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大哺乳類展3−わけてつなげて大行進(2024) 

レポート

 

▼上野で哺乳類の大行進を見よう! 大哺乳類展・徹底レポート!!

  •  ■春の上野・国立科学博物館

コンテンツ

 
 
第1章
哺乳類とは編
第2章その1
原獣類/有袋類/アフリカ獣類/異節類編
第2章その2
ユーアーコンタグリレス/ローラシアテリア編
第3章
わけてつなげて大行進編
第4章
哺乳類の分け方−過去から未来へ
科博巡り編
おみやげコーナー編
■第4章〜哺乳類の分け方−過去から未来へ / 科博巡り編

会場を大満喫してエスカレーターを登ると、お楽しみ・・・おみやげコーナーですッ!!
しかしここにもちょっぴり展示エリアが設けてあって、「第2会場 第4章〜哺乳類の分け方-過去から未来へ」というプチ展示となっている。

分類学はギリシャのアリストテレスに始まり、中世ヨーロッパの博物学へと受け継がれた歴史がある、
大航海時代が始まるまでは実物標本を手に入れる事も難しく、伝聞で伝えられた生物の逸話がトンチキな伝説へと繋がる事もしばしばあった。
例えばこのイッカクの角などは、現代で考えれば常識だが、
こんなものが鯨類から生えていると想像もつかなかった大昔の西洋人は、ユニコーンと言う想像上の動物を生み出して信じたのだ。

じゃあ昔の人が動物の知識が全然なかったかと言えばそんな事はないぞよ。
ハイエナはメスにもおちんちんっぽいものが生えている事で有名だが、
アリストテレスの記した「動物誌」には、既にこの事が記述されていると言うのだ!
昔の人、侮りがたしぞよ・・・っ!!

哺乳類の分類体系は19世紀の初期に発展を遂げてゆく。
偶蹄目、奇蹄目と言う分け方を生み出したのは、恐竜研究でもお馴染みのリチャード・オーウェン!
しかし、比較解剖学に基づき生物を分類していたオーウェンは、進化を信じていなかったと言う。
恐竜・古生物と言えば進化というワードが常識の現代からすると驚きぞよね!

「ローラシアテリア 鯨偶蹄目 マイルカ科 スジイルカ(胎児)」
瓶詰にされたイルカの赤ちゃんもここに飾ってあったぞよ。

比較解剖学や古生物学、発生学が進展し、進化の概念を統合してはじめて近代的な哺乳類の分類体系が完成した。
1883年にフラワーが発表した分類体系の基礎は、分子系統時代となった今日まで使用されているぞよ。
同時に分類のルールなども整理されていった。

分子系統学によって、これまでなんとな〜くで区別されていた生き物も、
進化の道筋を明らかとし、かなり正確に分類できるようになってきたぞよ。
しかし分子系統解析も万能ではない。
この分野には様々な謎・課題が今尚残されており、議論が尽きないのだ。
そしてまた、この地球上にはまだまだ未知の哺乳類も存在する!
この「クロツチクジラ」などは、地元の漁師さんは「カラス」と呼んで存在を認知していたが、
新種記載されたのはなんと2019年・・・ついこの間ぞよ!
10メートルを超えるヒゲクジラ類が、これまでおろかなにんげんどもにはっきりと見つからず、
ひっそり暮らしていたとは驚きだ・・・!
これからもきっと新種の哺乳類は見つかるだろう・・・地球が滅びぬ限り、動物の分類研究も続いてゆくのだ・・・!!
・・・とこれからの哺乳類分類学の展望へ想いを馳せながらおみやげコーナーとなるワケですが・・・
それは次ページに後述する事にして、まずは科博の企画展と常設展コーナーから紹介したい!!

:企画展

まずはこちら!
3月12日〜6月16日まで、科博本館で開催中の企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」ぞよ!
特別展の哺乳類に対し、ここでは海の無脊椎動物を特集しており、な、な、なんと・・・
無料で入れるんですねッ!!
特別展のチケットを買えば常設展もそのままみられるので、当然この企画展もタダで見物できる・・・これは嬉しいっ!
がっ!
大哺乳類展をつぶさにみて、ひきこもりわたくし・・・体がついていかない!
もうヘトヘトぞよよ〜・・・!
と、わたくし同様疲労困憊のおろかなにんげぇん・・・も多い事だろう!
けれどおろかなにんげん!
嘆く事なかれ!!
な、な、なんとこの企画展・・・中で特製リーフレットを配っているっ!

こちら!
全24ページのフルカラーで、中身は企画展のパネル展示を網羅した本格的なミニ図録だ!

こんな感じで無脊椎動物の事がわかりやすくまとめてあるぞよ。
という事で、とりあえず展示物はざっと眺めて大まかに気分を味わい、
このリーフレットを貰って、おうちでじっくり復習する・・・これが良いとわたくしは思う!!
勿論、脊椎動物より無脊椎動物の方が興味があるんだというキミは、日を改めて来てみても良い・・・それが自由と言うものだ!!

とりあえず展示物を眺めるだけでも楽しい。
会場にはクイズも掲載されていて、掲示物をぺらっとめくると答えが・・・というようなお楽しみもあった。

巨大タカアシガニさん。
このような背骨を持たない動物を指して無脊椎動物と呼ぶ。
我々哺乳類は脊椎動物で別のグループぞよね。
このように大哺乳類展とリンクするもう一つの動物展がこの企画展だ。

このうえ無脊椎動物の事まで詳細に解説していたのでは、いくら書いても書ききれん・・・!
という事でここでは会場の雰囲気だけ紹介するので、おろかなにんげんどもよ・・・
この内容は科博へ行って自分の目で確かめてみて欲しいッ!!

後生動物の系統樹として34門が紹介されているぞよ。

無脊椎動物は脊椎動物に比べて知恵のない矮小な生き物というイメージだが、
ここに至るまでにはやはり様々な進化があり、バリエーションに富んでいる。

:常設展

科博は常設展も1日では回り切れない程の情報量があるぞよ。
特別展、企画展と楽しんだうえ、常設展も全て見て回る事はまず難しいだろう・・・!
わたくしは毎回その時の気分でピンポイントで眺めて帰る事にしている。
今回は昆虫どもを見物したのでちょっと載せようじゃないか〜!

日本のクワガタ達シリーズ。

ノコギリクワガタの原名亜種ぞよ。

こっちはヒラタクワガタノ日本本土亜種。
おろかなにんげんどもはどっちが好みぞよか?

美しい蝶達。
この世で最も美しい昆虫が鱗翅目の仲間であると言われるぞよ。

日本で見られる珍しい虫ども。
この日本にもサソリが2種類だけ棲んでいるぞよ。
それがこの左下のマダラサソリとヤエヤマサソリ。
とっても小さくて毒も強くない可愛いサソリだ。
ちなみにサソリの類は蜘蛛と一緒で昆虫じゃないけどまぁ虫と呼んで差し支えあるまい。

でっかいヨナグニサン。
日本最大の蛾ぞよね。
この隣にはヤンバルテナガコガネの360度標本映像も流れていたぞよ。

日本の虫たちは「日本館」で見物できるが、世界の虫は「地球館」に飾られている。
こちらはゾウカブトの類!
こんどバンダイのガチャガチャ「いきもの大図鑑」で出ると言うから予習ぞよ。

ヘラクレスのリッキーだ。
玩具でもお馴染みのカブトムシぞよね!

ゴライアスオオツノハナムグリのゴライアス・ゴライアスに、金属光沢を帯びたカナブンも美しいが、ツノカナブン達も実に格好良い。
右下にはヤンソンテナガコガネ達もいるぞよね!
プラスチックの玩具では再現されないもふもふも観察できる。

わたくしが密かに好きなのはこのようなホタルの幼虫、あるいは幼形成熟ぞよ。
これはまだどこも玩具で出していないのではないか・・・?
バンダイがこの格好良さに気づいてガチャガチャを出してくれると嬉しいのだが・・・。

巨大カミキリムシのオオキバウスバカミキリかな。
これはそのうち玩具になりそうな気がしている。

あとヘビトンボね!
これはかなり怪獣然として格好良い。
もっとポケモンなどのモチーフになっても良さそうなものぞ。

世界の珍しい蝶達。
ゴライアストリバネアゲハなどは保護されている希少な生き物だが、
同時に蝶の人工交配は盛んなので標本がヤフオクとかで普通に売っているぞよ。
わたくしもこのようなホンモノ標本が箱いっぱいに欲しいものですが・・・
管理が大変だし、このうえ標本集めなど始めたら破滅の道へまっしぐらなのでこうして博物館で眺めるに留めるぞよよよ・・・!

は〜くたびれた!
わたくしはいつも科博へは開館の9時から乗り込むので、一通り見ても空がまだまだ青い!
ここからヤマシロヤで玩具を見たり、上野駅にはガチャガチャコーナーも本屋さんも、
サイエンス雑貨を扱う「ザ・スタディールーム」もあるから、一通り巡ると丁度帰り着くころには夕方になるのだ!
そうだ、上野のスタディールームでは標本も売っていて、標本箱にはゴライアスもツノカナブンもいた。
ちゃんとラベルもついてたからおみやげに買って帰るのも良いかもしれないぞよ!

そんなワケでラストはこの1/1シロナガスクジラ立像でシメとなる・・・!
哺乳類に始まり、哺乳類に終わる・・・なんとも奥行きのある特別展であった・・・!
この日はまだまだ桜も見られ、ぽかぽか陽気で心まで弾むような一日、大満足であるッ!!
専門的な内容でオツムがしおしおになってしまうおろかなにんげんどもも、
骨格標本や剥製を眺めているだけでも楽しい催しなので、是非晴れた日にでも気軽に足を運んでみて欲しいぞよ・・・!
体力に自信のあるにんげんは、特別展を見た後上野動物園で本物の哺乳類達を見物すると言うのも良いかもしれないぞよね!
おすすめぞ〜!

それではラスト!

おみやげコーナー編へつづく→


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