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大哺乳類展3−わけてつなげて大行進(2024) 

レポート

 

▼上野で哺乳類の大行進を見よう! 大哺乳類展・徹底レポート!!

  •  ■春の上野・国立科学博物館

コンテンツ

 
 
第1章
哺乳類とは編
第2章その1
原獣類/有袋類/アフリカ獣類/異節類編
第2章その2
ユーアーコンタグリレス/ローラシアテリア編
第3章
わけてつなげて大行進編
第4章
哺乳類の分け方−過去から未来へ
科博巡り編
おみやげコーナー編
■おみやげコーナー編

それではお待ちかね、戦利品おみやげ紹介ぞよ・・・!
と言っても、今回はわたくしの目当てである限定立体物の販売がないのであまり散財もしなかった。
ともあれ特別展に赴いたら、絶対に買わねばならないのが図録・・・!
今回も勿論「特別展「大哺乳類展3−わけてつなげて大行進」公式図録」として販売されている・・・!
フルカラーのお値段2500円となる本書は、総ページ数242ページ!
哺乳類分類学の入門にして専門書となっている・・・!!
表紙のカラー動物達はぷくぷく加工でとても可愛い装丁だ・・・!!


こんな感じで、会場展示パネルからここでしか読めないコラムまで完全網羅されているのが嬉しい。
標本ばかりでなく、生体の写真も多く掲載され目にも楽しませてくれるぞよ。

わたくしのオススメとしては、会場では剥製や骨格標本など、興味のある展示物を写真に残しながら、
パネル内容を大まかに学び、最後に売店でこの図録を買って帰って、
お家で復習し理解を深める・・・というような楽しみ方が良いと思うぞよ!

やはり会場だけで全て覚えようとするのは、どんなに脳みその豊かなにんげんであっても無理がある・・・!
公式図録は会場で見られる全ての情報が詰まっているから、本棚に立てておくだけでも学が深まると言うものぞ・・・!
そして、会場に足を運べないと言うおろかなにんげぇん・・・!
そんな人の為に、図録は公式通販も用意されている・・・!
現在は朝日新聞モールでインターネット通販できるので、どうしてもという人はネットでポチるのだ!
先も言った通り、哺乳類分類学図鑑としても大変タメになる内容となっておりおすすめぞ!
なにせカラーで文章も判りやすいぞよからね・・・!
これ以上の専門書となると、素人向けには他にあるまい・・・!

会場では様々なアーティストとのコラボグッズも販売されていたぞよ。
こちらはヒグチユウコ氏とのコラボ絵葉書(165円)。
繊細な絵柄で哺乳類達が描かれており、
わたくしの大好きなキボシイワハイラックスやコビトカバらも描かれているのでおみやげに丁度良かった。
同じ絵柄の大きなポスターなども販売されていました。

そして「大哺乳類展3」では当然恒例の記念メダルも販売されていたのだが・・・
無念!
わたくしが行った時には売り切れで入手出来なかった・・・。
仕方がないので常設のミュージアムショップでティラノメダル(700円)を購入した。
わたくしが行くとこのティラノメダルはしょっちゅう売り切れているので
今回ゲットできたのはまぁ良かったぞよよよよ・・・。

このメダルがリニューアルされてもう久しいが・・・
発売されたばかりの頃に蝶のメダルも入手したけど見当たらない。

どっこいったぞよかな?

ほか、フライヤーなど紹介しておこう!
カメラバッグに折り曲げて入れていたので跡ついちゃってますが・・・ッ!

こういう合体哺乳類ぬいも販売されていました。
近縁関係にある哺乳類を合体させた架空動物と言うモチーフだ。
なかなか面白いアイテムぞよ。

企画展のフライヤー。
前述の通り、企画展では特別リーフレットを貰うのをお忘れなく!!

・・・さて、フィギュア関係がひとつもないとやや寂しい・・・
という事で常設のミュージアムショップで一つ買ってみたぞよ。
こちらは「科博所蔵品再現モデル」シリーズのボンゴ
なんともとは2004年発売のもので、国立科学博物館監修の海洋堂製ポリストーンフィギュアとなっている。
当時価格は950円だが・・・現在は600円で販売中・・・つまり売れ残りっぽいぞよーっ!!

ラインナップは「アサヒガニ」、「マッコウクジラ全身骨格」、「ボンゴ」、「マンボウ」、
「ラフレシア」、「三葉虫」、「アルシノイテリウム頭部骨格」、「トリケラトプス・ホリドゥス」、
「ティラノサウルス」、「アパトサウルス」、「アファレンシス猿人・ルーシー」、「零式艦上戦闘機」
となっているが、現在も販売中なのはこのうち
アサヒガニ、ボンゴ、マンボウ、そして再販があって在庫が潤沢なティラノのみ。
人気のありそうな骨格模型らは当然売り切れておりプレミア価格で取引されているぞよ。

もとは立派な紙箱がついていたが、現在はクリアパッケージで販売中。
中にはボンゴの解説書も含まれているぞよ。

パンダ、オカピ、コビトカバらと共に世界四大珍獣に数えられる事もあると言うボンゴ・・・!
えーっ!?
そうなの!?
初耳ぞよーっ!!
どうやらかつては上野動物園で見られたと言う事みたいぞよね・・・
現在日本では一頭も飼育されていないレアな動物ぞよ!


こちらのポリストーン製フィギュアは、松村しのぶ氏が原型を務め、国立科学博物館が監修した本格的なもの!
鯨偶蹄目ウシ科の哺乳類と言う事で、「哺乳類展」のおみやげにもピッタリですが・・・
ボンゴ自体は今回の大行進には参加していないぞよ。

縞模様など美しく再現されているぞよ。
このボンゴは科博の地球館3F展示室「大地を駆ける生命」で見られるものをモチーフとしているが・・・
「哺乳類展3」とも実は無関係でない!
というのも、地球館3Fに展示される剥製の大半は、
ハワイの実業家、故ワトソンT.ヨシモト氏により寄贈された「ヨシモトコレクション」の一部であり、
今回の特別展もこのヨシモトコレクションがあってこそ成立する展示なのである・・・!
世界規模の大型哺乳類剥製を主とするヨシモトコレクションの総数は約400点・・・!
このような学術的に価値のある剥製たちを、個人がまるっと寄付して科博の礎となっているとは・・・
驚きぞよーっ!!

ヨシモトコレクションはもともと、1957年から95年にかけて、ヨシモト氏自らがハンティング旅行で撃った動物達からなる。
このように娯楽で生き物を撃ち、トロフィー感覚で集める・・・という行為は決して褒められた事ではないぞよ。
最初は遊びで始めたヨシモト氏も次第に考え方が変わっていった。
戯れに生き物を殺すだけでは、何れ世界中の動物が絶滅してしまうだろう・・・
もし、この死体を剥製にして残す事が出来れば、後世の人にその生きた姿を伝えられるはずだ。
ヨシモト氏はこのように考え、ハンティングの目的を遊びから学術的な資料作成へと移し、
多くの動物達を、活き活きとした姿の剥製に残した。
これが巡り巡って科博に辿り着き、今日ではとても大事な資料として一般の目にも公開されていると言う事なのです!

このボンゴは、ヨシモトコレクションの中にある珍獣の一つであり、
ヨシモト氏の残した意志はこの令和の世にも「大哺乳類展」となって受け継がれている・・・!
こう考えれば、このフィギュアは「大哺乳類展」のおみやげに相応しいアイテムの一つと言えるだろう・・・!!

そんなヨシモトコレクション、科博の公式ページで確認する事も出来る・・・!
こちらのボンゴは1971年に採集された個体のようだ。
一部動物は上記サイトで3Dビューでも見る事ができるぞよ。

西アフリカやコンゴなどに分布するボンゴは、体長170〜250センチ程度のレイヨウ。
雌雄共に角があるが、雄の方が体格が大きい(最大で3メートルとも)
一方で雌の方が体色が鮮やかになるという。
森の中で5〜8頭程度の群れをつくるが、稀には50頭と大規模に集まる事もあり、
木の葉や根、樹皮や果実などを食し、時にミネラル補給のために塩舐めする姿も見られる。
たいへん用心深い性格で、危険を察知すると素早く森の中を逃げ去るが、
この時大きな角が木に引っかからないように角を背中につけるように首を反らして走ると言うから賢いぞよ。
準絶滅危惧種に指定されている為、科博の剥製も大変貴重なものと言えるだろう!

トップ。
ポリストーン製なので手のひらサイズの完成品ガレージキットと言った趣ぞよね。
PVCと違って落っことしたりしたらすぐに割れちゃうので扱いは少し気を使うぞよ。


ボトム。
さて、長く解説を続けたがこれにて「大哺乳類展」レポはおしまいとなる・・・!
おろかなにんげぇん・・・いかがぞよかな?
哺乳類分類学の面白さ、奥深さがばっちり伝わった事かと思う・・・!
本特別展は2024年6月16日まで開催中・・・!
春休みも終わり新シーズン突入で慌ただしい生活を送っているにんげんどもも、
時には人生に直接関係のない知識を脳みそにインプットする・・・こういう遊びも必要なんじゃないぞよか?
それが豊かさと言うものだ・・・!
「大哺乳類展」はそのまたとない機会である・・・!
キミも科博を一日歩いて、哺乳類に詳しくなろう・・・ッ!!
おすすめぞーっ!!

■おまけ 地球の宝を守れ 返礼品・かはくオリジナル図鑑


丁度このレポートをアップする直前に、
科博からクラファンの返礼品が届いたのでおまけに紹介しよう!!

2023年、国立科学博物館は「地球の宝を守れ」と題し、クラウドファンディングで寄付を募った!
昨今のコロナ禍や光熱費、原材料費の高騰によって、
大事な標本や資料を維持する為の資金が不足していると言うのだ・・・!
1億円を目標に掲げたこのクラファンですが・・・
おろかなにんげんどもも、時には文化を守る為に殊勝な事をするものぞ・・・
総額916,025,000円を集めるに至り、
辛くも貴重な標本たちが腐り、虫食いで消えて行く危機を脱したのである・・・!


不肖ながらこの無職わたくしも1万5000円と言う莫大な財産を寄付いたしましたところ、
返礼品として贈られてきたのがこちらの「かはくオリジナル図鑑」!!
科博の全研究者が自身の「最推し」標本を選び解説すると言う内容で、
なんとも今風でナウい企画となっている本書は、まず布張りに箔押しと言う豪華装丁が嬉しい・・・!
立派な図鑑も貰えて、なんか良い事をした気分になれるとは・・・
これでまた一つわたくしの徳が上がったぞよーっ!!
来世は霊長類だッ!!

仮にも国立と名のつく施設が、ただでさえ増税や物価高に苦しむ市井の民の・・・
それも無職のわたくしから出資を受けねばならんとは嘆かわしい事ぞ・・・!!
今回のクラファンはまず大成功を収めたが、中抜きの上手なお役人どもよ・・・
次はないと思っていただきたいッ!!
文化を大切にする事こそ人間の豊かな暮らしを守る事に繋がる・・・!
くれぐれもこの成功に浮かれず、今一度原点に立ち返って政策を見直してほしいものぞ・・・!!

中身はこんな感じでカラー特集となっているぞよ!
わたくしの興味のある所で言えば、まずフタバサウルスが登場し、
シロナガスクジラ実物大模型の制作過程が載るのは思いがけない驚きぞよね。
古生物ではアロサウルス、デスモスチルス、異常巻きオウムガイ、パキケファロサウルス、
昆虫ではヤンバルテナガコガネ、ヒマラヤムカシトンボ、マダラガ、ゲンゴロウ、クヌギハケタマバチ、
コバネヒゲブトアリヅカムシ、パルテベニヒカゲなどなど、
他にも特集は生物から美術まで多岐に及ぶ・・・!
まだ届いたばかりなのでざっと目を通しただけだが、長く楽しめそうな一冊に違いない・・・
これからじっくり読むのが楽しみぞよ!!


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・「アニア AL-23 シロナガスクジラ (水に浮くVer.)
・「AS-06 カバ (水に浮くVer.)
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