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みんなおいでよ!恐竜・化石大陸ほっかいどう展(2025) 

レポート

 

▼みんなおいでよ!恐竜・化石大陸ほっかいどう展 レポート

  •  ■イオンレイクタウンで行われた恐竜イベントぞよ!

コンテンツ

:みんなおいでよ!恐竜・化石大陸ほっかいどう展
イベントレポート ホベツアラキリュウ
3Dペーパーパズル
レビュー
■カムイサウルスの逆襲! イオンレイクタウン恐竜レポート2025!!

2025年2月・・・!
今年も日本最大のジャスコと名高い越谷市「イオンレイクタウン」に北海道の恐竜達がやってくる・・・!!
その名も「みんなおいでよ!恐竜・化石大陸ほっかいどう展」!!
会期は2月1日〜2月2日の土日開催!
イオンレイクタウンmoriの「木の広場」を舞台に、恐竜の全身骨格レプリカ展示を目玉とし、
化石発掘体験、AR恐竜体験、グッズ販売のみならず・・・あの日本初の恐竜博士にして第一人者、
小林快次先生の講演もあると言うから見逃せないぞよね!?
・・・とここまで言ったら勘の良いおろかなにんげんどもはお気づきでしょう・・・
わたくしがこのイベントに足を運ぶの、去年に引き続き2回目なんですね!!
お、おい〜!
ひょっとして毎年やるのか〜!?
そしておろかなにんげん!
今年のポスターを見て!!
なんと左端にパラリテリジノサウルスの全身骨格が写っているじゃあないかぁ〜!!
と言う事で展示内容は去年とちょっと異なるようだ!
これは期待が高まるぞよね!!


【前回(2024)のレポートはこちら】



それでは早速今年の会場の様子をご紹介いたそう・・・!
こちらは会場の目印、「かむいさうるす」の可愛いパネル看板だ!
・・・顔出す穴、そこで良いぞよか・・・?

本イベントは北海道で発掘された恐竜・古生物化石について、
ちびっ子から大人まで多くのおろかなにんげんどもに興味・関心を持ってもらい、
これを導入に北海道の豊かな地域資源を活かしたPRをしていこうじゃないか!
・・・と言う感じの出張街おこしであるぞよ。
従って主催には北海道の三笠市、むかわ町、中川町、足寄町、沼田町、札幌市、
八雲町、枝幸町、そして北海道博物館が名を連ねており、
北海道総合政策部地域創世局地域政策課のお仕事となっているぞよ。

むかわ町公認キャラクター「むかろん」の旗も飾られている。
このむかろんはむかわ町合併10周年を記念して生み出されたゆるキャラであるぞよ。
現在のむかわ町は「鵡川町」と「穂別町」が合体して出来た町なんですね!
むかろんは穂別メロンの妖精であり、太古のむかわ町の特産品である首長竜、
ホベツアラキリュウの化身が頭部に喰らいついているとはバイオレンスな姿ぞよ。

会場の様子。
画面奥にいるのはご存知カムイサウルスの全身骨格ぞよね!
ステージではビデオ放送の他、
1日は13:30〜14:30まで、2日は11:00〜12:00まで小林快次先生の講演が行われたぞよ。
中央は大盛況の化石発掘コーナー。
そして写真左手が物販コーナーとなり、見切れているが写真手前にも古生物化石の展示コーナーが設けられていた。

物販コーナーの様子。
普段は北海道でしか買えないカムイサウルスの特大ぬいぐるみや、ペーパーパズル他の販売がありました。
でっかいアンモナイトも3000円で売っていたが・・・残念こちらは北海道産では無かったが、
そこは抜かりなく、アタリが出ると北海道産アンモナイトをゲットできるガチャも開催されていた。
ちなみになんですけど〜・・・
わたくし、去年に引き続き北海道大学総合博物館の売店で売っているという
「カムイサウルス歯化石レプリカ」がひょっとしたらこっそり売られるんじゃないかな〜・・・と期待して足を運んだわけですが・・・
無念・・・ッ!!
今年も売っていなかったぞよーっ!!
北海道総合政策部地域創世局地域政策課さん・・・!
そして株式会社シオニーさん!

どうか来年はカムイサウルスの歯、売ってくれないぞよか!?
なんか他にも北海道のご当地レプリカ化石が出ていると風の噂に聞きました。
それらと合わせてこっそり置いてくれないぞよか!?

にんげぇ〜ん!
わたくしと君たちの仲じゃないか〜。
頼むぞよ〜。

それでは展示内容を振り返ってみよう!!
こちらは去年に引き続き続投のカムイサウルス全身骨格!!
各地を巡業する立ちポーズの全身骨格二号機ぞよね!!

カムイサウルスについては度々紹介しており、最早説明不要であろう!
株式会社シオニー Dinosaur Model Skeleton Series むかわ竜」レビュー
みんなおいでよ!恐竜・化石大陸×ほっかいどう2024」レポ
海洋堂恐竜博2019会場限定オフィシャルカプセルフィギュア むかわ竜」レビュー
などを参照のことぞ!

おー!
日本の竜の神・カムイサウルスよ〜!!
1年ぶりぞよね!
元気だったぞよか〜!?

今年も講演してくれた小林快次先生の最も愛する恐竜がこのカムイサウルスであると言う!
日本で発見されている恐竜化石の多くは海の地層から見つかっている。
世界の恐竜化石が陸の地層から見つかるのに対し、これは極めて稀な事であるぞよ。
つまり、日本の恐竜達は海岸線に沿って生活しており、これが何かの拍子に海へ投げ出され、速やかに土中に埋没したが為に綺麗に化石となったのだ!
特にカムイサウルスは全長8メートルにも達する巨大恐竜でありながら、全身の8割もの化石が揃って発見された奇跡もこの事を裏付けている。
そして日本の恐竜達の多くが前期白亜紀を生きた恐竜であるのに対し、
カムイサウルスは後期白亜紀の鳥脚類・・・つまり、ティラノサウルスらと同期!
これも燃える要素ぞよね!!

今回の講演でも小林快次先生はカムイサウルスを初め様々の日本の恐竜達の事を聞かせてくれましたが・・・
なんとまだ公になっていない恐竜ニュースや、論文が正式に発表されていない恐竜研究最前線情報を披露してくれた驚き!!
これらは何れ正式にニュースとなっておろかなにんげんどもを驚かせるであろうお話なのでわたくしは口を噤もうと思うのですが・・・
その中の一つに、カムイサウルスのアップデートされた「完全版全身骨格」が近くお披露目される!
こういう話があったワケぞよね!!

ご存知カムイサウルスは、恐竜博2019で鮮やかにデビューした事で知られているが、
この時製作されたのは前脚をついたポーズの一号機ぞよ。
そして今回展示されているのはその後に組み上げられた立ちポーズの二号機。
ここに新たに最新研究に基づき欠損部分を完全に復元したカムイサウルス完全版とも言える三号機が加わると言うワケです!

このカムイサウルス完全版の復元製作は、NHK札幌放送局と北海道大学総合博物館共同のお仕事であるぞよ。
コンピューターで実物標本をスキャンしたデータに、近縁種のデータで欠損部分を補い、
これを3Dプリンターで正確に出力して組み上げた完全版骨格は、まさにおろかなにんげんどもの英知の結晶とも言える偉業である!
完成した完全版骨格は、放送100年を記念してまずはNHK札幌放送局の
「“日本の恐竜の神”完全復元!カムイサウルス春休み特別展(3月22日〜4月6日)」にてお披露目されると言う!
その後2026年以降は北海道大学総合博物館で常設展示される予定となっており、残念ながらわたくしの行動圏への出張展示はなさそうであるが・・・
何かの機会に是非とも見物したいもんだ!

この完全版骨格お披露目のニュースは2月3日に解禁となったぞよ。
つまり、この会場にいた恐竜ファンはほんのちょっとだけフライングで三号機の完成を知ったというワケです!
ちなみに先生曰く・・・この三号機、これまで以上に立派で格好良い仕上がりと言うから期待大!
しかし、会場のちびっ子達に「どれが一番格好良い!?」と先生が尋ねると、
三号機のスライド見本よりも二号機の人気が高くてズッコケ・・・なんて一幕もあり会場は大いに盛り上がっていた。

せっかく完全版三号機のデータを作ったのだから一機とは言わず複製も作ってあちこちで展示して欲しいですよ〜。
日本で最も完全な恐竜の一つであるカムイサウルスですから、もっといろいろな所にいても良いと思うぞよね!
鳥脚類と言うと、残念ながら獣脚類よりは人気に劣るのが実情でしょうが・・・
大きくて優しい恐竜と言うイメージは日本人の好むところ。
キャラクター付けによっては人気爆発間違いなしぞよ!
しかも「カムイサウルス」ってあんた・・・名前が格好良すぎるでしょ・・・!

会場ではそんなカムイサウルスを様々な角度から間近に見物する事が出来た。
去年散々写真を撮って紹介したが、ま、一年ぶりだしまた一通り撮っておくか!

余談ですが2025年1月28日に埼玉県八潮市で大規模な陥没事故が発生。
トラックが飲み込まれた挙句引き上げは失敗し、地下の下水道が壊れて大きな騒動となった。
この下水道の破損は2月にも直っておらず、トラックの引き上げは今尚難航。
全てが元通りに復帰するには2年〜3年を要するとまで言われているぞよ。
これにより、埼玉県の多くの地域で排水の制限が敷かれ、レイクタウンを擁する越谷市もその影響下にあったのですが・・・
この日は特に節水の呼びかけなど為されておらず平常運転のようでした。

レイクタウンには毎日数えきれない程のおろかなにんげんどもが集まってくる。
この中で下水の利用を制限をすれば大混乱は避けられまい。
様々な事情から水を開放していたに違いないぞよ。
おろかなにんげんどももお気づきの通り、わたくしこのごくごく近所に住んでいるのだが・・・
わたくしは日本政府から特別に融通してもらっている徳の高いおきつね族であるからして、
下水もスペシャルなラインを確保しており、使用制限の影響下にない暮らしが出来ている。
レイクタウンも巨大施設だから、ひょっとしたら下水も別に整備されており、
たまたま破損地点と別ルートだっただけかもしれんが子細は良く判らんぞよ。

そんなワケで土日のレイクタウンはいつも通りの大盛況でどこを見てもにんげん、にんげん、
おろかなにんげんども!!
全く賑やかなもんであるぞよ。
重ねて余談なんだけど、このmoriの3Fには「ガシャポンのデパート」があって生き物ガチャを入手する良いスポットであったのだが・・・
残念!
1月31日に一時閉店となり、現在は拡大リニューアルに向けて整備中であった。

一年前と同じ光景のようでいて、その実おろかなにんげん社会も移り変わっているのである・・・。
今年も様々な事件・騒動が巻き起こり、特にテレビ業界はフジテレビの性加害問題を中心に阿鼻叫喚となっているが、
そんな中NHKはカムイサウルスの完全版骨格を密かに建造していたとはなかなか見所のある奴らだ!
伊達におろかなにんげんどもから受信料をせしめてはいないという事か・・・見直したぞよ!!

ね〜、カムイサウルスもそう思うでしょ〜?

去年も展示されたカムイサウルスの1/5生体復元モデルも続投していましたよ。
こちらも骨格と同じ立ちポーズぞよね。

おろかなにんげんども、恐竜の玩具集めてるぞよか?
わたくしはタカラトミーから発売されている「アニア」を熱心に収集しているのだが、
このシリーズ、ちびっ子向け玩具にして日本の恐竜が多く網羅されており、なかなか侮れんのである。

特にアニアは福井県立恐竜博物館と密に連携しており、福井で発見された恐竜達がいち早くラインナップされる事でも注目されている。
そしてしばしばマニアックで通なチョイスをしてくる所も驚かされるポイントで、
2024年11月にはディロンとドラコレックスがラインナップされた事が記憶に新しい。
そればかりか、3月には2023年に記載されたばかりのティラノミムスが玩具化される驚き・・・!!
このラインナップ群に日本で最も完全な化石であるカムイサウルスが入っていない事が逆に信じられんぞよーっ!!

残念ながら、2024年にも一般流通するカムイサウルスの新作玩具は一切、一つも、影も形もなく発売されなかったのであるが・・・。
わたくしはティラノミムスアニア化の報を受け、
またこの会場で小林快次先生から完全版骨格お披露目のニュースを聞き確信を深めた。
もうこれ、次カムイサウルスがアニアにならなかったら嘘じゃんと・・・!
もう次のラインナップ、カムイサウルスしか残ってないじゃんと・・・!
恐らくタカラトミーは既にカムイサウルスの原型を開発しており、完全版骨格のお披露目に合わせて発売するに違いないと・・・!!
と言う事でおろかなにんげんども、わたくしは予言する!!
この2025年、遂に玩具売り場でカムイサウルスが買えるようになる・・・はず!!
や〜・・・ここまで長かったぞよねぇ・・・感涙ぞよよ〜っ!!
(よくハズレるわたくし名推理)

会場には全身骨格以外の化石展示もあった。
こちらは白亜紀末に絶滅した異常巻きアンモナイトの一種
ディプロモセラス(Diplomoceras sylindraceum)の化石レプリカぞよ。
世界中で産出する種であるが、なんでも現在見つかっているものでは
北海道浦幌町産のものが最も絶滅時に近い時期のものだと言う。

こちらはどちらも絶滅種の哺乳類束柱目の歯の化石レプリカぞよ。
左がパレオパラドキシアのもので、前歯が上下にあり、小さめの小臼歯と大臼歯が並ぶ構造をする。
右はより進化型のデスモスチルスのもので、上顎の前歯がなく、円柱状の大きな大臼歯が一個見られる違いがあるぞよ。
パレオパラドキシアとデスモスチルスは同じ束柱目の仲間で生息域も殆ど重なっている。
同じ場所で暮らす都合、身体構造は殆ど変わらないけれど、パレオパラドキシアの方がやや原始的な形質を残しているぞよ。

こちらはそんなパレオパラドキシアの1/5スケールモデルぞよ。
カリフォルニア州で産出した化石を元に足寄動物化石博物館が復元したもので、
吊り展示によって海面で息継ぎする様子を再現している。

今から約1300万年前〜1100万年前くらいまでに絶滅したパレオパラドキシアは水辺で暮らすカバのような動物であったぞよ。
日本〜北米大陸の太平洋側で見つかっており、この日本からは約50点の化石が発見されたうち、
約1/5の10点は秩父から産出したもので、埼玉の奇獣としても知られるぞよ。

こっちはデスモスチルスの1/5モデル。
実物大骨格から3Dプリントで復元したもので、海底の植物を食べにゆくシーンを再現しているぞよ。
束柱目の中でデスモスチルスは最後に現れた最終形態である。
パレオパラドキシアよりも骨密度が低く水生適応が発達しており、泳ぎが得意になって海中にも餌を求められるようになったと考えられる。
一方パレオパラドキシアも水辺で生活する哺乳類であったが、どちらかと言えば浅瀬でちゃぷちゃぷ暮らしていたみたいぞよ。

会場にはデスモスチルスの全身骨格も展示されていたぞよ!
世界初の全身骨格は北大博物館が所蔵・展示している気屯標本と呼ばれるもの。
当時日本領だった南樺太敷香町気屯から発掘されたものであるぞよ。
第二の全身骨格は北海道歌登町(現在の枝幸町)で発見された歌登第1標本と言うもので、
これに続く第三の全身骨格は世界中どこを探してもまだ見つかっていないという。

と言う事で日本にはデスモスチルスの化石標本が豊富で、研究も様々進んでいるみたいぞよね!

この骨格は水をかいた後力を抜いてぷか〜っと浮き上がるシーンを再現しているという。
デスモスチルスやパレオパラドキシアは日本でも沢山見つかっており
後者はこの埼玉の奇獣でもあるが・・・正直あんまり知名度は無い・・・。
ここはひとつアニアで水に浮くverを作ってもらって玩具屋さんに並べ、認知度向上を狙ってみてはどうでしょうか。
タカトミーっ!
頼むぞよーっ!!

そんなデスモスチルスの最新復元図はこのようなものとなる。
この「北海道絶滅動物館」と言うイラスト図鑑も会場で買う事が出来たぞよ。
2750円とはなかなかお高いが、カムイサウルスからナウマンゾウまで
北海道で見つかった45種の古生物を扱うと言うから大特集号なのです。
こちらはAmazonで普通に売ってるので興味のあるおろかなにんげんどもの皆さんは要チェックぞよ。
さて、わたくしは会場にやって来た時から気づいていた。
ポスターに載っていたパラリテリジノサウルスの全身骨格がどこにもいないのだ。
これは一体どうした事だ。
やっぱりたった二日ばかりの為に全身骨格を二体も運んでくるのは難しかったのか!?
少々がっかりしながら何か見落としていないか会場をうろうろと徘徊するわたくし・・・
ふっと端っこの机の上に目を落とすと・・・

パラリテリジノサウルス・・・お前だったのか・・・!!

なんと特にカバーとかも無く、パラリテリジノサウルスの爪(第3指末節骨)レプリカが転がっているではないかーっ!!
どうやらポスターはイメージだったみたいぞよね!
結構ポスターに騙され・・・こほん。
惑わされた者はいたみたいで、会場では他にも恐竜おたくどもがパラリテリジノサウルスを探して迷っていたみたいぞよ。
それがこんなとこにいたとはね!
パラリテリジノサウルスは2000年に北海道中川町の後期白亜紀カンパニアン期(8300万年前)の地層から発見された化石で、
小林快次先生らの研究によって、マニラプトル類の中でも進化型のテリジノサウルス類である事が明らかになったものであるぞよ。
2006年の発表を経て、2022年に新属新種として「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス」と命名・記載されたばかりの新種恐竜だ!
パラリテリジノサウルスは、ずばりテリジノサウルスと近縁な恐竜であるぞよ!
あの映画「ジュラシック・ワールド」にも登場した爪の長いヤツぞよね!
映画の中でテリジノサウルスはT-レックスとの合体攻撃でギガノトサウルスを自慢の長い爪でぷすっと串刺しにし、
絶命に至らしめていたが・・・、ホントのテリジノサウルスは勿論、爪をこんな事には使わなかったぞよ。
熊手のように近くの枝を手繰り寄せ、葉を食う事に使っていたのではないかと考えられている。
その証拠が、なんとこのパラリテリジノサウルスの末節骨を調べる事で解明されたのだ!
テリジノサウルス類の末節骨の形から見るに、爪は殆ど自由に動かせなかったみたいなんですね!
そしてテリジノサウルス類の進化の過程で、爪先に力を伝える能力がどんどん小さくなっていったようなのだ。
パラリテリジノサウルスやテリジノサウルスは特にこの力が弱く、可動域も狭かったために、
相手を傷つけると言うような動作は不可能であったと考えられる。
従ってやはり、現生のナマケモノのように、熊手のような用途で使用していたに違いない・・・こう言うワケなんですね!
パラリテリジノサウルスは日本で発見された3例目のテリジノサウルス類で、最も新しい時代から発見されたテリジノサウルス類でもあるぞよ。
また、アジア最東端の海成層から発見されたテリジノサウルス類としても貴重な化石である。
これらの事から、テリジノサウルス類は従来考えられていたよりも長く、広い生息域を持ち、多様な環境に適応し生き抜いていた事が示されたのだ。

や〜、一年ぶりのカムイサウルスにパラリテリジノサウルスの末節骨と、無料の展示回にして大変貴重なものを観察出来てタメになったぞよね!
会場ではこれらのレプリカの出張元である北海道の博物館のフライヤーも配られていたので一通り貰ってきたぞよ。
この手作り感溢れる名刺カードは枝幸デスモくんのもので、枝幸町の「オホーツクミュージアムえさし」のイメージキャラクターと言う事であるぞよ。
他には沼田町の「化石体験館」のフライヤーなどもあるが・・・そう言えば去年いた可愛いヌマタネズミイルカは今回やってきていなかった。
アショロアもデスモスチルスらに入れ替わっていたし、毎年巡回内容が変わるのかもしれないぞよね。
来年も楽しみぞ!!

配布物と言えば、会場でアンケートに答えると「ほっかいどう恐竜・化石シール」を貰えたぞよ。
これは去年と同じ絵柄ぞよね!
また、同絵柄のポケットティッシュも配られていました。
思い出になる嬉しい記念品だ。

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■株式会社シオニー ホベツアラキリュウ ペーパーパズル レビュー

それでは今回の物販のおみやげを紹介するぞよ!
今年はこちら、「ホベツアラキリュウ」の3Dペーパーパズルを購入しました!
前年紹介の「カムイサウルス」ペーパーパズルと同じシリーズぞよね!
製品詳細は上記レビューも参照のことぞ。

発売元はむかわ町の街おこし企業・株式会社シオニー。
製造は3Dペーパーパズルで知られる株式会社ウラノ。
本シリーズの初出は「恐竜博2019」であり、
ラインナップは「カムイサウルス」、「ホベツアラキリュウ」、「フォスフォロサウルス・ポンペテレガンス」、
「デイノケイルス」、「ティラノサウルス」となっている。
本商品は会場物販にて2750円で販売されていた。


元は恐竜博2019のおみやげでしたが、現在は(たぶん)北海道の古生物関連を取り扱うお店か、
このような巡回イベントでしか購入できないレアなものぞよ。

ぱかっと開封するとパズルシート一式と説明書が付属。
3Dペーパーパズルは厚紙をレーザーカットしたピースを組み合わせ、立体的な造形を作る都合、
カット時に細かな粒子が生じ、触っているとお手手が真っ黒になってしまうと言う欠点があるぞよ。
その為、これをふきふきする為のクリーニングシート(おしぼり)も付属しています。

カムイサウルスのパッケージでは実物化石が掲載されていたが、本商品ではパズルのトップビューとなっている。
監修は首長竜の専門家、神奈川大学理学部理学科の佐藤たまき教授(商品紹介は2019年のもの)となっており、
平面を組み合わせた造形は必ずしも実物標本の縮小再現と言うワケでは無いものの、
古生物学的にもかなり正確なシルエットと考えて良いだろう!
と言う事でペーパーパズルと侮るなかれ・・・本商品、本格骨格模型玩具でもあるんですね!

パズルは全部で90ピースとなっているぞよ。
繊細なパーツが多いのでパーツの切り出しにはデザインナイフがあると良いだろう。
また、今回は接着必須では無いものの、組み立てた後は湿気や乾燥で微妙に紙が伸び縮みしてピースがぽろぽろ落ちてくる事が考えられるので、
木工ボンドで接着するのが安心ぞよ。

このパズルの難しいとこはプラモみたいにランナーに番号が振っていないところぞよね!
従って説明書を切り分けて、パーツ番号の振ってある面を確認しながら手順通りに組んでゆくという事になるぞよ。
と言ってもほんの90ピース、わたくしは1時間か2時間くらいで接着まで終わらせる事が出来ました。

そうして完成したのがこちら!
ホベツアラキリュウの全身骨格ぞよーっ!!

ホベツアラキリュウは北海道むかわ町から産出した後期白亜紀の首長竜・エラスモサウルス類であるぞよ!
1975年に穂別川の支流であるサヌシュベ川において化石愛好家の手によって偶然発見された化石を元に、
1977年に本格的な発掘調査が行われ、多くの部位が回収。
後の研究でエラスモサウルス類と言う事が判明したぞよ。

発見されたノジュールには全身の様々な部位がバラバラに含まれていたぞよ。
日本の首長竜化石で全身の部位がこれ程揃ったものは稀の快挙であった!
最初に全身骨格が復元されたのは1980年代前半の事。
全身が含まれていると言っても、全体として見れば断片的・不完全であり、この時の復元は当時の研究に基づくもので決して完全体とは言えなかった。
それが恐竜博2019年に合わせて37年ぶりに修正され、主に北米で見つかる同年代のエラスモサウルス類に基づき、
再検証・復元され、新たな全身骨格が作られたぞよ。
本商品はその新骨格に基づく3Dパズルと言うワケぞよね!

ホベツアラキリュウはむかわ町穂別博物館設立の切っ掛けともなった重要な古生物であり、
2017年には北海道指定天然記念物にも指定されるなど、日本の古生物研究においても重要な存在なのである!

本商品にはクリアパーツを使用した台座が付属し、骨格を浮遊状態で展示する事が出来るぞよ。
ちょっと重みで傾いじゃっているが・・・なかなか格好良いじゃないか〜。
ほんとは針金か何かで補助台座を作って、テグスで高い所に釣って飾ろうかと思っていたのだが、
せっかくだから暫くこの台座で展示しておく事にしたぞよ。

ホベツアラキリュウの肩甲骨、烏口骨、恥骨、坐骨は保存状態が悪く断片的なものしか見つかっていなかった。
この辺りの曖昧な部分を近縁種より再検証したのが、2019年の新骨格。
本商品のモデルであるぞよ。

平面の組み合わせで立体的なシルエットを組み上げている。
パーツは結構繊細なので組み立てる時は要注意ぞよ!

とは言え、紙製にしてまずまず頑丈ではある。
表面には木目調の柄がプリントされていてまずまず高級感あり。

組み上げると全長約31センチ級のロング骨格が完成!
こりゃ置き場に困っちゃうぞよ〜っ!!

首長竜の全身骨格の玩具は珍しい!
特に本商品は北海道でしか買えないグッズだからレアぞよ。

同縮尺のおろかなにんげんのシルエットが付属します。
ホベツアラキリュウは全長8メートル級の首長竜であるぞよ。
本商品は・・・多分1/26くらい?

カムイサウルスと同仕様で、金のネームプレート付き。
本商品を卓上に飾るだけでさながら気分は博物館ぞよね!

とっても格好良いんですよ〜。

去年の物販で購入したカムイサウルスと並べて〜。
講演では小林快次先生も来年の話をしていた。
こりゃ毎年来てくれるに違いないぞよ!
来年はフォスフォロサウルスのパズルでもゲットしたいぞよね〜。
ただ、このイベント・・・告知が限定的なのでレイクタウンの公式ページをつぶさチェックしていないと気づけないという難点がある!
今年もわたくし、ほんと偶然気付いていく事が出来たぞよ。
おろかなにんげんどもも忘れないように覚えておくぞよよ!!

おろかなにんげんシルエットはカムイサウルスにも付属したが・・・おっと、サイズが違う!
←が本商品、→がカムイサウルスのものぞよ。
と言う事で縮尺はバラバラのようだ。
繊細なパーツを紙で再現できるそれぞれの限界値で作られているのかもね。


海の古生物骨格玩具を並べて〜。

わたくしの玩具博物館も実に賑やかになってきたものだ・・・!!
特に本商品のような専門家監修の骨格模型は貴重ですね!
バンダイのイマジナリースケルトンも止まっちゃったし・・・どっか志のあるメーカーがでっかいシリーズを立ち上げてくれないぞよかねぇ〜・・・。
2025年の古生物玩具、期待しているぞよ!!

おまけ。
なんと今回の物販ではこんな立派なアクリルスタンドをおまけにつけてくれました!
しかもモチーフはカムイサウルスとホベツアラキリュウだ!!

う、嬉しすぎるぞよーっ!!

元は「むかわ町 恐竜フェスタ(2024)」のノベルティみたいぞよ。
組み立てて飾ろうと思ったけど・・・このままアクリルカードとして飾るのも格好良いと思ってそのまま立てて飾っています。
展示からおみやげ、ノベルティプレゼントまで実に太っ腹な無料イベントだったぞよね!!
たぶん来年もやりそうな気がするので、ご近所の方は要チェックぞよよ!!

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・「アニア AL-09 クビナガリュウ(フタバサウルス)
・「カムイサウルス=世紀の大発見物語=

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