骨がまとまって発見された事で知られるカムイサウルスは、
恐竜博2019で大々的にお披露目され、前傾姿勢の復元骨格が展示された事が印象深いが、
なんと地元・むかわ町ではこの前傾姿勢の復元骨格・・・
一号機を展示する場所がなく、尻尾を外した状態で穂別博物館に飾られていたとは哀れな事ぞ!
本展示会に出張してきている全身骨格は2018年にクラウドファンディングを募り新たに製作した二足歩行の二号機であるが、
一号機のスペースもないのにこの上二号機は置き場がない・・・という事でこれまで全国行脚に駆り出されていたという。

それが遂に、来たる4月25日!
これまで手狭だった穂別博物館が「むかわ町穂別恐竜博物館」としてリニューアルオープンを迎え、

実物化石に一号機の本格展示が果たされる事になったと言う!
果たして二号機もここに展示される為に帰路に就くのだ!
なんと・・・これまであちこち出張し人々を楽しませてくれた二号機の旅が終わりを迎え、
このレイクタウン木の広場をラスト講演とし、北海道に凱旋とはめでたいことです・・・。
ありがとう、カムイサウルス・・・北海道に帰っても頑張るぞよよ!

それと同時にわたくしは気が付いた!
なぜお兄さんがこの日奮発して北海道限定のカムイサウルス歯レプリカを物販に置いてくれたのか!
最後のイベントであるからこそ、毎年熱心に顔を出していたわたくしの為にわざわざ用意してくれたんじゃないか!?
お・・・お兄さん・・・ッ!!
な、なんて親切なんだーっ!!
わたくし、感動ぞよーっ!!


という事でわたくしにとって図らずも思い出深い最終回となったぞよ。
ちなみにカムイサウルスは更なる研究が進んでおり、北海道大学総合博物館とNHK札幌放送局が共同研究で欠損部分を復元し、
更なる完全版骨格を建造。
この三号機は2025年3月にお披露目され、2026年2月25日までNHK札幌放送局で展示中。
その後は北海道大学総合博物館で展示予定とされているぞよ。
この三号機は一号機、二号機を元に、欠損部分を近縁種で補い全ての骨が復元された正に完全体である。
これを踏まえてよく見ると二号機は微妙に骨が足りないのが判るぞよね。
特に三号機の頭部は二号機からよりスマートなシルエットに更新されており、欠けが埋まっていると言うぞよ。
欠損を埋めた近縁種は具体的には、
エドモントサウルス、ブラキロフォサウルス、ヒパクロサウルス、プレシオハドロスの四つである。
特に欠損の激しい頭部はエドモントサウルスから復元されているようだ。
復元作業は完全にデジタル上で行われており、実物化石をスキャンした3DCGモデルに欠損パーツを補完する作業は一年を要したと言う。
これを3Dプリンターで立体出力し、完全版復元骨格が完成を見たのだ。

二号機にある骨の表面のデコボコ。
こうした傷は、恐らく実物化石に残されているものは完全版にも引き継がれているみたいぞよ。
世界中で見つかる多くの恐竜化石は、殆ど陸の地層から見つかっている。
一方でカムイサウルスは海成層から発見された珍しい化石であるぞよ。
つまり、カムイサウルスは後期白亜紀のマーストリヒチアン期初期、
7200万年前の昔にアジアの海岸沿いで暮らしていた。
この頃の海岸沿いにはオオバヤドリギ科によく似た被子植物が存在したことが判っており、
カムイサウルスはこのようなものを利用していたのかもしれないぞよ。
それがある時、何らかの理由で海に投げ出され、海底に沈み、やがて泥に埋もれて化石として保存されるに至ったのだ。
カムイサウルスの化石表面に見られるデコボコした欠損部分は、その時海底の微生物に分解された痕と言う訳だ!
海底堆積物からのハドロサウルス科化石は非常に稀な発見であるぞよ。
発見時、骨はバラバラの状態に散乱していた。
海底と言うと静謐な世界をイメージするが、実は結構生き物や海水の動きで沈んだものはコロコロと転がったりしているのだ。
そして微生物が肉を処理する速度も極めて速く、牛を使った実験では一日もすれば目ぼしいお肉は根こそぎ食われてしまう程だと言う。
カムイサウルスも海底に落ちた後は速やかに分解され、
小さなパーツに分かれて海底の泥を被り化石化したと考えられるぞよ。

木の広場は吹き抜けとなっているので、上の階からカムイサウルスを見下ろす事も出来た。
カムイサウルスの特徴として、第6から第13の胴椎で神経棘が前傾するという特異な形質があげられるぞよ。
神経棘は筋肉や靭帯の付着部であるからして、その傾きはこれらに大いに影響する。
普通後ろに傾いているものが前に傾いていると言うからには、筋肉のつき方も当然違ってくる。
歩き方や体の動かし方にも深く影響がある筈ぞよ。
これはどうやら、カムイサウルスの体が他のハドロサウルス類に比べても華奢である事に関係していると考えられる。
胴体前部に高い可動性があり、他のハドロサウルス類と比較して細長い前肢から見ても、
カムイサウルスは二足歩行を行っていた可能性が高いと見られているぞよ。
勿論、状況によって前脚をついた四足歩行も使い分けていたに違いない。


カムイサウルスは恐らく二足歩行も四足歩行もしていたのだ。
一号機は四足歩行、二号機は二足歩行、そして三号機は前肢を浅くつき、二足にも四足にも見える姿勢で復元されていると言う。

全長8メートルの動物が二足で立ち上がっていたら、
いかにハドロサウルス類の中では華奢とは言え、かなりの迫力だった事だろう!
ちなみにカムイサウルスは脛骨断面の成長停止線の様子から、恐らく12〜3歳と推定されている。
3、4年で急成長し、その後はゆるやかに成長し、全長8メートルの成体に達したぞよ。
恐らくこの個体は性成熟しており、これ以上極端に大きくはならなかっただろう。

恐竜はどれも急成長する。
これは彼らが自ら熱を生み出す恒温動物であったと言う事を示している。
恒温性は昔は哺乳類や鳥類に固有の形質と考えられたが、
現在では鳥は最も進化した爬虫類であり、恐竜の一種であると考えられるようになっているからして、
爬虫類も変温動物ばかりでなく、自分で体温を保つ事が出来るものがいたと言う事だ。

この生体復元も見納めぞよか〜。
本展示会は貴重なカムイサウルスの全身骨格や復元模型が関東で見られる貴重な催しだったぞよ。
いよいよ本格展示されると思えば二号機にとっては喜ばしい事だが、
やはり一抹の寂しさがあるぞよね〜。

旅はいつか終わりがあるからこそ宝石のように輝くのだ・・・!
我々はこの埼玉の地から二号機の門出を笑顔で見送ろうではないか・・・っ!!

さらば、カムイサウルス・・・っ!
ひょっとしたらわたくしも死ぬ間際にでも一念発起して海を渡り、
北海道の地でヒグマと死闘を繰り広げながらむかわ町穂別恐竜博物館を訪れる事が無いとも限らない・・・っ!
その時は笑顔で迎えてくれ、友よっ!!

北海道旅行も結構お高いぞよからね〜。
出不精わたくしにはなかなかハードルが高いぞよよ〜。

何せまだ福井県立恐竜博物館にも行ったことがないくらいだ。
先生の質問によれば、この日集まったちびっ子は随分福井旅行経験者が多いようでびっくりしたぞよ!
ま〜思えばわたくしも幼少の頃にはあちこち連れて行ってもらったものだが、
いつからか1日1ターンしか行動できなくなってしまったのだ。
おろかなにんげぇ〜んの幼虫ども〜っ!
お前達もいずれこうなるのだ!
今から肉体の衰えと言うものに戦き怯えておくが良かろうぞよ!!

海岸線をゆくカムイサウルスの復元図。
お馴染みのビジュアルであるぞよ。

穂別博物館2026年リニューアルオープンの旗と、むかろんの旗も飾られている。
むかろんの紹介なども過去のレポートでしているのでもろもろ知りたい方はそちらも参照のことぞ。

さて、過去のレポートを読んでくれたおろかなにんげんどもはご存知の通り、
この催しには毎回カムイサウルスに加えて様々な古生物の復元骨格や化石レプリカもやってきており、
特に去年はパラリテリジノサウルスの第3指末節骨がやってきた事も記憶に鮮やかであるが・・・
今回カムイサウルスのお供を勤めるのはこのデスモスチルスの全身復元骨格のみであった。
これは前回もやってきていたので1年ぶりの再会ぞよね!

やはり規模ではアショロア&ヌマタネズミイルカまで引き連れてやってきた2024年が最も豪華だった印象ぞよ。
これはやはり、博物館がリニューアルオープン間近という事が関係しているのかもしれない。
目新しくスケジュールの開いている展示物が他に無かったのであろう。

ま〜このぷか〜っと浮いているデスモスチルスもおまぬけ可愛いけどね!

同じ束柱目ではこの埼玉からはパレオパラドキシアが見つかっている。
デスモスチルスとは生息域が重なっており、どちらも海に適応した哺乳類であるぞよ。

■カムイサウルス・ジャポニクスの歯(レプリカ) レビュー

それではいよいよ、今回の戦利品である「カムイサウルス・ジャポニクスの歯(レプリカ)」を見ていこうではないか!
こちらは2022年4月より、北海道大学総合博物館のミュージアムショップ「ぽとろ」で販売されているもの。
1本ずつばら売りバージョン各3553円と、4本セットバージョン10769円とあり、
わたくしは今回4本セットバージョンをイベント価格の1万円ぽっきりで購入しましたぞよ!
これらは4本セットで観察すると判る事があるので、どうせ買うならわたくしはお買い得なセット版をおすすめするぞよ〜!


箱はお馴染み東京サイエンスの標本箱。
側面がシールで封印されているが、これは単なる梱包用のロックなので外しても良いだろう!
という事でびりびりっと開封ぞよっ!

これがカムイサウルスの歯レプリカぞよーっ!
四本異なる形状のものが封入されているが、これだけではなんのこっちゃと言う感じで良く判らん。
う〜む・・・困ったぞよ・・・。

と思ったら箱の中に説明書も入っていた!
なるほど、新品の歯と使い古した歯が上下で四本セットになっていると言うワケぞよね!
ちなみに論文にも説明書の写真と同じものが出ている。

一本ずつ見てみよう!
これは未咬耗の上顎骨歯。
大体3センチ弱の小さな歯だ。
咬耗とはご飯を食べる事で歯が物理的に削れ、摩耗し悪くなってゆく事であるぞよ。
未咬耗って事は、これはまだ使う前の新品の上の歯と言う事だ。
従って、写真左が歯の頭で、上顎から下向きに生えていたと言う事ぞよ。

反対側。
何かレールのような溝が見えるが・・・?
本商品は勿論、実物化石から型を取った本格レプリカ。

FRPというガラス繊維強化プラスチックからなり、手に取ってみると羽のように軽いぞよ。
しかし強度は十分あり、カムイサウルスの全身骨格レプリカもFRPで出来ているというから
正にカムイサウルスの一部がおみやげで入手出来ると言ったところ!
恐竜だけじゃなく、怪獣展やアニメ展の立像なんかに使われる素材ぞよね。


カムイサウルスは2013年9月〜10月に第一次発掘、2014年9月に第二次発掘が行われ、
2015、2016年の補足発掘調査でほとんどの化石が回収されている。
頭骨の一部や歯が回収されたのは第二次発掘で、この時100本にも及ぶ遊離した歯が確認されたぞよ。

100本以上見つかったカムイサウルスの歯のうち、10本ほどはマイクロウェアの研究に使用されたと言う。
マイクロウェアとは食事の時に歯に残された極小の傷の事で、これを研究する事で恐竜の食性の理解に繋がると言うワケだ。
糞化石や胃の内容物の化石から食性を調べるには化石を破壊する必要があるが、
歯の化石は多く見つかる上に表面を観察すれば済むという利点があるぞよ。

←歯先/根本→

続いてこちらは未咬耗の下顎骨歯。
使っていない新品の下の歯ぞよね。
左が先っちょで、こちらを頭に下顎から上向きに生えていたぞよ。

黒くて良く判りにくいが、カムイサウルスの歯にはレールのようなものが刻まれている。
ここに何か秘密がありそうぞよ。

←歯先、根元→

続いて咬耗した上顎骨歯。
こちらは食事に使ってすり減った上の歯と言う事ぞよ。
従って写真左が歯先だが、すり減って平らになってしまっている。

カムイサウルスのマイクロウェアを解析すると、細長い傷と穴状の傷が確認されたと言う。
つまり、カムイサウルスは地面に生えている草だけでなく、葉や果実、
軟らかいものから硬いものまで、歯に複数種の傷を付けるような様々な種類・形態の植物を食べていたと言う事ぞよ。
カムイサウルスはなんでも美味しく食べるおりこうさんだったのだ!

←歯先/根本→
根元にY字のレールが見える。

最後は咬耗した下顎骨歯だ。
つまり、食事に使ってすり減ってしまった下の歯と言う事ぞよ。
左が歯先だが、やはり植物を磨り潰す事で摩耗し、平らになってしまっている。

奇しくも前回のイベントレポートではティラノサウルスの歯とギガノトサウルスの歯のレプリカを紹介したが、
まさか2026年初っ端からカムイサウルスの歯のレプリカをゲットできるとは思わなかったぞよ!!

恐竜の歯のレプリカはお手頃価格で入手できる本格グッズとして人気があるが、
大体の場合格好良い獣脚類恐竜のものが多く出回っている。
おさらいすると、恐竜の二大分類のうち、カムイサウルスはトリケラトプスに代表される鳥盤類恐竜のグループに属する。
中でもカムイサウルスは鳥脚類・・・キャラ(?)人気的に言えば最も地味なグループと言っても過言でない!

勿論、鳥脚類の歯のレプリカは極めて珍しいぞよ。
しかも、カムイサウルスは日本の恐竜・・・!
それが四本セットとは、ひょっとしたら国内で出回る恐竜歯レプリカの中でも最も貴重なものかもしれない!
つくづく今回は良いものをゲットできたぞよ〜っ!

歯先

根元・・・要はこっちの部分は歯根ぞよね。
歯根付きの鳥脚類歯レプリカ、しかも摩耗前と後がセットとは・・・たまらんぞよね!?

カムイサウルスの未咬耗の歯。
左が上の歯、右が下の歯ぞよ。

これはまだ使う前の赤ちゃん歯であるという事だ。

続いて咬耗した歯。
左が上の歯、右が下の歯。

こちらが食事に使っていた方の歯ぞよ。
前述の通りカムイサウルスは植物食なので、植物をごりごり磨り潰して食っていたが為に歯がすり減ってしまったのだ。
咬耗した歯には歯根がついており、根本側が長いのでひょっとしてこっちが歯先なのか?
と勘違いしそうになるが、平らになっている側が摩耗した歯の頭であると言う事だ。
さて、これらの歯がカムイサウルスの口にどのように生えていたのかという事であるが、
実は牙の様に一本一本トゲトゲと生えていた訳では無い。
なぜならカムイサウルスはデンタルバッテリー構造を備えていたからぞよ。

カムイサウルスは鳥盤類鳥脚類恐竜の中でも、ハドロサウルス類に含まれる。
発見された骨のうち、頭骨は前半分が消失していた為、近縁であるエドモントサウルスで補い、三号機が復元されたとは前述した。
このようなハドロサウルス類は恐竜の中でも最も複雑な微細構造の歯を持っている。
ほんの小さい歯が数百から1000本も組み合わさり、デンタルバッテリーを形成しているのだ。
デンタルバッテリーとはなんであるか?
それは小さな歯が上下左右に何層にも組み合わさって出来た巨大な歯の構造であるぞよ。
ハドロサウルス類は硬い葉や木の実、植物をごりごりとこの巨大な一枚の歯で上下から磨り潰して咀嚼していたと考えられるが、
あんまり乱暴にごりごりするので歯先はあっと言う間にすり減って使い物にならなくなってしまう。
デンタルバッテリーとはこの問題を解消する仕組みであるぞよ。
つまり、先頭の歯が摩耗し役に立たなくなると、

後ろに控えていた予備の歯がスライドし、次々に置き換わってゆく構造なのだ。
歯根部に控えの歯が無限に補充されるので、ハドロサウルス類はいつでも美味しく植物を食べる事が出来た。
上の写真は、まさにそんなエドモントサウルス亜成体のデンタルバッテリー構造であるぞよ!
一見すると一枚のおろし金のような巨大な歯に見えるが、よく見ると小さな歯がパズルのように組み合わさって形成されている事が見て取れる。
カムイサウルスもこれと同じ歯をしていたと言う事だ!

この小さな歯だけ見たのでは良く判らなかったが、
ハドロサウルス類のデンタルバッテリーの全体像を見ればだんだん理解が及んできたぞよね!?
写真上の咬耗した上顎骨歯と、写真下の未咬耗の上顎骨歯を良く見てみると、
すり減っているだけで同じ形をしている事が判る。
手前の尖ったでっぱりの部分を見比べてみて欲しいぞよ!
写真のように揃えて並べると・・・形が同じじゃないか!!

咬耗した歯は、食事に使っていたので先頭の歯ぞよ。
未咬耗の歯は、まだ使う前の予備の歯と言う事だ。
そして咬耗した歯には歯根がついている。
恐らくこのカーブに予備の歯が収まっていたのだろう!
重ねてみると・・・ぴったり合致するではないか!?
多分こう言う事ぞよね!?

Y字のレールは予備の歯を支える為の構造なのだろう。
これらがずら〜っと並んで一枚の大きな歯になっていたのだ!
ちなみに、以前はデンタルバッテリーはがちがちに一枚の歯として固まってくっついていたと考えられていたが、
実は歯と歯は歯根膜のような柔軟な組織でくっついていた事が判ってきた。
これにより、咀嚼時に歯と歯が微妙に動く事で効率よく植物を磨り潰す事が出来たのだ。


そして、デンタルバッテリーは上下だけでなく、水平方向にも歯が並んでいた。
という事で左右のレールもこのように合致する。
先頭の歯(写真下)がすり減って使い物にならなくなると、
予備の歯(写真上)がずり←っとせり上がってきて、前の歯を捨てて入れ替わる仕組みなのだ。
予備の歯に置換されると言う事は、その下にはまた新しい予備の歯が形成され押し出されてくるという事である。
これが無限に続くので、カムイサウルスは歯医者さんにかかる事なく食事を続ける事が出来たぞよ。

下顎骨歯も位置を揃えてみると・・・咬耗した歯(写真上)と未咬耗の歯(写真下)ではレールやでっぱりの形が同じ事が判る。
咬耗した歯が長く見えるのは、歯根がついているからぞよ。

で、この歯根にやはり予備の歯がぴったり収まる。
この組み合わせが、やはり上下左右に連なっていたと考えられるぞよ。

咬耗した歯は歯根が残っていて形が違うので一見すると惑わされたが、
良く見ると同じ歯の状態違いがセットで入っていたのだ。

4本セットになっている事にも理由があると言うワケだ!
これは学びのあるセットですぞよ〜っ!!

するとケースにどう入れるか迷うぞよな〜。
一先ず上段が未咬耗の歯、下段が咬耗した歯で入れ直し、
上の歯と下の歯で向きを揃えたぞよ。
位置関係を見るなら下顎骨歯は未咬耗の歯を下に置くべきだが・・・ややこしいのでとりあえずはこれで飾ろうではないか!

わたくしのカムイサウルスコレクションに最高の逸品が加わってしまった!!
図らずも思い出に残る宝物を得て、わたくしは幸福な気持ちで帰路についたのだが・・・。
しまったーっ!!
今回で出張物販も最後なら、フォスフォロサウルスのペーパーパズルも買っておくんだったぞよーっ!!
ま〜ちょっとくらい心残りがあった方が余韻も残って良いと言う事にしておこう・・・っ!
また何かの機会に出張イベントがあるかもしれないし、今後もレイクタウンのニュースをつぶさにチェックぞよっ!!


おまけ。
レイクタウンのmori3Fにはクレヨンしんちゃんオフィシャルショップ「アクションデパート越谷店」があり、
キャラクターの立像が飾られている。
せっかくカメラを持っていたので撮ってきたぞよ。

アニメの中では正面を向かない事で有名なしんちゃん。
立体にすると奇妙な違和感が残るぞよ。
メインにぶりぶりざえもんが飾られているのが嬉しいぞよね。

ふたば幼稚園のフォトスポットもある。
結構店内を広くスペース取っていて謎な空間の気もするぞよ・・・。

多分ぬいぐるみとか持ち込んで写真撮るのかな?

キャラクターショップと言えば、同フロアにはプリキュアのオフィシャルショップもある。
2月から「名探偵プリキュア!」が始まるのでキャラ看板などがリニューアルされているっぽかったが、
大混雑していたのでスルーしたぞよ。
なんでも舞台が1999年と言う事で面白そうぞよね〜。
キャラデザも可愛いので前評判も上々のようだ。

このクレしんショップではスゲーナスゴイデスのトランプを売っていていつも買おうかな〜と迷うのだが、
大体疲労困憊で冷かすので財布を出すのが億劫で買わずに帰ってしまうぞよ。
次は買おうかな〜。

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