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| ■新口蓋類・新鳥類 陸鳥と水鳥のなかま |

新口蓋類の中で、キジカモ類を除いたグループを新鳥類と呼ぶぞよ。
この新鳥類もまた、白亜紀末の大量絶滅を生き延びたグループの一つと考えられる。
ここで紹介されるのはその中でも猛禽類が出現するまでの「陸鳥と水鳥のなかま」コーナーであるぞよ。
陸鳥はヨタカ系統
「ヨタカ目」、「アブラヨタカ目」、「タチヨタカ目」、「ガマグチヨタカ目」、「ズクヨタカ目」、「アマツバメ目」と、
ハト系統
「エボシドリ目」、「ノガン目」、「カッコウ目」、「クイナモドキ目」、「サケイ目」、「ハト目」に。
水鳥はツル系統「ツル目」と、
それ以外の「カイツブリモク」、「フラミンゴ目」、「チドリ目」、「ジャノメ目」、「ネッタイチョウ目」、「アビ目」、
「ペンギン目」、「ミズナギドリ目」、「コウノトリ目」、「カツオドリ目」、「ペリカン目」に大別される。
会場にはそれぞれの目ごとに特集が組まれているが、中には剥製展示の無い目もある。
そこは写真パネルで補われていたのだが・・・
一通り剥製の写真を撮って頭から戻って撮ろうと思ったら会場がいつのまにかおろかなにんげんどもでむぎゅむぎゅになっていて撮れなかったぞよ!!
と言う事で一部抜けがあるのはご愛敬。
・・・何れにしても、これらの系統に猛禽系統を加えた5系統が、白亜紀末の大量絶滅を生き抜き、
多様な環境に適応拡散してきた現生恐竜達と言うワケぞよ。
写真は「ヨタカ(ヨタカ目ヨタカ科)」
ヨタカ目はニュージーランドを除く世界中の熱帯から温帯域に分布。
全種が夜行性だが1科12属97種にも分化している。
枝にくっついて木のコブに擬態するぞよ。

「オーストラリアガマグチヨタカ(ガマグチヨタカ目ガマグチヨタカ科)」、「パプアガマグチヨタカ(ガマグチヨタカ目ガマグチヨタカ科)」
ガマグチヨタカ目は1科3属16種からなる目でオーストラリアから東南アジア、インド南端にまで分布。
危険を感じるとにゅっと伸びて動かなくなり、木の枝に擬態する。
おろかなにんげんどもも動物の面白動画とかで見たことがあるんじゃないぞよか?
その他のヨタカ目はパネル展示でした。

「フィリピンシロハラアナツバメ(アマツバメ目アマツバメ科)」、「ハリオアマツバメ(アマツバメ目アマツバメ科)」
アマツバメ目は世界中の熱帯温帯域に分布するアマツバメ科19属113種、東南アジアのカンムリアマツバメ科1属4種、
南米のハチドリ科112属366種の計3科132属483種と言う、スズメ目に続く最大勢力であるぞよ!
ズクヨタカの祖先から昼行性に進化した後、鳥類最速の飛翔力を得て世界中に拡散したが為に繁栄したのだ。
写真右のハリオアマツバメは、尾先から羽軸が針のように飛び出ているのが特徴的。
高山や海岸などに生息し、岩場に爪を引っかけて休む時にこの尾針も引っかかって静止するのに役立つという。

左から「アオミミハチドリ(アマツバメ目ハチドリ科)」、「テンニョハチドリ(アマツバメ目ハチドリ科)」、「オオハチドリ(アマツバメ目ハチドリ科)」、
「アカハラケンバネハチドリ(アマツバメ目ハチドリ科)」、「チャムネエメラルドハチドリ(アマツバメ目ハチドリ科)」ぞよ。
これらは鳥類の本物のハチドリであるが・・・、
おろかなにんげんどもがお庭で見つけてハチドリだと思っている空飛ぶエビフライはオオスカシバ達で、鱗翅目の蛾。
つまりは昆虫であるぞよ。

ハチドリ類は花蜜食で、ほんの小さな体でホバリングしながら長い嘴を花に差し込んで蜜を吸う、その名の通り蜂みたいな鳥であるぞよ。
「ズグロハシナガミツスイ(スズメ目ミツスイ科)」、「ムネアカタイヨウチョウ(スズメ目タイヨウチョウ科)」、「ノドアカタイヨウチョウ(スズメ目タイヨウチョウ科)」
ここに並んだ者達はスズメ目の鳥達だが、やはり花蜜食であり、ハチドリ同様に嘴を花に挿して蜜を吸う。
ハチドリとこれらの花蜜食のスズメ目の鳥達は、進化の道筋・系統としては近い訳ではないが、
花蜜を吸うと言う共通の暮らしに適応した結果、姿が似たのである。
このように、他人なのに似たような姿に適応した結果・・・他人の空似になったものを収斂進化と言うぞよ。

「ホオジロエボシドリ(エボシドリ目エボシドリ科)」
エボシドリ目はエボシドリ科6属23種がエチオピア区の森林からサバンナに生息。
全ての種が烏帽子状の冠羽を持つぞよ。

「ノガン(ノガン目ノガン科)」
ノガン目はノガン科12属26種からなり、ユーラシア、アフリカ、オーストラリアに分布。
多くの種のオスはレックと言う集団で求愛するエリアを設け、求愛ダンスを行ってメスを射止めるぞよ。

「ホトトギス(カッコウ目カッコウ科)」、「ジュウイチ(カッコウ目カッコウ科)」
カッコウ目はカッコウ科33属147種からなる多様なグループであるぞよ。
趾が前後に2本ずつと言う共通の特徴を持つ。
繁殖様式は様々だが、托卵して他の種に労働寄生するものが有名ぞよね。

「カンムリカッコウ(カッコウ目カッコウ科)」、「バンケン(カッコウ目カッコウ科)」
勿論全てのカッコウの仲間が托卵するわけではない。
このカンムリカッコウは托卵する邪悪な鳥だが、バンケンは一夫一妻の夫婦で力を合わせて子育てする健気なカッコウぞよ。

カッコウが宿主となる他の鳥の巣に卵を産み、こっそり雛を育てさせる事を托卵と呼ぶ。
普通の鳥は一つの巣に数個しか卵を生まないが、
カッコウは他の鳥に子育てさせるので1度の繁殖期に20個以上もの卵を産む事が出来、多産なのだ。
カッコウの雛は孵化すると宿主の卵を巣の外に捨ててしまうぞよ。
赤ちゃんの頃から邪悪な奴である。
勿論宿主も黙っておらんので、色や模様の違う卵が自分の巣に紛れていたら外にぽいっと捨てて殺してしまう。
あるいは巣ごと見捨てて新天地でやり直したり、巣材を卵の上に新たに増設し、産卵し直すと言う者もある。
こういう事を繰り返すので、カッコウは卵をより宿主に似せ、
宿主の方でも卵の識別能力が向上して対抗する。
このように互いに影響しながら進化する事を共進化と呼ぶ。
カッコウの托卵は、宿主との共進化のバランスが保たれている場合にのみ成立する。
過去には能力が極まった為に、このバランスが崩れてどちらかが絶滅した歴史もある筈ぞよ。

「カッコウ(カッコウ目カッコウ科)」
おろかなにんげんどもの心の貧しいメスがよそのオスの精子を受けて妊娠し、夫に育てさせる事を托卵と言ったりするが、
こりゃ鳥の托卵とは仕組みが違うぞよ。
間違わんように要注意だ!

「メスアカクイナモドキ(クイナモドキ目クイナモドキ科)」
クイナモドキ目はマダガスカル島の固有目で、1科2属3種のみからなる。
レアなのでここではパネル展示だ。

「サケイ(サケイ目サケイ科)」
サケイ目はサケイ科2属16種のみからなる。
アフリカから中東、インド、中央アジアにかけての乾燥平原に生息するぞよ。
ゲノム解析によりクイナモドキにより近い事が判明した。

「オウギバト(ハト目ハト科)」
ハト目はハト科51属353種からなり、極地方を除いて世界中に分布する。
ハトと言ったら日本でもその辺に沢山いるのでお馴染みぞよね!

「シラコバト(ハト目ハト科)」、「キジバト(ハト目ハト科)」
埼玉県の県鳥でもあるシラコバトであるが・・・もともと日本にはいなかった。
江戸時代に朝鮮半島から移入され、現在は国の天然記念物にまでなり上がったものであるぞよ。
埼玉県こども動物自然公園に砦を構える事で知られるゆるキャラ・コバトンのモチーフとしても有名だ。

「ボタンバト(ハト目ハト科)」、「ウスユキバト(ハト目ハト科)」、「キンバ(ハト目ハト科)」
ハトと言えば地味な印象だが、このように色鮮やかなもの、雪のように白く美しいもの、様々であるぞよ。

「ミノバト(ハト目ハト科)」
これなどは豪華に着飾って実に美しいハトだ。

「ズアカアオバト(ハト目ハト科)」
フィリピン北部から南西諸島に生息。
写真の南西諸島の亜種は頭が赤くない。
しかし台湾とフィリピンの亜種では赤く、和名の由来はこっちぞよ。

「カラスバト(ハト目ハト科)」
ハト・ブラックバージョン。
日本周辺の島しょ部の常緑広葉樹林にのみ生息するぞよ。

「カワラバト(ハト目ハト科)」
この箱はスキナー箱と呼ばれる動物の学習能力を利用して認知を調べる為の装置であるぞよ。
ここではハトに日本画と西洋画を見せる方法を例に説明していた。
日本画をつついた時だけ餌を与え、西洋画では与えないを繰り返す。
するとハトは日本画を見せた時だけ絵をつつくようになる。
つまりハトがその絵を日本画と認識しているかどうかを知る事が出来ると言うワケぞよ。
もちろん、ハトが絵を理解している訳ではない。
全体と言うよりも細部の特徴を覚えて反応を示しているのである。 |

9時の入場時はまだゆったりと見物する余裕もあったが、だんだん人が増えてきて賑やかになってきたぞよ。
人気の展示物の前ではむぎゅむぎゅ状態に・・・。
本特別展ではとにかく多様な鳥類の剥製が展示されており、一つ一つのキャプションやパネルをじっくり見ていては時間がいくらあっても足りないくらいだ。
パネル展示の解説に関しては、物販で図録を買えば網羅されているので、会場でつぶさに見て覚える必要は全くない。
興味のある鳥の剥製を眺めて、写真に収め、家に帰ってから図録でじっくり学べば良いのである。
従って会場では剥製を見物し、図録に収録されないサブのまんがパネルなどを楽しむ事を中心とした方が
時間・体力共に温存でき効率よく回れるはずぞよ!

本特別展は勿論撮影自由!
なぜ手練れの見物者がぱしゃぱしゃ写真ばかり取ってパネルを流し見しているかと言えば、
みんな図録を買って後で調べるつもりなのだ。
それに、会場の写真を残しておけば、次に展示会などで同じ種に出会った時に見比べたり出来て参考になるし、
思い出にもなるからおすすめぞ!
またどこかで「あ、こいつ科博の鳥展で会ったヤツだ!」と再会の気づきを得る日もくるかもしれないぞよね!

「タンチョウ(ツル目ツル科)」
ツル目の形成は恐竜絶滅直後まで遡り、現生鳥類目の中で最も古くに形成された事がゲノム解析から判明しているぞよ。
6科55属189種からなり、世界中に多様な種が生息している。
代表的で馴染み深いツルの名が冠されているが、全体としての種数ではクイナ科が152種で圧倒的。
ツル科はと言えばほんの15種に過ぎない。
このタンチョウは日本で最も有名なツルであるぞよ。
おめでたく縁起の良い瑞鳥としても親しまれているぞよね。
頭頂部は皮膚が露出し赤く、威嚇や求愛の時には赤が濃く大きくなる。
翼を畳むと尾が黒く見えるが、これは翼の三列風切と呼ばれる羽で、ご覧の通りホントの尾羽は真っ白であるぞよ。
日本人で鶴が嫌いな者はきっとおるまい!
なぜなら鶴を助けると、綺麗な娘さんに化けて恩返しに来てくれるからである。
わたくしも是非鶴が困っていたら助けてやろうと思うが、未だに罠にかかった鶴には出会った事がないぞよ。

「クイナ(ツル目クイナ科)」、「フィリピンセイケイ(ツル目クイナ科)」、「ムナオビクイナ(ツル目クイナ科)」、
「ヒクイナ(ツル目クイナ科)」、「バン(ツル目クイナ科)」、「オオバン(ツル目クイナ科)」
ツル目だけど、ツルよりこっちのクイナ科の方が一大勢力ぞよ。

「クロヅル(ツル目ツル科)」、「ホオカザリヅル(ツル目ツル科)」、「マナヅル(ツル目ツル科)」、「ナベヅル(ツル目ツル科)」、
「シロハラクイナ(ツル目クイナ科)」
「オオフラミンゴ(フラミンゴ目フラミンゴ科)」、「コフラミンゴ(フラミンゴ目フラミンゴ科)」、
「カンムリカイツブリ(カイツブリ目カイツブリ科)」、「カイツブリ(カイツブリ目カイツブリ科)」
タンチョウ以外の鶴は和名に「ツル」と入っているのでわかりやすい。
カイツブリ目は1科6属23種からなり、やはり世界中に分布。
フラミンゴ目は1科3属6種からなり、世界の熱帯から温帯地域に分布するぞよ。
フラミンゴと言えばピンクのイメージだが、これは小エビなどの甲殻類を食った時にカロテノイド色素を取り込み発色しているのだ。
従って餌に色素が不足すると白くなってしまう。
動物園では色素の豊富な餌を与えて美しく色づけているぞよ。
形態学的にはコウノトリ目やチドリ目との関係が疑われていたが、ゲノム解析によってカイツブリ目と最も近縁である事が解った。
まんまるのカイツブリとすらっとして嘴の太いフラミンゴでは形態が全く違うから、こりゃあ見た目の分類は当てにならんぞよね!

「ソリハシセイタカシギ(チドリ目セイタカシギ科)」、「クロエリセイタカシギ(チドリ目セイタカシギ科)」、「セイタカシギ(チドリ目セイタカシギ科)」
チドリ目もまた多様性に富んだグループであり、19科90属391種もいるぞよ。
以前はシギを含むチドリ亜目、カモメ亜目、ウミスズメ亜目の3亜目に分けられていたが、
ゲノム解析の結果ミフウズラ亜目を加えてカモメ亜目に再編された。

「ダイゼン(チドリ目チドリ科)」、「ムナグロ(チドリ目チドリ科)」、「ケリ(チドリ目チドリ科)」、「シロクロゲリ(チドリ目チドリ科)」

「シロチドリ(チドリ目チドリ科)」、「コチドリ(チドリ目チドリ科)」、「イカルチドリ(チドリ目チドリ科)」、「ミフウズラ(チドリ目ミフウズラ科)」
右端のミフウズラを含むミフウズラ科は2属18種からなり、以前はツル目に置かれていたがチドリ目に移されたぞよ。

大きさも形も様々ある鳥の卵。
勿論色の違いも様々である。
それぞれの色は環境に紛れて捕食者の目を逃れる為の色であるぞよ。
あるいは模様によって托卵を区別する為である事も前述した。

「ダイシャクシギ(チドリ目シギ科)」、「ホウロクシギ(チドリ目シギ科)」、「チュウシャクシギ(チドリ目シギ科)」

「レンカク(チドリ目レンカク科)」、「タマシギ・オス(チドリ目タマシギ科)」「タマシギ・メス」

「オオジシギ(チドリ目シギ科)」、「アオシギ(チドリ目シギ科)」、「アマミヤマシギ(チドリ目シギ科)」、「ハマシギ(チドリ目シギ科)」

「トウネン(チドリ目シギ科)」、「オグロシギ(チドリ目シギ科)」

「タカウシギ(チドリ目シギ科)」、「タシギ(チドリ目シギ科)」、「オオジシギ(チドリ目シギ科)」

「ウミオウム(チドリ目ウミスズメ科)」、「カンムリウミスズメ(チドリ目ウミスズメ科)」、「ウミスズメ(チドリ目ウミスズメ科)」、
「コアジサシ(チドリ目カモメ科)」、「アジサシ(チドリ目カモメ科)」、「シロアジサシ(チドリ目カモメ科)」
「エトピリカ(チドリ目ウミスズメ科)」、「ツノメドリ(チドリ目ウミスズメ科)」、
「ウトウ(チドリ目ウミスズメ科)」、「エトロフウミスズメ(チドリ目ウミスズメ科)」、「ツバメチドリ(チドリ目ウミスズメ科)」

アイヌ語で美しい嘴の意味を持つエトピリカ。
隣のツノメドリはニシツノメドリと最も近縁であると考えられてきたが、
DNA解析をしてみるとエトピリカの方がより近い事が解ったぞよ。

「ジャノメドリ(ジャノメドリ目ジャノメドリ科)」
ジャノメドリ目は中南米に分布するジャノメドリとオーストラリア北東のニューカレドニア島のカグー、
2科2属2種しか知られていない。
ジャノメドリは水辺の鳥、カグーは無飛翔性の鳥で、殆ど共通点が無いので誰も類縁関係とは考えなかったが、
ゲノム解析の結果同じ目である事が解ったぞよ。

「アカオネッタイチョウ(ネッタイチョウ目ネッタイチョウ科)」、「シラオネッタイチョウ(ネッタイチョウ目ネッタイチョウ科)」
ネッタイチョウ目は世界の熱帯の海に広く生息するが、
飛翔力が高く集団の分化が起こりづらいが為に、1属3種しかいない。
尾羽が長く後ろに引く事が特徴であるぞよ。

「オオハム(アビ目アビ科)」、「アビ(アビ目アビ科)」
アビ目は北極周辺の湖などで繁殖する水鳥で、1属5種しかいない珍しいグループぞよ。
越冬のために中緯度地方沿岸部に南下する。
日本では江戸時代から瀬戸内海のアビ漁に利用される事が知られるぞよ。

「マカロニペンギン(ペンギン目ペンギン科)」
「オウサマペンギン(ペンギン目ペンギン科)」、「コウテイペンギン(ペンギン目ペンギン科)」、
「コガタペンギン(ペンギン目ペンギン科)」、「マゼランペンギン(ペンギン目ペンギン科)」
「ケープペンギン(ペンギン目ペンギン科)」、「ヒゲペンギン(ペンギン目ペンギン科)」
「アデリーペンギン(ペンギン目ペンギン科)」、「ジェンツーペンギン(ペンギン目ペンギン科)」、
「イワトビペンギン(ペンギン目ペンギン科)」、「フンボルトペンギン(ペンギン目ペンギン科)」
みんな大好き、ペンギンたちが大集合ぞよ!
陸生の捕食者がいない孤島や南極で海洋資源を利用して進化してきた結果、飛翔力を失くし冷たい海に適応した。
分布は南半球に限定され、代わりに北極ではチドリ目ウミスズメ科のウミガラス類が同じような姿に収斂進化しているぞよ。

「アデリーペンギン(ペンギン目ペンギン科)」
おろかなにんげんどもの声帯は一つしかないが、鳥の鳴管は気管の分岐点にあるとは前述した。
従って鳥は左右それぞれの部分で異なる音を作り出す事が可能であり、
鳴管で異なる音を同時に発する事をツーボイスと呼ぶぞよ。
これが為に声に独特の唸りが生じ、番や親子間での個体識別に役立っているという。

これは「オオウミガラス」の模型であるぞよ。
前述した北極に存在したペンギンもどきで、チドリ目ウミスズメ科である。
もどきというか、ほんとはこっちが元祖ペンギンだったのだ。
後に南半球でも似たような鳥が次々に見つかった為に、こちらは「南極ペンギン」と呼ばれていたが、
本家ペンギンのオオウミガラスが絶滅してしまったので、南極ペンギンを区別する必要が無くなり、単にペンギンと呼ぶようになったのである。

アデリーペンギンとジェンツーペンギン。
ご存知Suicaペンギンのモデルがこのアデリーペンギンであるぞよ。
最近のSuicaのペンギンって丸いじゃないですか。
わたくしまだしゅっとしていた頃の絵がついたSuica使ってるんだけど・・・
流石に古すぎるから交換したいんだよな〜と思いつつ億劫でそのまんまぞよ。
これってチャージしたお金消えちゃったりしない?
心配ぞよよよよ。

オウサマペンギンとコウテイペンギン。
近縁種でそっくりだけど雛の色が違うぞよ。

イワトビペンギンとフンボルトペンギン。
この写真で見ると奥にいるフンボルトペンギンの方が小柄に見えちゃうけど、
ほんとはイワトビペンギンの方が小さく、ペンギン類では2番目に小さい小型種であるぞよ。

18世紀イギリスではスカした若者をマカロニと呼んだが、それは写真奥のマカロニペンギンの金色の冠羽に由来するぞよ。

ヒゲペンギン。
アデリーペンギン属の中で最も好奇心旺盛で警戒心もなく、おろかなにんげんどもにもよちよち近づいてくる可愛い性質を持つ。

「コアホウドリ(ミズナギドリ目アホウドリ科)」、「アホウドリ(ミズナギドリ目アホウドリ科)」
ペンギンの奥はミズナギドリ目コーナー。
アシナガウミツバメ科、アホウドリ科、ウミツバメ科、ミズナギドリ科の4科26属149種からなるぞよ。
管状の鼻孔と長い翼が特徴の外洋性の海鳥で、南極大陸を含む汎世界的に分布する。

「ユキドリ(ミズナギドリ目ミズナギドリ科)」、
「ハイイロウミツバメ(ミズナギドリ目ウミツバメ科)」、「オーストンウミツバメ(ミズナギドリ目ウミツバメ科)」、「フルマカモメ(ミズナギドリ目ミズナギドリ科)」、
「オオミズナギドリ(ミズナギドリ目ミズナギドリ科)」、「オナガミズナギドリ(ミズナギドリ目ミズナギドリ科)」

オオミズナギドリは日本列島から朝鮮半島の島しょ部で繁殖し、オーストラリア北部の海域まで渡る。
日本の繁殖地の多くは天然記念物に指定され保護されているぞよ。

「ハシボソミズナギドリ」(ミズナギドリ目ミズナギドリ科)」、「オオソリハシシギ(チドリ目シギ科)」
時に鳥は季節的な長距離移動をする。
これを渡りと呼ぶぞよ。
このオオソリハシシギではアラスカの繁殖地からニュージーランドの越冬地まで11690kmを8日あまりで飛んだ例があり、
その間一度も休まず飲まず食わずだ。
ハシボソミズナギドリはオーストラリア南部の限られた地域で繁殖し、それ以外の季節は北太平洋で過ごす。
常に夏の場所を求めて移動するので、冬を経験する事がない鳥であるぞよ。
毎日が夏休みなのだ。

「インドガン(カモ目カモ科)」
ヒマラヤを越える鳥、と題したコーナーでこちらのインドガンとアネハヅルが特集されている。

「アネハヅル(ツル目ツル科)」
共に中国やモンゴルで繁殖する集団がヒマラヤを越えてインドで越冬するのだ。
高度8000メートル級のヒマラヤ山脈は地上に比べて酸素濃度が3分の1となり、極寒のマイナス30度とは過酷な環境であるぞよ。
アネハヅルは強い上昇気流に乗ってこの高度まで舞い上がるのに対し、
インドガンは強力な胸筋を使って空気の層が厚い夜から朝の時間帯に比較的短時間で渡ると言う。
両者は赤血球のヘモグロビンが酸素との結合能力を高めて酸素運搬能が高く、
気嚢による効率的なガス交換も手伝って高山病にならない仕組みを持つぞよ。

フライウェイの概念が示されている。
小型の追跡装置を鳥に装着する事で、このようなルートが解明されたぞよ。
渡り鳥を保全する為には、出発点と終着点のみならず、中継地点を含む多くの国が協力しなければならないのだ。

「シロハラミズナギドリ(ミズナギドリ目ミズナギドリ科)」、「ワタリアホウドリ(ミズナギドリ目アホウドリ科)」
ワタリアホウドリは鳥類最長の翼を持ち、野生下では最も長寿と言われ80年以上生きるとされる。

「オーストンウミツバメ(ミズナギドリ目ウミツバメ科)」
伊豆・小笠原諸島からハワイ諸島北部にかけて繁殖分布するが、
クマネズミに捕食され一部では壊滅的被害を受けており、準絶滅危惧種に指定されている程ぞよ。

アホウドリさん。
かつては一緒くたにされていたが、DNAを調べてみたら尖閣諸島で繁殖するセンカクアホウドリと
伊豆諸島の鳥島で繁殖するアホウドリの2種に分けられる事になった。
約60万年前の分岐がDNAから推定され、嘴の太さや求愛ダンスに違いがある事が判明したからだ。
動物の種類を分類しているのはおろかなにんげんどもが勝手にラベル付けしているだけに過ぎないので
どこからどこまでを種として分けるかはおろかなにんげんどもの裁量次第であるワケであり、
あんまり細分化させると数えきれなくなってしまうぞよ。
しかし、DNAがそこまで違うと言うのならやっぱり区別しなくてはならんぞよね。

やはりペンギンは一番人気だ!
わたくしは鶴も好きなので、特別にダンスポーズで飾られているのは嬉しいポイントぞよ。 |

「コウノトリ(コウノトリ目コウノトリ科)」、「アフリカトキコウ(コウノトリ目コウノトリ科)」
「コウノトリ骨格」、「シュバシコウ(コウノトリ目コウノトリ科)」
コウノトリ目は1科6属20種からなるぞよ。
コウノトリは以前はヨーロッパのシュバシコウと同種とされていたが、近年は別種に数えられる。
赤ん坊を運んでくる・・・と言う伝承は、だからシュバシコウのもの。
赤ちゃんを運んでくるのはコウノトリではなくなってしまったぞよ。
ポケモンにオトシドリと言うものがいて、胸のエプロンに物を入れて運び、時に落としては人やポケモンを害すると言う邪悪なとりである。
これはコウノトリをモチーフにしていると言われる事があるが、
諸々鑑みるにやはりシュバシコウの方がモチーフであり、色や姿もそっくりであるぞよ。

「ミミヒメウ(カツオドリ目ウ科)」、「カワウ(カツオドリ目ウ科)」
「ヒメウ(カツオドリ目ウ科)」、「アメリカヘビウ(カツオドリ目ウ科)」
「オオグンカンドリ(カツオドリ目グンカンドリ科)」、「カツオドリ(カツオドリ目カツオドリ科)」
カツオドリ目は4科12属61種からなる。
以前は四本の趾全てに水かきのある全蹼足の鳥はペリカン目とされていたが、
ペリカン科とネッタイチョウ科を除いた4科がカツオドリ目へと改められたぞよ。
右上のカワウちゃんは、すぐそこの上野公園の不忍池でいくらでも見る事が出来るぞよね。

「ムラサキサギ(ペリカン目サギ科)」、「アオサギ(ペリカン目サギ科)」、「ダカサゴクロサギ(ペリカン目サギ科)」、
「ヒロハシサギ(ペリカン目サギ科)」、「クロツラヘラサギ(ペリカン目トキ科)」、「クロトキ(ペリカン目トキ科)」、
「ダイサギ(ペリカン目サギ科)」、「アマサギ(ペリカン目サギ科)」、「ズグロミゾゴイ(ペリカン目サギ科)」、
「サンカノゴイ(ペリカン目サギ科)」、「クロハラトキ(ペリカン目トキ科)」、「トキ(ペリカン目トキ科)」、
「チュウサギ(ペリカン目サギ科)」、「ササゴイ(ペリカン目サギ科)」、「ゴイサギ(ペリカン目サギ科)」、
「ヨシゴイ(ペリカン目サギ科)」、「トキ(ペリカン目サギ科)」
前述の通りカツオドリ目とネッタイチョウ目が独立した一方、
旧コウノトリ目からトキ科、サギ科、ハシビロコウ科、シュモクドリ科が加わり、ペリカン目は5科36属120種へと再編されている。

ゴイサギは平家物語において醍醐天皇の命で捕えられた鷺が、逃げようともせず健気に捕まるのは神妙な事であると感心され、
五位の位を与えられたが為にこの名前になったとされるぞよ。
つまり五位の鷺ってワケぞよね。

上の写真で見切れていた左端のは「コサギ(ペリカン目サギ科)」である。
飛ぶ時に首がZの形になるので格好良いのだ。

「モモイロペリカン(ペリカン目ペリカン科)」
普段は白いけど繁殖期に桃色になるのでこの名前になった。
可愛い名前ぞよね!

「ハシビロコウ(ペリカン目ハシビロコウ科)」
みんな大好きハシビロコウ。
以前は見た目からコウノトリに近いと考えられていたが、ゲノム解析の結果ペリカン類に最も近い事が解った。
ダイビングして嘴で獲物を捕らえる方法はペリカンと共通しており、共通祖先に由来すると考えられるぞよ。
珍しくレアな感じがするが、なんの事は無い。
すぐそこの上野動物園で見物できる。
しかし繁殖が難しいとされるので、将来的にはどうなるかわからんぞよね。
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その4へ続く→
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