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| ■現生恐竜「鳥」の秘密に迫れ・・・! 科博特別展「鳥」徹底レポートぞよ!! |

激動の時代、令和を生きるおろかなにんげんどもよ、ごきげんよう・・・!
2025年一発目のレポートはやはりこちら!
東京上野は国立科学博物館、通称科博であるぞよ!!
今回わたくしは去年から催されている特別展「鳥」を見物しにやってきたのである!!
本レポートではその魅力を徹底紹介するが・・・
流し読みして満足せず、是非とも現地に足を運んで世界に数多跳梁する「鳥」の魅力を体感して欲しい!!
本レポートはその予習にでも上手に利用して欲しいものです!!

東京展の会期は2024年11月2日〜2025年2月24日まで。
当日券は大人2100円、小中高校生は600円ぞよ。
後述するが、これに加え図録は絶対に買うべきなので、+2400円。
本特別展を余さず楽しむには大体5000円札を持っていけばおつりがくると言うワケぞ。
おろかなにんげんどもよ・・・ぺらぺらのお財布の中身を確かめてから赴くのだ!!

わたくしは1月の第5週、平日の朝一番に足を運ぶと・・・なんとびっくり!
開場30分前くらいでまだ門も開いていないと言うのに、何人か熱心な者が並んでいるではないか〜!(写真は午後の様子
毎回楽しみで余裕をもって会場に着く事の多いわたくしですが、未だに一番になった事がないぞよよよよ・・・。
とやや悔しく思いながら開場を待ち、9時からいよいよ入場開始となった!!
いざゆくぞ、わたくしに続け!!

さっそく会場へ足を踏み入れると・・・おっと!
チケット確認と共に「サントリーホールディングス × 鳥展 愛鳥冊子・しおり」のセットがプレゼントされたぞよ!
こちらは平日限定のおまけで、1日先着200部限定!
しおりは全6種から日替わりで、わたくしは「キビタキ」しおりでした。
サントリーは1973年から鳥の保全活動を行っており、この冊子はその歴史を振り返るものであるぞよ。
堅苦しく考えずとも、表紙裏表紙の鳥の絵を眺めるだけでも楽しい。
この冊子を切っ掛けにそこらの鳥の様子を気にしてみようかなと言う気持ちになるものだ!

入口で会場マップも配っているので忘れずに入手しよう!
展示構成は序章「鳥を知ろう」からはじまり、第一章「鳥類の起源と初期進化」、第二章「多様性サークル」、
第三章「走鳥類のなかま」、第四章「カモやキジのなかま」、第五章「陸鳥や水鳥のなかま」、
第六章「猛禽とそのなかま」、第七章「小鳥のなかま」、そして第二会場の第八章「鳥たちとともに」となっているぞよ。

「インドクジャク(キジ目キジ科)」
入場して真っ先に目に飛び込んでくるのは本特別展のウェルカムバード・インドクジャクのお出迎えだ!!
この世に数多跳梁し、生態系において重要な位置を占める鳥類達。
本特別展はこれらの実物標本と共に、最新のゲノム解析によって解き明かされつつある進化系統仮説を大々的に特集。
地球の一大勢力である鳥の秘密に迫ると言うものぞ・・・!
科博の特別展で鳥が特集されるのはこれが初めてと言うから、期待が高まるぞよね!?

「シマエナガ」
そしてウェルカムバードとして登場するのはもう一羽、なんとも愛らしいシマエナガさんであるぞよ!!
クジャクの隣の枝に止まってちんまりと小首をかしげているが、背景が白いのも相まって溶け込んでうっかりすると見逃しそうなので要注意ぞよ!!

その愛らしい姿からおろかなにんげんどもにも大人気のシマエナガ。
おたくの間では、あの大人気漫画「ゴールデンカムイ」の中で不死身の杉本に皮を剥がれて食われていた鳥としても有名であるぞよ。

「キタタキ(キツツキ目キツツキ科)」
竜盤類獣脚類恐竜が飛翔性を獲得し、最も進化した爬虫類として鳥達は地球の一大勢力となった。
白亜紀から現代まで複数の系統を保ち、陸生脊椎動物の中で最も多くの種に枝分かれしたこれらは、
約11000種にも及ぶ事となったぞよ。
しかし、大繁栄の一方で消えゆく種がいる事もまた無視できない事実。
特におろかなにんげんどもの生命活動が原因で、少なくとも1430種にも上る鳥類が絶滅させられたと言われており、
1500年以来に絞っても187種の鳥が地球上から姿を消しているというのは全くけしからんことです。
この日本列島は南北に長く、多様な環境を内包する為に固有種や渡り鳥を含めて600種を超える鳥類が見られるというが、
無論の事、日本でも既に絶えてしまった種の鳥達が数多存在する。
小笠原諸島ではハシブトゴイ、オガサワラカラスバト、オガサワラガビチョウ、ムコジマメグロ、オガサワラマシコ、マミジロクイナが。
南西諸島ではリュウキュウカラスバト、ミヤコショウビン、ダイトウノスリ、ダイトウミササザイ、ダイトウヤマガラが。
対馬ではこのキタタキが姿を消している。
そして本土ではカンムリツクシガモ、トキ、コウノトリと・・・15種もが絶滅し、現在では見られないというぞよ。

「トキ(ペリカン目トキ科)」
中にはこのトキやコウノトリのように、反省したおろかなにんげんどもの保全プログラムによって蘇った種も存在する。

「コウノトリ(コウノトリ目コウノトリ科)」
それはよそから持ってきた個体を放鳥し、再び自然に再導入した結果であるぞよ。
トキやコウノトリはこうして再び日本でも見られるようになったわけだが、
それで絶えてしまった日本固有の集団が蘇る訳ではない。
しかし、これらが野生に復帰する事で、トキやコウノトリが自然の中でになってきた役割を再び彼らに託すことが出来るぞよ。
鳥の復活計画は生態系保全の為に重要な意味を持つのである。

「ライチョウ(キジ目キジ科)」
今まさに絶滅の危機に瀕する鳥もまた数多存在する。
このライチョウは40年で4割近くも数が減り、絶滅が危ぶまれる種であるぞよ。
温暖化によってライチョウは気温の低い高度に逃げ出したが、それも限界が来て、現在より高い標高には逃げ場がないという。
左が尾の黒いオス、右がメスぞ。

「オガサワラカワヒラ(スズメ目アトリ科)」
新たに種と認められた小笠原諸島固有種。
300個体未満しか現存せず、生息域の破壊と外来種クマネズミによって絶滅の危機に瀕している。

「ヤンバルクイナ(ツル目クイナ科)」
1981年に発見された飛べないクイナで、沖縄島北部の森林にのみ存在。
かつては2000羽近くいたが、おろかなにんげんどもが持ち込んだマングースや猫ちゃんに敗れ、2005年には約4割に減少。
この事を悔いたおろかなにんげんどもはヤンバルクイナに加勢し、マングースや猫ちゃんを排除したために近年その数は増加傾向にあると言う。
このように、人間が外から持ち込み野生化した猫をノネコと言う。
ノネコは在来の動物を狩って食い悪さをするので、許してはならない存在ぞよ。
おろかなにんげんどもは飼いきれなくなった猫を山に持っていき、自然へおかえり・・・などと離したりする。
自分の手で絞めるのが怖いので、猫を自由にすると言う名目で捨ててしまい、罪悪感を帳消しにするばかりか、ちょっと良い事をした風に装うのである。
しかし、自然が養える生物の数は決まっているぞよ。
山に猫が増えたら、そいつが元々そこに住んでいた哺乳類や鳥類を狩って生命を奪ったり、
あるいは本来それらを食うはずだった動物の邪魔をしたりする。
すると全体のバランスが崩れて、在来生物は狩場を失い、繁殖できなくなり、どんどん数を減らしてしまうぞよ。
そして一度消えた生物は二度と元通りにはならない。
ペットを飼うと言う事は、一生全てに責任を負わねばならない。
責任から逃れ、「かわいい」だけを享受する事は、卑怯で邪悪な行いであるぞよ。
猫を外飼いする事も同様の問題を孕む。
わたくしは地域猫などと言う胡乱な取り組みも問題があると思うぞよ。
人間が全てを管理していない猫は、元々そこで暮らしていた生き物に何か影響を与えてしまうばかりか、病気の温床にもなる。
ペット猫はおろかなにんげんどもが外から持ち込んだ生物で、野良にいるものは本来保護など必要ない筈ぞよ。
環境保全の観点から見ればノネコなどは全て排除すべきである。
こんな事を言うと猫に精神を寄生されたおろかなにんげんどもは動物愛護の精神などを説いてくるが、
キミたちは猫は必死に守るのに、それに脅かされる他の生命を無視しているから、
どちらかと言うと愚かにも薄情で心の貧しいにんげんである事を自覚した方がよかろう!
考えるべきは第一に生態系の保全。
第二に法。
しかし、正しさだけで秩序が保てるかと言えば、これがなかなか上手くいかない。
最後についてくるのは情、つまりは愛護の精神であるとわたくしは思うぞよ!
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| ■現生鳥類の体の構造・特徴について |

「タンチョウ(ツル目ツル科)」
鳥の特徴と言えば・・・そう、空を飛べる事ぞよね!
従って骨格の作りからして、鳥は軽量化され飛翔性に優れた洗練された姿をするぞよ。
また、重心への集中化と体軸の固定化も重要なの特徴の一つとされる。

「タンチョウ(骨格)」
歯で噛み砕く事の出来ない鳥は筋胃(所謂砂肝って奴ぞ)と呼ばれる筋肉質の胃の中で小石や砂などと食ったものを混ぜて物理消化を行う。
これは同時に、体の中心部を重くする事にも役立つぞよ。
そして体の中心部である胸には羽ばたくために必要な強靭な筋肉を備え、力強く走る為の筋肉となるもも肉も発達しているのは、
飛行に必要な筋肉が重心に近いところにあると言う事ぞ。
また、鳥は胸椎から腰椎、骨盤と結合した複合仙椎と一部の尾椎までしっかりとした体軸の固定化が見られ、さらに肋骨の鉤状突起でも支えられている。
この体軸の固定化が安定した飛行に役立つのだ。
ネコ科動物などは体をバネのように柔軟に使ってしなやかな高速疾走を可能とするが、それとは対照的な仕組みぞよね!

←「オオハクチョウ上腕骨(カモ目カモ科)」 / 「オウサマペンギン上腕骨(ペンギン目ペンギン科)」→
無論の事、骨の構造からして鳥は飛翔に特化していると言える。
このオオハクチョウの骨の断面を見ると・・・おっと!
すかすかで軽量化されているぞよね!
このスペースは気嚢と言う呼吸システムが入り込む隙間ともなっており、一石二鳥であるぞよ。

「フンボルトペンギン全身骨格(ペンギン目ペンギン科)」
一方で、ペンギンの骨は中身が詰まっている。
これはあんまり軽いと浮力で水に潜れなくなって邪魔なので、骨の密度を上げて重くしているのだ。

鳥の足は趾(あしゆび)と呼ばれるが、形によって機能に違いがあるぞよ。
三前趾足は基本形で、走る時や着地、片足立ちをしたり木に止まる時にも便利な形状である。
地面を蹴るなら三趾足が便利で、飛翔を捨て走るだけなら二趾足がより効率の良い形状であるぞよ。
対趾足は垂直な木の幹にがっしり掴まる時の為の形状、皆前趾足は垂直な崖や洞の内部をよじ登る為の形状、
可変対趾足は暗闇で獲物を狩る時に便利な武器の形・・・などなど、鳥は生活環境に合わせて足の形を変更してきたのだ。

「コハクチョウ(カモ目カモ科)」
鳥は鳴き声を上げる時、鳴管と言う器官を用いて音を鳴らす。
これは気管が左右の気管支に別れる分岐点にあるぞよ。
ハクチョウの仲間では特に大きな音を鳴らす為に、トランペットのように気管が巻いている。
その為に巻いた気管を胸骨の竜骨突起の中に収めているが・・・、

「コブハクチョウ(カモ目カモ科)」
しかしミュートスワンなどと呼ばれるこのコブハクチョウはあんまり声を出さない静かな奴なので、通常の鳥と同じ胸骨を持つ。
遺伝的に近縁なのに骨格に大きな違いがあるのは鳥の中では珍しいぞよ。

一口に鳥と言っても、飛び方は様々であるぞよ。
捕食者から逃れるためには力強く羽ばたく必要があるし、長距離移動する為にはグライダーのように風に乗るのが効率的だ。
それぞれの飛び方には空気力学的に適した翼の形があるからして、鳥の翼も様々な形状をする。

風に乗る長い翼と高速飛翔をする尖った翼の類。

短い翼は強く羽ばたく事に適している。

風に乗る長い翼が丸みを帯びると、ゆっくり飛ぶのに適するわけぞ。

短く丸い翼で強く羽ばたき、ゆっくり飛ぶもの達もある。
翼の形状を見れば、その鳥がどんな生活をしているか自ずと見えてくると言うワケぞよね!

泳ぐ鳥達はそれに特化した翼を持つ。
短く狭く、そして水の抵抗に負けないヒレのような翼ぞよ。

「インドオオコウモリ」
空を飛ぶ脊椎動物は何も鳥だけではない。
コウモリのように空を自由に飛ぶ哺乳類がいれば、

「ムササビ」
ムササビのように滑空して移動する者もある。

魚類や爬虫類の中にも滑空して空を飛ぶ生き物は様々見られるぞよ。

「トビトカゲ属の一種」
多くの場合、この様に体の一部を皮膜とし、揚力を生じさせ樹木の間を滑空して移動するのだ。

「トビヤモリ属の一種」
滑空する爬虫類は身近な所ではあまり馴染みが無いので珍しいぞよね!!
鳥の飛行と合わせて、このような珍獣の標本も本特別展では見物できる・・・お得ぞよ!!

「ゴールデントビヘビ」
トビヘビの中には肋骨を広げ、体を扁平にして滑空する者もいるとは驚きであるが・・・
このゴールデントビヘビは中でも飛ばないタイプのトビヘビであるぞよ。
しかし、枝から枝へ飛び移るくらいのジャンプは見せるので、その名の通り立派なトビヘビなのだ。

「イカロサウルス」
現生のムカシトカゲに近縁な三畳紀後期の絶滅種の中にも、皮膜を用いて滑空するものがいた。
このイカロサウルスなどはその一つであるぞよ。

「ハシブトガラスの気嚢(スズメ目カラス科)」
前述したとおり、鳥類は気嚢システムと言う効率的なガス交換の仕組みを持つぞよ。
鳥の肺には気嚢という袋状の呼吸器官が前後にくっついていて、
呼吸のサイクルに合わせてこれが交互に働く。
わたくし達哺乳類は息を吸って、息を吐く・・・こういう非効率な方法で呼吸しているぞよね?
しかし鳥は前後に備えた気嚢に交互に空気が出入りするので、常に体内に酸素に富んだ新鮮な空気が流れ続けるのである。
そしてまた、一部の気嚢は椎骨を中心とした骨格の中に入り込む事で、体の軽量化にも役立っているぞよ。

前期白亜紀の「ユタラプトル」
恐竜の椎骨にもしばしばこの気嚢の入っていたと思しき穴が見つかる事がある。
つまり、これらの恐竜もまた気嚢システムで呼吸していたというワケぞよ。
気嚢は鳥になってから獲得された形質ではないのだ。
少なくとも比較的初期に分岐した獣脚類であるケラトサウルス類は既に気嚢を持ていたという、

後期白亜紀の「アンズー」
この胴椎の下の方に開いた穴が、気嚢の入り込んでいた穴ぞよ。
竜盤類獣脚類恐竜が飛翔性を獲得し、白亜紀末の大量絶滅を乗り越えたものが現代に生きる鳥であるとは既に有名な話であるが、
絶滅してしまった竜盤類竜脚類恐竜にとっても、気嚢は重要なシステムだった。
この事は「巨大恐竜展」でも説明されていたぞよね!

「トビ全身羽毛(タカ目タカ科)」
そして鳥の特徴として最も顕著なものには羽毛も上げられるが・・・
これも恐竜達は既に獲得していたとされている。
所謂羽毛恐竜って奴ぞよね。

「マニラプトル類羽毛 実物化石/拡大模型」
恐竜が持っていた初期の羽毛は、勿論飛翔の為ではなく防寒やディスプレイの為であったと考えられるぞよ。
羽毛を持っていたのは主に獣脚類恐竜達だが、初期の羽毛は鳥盤類恐竜の中にも持つものがいて、
鱗が羽毛になる進化は生命進化の歴史の中で複数回別々に起こったと考えられる。
尤も、鳥盤類恐竜は飛翔性を獲得する事は出来ず全て絶滅してしまったぞよ。

恐竜が羽毛を持っていた・・・と言っても、初期の羽毛は単純なもので、
鳥類のような風切羽に進化するまではこの模型のような過程を経たと考えられる。

「トロオドン類の巣」
鳥は卵として生まれ、それを親鳥が温める・・・抱卵する事で雛が孵るぞよね?
恐竜も抱卵をし、子育てした事がわかっている・・・とは「オダイバ恐竜博覧会」などでも学んだぞよね!!
トロオドンの事は上述のレポでも詳しく説明したので、そちらも参照のことぞ。
要は鳥の特徴とされるものは、恐竜達の時代には既に獲得されていたという事だ。
ところでどうでもいい事ですが・・・お台場と言えば今フジテレビとんでもないことになってるぞよね!!
SMAPの中居正広クンの性加害問題から端を発し、フジテレビの旧態依然的体質が大炎上。
スポンサーが軒並み離脱して遂にちびまる子ちゃんやサザエさんすらCM無しで放送されているという異常事態・・・。
ま〜芸事は昔から性とは切っても切れない関係であるからして、性接待くらいは当然ありそうなものだ。
だからわたくしはこんな事になっちゃっても全然驚いてないぞよ。
しかし令和になってからこうした古い世界の悪しき習慣が次々と正されつつあるのは良い傾向であるぞよ。
よーし、ガチャピン、ムック!
フジテレビが潰れたらあの本社は丸ごと恐竜の博物館にしようじゃないか!!
オダイバ恐竜博覧会を永遠のものとするぞよーっ!!
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| ■鳥類の起源と初期の進化 |

鳥類は飛翔性を獲得して大量絶滅を逃れ、現代まで繁栄した地球の一大勢力であるぞよ。
しかしその解剖学的特徴の殆どは、地上を闊歩した獣脚類恐竜達が少しずつ獲得してきたものである・・・とは前述した。
要は鳥が鳥である為の特徴は、最初は別に飛ぶためのものではなかったって訳ぞよね。

「デイノニクス」
ご存知デイノニクスは映画「ジュラシック・パーク」に登場するヴェロキラプトルのモデルともなった獣脚類恐竜ぞよね!
約1億1000万年前の前期白亜紀を生きた、ドロマエオサウルス類だ。
鳥類はこのような獣脚類恐竜から進化した・・・と言うか、鳥類=獣脚類恐竜そのもので、
最も進化した爬虫類と言うのが現代における主流の考え方であるぞよ。
仮説って言うか、もう確定的に明らかと言って過言でないだろう。

「アーケオプテリクス(脳エンドキャスト)」/「カレドニアガラス(脳エンドキャスト)」
現生鳥類では大脳半球や視覚の中枢である視葉が大きく発達している。
これは鳥が高い情報処理能力や運動能力を備え、目が良い事を反映しているぞよ。

「デイノニクス(脳エンドキャスト)」
脳は頭骨内の頭蓋腔と言う空洞に収まっている為、脳が腐って無くなってしまっても、
空洞の形を再現する事で元の形状をある程度読み取ることが出来る。
こうして復元されたものをエンドキャストと言うぞよ。
爬虫類では普通、脳の周りに髄膜や静脈洞などが発達しており、これが邪魔をして正確なエンドキャストは得にくい。
しかし、鳥ではこれらの構造が薄い為にエンドキャストが脳そのものの形状を反映していると見なす事が出来る。
獣脚類恐竜の化石にしても、鳥に近ければ近い程この傾向が強くなるぞよ。

「アメリカアリゲーター(脳エンドキャスト)」/「アロサウルス(脳エンドキャスト)」
こうしたエンドキャストを用いた研究からは、獣脚類恐竜の系統においては遅くともティラノサウルス類やオルニトミムス類で、
大脳半球や視葉の大型化が始まっていた事が解っている。
これは一見すると鳥類の飛翔性獲得に伴って得られた能力であるかに思えるが、
実は高度な情報処理能力や視覚の発達は、恐竜の頃から進化し始めていたというワケぞよ。

「アーケオプテリクス」
1億5000万年前、前期ジュラ紀を生きた所謂始祖鳥って奴ぞよね。

「アーケオプテリクス(全身復元骨格)」
1970年代に始祖鳥が発見されると、鳥類は獣脚類から派生したという考えが提唱され、広く支持されるようになったぞよ。
最大の特徴は羽毛が保存されていた事で、アーケオプテリクスは最古の鳥と考えられた。

「コンフキウソルニス・サンクタス」
始祖鳥の後に分岐したのがこのコンフキウソルニス。
中国の約1億2500万年前の前期白亜紀の地層から発見された。
孔子鳥の名を付けられた鳥胸類ぞよ。

「コンフキウソルニス・ドゥイ」
始祖鳥の段階で尾端骨を獲得し、
孔子鳥では胸骨の竜骨突起の形成、烏口骨の伸長、手根中手骨の形成、第一指が小翼羽を支えるようになるなどの進化が見られる。

「コンフキウソルニス・ドゥイ メス(上)オス(下)」
雌雄で外見が異なり、長い尾羽がついたものがオスであるとされる。
こういうポイントも鳥っぽいぞよね!

「ネウケンオルニス」
エナンティオルニス類では第二、第三、第四中足骨が癒合。
この段階で真鳥形類となる。
これは約8400万年前、後期白亜紀のエナンティオルニス類。

「リャオンゴルニス」
こちらは約1億2500万年前(前期白亜紀)のエナンティオルニス類であるぞよ。

「オトゴルニス」
これも約1億2500万年前(前期白亜紀)のエナンティオルニス類。
中国内モンゴル自治区から発見された最初の中生代の鳥類ぞ。

「カタイオルニス」
同様に約1億2500万年前(前期白亜紀)のエナンティオルニス類。
これはレプリカだが、今のところこの原標本しか知られていない。

「リャオクシオルニス」
約1億2500万年前(前期白亜紀)のエナンティオルニス類。
ホロタイプ標本だが、これは幼鳥と考えられるので、成鳥の標本に基づいて記載された多くの種とは形態比較が困難とされる。

「ダリングヘオルニス」
約1億2500万年前(前期白亜紀)のエナンティオルニス類。
これも幼鳥の骨格一点のみしか知られておらず、謎めいた存在ぞよ。

「チャオヤンギア」
約1億2000万年前(前期白亜紀)の真鳥形類。
始祖鳥の後に分岐したのがコンフキウソルニスで、残りの種は鳥胸類に含まれる。
鳥胸類はエナンティオルニス類と真鳥形類に二分されるぞよ。

「ガンスス」
約1億2500万年前(前期白亜紀)の真鳥類。
四肢骨のプロポーションからすると飛行・潜水共に可能だったとされている。
真鳥形類からチャオヤンギアやガンススが分岐した後に真鳥類が出現。
後期白亜紀のヘスペロルニスやイクチオルニスなどの化石種に加え、現生鳥類を含めたグループぞよ。
一方、鳥胸類のうちエナンティオルニス類は絶滅した。

「チュプカオルニス」
約8700万年前(後期白亜紀)のヘスペロルニス類。
これは北海道から産出した化石のレプリカだ。
ヘスペロルニス類は北米を中心に北半球で知られており、本種はアジアにおける最古の種と考えられる。

「イクチオルニス」
約8700万年前(後期白亜紀)のイクチオルニス類。
ヘスペロルニスやイクチオルニスは獣脚類から進化した「鳥類」であるが、
まだ歯を保持しているぞよ。
現生の鳥は歯を持たず、クチバシで物を挟んで飲み込む違いがある。

「イクチオルニス全身復元骨格」
「恐竜科学博」のモササウルスコーナーでも登場したようにヘスペロルニスは水生適応した鳥で、ペンギンのように泳いでいたが、
イクチオルニスは飛行能力を保っていたと考えられる。
こののち、鳥類達は歯を失い、現生鳥類へと進化してゆくぞよ。

「アステリオルニス」
これは約6700万年前の後期白亜紀、ベルギーに存在したキジカモ類。
つまり、現生のキジ目やカモ目の仲間であるぞよ!
このアステリオルニスは推定体重400グラムほどの小型鳥類で、海岸に棲んでいたと考えられている。
鳥類は恐竜絶滅後に進化したと勘違いされがちだが、実は白亜紀末には既に存在しており、恐竜と仲良く共存していたのである。
おろかなにんげんども、映画「ドラえもん のび太の新恐竜(2020)」見たぞよか?
この物語の中で、のび太君はタイム風呂敷で卵の化石から復活させた獣脚類のキューとミューを育てる。
紆余曲折あって、のび太君の頑張りにより落ちこぼれのキューは羽ばたきを覚え、窮地を脱する。
これは鳥に進化する過程の個体で、飛翔性を獲得する予兆とされるのだが・・・
キューが羽ばたきを覚えたのは白亜紀末の巨大隕石の脅威が差し迫る最中の事である。
しかし、この時後期白亜紀の地球には普通に飛翔性の鳥が存在していた筈ぞよ。
つまり、この物語は・・・ま〜辻褄を合わせて考える事は出来るかもしれんが、やや破綻していると言って良いだろう。
尤も、この映画には「のび太の恐竜(2006)」のピー助がのび太君のピンチに時空を超えて助太刀に現れ、
もっと大いなる部分で辻褄の合わないドラマが展開されるので、細かい事言ってもしょうがないのであるが・・・、
おろかなにんげんどもの勘違いに、このような映画作品が大いに関与している事は間違いない。
全く困ったもんだ!

「ヘスペロルニス」
こちらは前述のヘスペロルニスの全身骨格。
見ての通りペンギンみたいな姿だが、まだ歯があるぞよ。

「ガストルニス」
おっと、最近よく会うこちらは恐鳥ガストルニスぞよ!
飛翔性を獲得し白亜紀末の大量絶滅を生き残った鳥類達は新生代には大いに繁栄したが、
中には二次的に飛行能力を喪失し、巨大化超進化したものもいて、それが恐鳥達であるぞよ。
これは直近だと「東京ミネラルショー」で見物した時に紹介したので、そちらも参照の事だ。

「コベブデリクス」
約2500万年前の福岡に住んでいたプロトプテルム類。
やはりペンギンのように前肢を使って水中を泳いでいたと考えられる。
ペンギンは現在南半球に分布しているが、北半球ではこのようなプロトプテルム類が同様のニッチを占めていたとされる。

「ハセガワグンカンドリ」
約5200万年前(古第三紀 始新世)のグンカンドリ。
現生のグンカンドリとはクチバシの曲がり方が緩い事、後肢がより長い事が異なるぞよ。

「ペラゴルニス・サンデルシ生体復元模型」
そして・・・本特別展最大の見所の一つである「ペラゴルニス」の生体復元模型が、このコーナーで早くも登場している!!
翼開長7メートル、史上最大級の飛翔性鳥類ぞよ!!

勿論この模型は実物大。
この実物大生体モデルの制作は世界初の試みであるとされているぞよ!

新生代の化石鳥類・ペラゴルニス類は上下の吻部の骨に歯のような突起を持つ事が特徴とされる。
この歯のような突起は骨質歯と言って、実は歯そのものではないのだが・・・やはり歯のような機能を持っていたと考えられるぞよ。
模型でもクチバシにギザギザの突起が並んでいるのが見えるぞよね!

ペラゴルニス類は新生代の暁新世から更新世まで世界中に分布していたと考えられ、海の地層から発見されている。
今回復元されたペラゴルニス・サンデルシを初め、その多くが翼開長3.5メートル以上にもなる大型種であるぞよ。
かつてはペリカン類やアホウドリの仲間からなるミズナギドリ類と考えられたが、
近年ではキジカモ類に属すると言う説も提唱されており、諸説ありぞよ。

今回の模型では海辺に棲んでいた事から、現生の大型海鳥であるアホウドリの仲間を元に色が決定されたという。
化石には色の情報は含まれないので、その生態と近い現生生物の姿から想像で決められる事が多いぞよ。

この化石は約1600万年〜500万年前のチリに生息したペラゴルニス類、「ペラゴルニス・チレンシス」ぞよ!
ペラゴルニス類の中でも最もよく保存された骨格が知られる種で、翼開長は約5.2メートルと推定されている。

ペラゴルニスはその大きさ故に、どうやって空を飛んでいたのか詳しい事は解っておらず、議論が続いているぞよ。
一説によれば、グンカンドリのように海での熱上昇気流を使って高度を得た後、
長時間滑空していたと推定されている。

「ペラゴルニス・サンデルシ 1/20」
生体復元に当たってはこのような縮小模型も作られた。

このフィギュアを是非売店で売って欲しかったですよ〜っ!

ペラゴルニス生体復元プロジェクトは、本特別展の図録で非常に詳細に解説されている。
おろかなにんげんどもも、是非この特別展で実物大のペラゴルニスの迫力を見物した後、
その勇姿を思い浮かべながら図録を読みふけっていただきたい・・・!
これを見にくるだけでも、本特別展は価値のあるものだと言えるだろう!!
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その2へつづく→
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・「ウービア 切り株に羽をおろすカワセミ」
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