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東京ミネラルショー(2024) 

レポート

 

▼東京ミネラルショー2024&ジュラシック・ワールド ポップアップストア プチレポート

  •  ■指令!池袋サンシャインシティでまだ誰も知らない限定ホワイトアニアをゲットせよ!

コンテンツ

 
ヴィレッジヴァンガード
ジュラシック・ワールド
ポップアップストア
第33回
東京ミネラルショー
ミネラルショー戦利品
おみやげ化石
ホワイトアニア
T-レックス
レビュー
■突撃、池袋サンシャインシティ! 限定ホワイトアニア・T-レックスを探せ!

全くいつまでぽかぽかと暖かいんだよと、亜熱帯と化した日本の気候に半ば呆れた11月も過ぎると、
季節は急に冬めいて寒風吹きすさぶ12月第二週・・・わたくしは池袋サンシャインシティを訪れていた!!
この週末より池袋サンシャインシティアルタ1Fのヴィレッジヴァンガード POP UP SHOPにて、
「ジュラシック・ワールド POP UP STORE -by VILLAGE VANGUARD-」の期間限定ショップが開催されると言うのだ・・・ッ!
会期は2024年12月13日〜来年1月5日まで!
映画新作「ジュラシック・ワールド・リバース」の制作が正式に発表された今、密かに高まりつつあるジュラワ熱であるが、
それよりなによりわたくしを惹き付けるのは、このショップでまだ誰も知らない限定アニアが販売されると言う極秘情報である・・・!
これはなんとしても入手せねばならんとやってくると、初めにわたくしを出迎えてくれたのは猛毒恐竜ディロフォサウルスの立て看板ぞよ!
「存在感バツグン」のアオリの割には薄っぺらいが、これはなかなか通な選出!
ディロフォサウルスと言えば映画一作目「ジュラシック・パーク(1993)」に登場したエリマキトカゲの如きジュラ紀の獣脚類で、
猛毒を吐いておろかなにんげんどもを残虐に食い殺す恐るべき怪獣である!
2022年のジュラシック・ワールド「新たなる支配者」で29年ぶりの本格再登場を果たしファンを沸かせたが、
実は映画で描かれているエリマキや毒と言った特徴が全て実在のディロフォサウルスが持たない架空のものである事は有名ぞよね!

回り込むとこちらは立派なブルーの立像だ!
映画「ジュラシック・ワールド(2015)」で初登場したヴェロキラプトルであり、T-レックスと共に最早シリーズの看板とも言える主役恐竜だ!
ジュラワ三部作を通じて、恐竜使いのオーウェンと共に幾度の困難を乗り越え、種を越えた友情を育んできたヒロインでもあるぞよ!
そのブルーがリアル造形と迫真のライトアップで展示されているではないか!
タッチ禁止のCAUTIONマークが、獰猛なヴェロキラプトルの行動を封じている風でもあり、世界観を演出しているぞよ!

今回のポップアップショップは限定グッズの販売のみならず、様々な催しが用意されていると言う!
公式サイトの紹介によると・・・
・会場販売の限定ホワイトアニアを購入し、その場で色を塗るワークショップ
・館内3か所を巡るスタンプラリー
・3000円以上のグッズ購入で恐竜図鑑クリアカードが貰えるプレゼントキャンペーン。
・リアルなブルー立像&ディロフォサウルスパネル展示
・QRコードを読み込んで恐竜のAR写真&動画が撮れるフォトスポット
・恐竜おもちゃを触って遊べる体験コーナー

などなど、お楽しみが目白押し!
わたくしの目当てはこのうち、会場限定販売のホワイトアニアだ!!

そしてまた、公式ページには気になる記載もある。
ARフォトスポットで登場する恐竜の種類である!
登場恐竜はブルー、T-レックス、ブラキオサウルス、そして本会場限定のインドミナス・レックスに加えて、
なぜかフクイサウルスとフクイラプトルのAR召喚も可能だと言うのだ。
こりゃあ恐らく福井県がらみのCGモデルを流用しているのだろうが、
ジュラワの架空恐竜と福井県立恐竜博物館の実在復元恐竜が一堂に会するとは面白い趣向ではないか!
俄然期待が高まるぞよね!!

よーし、ブルーの勇姿も堪能したし、早速ポップアップショップに突撃ぞよーっ!
おろかなにんげんども、わたくしに続けッ!!

ちっちゃくない?

この申し訳程度に貼られた「恐竜大図鑑」コーナーの寂しさよな・・・
スペースとしては、このモニターがある手前側の奥にレジがあり、その隣にもまだ少し棚が展開されているが、規模としてはごく小さなものである。
販売品も殆ど一般販売品で、申し訳程度に限定Tシャツや小グッズがあるばかりなのはいかにも残念。
実は「ジュラシック・ワールド」のポップアップストアは現在二種類展開されているぞよ。
一つは株式会社吉田企画の展開する「『JURASSIC WORLD』COMPLETE POP UP STORE」である!
これは様々な限定グッズを販売する本格的なもので、大規模なイベントスペースには恐竜立像のフォトスポットが所狭しと並ぶばかりか、
映画の実物プロップまで展示されていると言うミュージアムイベント的側面も持つ!
2024年4月〜5月までは横浜で開催され好評を博し、北千住、京都と巡って次は福井に巡回しクリスマスからお正月まで開催予定であると言う・・・!
そしてわたくしが今回やってきた「ジュラシック・ワールド POP UP STORE -by VILLAGE VANGUARD-」はその名の通り、
ヴィレッジヴァンガードが主催するグッズショップで、全国のショッピングモールを巡回すると言う小規模なもの。
今年5月は愛知、6月は奈良、8月は石川、11月には広島、そして12月の池袋と各地を巡っているのだ。
わたくしはてっきりこの「COMPLETE POP UP STORE」と「POP UP STORE 」でグッズ在庫や、
プロップ展示が無いまでも立像展示の一部くらいは共有されているものと勘違いしていたが、
二つは全く関係のない別の催しだったのである!

そしてまた、各巡回では恐らくこの池袋会場が最も小規模であるみたいぞよよよよ・・・。
過去の会場ではジュラワの門を模したゲートが立ち、それなりに格好がついていたようだが、
ガチャコーナーの正面エリアにちょこっと棚を並べただけの池袋会場のショボさと来たら絶滅級である。
大体、スタンプラリーは?
ARフォトスポット?
おもちゃ体験コーナーはどうしたんだよ!

どこにもないじゃないかぁ〜っ!!
わたくしはがっかりしたがそれはまあ良い。
少なくともホワイトアニアのワークショップが行われている事は、Twitter(X)の投稿やアルタ公式ページでも確認できる。
わたくしは限定アニアを目当てに来たのだから、それさえ手に入れば満足なのである。
ところが、販売されている筈の限定ホワイトアニアがアニア棚に陳列されていないのだ!
あるのは一般販売パッケージばかり。
株主わたくし、こんなのタカトミモールで4割引で買えるぞよ!!
わたくしは恐る恐るレジでぺちゃくちゃとお喋りしている店員さん達にホワイトアニアの在庫の有無を尋ねてみた。
するとどうした事だろう。
サブカルお姉さん達はキョトンとして首をかしげるではないか!!
そしてわたくしを棚の隅っこに設けられたテーブルに導くと、そこには塗り絵の紙が重ねられているばかりだ。

確かに、アルタ公式Twitterでは「塗り絵」の案内がある・・・。
しかし公式ページでは確かにワークショップの開催を告知しているのだ!!
わたくしは困惑しながらその事をお姉さんに聞いてみると、彼女たちはますます首を傾げるばかりである。
こりゃあどうもどこかで「フィギュア彩色ワークショップ」と「塗り絵コーナー」がごっちゃになって伝わっていないに違いないぞよよよよ・・・。

「アタシたち、なんにも聞いてないんですけど?」と言うその目の冷ややかで興味なさげな事に、
いたたまれず俯くと、レジ横に打ち捨てられるかに放り出された小さなダンボールの中に・・・限定アニアが埋没しているではないか!!
おぉ・・・我が心のよすがよ・・・こんな寂しい姿になって・・・哀れであるぞよーっ!!

こうしてわたくしは辛くも限定アニアの入手には成功するも、3000円のクリアカードを貰う事も忘れ、
心はしょんぼりと萎んだままトボトボとヴィレヴァンストアに背を向けた。

・・・。
その時のわたくしの胸中を、おろかなにんげんどもは想像できるだろうか。
さながらお城のパーティーに招待され、綺麗なドレスを着飾ってゆくと、会場はしんと静まり返り、
あげく馬小屋に案内されて「キミ、どうしてそんなに張り切ってきたの?」と冷ややかに首を傾げられたかの惨めさである。
冷や水を浴びた心地とはよく言ったものだ!
わたくしはがっかりし、せっかくの楽しいお出かけの一日が台無しになったかの悔しく情けない気分であった!
「ヴィレッジヴァンガード」と言えば、「遊べる本屋」をコンセプトに掲げるサブカル文化の牙城としてかつては一目置かれたものである。
それが全国の大衆店舗に出店するようになると、店内は均一化され、面白味を欠いて大赤字に転落。
薄めたカルピスの様相を呈し、サブカル気取りのちゃらんぽらんさばかり残されたヴィレヴァンは大苦戦を強いられていると言うではないか。
冷静に考えれば、そんなヴィレヴァンのポップアップストアが昼間からきっちり運営されている訳が無かったのであるが、
純真無垢で心の清らかな無職わたくしは日々労働に勤しむ社会人は皆勤勉であると勘違いしてしまったのだ。
大体が、池袋サンシャイン。
お前もお前だ。
「アルパ」と「アルタ」ってわかりにくすぎるだろ!
・・・一つつまらない事があると、全てが万事退屈で嫌になってしまうのはわたくしの悪い癖である。
この世界の中心はわたくしであるからして、わたくしがつまらないと地球がみんなつまらなくなってしまうのだ。
くよくよといじけるのはやめて、ここはひとつサンシャイン内のトイザらスとポケセンを冷かして気持ち良く帰ろうではないか!
わたくしが小さな元気の種火を胸に歩き出すと、ふと建物の向こうにおろかなにんげんどもが吸い込まれてゆくのが見える。
はて、なんの催しであろうと看板を見ると・・・「第33回東京ミネラルショー」と書かれてあるではないか!!
東京ミネラルショーと言えば、国内外から数多の宝石商、愛好家どもが集う国内最大規模の鉱物即売会である!
ここでは美しく磨き上げられた宝石からその原石のみならず、生命の痕跡が悠久の時をかけて自然の一部となった石・・・
即ち化石の類も販売されているのだ!!
この即売会、常々興味があったが、出不精わたくし、おろかなにんげんどもの数多跳梁する場は避けがちで今まで来たことが無かったのである!
こりゃあまたとない機会ぞよ、せっかくだし入ってみようではないか!!
わたくしはこう勇んで、おろかなにんげんどもの吸い込まれてゆく会場に足を踏み入れたのだった!!

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■2024年 第33回東京ミネラルショー・プチレポート

足を踏み入れたのだった・・・!
と言いたいところだがこの即売会、午前中は窓口で当日券を販売していない。
そして午後の窓口で販売されるのは会期中入場し放題の「会場販売券」のみで、各日数量限定というのは悩ましいぞよ。
スムーズな入場には予め前売り券を購入しておく必要があるのである。
現代は文明の利器が発達し、スマホで電子チケットをどこでも購入できるようになったが、
ひきこもりわたくし、普段おうちからクレカで玩具を買ってばかりいるので、外出時は積極的に現金を使うようにしているのだ。
スマホにクレカを登録していないので困った事になったぞよ!
と、わたくし同様の状況に陥ったおろかなにんげんどもよ、安心するが良い。
サンシャインアルパ2Fのすぐそこにファミマがあるのだ!
ファミマのマルチコピー機で紙チケットを発券すれば、何の問題もなく当日入場可能であるぞよ!
会場窓口にゆくと、まずこの前売り券を当日券と引き替えて貰える。
この当日券は、3エリアに分かれた会場内を移動する度に提示しなくてはならないので無くさないように要注意ぞ。

チケットのおまけで貰えるガイドブックには、会場マップや出店情報が書かれているのでざっと目を通してから歩き出そう!

そしてまた、わたくしの驚いたのはこのガイドブックの思いがけず立派な事よ。
ミネラルショーでは毎回化石や宝石に関する展示コーナーも設けられているのだが、
本冊子にその内容がフルカラーで余さず掲載されているのである。
言わばプチ図録的な側面も持ち、記念にも丁度良いアイテムとなっているから、入場料の1000円も安いものぞよ。
「第33回 東京ミネラルショー 2024」
会期は12月13日〜16日までの4日間!
日本最大級のミネラルショーと名高い会場に今度こそ足を踏み入れると・・・所狭しと蠢くおろかなにんげんどものなんと賑やかな事よ!
彼らが一様に目を輝かせて見入るのは、宝石の原石や加工品、アクセサリーにパワーストーン、そして古生物化石などなど、
国内外から集まったおよそ石に纏わるもの何もかもが、会場狭しと並んでいるのだ!
悠久の時をかけて結晶した神秘の石に触れ、わたくしのつまらない気持ちは見る間に浄化されてゆく!
これぞミネラルスピリチュアルパワーッ!!
本来、このミネラルショーは国内外のバイヤーが集い、珍しい石を買い付ける即売会である。
しかし、間口は広く設けられており、わたくしのような素人も入場できると言う事は、真贋の怪しい石も無数に売られている魔窟。
そしてまた、スピリチュアルの胡乱な浄化の石なども販売されている事には混沌として、わくわくしてしまうぞよね!?
古来より、おろかなにんげんどもは石に不思議な力が宿ると信じ、護符として身につけ、また煌びやかに纏い飾ってきたぞよ。
しかし現代におけるパワーストーンとは、こうした文化的宗教的背景に必ずしも裏打ちされない奇怪な思想なのである。
文明が成熟し、滅びへと向かって牛歩で歩み始めた20世紀後半、
おろかなにんげんどもの肥大化した自意識は過去の宗教観に囚われない新時代の心のよすがを生み出そうとした。
それが人類の潜在意識を拡張し、大宇宙や自然生命との融和を探求するニューエイジ思想であるぞよ。
過去に嘯かれた様々の心霊主義、神智学、宗教体系のオイシイ所だけちょいツマミして再編されたこれは、
いわば全く胡乱な疑似宗教であって、大真面目に研鑽を詰んでいる者には申し訳ないが、
大体の場合詐欺などに利用されておろかなにんげんどもを堕落や破滅に導く邪悪な考え方である。
パワーストーンもその一つと言って良い。
確かに古来より人々は石に不思議な力が宿ると考え、大事にしてきたが、
パワーストーンはそうした文化的・宗教的価値観と必ずしも結びつかない近代の疑似宗教的考え方であるからして、
せいぜいがオカルトなんちゃっての嘘っぱちであるぞよ。
普通に考えて、単なる石ころが・・・それが例え美しく澄んだ水晶であっても、邪気を払ったり病気を癒したり出来る筈がないのである。
しかし、だからと言って単純に切り捨てて良いものでも勿論ない。
人々が石に神秘を感じれば、そこには必ず何か科学では説明のつかない不思議が宿るのである。
つまり、宗教も、パワーストーンも、全ては人の心のうちにあるのであって、信じる心が何か尋常ならざる結果を導き出す事は、往々にしてあるものぞ。
一つ言えることは、この願掛けを決して己で手綱を握れない信仰にしてはならないと言う事だ。
胡乱な業者の言う事を信じ切って、真贋のわからない石を高額で買い、身を破滅させる・・・これ程おろかな事はない!
とりわけ、現代においては宝石などいくらでも合成できるのである。
天然石と偽って売られている、ほんの安物の合成石を、素人のおろかなにんげんどもが見分けられる筈もない。
これは化石にも同様の事が言えるぞよ。
会場では宝石に混じって様々な古生物の化石もあちこちで売られていて活気がある。
テーブルに雑然と並べられた化石の類を見物するだけで目にも楽しく、わくわくした気持ちになるものぞ!
勿論中には恐竜の化石もあり、爪や牙から、立派な部分化石まで売っているのは、こりゃあ本物かさっぱりわからん!
古生物の全身化石ではケイチョウサウルスとかよく売ってるのだが・・・どれもこれも偽物に見えるぞよよよ・・・。

こういう即売会にやってくる品物は一期一会、疑ってばかりいると、
後からやってきた客にぱっと攫われて行ってしまうので、見物客は焦る。
数百万のでか物は手が出ないが、数万円、数十万円も出せば、ほんの小さくても憧れの恐竜化石が手に入る!
即売会の熱気に充てられると気が大きくなって、わたくしも恐竜化石の一つでも買ってやろうか迷ったが、
おろかなにんげんどもよ、冷静になって欲しい!
わたくし達は、せいぜい恐竜の玩具をコレクションする程度のニワカおたく・・・
付け焼刃の知識を披露して悦に入っているのがせいぜいの素人であるぞよ!
数十万出して手に入れた化石が偽物だったら目も当てられん・・・ッ!!
しかしおろかなにんげんどもよ、安心して欲しい。
会場ではそんな素人が安心して買えるおみやげ化石の類もたくさんたくさん売っているのだ!
さもない古生物の化石はほんの数百円で買えてしまうし、数千円も出せばプレシオサウルスの歯くらいは買えるかもしれん!
今回、わたくしもいくつかそんなおみやげ化石を買ったので紹介したい!
・・・が、その前に会場に展示されている化石展示をレポートいたそう!!

東京ミネラルショーでは毎回様々なテーマの特別展示が催されるが、
第33回会場の化石展示テーマは「南フランスの恐竜の卵・巣」と題し、フランスのエルドニア(ELDONIA)古生物研究所ディレクター、
フランソワ・エスクイリー氏秘蔵のコレクションが日本で初公開されると言う本格的なものぞ!
南フランス、コートダジュール地方のブーシュ・デュ・ローヌ県は古くから恐竜の卵化石が多く産出する事で知られている。
エルドニア古生物研究所はこの産地の保存状態良好な卵や巣化石を数多所有しており、
古生物学・地質学的知見からの化石修復を手掛けると共に、複製の販売・貸し出しも行っているぞよ。
勿論今回のミネラルショーにも出展している。

コーナー入口に雄々しくたつのは「ガストルニス」の全身骨格ぞよ!
夏休みに横浜で開催された「巨大恐竜展」にも生体復元が展示されていたので、覚えのあるおろかなにんげんどもも多い事でしょう!
白亜紀末の大量絶滅で飛翔性を獲得した鳥類を除く殆ど全ての恐竜達は死に絶えてしまった。
地上は哺乳類大繁栄の時代へ移ってゆくが、一方で生き残った飛翔性鳥類の中には、
空の自由を捨て、恐竜不在のニッチを埋めるように巨大化する者が現れ出したぞよ。
このような無飛翔性の大型鳥類を恐鳥類と呼ぶ。

ガストルニスは恐鳥の中でも有名な種で、その体高は2メートルにも達する!
現生の無飛翔性大型鳥類と言えば、最もポピュラーなものはダチョウであろうが、これはほんの小さな頭をする。
一方でガストルニスの頭部は約40センチ程もあり、ダチョウの倍くらいの大きさで、極めて高い攻撃性を秘めていた。
従って、植物食を主とする雑食性のダチョウとは異なり、ガストルニスは巨大な頭部を武器に用いる肉食性と考えられる。
もっとも、頭骨化石を用いたリン酸塩の同位体組成から草食性とする研究結果も発表されているので、諸説ありぞ。

という事でガストルニスは恐竜ではなく恐鳥、しかし鳥もまた獣脚類恐竜の一種であるのでテーマに偽り無しであるぞよ。
そしてこちらがその卵である。

ガストルニスの卵はスペインの暁新世後期とフランスの始新世初期の堆積層から巨大な殻の断片が産出しているぞよ。
この卵化石とガストルニスの化石の確かな結びつきは確認されていないが、同じ時代と地域から他の大型鳥類は発見されていない。
従ってこの巨大な卵化石はガストルニスのものであろうと目されている訳であるぞよ。

こちらがそのフランスから産出した卵化石の・・・なんと実物ぞ!!
厚さ2.3〜2.5mmからなる卵の殻の断片から復元された巨大な卵は丸みを帯びた形状をしている。
本特別展の解説によれば、その大きさはダチョウの約半分であると言う事ぞ。
一方でダチョウの約1.5倍の大きさ(直径24センチ)であるとされる事もあるようで、諸説ありのようだ。

恐竜の卵化石は世界各地から発見されているが、1846年に世界で初めて恐竜の卵が発見されたのはフランスであった。
化石として発掘された卵が一体何の恐竜の卵であるかはひと目に判らないのが普通である。
従って卵の化石には恐竜の種と結びつかない、卵専用の学名が与えられるぞよ。
このような命名記載を副分類法と呼ぶ。
フランスから産出したこちらの卵化石は「メガロウーリサス」の巣状化石。
つまり、メガロウーリサスとは恐竜の種名ではなく、この卵についた専用の学名という事になる。
本来は実物が展示される予定だったようだが、輸送時に破損の恐れのある部位が見つかった為に複製であると言う事である。
恐竜博2023」には実物がやって来ていたので、既に本物を見た事のあるおろかなにんげんどもも多い事でしょう!
後期白亜紀のメガロウーリサス卵科は典型的な竜脚類の卵とされる卵化石だが、
ここではヨーロッパのティタノサウルス類・ヒプセロサウルスの卵ではないか?と紹介されていたぞよ。

こちらはそんなメガロウーリサスの実物化石。
どうも案内書からすると今回の特別展示、本来は全て実物化石を展示予定だったが、輸送の関係でほぼレプリカになったみたいぞよ。

「卵の中のヒプセロサウルス・プリスクスの胚の復元」
中身の胚の状態が確認できた時にだけ、その卵がどんな恐竜のものであったのかわかるぞよ。

フランスの古都エクス・アン・プロヴァンスの付近の産地から発見された「デュギウーリサス」の巣の複製。
この町の付近からは恐竜の卵化石が豊富に見つかっており、
アメリカの科学者たちは「エッグス・アン・プロヴァンス」の愛称で親しみを込めて呼ぶと言う。

こちらは「カイラノウーリサス」巣状化石、やはりレプリカ。
鳥盤類恐竜の卵と見られ、恐らく小型の装盾類・ストルティオサウルスの卵ではないか?と言われているぞよ。

こちらもカイラノウーリサスのレプリカ。
これらの卵を産んだ恐竜が果たしてどんな種であったのか?
様々推定はされているが、根拠に乏しくはっきりとした事は解っていない。

カイラノウーリサス巣状化石レプリカ。
一方で、前述の通り、卵化石には胚の含まれるものもあり、生みの親の分類群のはっきりと判っているものもあるぞよ。
現代ではCTスキャンなどを用いて卵の中の胚化石を調べる事が可能となり、様々な新事実が判明しつつあるのだ。

こちらはカイラノウーリサスの貴重な実物化石だ!

この細長いのもカイラノウーリサスの実物化石。
随分形状が異なるぞよ。

こちらは実物化石だが、「所属不明の卵化石」とラベルがある謎の存在だ。

こちらは「ラブドドンの卵化石」の実物。
今から約7000万年前、白亜紀末のマーストリヒチアン期においてフランスは現在よりも温暖であったと考えられる。
恐竜達は恐らく川岸付近に卵を産み、川が氾濫するなどした時に巣ごと泥に埋もれる事もしばしばあっただろう。
こうして土中に速やかに埋没した生命の痕跡は、当時の状態のまま化石にはっきりと保存される事があるぞよ。
現在見られる状態の良い卵化石は、このようにして生まれたと考えられる。

ヴィルヴェラック・メーズ盆地最大級の陸上生物であり、
メガロウーリサス卵の親であると思われる巨大なティタノサウルス類・ヒプセロサウルスの傍には、
小型鳥脚類恐竜も多数生息していたぞよ。
それこそがこの卵の主、ラブドドン・セプティマニクスである。
あんまり沢山化石が見つかるので、古生物学者はこれを「白亜紀の牛」と呼ぶほど、この地域で最もよく見られる鳥脚類であったのだ。

後期白亜紀の南フランスに数多跳梁したと思われるラブドドンの全身復元骨格はこちら。
基底的なイグアノドンティア類に位置付けられており、近縁種と比較すると大型とされるが、ご覧の通り全長4.5メートル程とこじんまりとした可愛い奴ぞ。

見るからに愚鈍そうで特別な武器も鎧も持たないのでは、肉食動物の格好の獲物であったに違いない。
恐らくはタラスコサウルスやアルコヴェナトルのようなアベリサウルス科の肉食獣脚類の獲物であったと考えられる。

実物化石から全身復元骨格まで。
おまけの展示会にしては実に豪華な内容である。
これを見物するだけでも1000円の入場券を買ったかいがあると言うものぞ!

今回は化石展示を取り上げましたが、本会場ではもう一テーマ「石が使われてきた歴史」と題して、
おろかなにんげんどもが石をどのように利用してきたかが様々の文化的遺物と共に特集されていたぞよ。

原始の時代には石器作りに用いられ、また呪術的な装飾品として石を身にまとう文化は紀元前2500年ごろには既に存在したと言う。
中世にはより宗教的な考えに基づいて用いられるようになり、道具から観賞用まで幅広く石は愛された。
人の歴史は常に石と共にあったぞよ!


このように一口に石と言っても、アクセサリーから化石まで、様々な楽しみ方をおろかなにんげんどもはするのである。
東京ミネラルショーは現代における石の祭典であり、人々の並々ならぬ熱気を間近に体感するだけでも面白い!
ほんの思い付きの飛び込み参加だったが、得るものは大きかったぞよ!!
そして得たものと言えば・・・前述したおみやげ化石がある!
これをおろかなにんげんどもに紹介いたそう!!

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■ミネラルショー戦利品紹介ぞよ!

国内外から様々の業者が集う東京ミネラルショー。
参加している化石商の多くは、当然と言えば当然であるが外国からの参加であるぞよ。
とは言え簡単な日本語は通じるし、「これください」とお願いしてお金を払うだけなので臆する事は無い。
もし心配であれば、ほんのおみやげ化石であれば日本のお店でも売られているので、そこを選べば良いのである。
本当ならわたくしも貴重な恐竜化石の一つでもドーンと買って、おろかなにんげんどもに見せびらかしたいところであるが・・・
それではあんまり参考にならんと思って、今回はあえてお手頃価格のおみやげ化石をいくつか買ってきた!!
ほんの数百円であれば、毎月毎月玩具を買いまくって困窮し、もやしばかり食っているおろかなにんげんどもにも手が届くであろう。
是非とも参考にして欲しいぞよ!!

まずはこちら、まるで悪魔の角の如き奇怪な構造は、一体何の化石かお分かりぞよか?
怪物の牙か、角かと思われるこちらは「ラステラム・カリナタム(Rastellum Carinatum)」であるぞよ!
産地はマダガスカル北西部マロヴォアイのマハジャンガ(Marovoay Mahajanga Dist Madagascar)とある。
後期白亜紀の獣脚類恐竜・マジュンガサウルスの見つかった所ぞよかな?

その正体は、白亜紀前期から中期に世界の温暖な海に生息したと言われる牡蠣の一種。
長さ10センチほどの筒状の殻には規則的なひだが並び、他の貝やサンゴなどに固着していたと考えられるぞよ。
そう言われてみると貝っぽいぞよね!
こちらの牡蠣化石はほんの1000円!
その辺の古生物イベントでも買えるかもしれんが、ずっと安いんじゃないぞよかな?

牡蠣化石はこの日本からも沢山見つかっているぞよ。
化石愛好家はその辺の山地に繰り出して石を割り、牡蠣化石くらいは自力でゲットしているに違いない。
わたくしはそんな胆力も体力も無いので即売会で1000円で買っちゃうのだ。

続いてこっちも大きいぞ、三葉虫の「カリメネ(Caiymene)」、産地はモロッコ(Morocco)だ!
5億500万〜4億4600万年前の古生代オルドビス紀以降に生息したモロッコ産三葉虫の代表格として知られる古生物ぞよ。
三葉虫は古生代を代表する海棲節足動物であり、カンブリア紀から繁栄しペルム紀末に姿を消した絶滅種。
普段は海底を這って生活していたと考えられる。

三葉虫もおみやげ化石ではポピュラーなもので、博物館のお土産屋さんなどでも気軽に購入する事が出来る。
価格は状態や大きさでピンキリで、わたくしはその昔、
確かグリフォンエンタープライズの主催するパシフィコ横浜の「ダイノワールド2015 横浜恐竜博」では無かったかと思うのだが、
そこのおみやげ屋さんで見たトゲトゲの立派に残った3Dクリーニングの立体的な三葉虫化石に衝撃を受けたのを覚えているぞよ。
確か十万とか二十万円くらいで売っていた気がするのだが・・・わたくしの前にいたおじさんがそれを買っていて羨ましく思ったものである。
わたくしはと言えば数百円のモササウルスの歯をおみやげに買ったのだが、
同じくらいの大きさのモササウルスの歯が今回のミネラルショーでは3000円とか5000円くらいしてこれまた衝撃ぞよ。

さて、それじゃあこちらの三葉虫はと言えばな、な、なんと・・・たったの500円とはお買い得ぞよ!!
三葉虫はあちこちで売っていたが、わたくしが見つけた中ではこれが一番お手頃価格だった。

黒っぽい母岩に埋ってどっからどこまで生き物の痕跡なのかよくわからんぞよ。
化石と言うものは、生物の死体が地中に埋もれ、気の遠くなるような年月をかけて石の成分と置き換わり、保存されたものであるぞよ。

従っておろかなにんげんどもがいくら頑張っても、現代で新しい化石を自在に生み出すと言う事は出来ん。
地中に埋まっているものを掘り出し尽くしたらそれでおしまいぞよ。
昔はこんな保存状態の悪いくず化石など何の役にも立たないと思われておみやげとしていくらも投げ売られていた。
しかし、現代では技術が進歩し、様々な解析方法でほんのさもない化石から当時の環境が解るようになってきている。
化石は太古の昔を知る貴重な手がかりなのである。
それが為に、近年では化石の海外への持ち出しは規制されつつあるぞよ。
モロッコにおいても、恐竜化石は勿論、こんな三葉虫の化石ですら新たに持ち出して販売する事は制限されつつあると聞く。
掘り出せば掘り出すだけ埋没量が減っていく以上、これから化石が安くなり広く出回ると言う事はあり得ない。
やがては全面禁止される時も来るかもしれんと思えば、今回はお得な買い物だったと言えるだろう!

次にこちらは「エンコドゥス(Enchodus)の歯」
産地はやはりモロッコのウラッド・アブドゥン盆地(Ouled Absoun BasinOued Zem,Morocco)とある。

エンコドゥスは白亜紀に世界中の海で繁栄した肉食大型魚で、
白亜紀末の大絶滅にも耐えそれ以降も数千万年に渡り生き延びたと言われているぞよ。
恐竜科学博」でもエラスモサウルスに追われる姿が展示されていたが、
当時の生態系においては首長竜やモササウルスなど、大型の海生爬虫類らに捕食される立場にあり、
彼らの化石から胃内容物として発見されている。

長い牙を持つ肉食魚であり、ついたあだ名は「剣歯ニシン」
しかしニシンとは関係なく、ヒメ目の仲間なのではないかと言われているぞよ。

こちらも格安の500円だ!
産地のウラッド・アブドゥン盆地はリン酸を多く含む堆積層で、モササウルスなどの化石産地としても有名。
10年前に買ったモササウルスの歯と一緒に飾るのに丁度良い一品だ!

おみやげ化石として最もポピュラーなものと言えば「アンモナイト」ぞよね!
このアンモナイトなどはなんと100円と言う超格安化石!
箱にどっさりほんの小さなアンモナイトが詰まっていて投げ売られていたものから、
好みのヤツを自由に選んでいると、いつの間にかお手手は乾燥した土で真っ黄色に・・・これもまた楽しい体験ぞよ!

色や形、大きさ・・・自然と悠久の時が生み出した化石には、どれ一つとして同じものは無い。
高い安いに関わらず、全てがこの地球上に一個だけの一品ものぞよ!
今回のミネラルショーでは「推しの石 見つけた」と言うコピーが掲げられており、
まさに自分だけの石との出会いを求める場となっているのだ!

このアンモナイトなどは小さくぼろぼろで状態も悪いが、それだけに時の流れを感じさせるものである。

ひょっとしたらこれもモササウルスの赤ちゃんにでも齧られたものかもしれないぞよ!
化石からは様々なドラマが読み取れるのだ!!

さて、最後に何か立派な化石の一つでも欲しいもんだ。
ここは5000円くらいのプレシオサウルスの歯でも買って帰ろうか・・・いやしかし!
やはり恐竜の化石が欲しいぞよっ!!
・・・が、ほんの小さな骨片はそこそこの値段の割になんだか良く判らんし、
小さなトリケラトプスの欠片は去年貰ったばかりなので代わり映えがしない。
この手のおみやげ化石で最もお手頃な恐竜化石は意外にもスピノサウルスで、1万円も出せば歯くらいは買えそうぞよ。
もっと大きな恐竜は、何万円、何十万円、時に百万円以上して、戯れにはとても買えんのだ。
う〜ん・・・と悩んでいた時、外国の化石商が売っていたこちらを発見!
おろかなにんげんども、これが何だかわかるぞよか!?

こちらは米国ユタ州より産出したコプロライト(Coprolite)・・・すなわち、恐竜の糞化石ぞよっ!!
恐竜の化石そのものは高価だが、うんちの化石ならほんの2500円で買えてしまった!
こうした糞化石は所謂生痕化石と言うもので、恐竜の生きた証であり、また当時の生態を考えるうえでとても重要な痕跡なのである!

化石収集家のメアリー・アニングは
1811年にイクチオサウルスを、21年にプレシオサウルスを発見した事で知られるが、
当時(1824年)から魚竜の腹部に結石(ベゾアール)が見られる事に気づいていた。
地質学者でメガロサウルスを報告した事でも知られるウィリアム・バックランドは1829年、
アニングの考えに基づき、この石を化石化した糞便であるとして、コプロライト(糞石)と名付けたぞよ。
動物の糞の形状にはパターンがあるので、地層の中に含まれていたとしても形状などから糞と見分ける事が出来る。
そして断面に当時の古生物達が食った植物や骨の欠片が混じっていれば、コプロライトの可能性がより高まるぞよ。
これが恐竜のものかどうかは、他の動物種のものとは思えないような大きさであるとか、同時に産出する骨の化石などと言う状況証拠から導き出されている。
つまり今回買ってみた恐竜のうんち化石は、恐竜のものとは断定できないまでもその可能性の高いコプロライト、という事になるぞよ。

確かにいろんなものが混じった石に見えるぞよね・・・
残念ながら年代のラベルも何もない安物なので、果たしてこれがなんの恐竜のうんちであるか定かでないが・・・。
米国ユタ州と言えばモリソン累層の露頭する有名な化石産地。
1憶4千万年前のジュラ紀にはユタ州周辺は沼地となっており、多くの恐竜達が生息していた。
恐竜が化石として良好な形で保存されるには、死後速やかに土中に埋没する事が条件であるぞよ。
ユタ州の沼地はそんな条件を満たす一帯であり、様々な恐竜が産出している。
有名な所ではアロサウルス、ステゴサウルス、ヘスペロサウルス
竜脚類も沢山見つかっていて、ディプロドクスやカマラサウルス、あのブラキオサウルスらもモリソン累層から発見されているぞよ。
わたくしはひょっとしたら、ブラキオサウルスのうんちかもしれないと思ってこの丸い奴を買ってみたと言うワケだ!

さて、家に帰って土ぼこりを払ってみると・・・中に骨みたいな白っぽい内容物が沢山見えるぞよ。
竜脚類のうんちと思ったが、もしかするとこれは肉食の大型獣脚類・・・アロサウルスのうんちかもしれない!
これがもし肉食恐竜の糞であれば、リン酸塩の化学組成などが示される筈だが・・・まず素人には判別不能であるぞよ。

ユタ州ではマーストリヒチアンの地層も見られ、ティラノサウルスの化石も見つかっているぞよ。
もし後期白亜紀のうんちだったら、ティラノサウルスのうんちかも!
ティラノサウルスは自慢の大顎で骨までバリバリと砕き丸呑みしていたので、糞全体の内容物50%もが砕かれた骨であったと言う。
この白っぽいものが本当に骨だったなら・・・
などと様々想像するのが楽しいが、まず見た感じただの石ころにも見える。
この真贋は素人のわたくしにはさっぱりわからん。
ま、2500円で夢を買ったと思えば安いもんだ。

しかし果たして肉食獣脚類のうんちがその辺に2500円で売ってるもんか?
わたくしが短絡的に骨っぽいと思ったこの結晶は、あるいはメノウのようなシリカかもしれないぞよ。
つまり、木なんかに珪酸分などが沁み込んで石に置き換わった化石という事だ。
するとやはり、このうんちは植物食恐竜のもの・・・?
産地的に竜脚類のうんちの可能性がやはり高い気がしてきたぞ・・・!
専門知識のあるおろかなにんげんどもは、これをひと目見てどんな動物の糞石か判別できるのかもしれないが、
わたくしには石の違いすらさっぱりわからない。
それってどこで習ったぞよか?
誰かインターネットにコプロライトのわかりやすい見分け方を書いといて欲しいぞよよ〜っ!

恐竜のうんちに関しては、他の分野に比べて研究が十分に進んでいない側面もあるぞよ。
今回購入したコプロライトの画像をここに沢山並べておいたので、有識者はわたくしにこの価値をこっそり教えて欲しいところです。
ま〜タダ石であってもこれだけ色々想像して遊んだら2500円の元くらいは取れたであろう!

近頃は100均で透明なケースなどいくらでも売っている。
買ってきたおみやげ化石を詰めて標本箱風に飾ってみたぞよ!
この箱全部でほんの2000円ちょっととはお買い得ぞ。
こんなの博物館のミュージアムショップでも、2000円ではなかなか買えんぞよね!?
一緒に入れたラベルは、化石を買った時に貰った説明書だ。
ラベルがついているとどこから見つかったなんの化石かひと目に判るので、標本としての価値も上がると言うものだ。
ちなみに会場で2000円以上石を買うと豪華景品がもらえる福引に挑戦できるおまけつき。
わたくしも勇んでガラガラを回したものだが・・・残念、ハズレであった。

うんち化石にはラベルがついていなかったので自作して一緒に瓶に詰めました。
こちらも100均で売ってた300円くらいのヤツ。
銀の蓋がついた立派な瓶ぞ。
まるで恐竜研究所に収められている標本のようでなかなか様になったではないか!
おろかなにんげんどもも、綺麗な石を手に入れたらこうして瓶詰にすると安全に保管でき、
また移動や観察もしやすくなるのでおすすめぞ!
それでは戦利品紹介も終えた所で、最後に今回のおでかけの目的であった限定ホワイトアニアをレビューいたそう!
わたくしが痛みと共に入手した超レアな一品・・・刮目せよッ!!

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■ホワイトアニア T-レックス レビュー

それではお待ちかねのホワイトアニアレビューぞよ!
前述の通り、本商品は現在のところヴィレッジヴァンガードの「ジュラシック・ワールド POP UP STORE」でのみ取り扱いがある限定アニアぞよ。

価格は一つ1300円(税込)で、ポップアップストア内の「ワークショップ」イベントで着色する為のフィギュアである。
本商品を購入するとポップアップストア内の卓に用意されているマーカーを使用してその場で彩色が出来るのだ。
しかしながら、わたくしが見た所このポップアップストアは然程力の入った催しではない。
用意されているマーカーもほんの間に合わせの数色であろう。
卓のスカスカになったマーカーで色を塗って台無しにしてしまうくらいなら、

ホワイトアニアを購入し、おうちで塗料やマーカーを用意して塗った方がお子さんも凝ったものが出来て楽しい事でしょう!

本商品がいつから出回っているのか定かでないが、
インターネット上で初めてワークショップの告知が為されたのは2024年8月22日の事である。
ヴィレッジヴァンガード公式Twitter(X)アカウントによれば、
石川県イオンモール白山(8月28日〜9月2日)のポップアップストア開催告知ツイートに
「オリジナルの色のT-レックスを作れるワークショップも新たにスタート!」とある為、
2024年8月28日が発売日と考えて良いだろう。

発売元の記載はタカラトミーのみで、特別限定パッケージと言った記載は見当たらない。
ひょっとしたら今後映画や恐竜関連の他のイベントでも発売される可能性があるぞよ。

そして本商品、インターネット上で発売に気づいているおたく、皆無なんじゃないかと言うくらい話題になっていない。
前述の告知ツイートでは「ホワイトアニア」のワークショップがポップアップストアで開催されていると言う事しか読み取れず、
真っ白なティラノサウルスアニアの写真がマーカーのイメージと共に掲載されているばかり・・・。
本商品に先んじて、福井県立恐竜博物館および関連イベントでのみ販売される限定アニア
FPDM ホワイトアニア ティラノサウルス・レックス(2021年10月)」が登場しているが、
こちらは一般販売版の「AL-01 ティラノサウルス」の原型を用いたホワイトアニアであるぞよ。
一方本商品はジュラシック・ワールド版アニア「T-レックス」の原型を用いており、両者は全くの別物である・・・が!
ぱっと見には同じティラノサウルスに見えるので、告知ツイートの画像をよ〜く見ないと新商品だと気づけないんですね!!
わたくしも初めはホワイトティラノをヴィレヴァンでも売るんだ〜と勘違いしていたぞよ。

「ホワイトアニア ティラノサウルス」と「ホワイトアニア T-レックス」は別ものぞよッ!!
このパッケージは今のところヴィレヴァンの、しかも各地のショッピングモールを巡回中のポップアップストアでしか購入できない。
しかしながら、わたくしが遭遇したように、店舗とタイミングによっては商品とイベント概要を店員さんが把握しておらず、
きちんと店頭に並んでいない可能性がある!

本商品を目当てにポップアップストアへ足を運ぶおろかなにんげんどもは、その事をよくよく鑑みて、
商品が店頭にない場合は店員さんに聞いてみるが良かろうぞよ!
ちなみに後日Twitter(X)を検索してみたところ、どうもちびっ子の多い土日にはきちんと棚が出て色塗りイベントが行われたようである。
心配な人は人の多い時間や曜日を選んで足を運ぶのも良いかもしれませんね。


ヴィレヴァン販売の証に1300円の値札が貼られている。
せっかくなので記念にそのままにしておくぞよ。


それではパカっと開封、ホワイトアニア T-レックスだ!
こちらは前述の通り、「アニア ジュラシック・ワールド T-レックス」のキャンパスバージョン。
単なる無彩色バージョンでなく、塗料やマーカーで彩色出来るように、
発色の良い艶消しのホワイトカラー仕様となっている特別バージョンぞよ。

フルカラーの「T-レックス」アニアは2023年11月からリパッケージ版が1210円(税込)で一般販売中。
白一色なのに値上がりしているじゃないか!
って感じだが、思いがけずこの単色キャンパスカラーも趣があって格好良いぞよね!
モールドがしっかり掘られているのでディテールが浮き出し、彩色版よりむしろ情報量が多く見えるぞよ。

モチーフは映画「ジュラシック・パーク」に初登場し、
「ジュラシック・ワールド」で再登場して堂々の貫禄を見せつけたT-レックスのレクシィだ!
古生物版のティラノサウルスよりも恥骨先端のブーツがごく小さく造形されており、
とてもティラノサウルスの骨格が入っているとは思われない、スタイリッシュな映画怪獣としてデザインされている。
ジュラワのT-レックスと言えば一見するとポピュラーなティラノサウルス像に思われるが、
これは映画の影響で植え付けられたイメージであって、実は生物学的に必ずしも正しい訳ではないのである。

全体的に細身ですらっとした格好良いスタイル。
そしてアニアの造形は映画の設定に極めて忠実であるぞよ。
これが本場マテルの恐竜玩具になると、足が設定より大きく作られていたりデフォルメが入ってくるのが面白い所。

トップ。
真っ白ボディがう、美しいぞよ〜っ!!

ボトム。
2024年発売なのでE24の刻印が入っている。

アニアはワンアクション付きの動物フィギュア!
ホワイトになっても可動は健在!
T-レックスは口開閉、足ロール、尾が軸入りボールジョイント二か所で可動し、表情付けが可能となっています。

ずしーんずしーん、動き出すT-レックス!
キミのイマジネーションで、最強恐竜を染め上げろッ!!

極めて設定に近いシルエットをする一方、足がちっちゃいので飾ってると転びがち。
そんな時はこんな風に尻尾と三点で立たせてあげると安定するぞよ。
咆哮ポーズもカッコいいぞよね!!

彩色版と並べて〜。
こちらは「アニア ジュラシック・ワールド イスラ・ヌブラル島の決戦セット(2021年6月)」に入っていたスタンダードな通常カラー。
前述の通り、現在T-レックスアニアは単品のリパッケージ版が一般販売中ぞよ。

沢山出ているぞ、T-レックス!!
←から通常カラー/ 「アニア ジュラシック・パーク30周年記念セット(2023年6月)」収録のJPver. /
アニア ジュラシック・ワールド ファイナルバトルセット(2024年3月)」収録の夜間戦闘ver / 本商品→
となっているぞよ。
似たり寄ったりのカラーが続く中でひときわ目立つキャンパスバージョン、これはおろかなにんげんどもも欲しくなっちゃうのでは!?

似ていると言えば前述の「FPDM ホワイトアニア ティラノサウルス・レックス(2021年10月)」である。
並べてみると・・・同じティラノサウルスをモチーフとしているが、造形が全然別ものぞよね!!
FPDM版は古生物としてのティラノサウルスを元にしており、ジュラワ版は映画登場のT-レックスを再現した造形であるぞよ。
頭部の印象も大きく異なるが、最も見分けやすいポイントは股下のピュービックブーツと呼ばれる部位。
FPDM版ではかなり出っ張っており、いかにも骨に肉がついていると言う感があるぞよね!
体格もFPDMの古生物版の方ががっしりしているぞよ。

ジュラワミニカーと組み合わせて遊ぼう!!
キャンパスの恐竜が突如として動き出した!!
無地の玩具恐竜の追跡から逃れる事は出来るのかっ!?

真っ白でも最強なんです!!
色を塗ってみたい気もするが・・・この真っ白ボディ、そのままでも美しくて格好良いぞよね!
わたくしはこのまま大事に取っておく事にするぞよ!

そんなワケで苦心惨憺とまでは申さんが、思いがけない所で躓きながらも辛くも入手の限定ホワイトアニアであった・・・!
このアイテムはアニア収集家にもジュラワファンにもさっぱり認知されていないばかりか、
ヴィレヴァンの店員さんにすら存在を知られずぞんざいに扱われている可哀想なヤツである・・・!
しかし、それだけに数も出回っておらず、また綺麗な真っ白のまま持っている者も稀であろう・・・!
きっといつか、おろかなにんげんどものご近所のモールにもポップアップストアがやってくるに違いない!
その時は是非とも入手して欲しいぞよねッ!!

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