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しながわ水族館(2024) 

レポート

 

▼しながわ水族館・徹底レポート!!

  •  ■リニューアルを間近に控えた2024年10月のしな水・ハロウィン仕様をレポするぞよ!

コンテンツ

 
その1
〜日本の淡水魚〜
その2
〜アザラシ・イルカショー〜
その3
〜トンネル水槽〜
その4
〜世界の海〜
その5
〜よこみぞゆりの
なんでもいきもの
ハロウィンパーティー〜
その6
〜JAA監修
水族館限定アニアレビュー〜
■2 さらばイルカよ・・・旧しな水ショーレポート!

本館最大の目玉である「アザラシ館」へと続く道には「ペンギンランド」が設けられており、
南アメリカ沿岸に生息するマゼランペンギン達が展示されている。
レイアウトの六つの穴はマゼランペンギンが土を掘って作る巣穴を再現していると言う事である。
それにしても、この日は朝から遠足と思しきちびっ子共が跳梁していたが、
みんなでっかいタブレットを持って写真を撮っているのは驚いた・・・!
今はこういうアイテムが学習に利用されているぞよね・・・思えば昔から、子供は写真を撮るのが大好きなのだ。
ほんの10何年か前は、水族館に行くとみんなニンテンドー3DSで生き物の写真を撮っていたものである。
今は携帯ゲーム機があんまり活躍していないので、幼稚園や学校で貰えるタブレットなどに置き換わっているのだろう・・・!

ペンギンを観察していると、背中から泡が出ているのが目に留まるぞよ。
これは羽毛の隙間から漏れる空気である。
ペンギンは水中で羽毛を体に密着させ水の侵入を防ぎ、体温の低下を抑えている。
そしてまた、きめ細かに密生する羽毛の間に蓄えた空気を水中に放出する事で、
微細な泡の層を体表に作り、これが潤滑油の役割を果たす事で、ペンギンは超速で水中を泳ぐ事が出来るのだ。

ペンギンランドは野外吹き抜けとなっている為、
現在は鳥インフルエンザを持った野鳥が入ってこないようにネットが設けられていた。
開放感のある作りは人にも動物にも気持ちが良いが、外から病気が持ち込まれる可能性もあり厄介ぞよね!
そんなペンギンランドを横切ると、いよいよ目玉の一つ「アザラシ館」となる。
通路には遊泳ポーズのアザラシレリーフが飾られ、

アザラシ立像も展示。
このパネルでは展示されているゴマフアザラシについて詳細に解説されているので、一読すべし!

そしてやってきたのが「アザラシ館」!
冷たいオホーツク海から流氷と共に北海道の沿岸にやってきたイメージの開放型水槽でゴマフアザラシ達がのんびりと暮らしているエリアであるぞよ!
この日は11時15分からアザラシショーが催されると言う事で、わたくしは朝一番にやってきたと言うワケぞ!

ショーはアザラシ館の海面観覧エリアで行われるが、
時間前に行くと既にアザラシたちがぷか〜っと浮かんで遊んでいた。
人懐っこく、おろかなにんげんどもの姿を見ると近寄ってくるなど好奇心旺盛な様子。
ショーの前にも準備とばかりにおやつを貰う場面が見られるので、ちょっと早めに行っても飽きる事がない。
会場はごく小規模なものなので、休日では早めの場所取りをおすすめするぞよ!
勿論、小さな子供を優先して前に入れてあげる優しさも忘れてはならん!


海面観覧エリアからはしながわ区民公園の「上の滝」が見える。
この人工湖は「勝島の海」と言う名前で、勝島運河の水を引き入れているみたいぞよ。
公園にはバーベキュー場などもあっていかにも楽しそうだが、ひきこもりわたくし、水族館を満喫してはそれだけで体力が尽き、
このように遠くから眺めるに留まるのであったぞよよよよ・・・・・・。

アザラシ館は海面観覧エリアだけでなく、下から見上げて楽しむ事も出来る。
階段を降りてゆくと水量240トンの大型水槽になっており、チューブの中を潜って遊べるのだ!
アザラシのトンネル水槽は30年前に出来たこれが日本初であったと言うから立派なものぞ!

アザラシは海面とこのトンネルをぐるぐるぐるぐる、日がな一日行ったり来たりしているのである。
そのうちバターになりかけると、こうして水面でぷかーっとして体のもちもちを整えるのだ。

そうこうしていると遂にアザラシショーが始まった!
どうやら遠足のちびっ子共はイルカショーの方に陣取ったようで、この日わたくしは最前列で間近にアザラシ達の芸を見物する事が出来たぞよ!
ゴマフアザラシは日本全国の水族館で飼育されているポピュラーなアザラシで、
好奇心旺盛で穏やかな性質、よく人に懐いて芸達者である。

このように鼻笛で音楽を奏でたり(奏でてるのはお姉さんではと言うツッコミは野暮ぞよよよ・・・

こんな風にわっかを投げると・・・、

お行儀よくキャッチするのはなんとお利口な動物でしょう!
心無し表情も得意気ぞよね!
ちなみにアザラシは食肉目の中でもイヌ亜目に分類される哺乳類で、
つまりはイヌ科やクマ科の親戚であるぞよ。
アシカやセイウチとは祖先を同じくする近縁の種であるが、アシカが前肢を使って歩けるのに対し、
アザラシは陸上ではイモムシのように這って進むのが特徴だ。
アシカもアザラシも似たようなイメージだけど、シルエットが違うので見分ける事は簡単であるぞよ。

この日はショー全般もハロウィン仕様であった!
アザラシショーのラストではカボチャに入ったしなフィンちゃんをお腹に抱えての写真撮影タイムもありました。
こりゃあ良い日にやってきたものぞよ!
おろかなにんげぇん・・・もう今年はこのハロウィン企画終わっちゃったから今から行っても見られないよ。
残念だったぞよねぇ!!

通路を引き返していよいよ本館最大の目玉「イルカ・アシカスタジアム」へ向かおう!
こちらは青空をバックにした開放型プールで、一日に数度ショーが披露されるのだが・・・、
わたくしはこの日二回イルカの芸を見物し満足していたところ、なんと午後にはアシカショーもやっていたと言うではないか・・・!
館内のアシカ展示が休業中で、わたくしは現在しな水にアシカはいないのだとばかり思い込んでいたが、
実はショーには登場していたのである・・・お、おいーっ!
事前のリサーチは入念にぞよーっ!!

は〜やれやれ・・・だってショーの無い時間もここ、ずっとイルカが泳いでいる。
イルカのプールだと思うじゃんね!!
って事で、時間外にはプールの間近に寄ってほんの目と鼻の先で泳ぐイルカを見物できるのだ。

リアル「Officeのイルカ」ぞよ。
わたくしがイルカを覗く時、向こうからもわたくしの事が見えるのか、ぷかーっと浮かんでこちらをじっと見つめてくる事も・・・。

イルカと言うのは小型の鯨類であるぞよ。
これをおろかなにんげんどもは高度な知性を有する神秘的な存在として、スピリチュアルに扱ったりもするが、
ま、魚よりはずっと賢いだろうがカバに近縁の単なる哺乳類に過ぎん。
賢いと言っても高が知れているぞよ。
ご覧の通り、何を考えているのか良く判らん。
しかしイルカは好奇心旺盛で悪戯好きな生き物なので、一つ注意する事には、このプール蓋がない。
カメラを持って迂闊に近づくと、ヒレキックでうんこまみれの海水をぶっかけられないとも限らんので、
要注意ぞ!!

カメラと言えば、7月にぽちった新しいカメラがこの10月にようやく届いたので、実はこの日はその新カメラで撮影しているのだ!
もう10年くらい愛用していたD3200がいよいよ妙な挙動をするようになり、騙し騙し使っていたので意を決して新しいのをぽちったが、
納期連絡すら来ないのでやきもきさせられたぞよ・・・!
結局特に連絡ないまま急に届いたのは嬉しい驚きであった。
新しいカメラは同じニコンのZ30、一番安いエントリー機種だが、わたくしのようなほんの戯れに写真を撮る者には十分すぎる性能だ。
っていうかこれ以上の機種は庶民わたくしにはとても買えん・・・!
落っことしてぶっ壊しそうで恐ろしすぎるぞよ!!

午前のイルカショーは11時30分から開始となった!
早速Z30ですいすい動くイルカどもを撮ってみたが、おーっ!
ちゃんとお顔も映っているではないかーっ!
D3200より軽くてコンパクトだし、こりゃあ便利な買い物をしたぞよ!

お姉さんの合図でジャンプを見せるイルカちゃん!
全く芸達者でお利口な動物がいたものぞ!

プールサイドに上がって全身を見せてくれる一幕も。
ヒレの役割などが解説され、イルカへの理解が深まる内容となっていた。

なんか一芸を披露するたびにおやつが貰えるシステムぞよ。
おろかなにんげんどもは金の為に働くが、イルカはおやつを貰っていれば幸福なのだから単純である。

ここでも輪投げが披露され、イルカの場合はくるくると回して見せるなど、アザラシよりも技が高度である。

こうして並んでジャンプする様は実に愛らしく、おろかなにんげんどもが特別視する事も納得の優雅な姿ぞよね!
しな水のイルカは五頭いて、ホップ、ティナ、バニラがメス、
ジョニーとミントがオスであるぞよ。
このうちホップとミントはしな水生れ。
しな水はイルカの繁殖も試みているのだ。
これらは殆ど全てハンドウイルカだが、どうやらホップだけハンドウイルカとカマイルカの交雑種であるようだ。
一般にハンドウイルカよりカマイルカの方が体が小さいが、同じくらいジャンプ力がある為後者の方が跳躍に優れているとも言える。
ホップもその能力を受け継いでおり、しな水で最もハイジャンプを得意とするのがホップであると言う。
おっと、イルカは五頭と言ったが、しなフィンを加えると全部で六頭ぞよね!
しなフィンは毎月第四日曜になるとしな水に現れておろかなにんげんどもを楽しませてくれると言う事です。
ちなみに性別不詳で、日によって中の人が違うので全長が変わるらしいぞよ・・・っと、これはオフレコぞよ!

この日のショーにはホップとミントが登場していました。
ホップは1996年3月にしな水で生まれた最年長者としてみんなのリーダー格。
ミントは2019年6月にしな水で生れたバニラとジョニーの息子と言う事です。

やはりイルカショーもハロウィン仕様で、音楽が一部なんでもいきものテーマソング「なんものいいじゃん」になっており、

プールの上に釣られたボールもハロウィン仕様となっていた!
ショー最大の見せ場ではイルカが大ジャンプを試みる!!

見事アタック成功ぞよっ!
これには最前列で海水をぶっかけられまくっていたカッパのちびっ子共も大喜び!

会場は拍手と大歓声に包まれた!!

ラストは尻尾を振ってバイバイし、最後まで我々を楽しませてくれるイルカ、健気である。
そんなイルカ・・・実はしな水のリニューアルではリストラが決定しているとは残念な事です!
2027年にリニューアル予定の新しな水ではイルカプールは設けられず、しな水はイルカの飼育展示からすっかり手を引くとは、
同じ品川を冠する「アクアパーク品川」でより大規模なイルカショーが行われている事が無関係とは言えまい。
アクアパークは円形プールをプロジェクションマッピングによる光と音で演出し、
演者とイルカが共にプールを駆けて派手なパフォーマンスを繰り出す事が目玉であると言う。
30年前のオープン当時は都内唯一にして初のイルカショーとして好評を博したしな水のイルカショーであるが、
時代と共に古びたのは施設だけでは無かったと言う事か・・・。
そしてまた、近年は動物をショーに利用すること自体にも厳しい目が向けられ、知性の高いと言われるイルカは猶更槍玉にあげられがちなのだ!
大海を自由に泳ぐ可愛く知的なイルカを人間の都合で捕え、見世物にするとはなんと残酷な仕打ちであろう・・・!
イルカの自然界での寿命は30年以上と言われるのに対し、水族館では20年に満たない事から、
人飼いイルカがストレスで短命化している事は明らかである!
海外などで声高に叫ばれるのはこういう理屈であるぞよ。
さてこれは本当であろか?
まず言える事は、生き物は全て人間の都合で悪戯に狩ってはならんと言う事である!
動物は可愛くなくとも、知的でなくとも環境ごと保全しなくてはならない、これが正しいのであって、知能の有無は関係ないぞよ。
では、カマイルカやハンドウイルカは特別に保護しなくてはならない動物なのだろうか?
これらは世界の海に跳梁し、絶滅の危険性は全くないとされる豊かな生物であるからして、
ルールの範囲で適切に捕る事は全く問題がない。
勿論、トロフィー目的で狩ったり、個人の売買で過剰に狩ると言う事は問題になるだろうが、
矮小な希虫共と違って、飼育に広大なプールの必要なイルカはちょっと金稼ぎには向くまい。
大体の場合、捕獲されたイルカは水族館に売却されるぞよ。
そしてその個体は大事に飼育・展示され、人々に学びの機会を与えてくれる、動物の利用としてこれ程価値のあるものは他にあるまい!
しかし如何に小型鯨類とは言え、イルカはご覧の通りなかなかにデカいので、プールで複数飼うのは手狭かもしれん。
だが、イルカはこの事を不自由に思っているかどうかは良く判らんぞよ。
飼育環境でのイルカは寿命が短いと言うが、野生下のイルカにはシャチなどの天敵に襲われる危険性が毎日孕み、決して長命とは限らん。
飼育環境であれば、ご飯は沢山貰え、安楽な一生が約束されているし、怪我の治療も受けられる。
事実、ホップのように30年近く長生きして現役のものもいるぞよ。
イルカを飼育する事は時に思いがけない発見に繋がり、生物の保全に役立つ知識を授けてくれるかもしれない。
難しいと言われる飼育下での繁殖も、各地の水族館で様々工夫が進み、赤ちゃんの生育にも成功している。
このようなイルカの飼育・研究施設が日本から一つ無くなってしまうと言うのはつくづく残念であるぞよ・・・!
以上の事から、イルカだけ過剰に保護しなくてはならんと言う考え方は
胡乱な者どもによるややヒステリックで感情的な意見とわたくしには思われる。
何を考えているか判らんイルカの感情を勝手に想像し決めつけて、己の活動に利用するとはそれこそ卑怯な事であるぞよ!
しかし、イルカさん可哀想と思う気持ちは、人間の大事な情であるからして、勿論無視してはならんぞよ。
世の中白と黒で語れるほど単純には出来ていないものなのだ!
それに、しな水でイルカを飼う事にはコストが多大である事も撤退の大きな理由の一つであろう。
採算が取れないからイルカ飼育はもっと派手な集客の見込めるアクアパーク品川などに託す・・・こういう選択をするのは自然な事に思えるぞよ。
ホップ、ティナ、バニラ、ジョニー、ミントには新天地で再就職を頑張っていただきたい・・・!
そしてわたくしが最も気になっている事は、果たしてリニューアルされたイルカのいないしな水で、しなフィンは雇用して貰えるのかという事である。
恐らくリストラされ、新たなマスコットキャラクターが登場するのではないか・・・?
人の世は無常であるぞよーっ!!


しな水レポート(2024年10月)
その3へ続く→


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