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「大絶滅展」(2025) 

レポート

 

▼「特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」」 レポート

  •  ■上野・国立科学博物館 冬の特別展ぞよ!

コンテンツ

 
1.O-S境界
海の環境の多様化
約4億4400万年前
2.F-F境界
陸上生態系の発展
約3億8000万年前
〜約3億6000万年前
3.P-T境界
史上最大の絶滅
約2億5200万年前
4.T-J境界
恐竜の時代への大変革
約2億100万年前
5.K-Pg境界
中生代の終焉約
6600万年前
6.新生代に起きた
生物の多様化
/常設展
企画展「量子の世界」
/グッズ・おみやげ紹介
4. T-J境界(恐竜時代への大変革)

ゾーンをぐるっと見終えたらスフィアの元に戻って次のゾーンへ。
じっくり見ていたらだんだん人も増えてきてむぎゅむぎゅに・・・。
わたくしはいつも平日の朝一番に出かけてゆくのだが、みんなお仕事や学校はどうしたぞよ!?

T-J境界は「三畳紀」と「ジュラ紀」の頭文字からなる名前で、この境を意味している。
遂に「ジュラ紀」にやってきたぞよね・・・!
ご存知「ジュラシック・パーク」のジュラぞよよ!!

真ん中に格好良いヤツがいるぞよ〜っ!!
しかし今回の特別展ではやはりカンブリアモンスターら奇怪生物がメインで、この格好良い奴らは脇役って感じぞよね。
その辺通好みな展示会ぞよ!

「パンゲアの分裂を示す溶岩(玄武岩)(モロッコ 三畳紀/ジュラ紀) 実物」

約2億年前、三畳紀末の大量絶滅はビッグファイブの中で三番目に大きな規模であったぞよ。
この時は海域生物の属の43〜46%、種の70〜73%が絶滅。
陸上では属の41%、種の70%が消滅した。
この時期、超大陸パンゲアが南北に分裂を開始。
現北アメリカ大陸とアフリカ大陸の間に大地溝帯が形成され、海水が侵入し細長い北大西洋が爆誕。
その両岸で中央大西洋LIPの激しい火山活動が活発化すると、大陸の分裂は更に激化したぞよ。
火山の影響で大量の二酸化炭素が発生すると、温暖化と共に大気中の酸素濃度の低下が起こり、生物に大打撃を与えた。

「三畳紀末のチャート 実物」 / 「三畳紀のストロマトライト 実物」

火山活動初期の寒冷化で全球的に海水準が低下するとサンゴなどが好む浅海が縮小。
やがて火山活動によって放出された二酸化炭素は海洋に溶けて酸性化を促進させたぞよ。
続けて温暖化、貧酸素化により炭酸塩を骨格とするサンゴ類は大ダメージを受け、世界の海で炭酸塩の堆積が中断する事態となった。
デボン紀後期の大量絶滅同様、この現象は炭酸塩危機と呼ばれ、T-J境界付近の貧酸素層が発達する地層に見られる。

「ネオラカミテス(シダ植物類トクサ類トクサ科) 実物」

三畳紀に入ると陸上の内陸地域では乾燥化が広がり、乾燥に強い裸子植物を中心とした植生が広がったぞよ。
三畳紀後期になって湿潤環境が広がってくると、次には多様なシダ類が広がりだした。
石炭紀やペルム紀頃よりも小型化し、現在のサイズに近づいた昆虫、蜘蛛、ムカデなどの節足動物はこれらを利用し繁栄してゆく。
水辺にはカエルの仲間である無尾類やサンショウウオ類、カメ類など現在でも身近な生物が出現。
一方陸上ではワニ類なども含まれる偽鰐類・・・シュードスキア類や、フィトサウルス類(植竜類)などのグループが頂点に君臨。
三畳紀後期には恐竜類も登場するが、これは後の恐竜達に比べると小型のものが殆どで、大型のものは稀であったと言うぞよ。

「ハウスマニア(シダ植物類薄嚢シダ類ヤブレガサウラボシ科 岡山県高梁市 三畳紀後期) 実物」
「クラスロプテリス(シダ植物類薄嚢シダ類ヤブレガサウラボシ科 岡山県高梁市 三畳紀後期) 実物」
「エクイセティテス(シダ植物類トクサ類トクサ科 新潟県糸魚川市 ジュラ紀前期) 実物」

この日本を含むアジア地域ではジュラ紀前期に湿潤な環境が残った為、
三畳紀後期からジュラ紀前期にかけてヤブレガサウラボシ科のシダ類を中心とした多様な植生が見られたぞよ。

「グラレイター(足跡化石)(アメリカ 三畳紀後期) 実物」
「三畳紀の炭素(アメリカ 三畳紀末) 実物」

北米大陸の東縁では北米プレートとアフリカプレートの開裂に伴い、三畳紀後期からジュラ紀前期にかけて
断層沿いに地殻ブロックが陥没する事によって盆地が形成され、
ここに砂岩や泥岩などが堆積したものを「ニューアーク超層群」と呼ぶぞよ。
現在のカナダのノバスコシア州からアメリカ合衆国のノースカロライナ州にかけて分布している。

「セミオノタス(条鰭類新鰭類蝶番類 アメリカ ジュラ紀前期) 実物」

セミオノタス類はニューアーク超層群の三畳紀後期からジュラ紀前期のシルト岩から保存状態の良い化石が数多見つかっている。
当時の湖ごとに種分化したものを含む多数の種が知られており、湖の盛衰が堆積物の重なりから計算でき、
それは地球の回転運動の周期変化に対応している為、種分化の尺度を求める上で貴重な化石記録だと言う。

「タニトラケロス(主竜形類タニストロフェウス類 アメリカ 三畳紀後期) 実物」

ニューアーク超層群の湖深部の貧酸素下で堆積した細かな葉理の発達したシルト岩から
ほぼ完全に関節した状態のものを含む100個体以上が見つかっている主竜形類ぞよ。

首が長く、胴体とほぼ同じ長さがあったと言う。

「ポストスクス(頭骨)(主竜類シュードスキア類ラウイスクス類 アメリカ 三畳紀後期) レプリカ」

恐竜みたいな頭だが、肉食性のシュードスキア類(偽鰐類)ぞよ。
三畳紀にはまだ巨大恐竜が覇権を握っておらず、
当時の北米大陸ではこのような体長5メートルにも達する肉食性シュードスキア類が頂点捕食者に君臨していた。
ポストスクスは後肢に対して前肢が短く、手の大きさも後ろ足の30%程しかない事から、二足歩行していた可能性も示唆されている。

「エフィッジア(全身骨格) 主竜類シュードスキア類ポポサウルス類 アメリカ 三畳紀後期) レプリカ」

ぱっと見には獣脚類恐竜に見えるこいつもシュードスキア類ぞよ。
シュードスキア類には恐竜のような骨格に収斂進化したものも多く知られているのだ。

「アジリサウルス(全身骨格)(主竜類恐竜形類シレサウルス類 タンザニア 三畳紀中期) レプリカ」

こいつは恐竜形類で、最も恐竜に近縁とされるシレサウルス類に分類される。
ほかのシレサウルス類にも見られる特徴として歯冠と歯根の間にくびれがあり、下顎の先端にケラチン質からなるクチバシがあったと考えられている。
アジリサウルスは三畳紀中期の前半であるアニシアン期の地層から発見されている為、
この時点で既に恐竜類とシレサウルス類の分岐が起こっていたことが判る。
従って恐竜類の起源は更に遡る事が示唆されているが、化石はまだ見つかっていない為謎に包まれているのだ。

「エオラプトル(全身骨格)(恐竜類竜盤類竜脚形類 アルゼンチン 三畳紀後期) レプリカ」

こいつは正真正銘恐竜ぞよ!
ようやく恐竜が出てきたぞよね〜・・・!
どう見ても獣脚類的で、最初は獣脚類と考えられていたが、どうも竜脚形類みたいぞよ。
何れにしても竜盤類恐竜って事ぞよね。

「ヘレラサウルス(頭骨)(恐竜類竜盤類 アルゼンチン 三畳紀後期) レプリカ」

1963年に記載され、初期の恐竜類としては古くから知られる一方、いまだに獣脚類か竜脚形類か、
あるいはそれ以外の竜盤類?か議論されている種であるぞよ。
見た感じ獣脚類だけど、この時代はこの形に収斂進化したものが沢山いたと言う事ぞよね・・・。

「コエロフィシス(全身骨格)(恐竜類竜盤類獣脚類 アメリカ 三畳紀後期) レプリカ」

アメリカ合衆国アリゾナ州やニューメキシコ州のゴーストランチと呼ばれる産地から幼体から成体まで多数見つかっており、
三畳紀の獣脚類としては最も知られている種であるぞよ。

三畳紀末の大絶滅の後、ジュラ紀後期には超大陸パンゲアの分裂が進み、海、陸双方で大絶滅を生き延びた生物達が再び多様性を増していったぞよ。
特にアンモナイトはほんの数種のみが三畳紀末の大量絶滅を逃れたばかりであったが、
世界中の浅海域で繁栄し、多様な形質を持つグループへと分化してゆく。

ジュラ紀の海では魚竜や首長竜などの海生爬虫類が頂点捕食者として君臨し、
アンモナイトをバリバリ食っていたぞよ。

「プロトスクス(全身骨格)(シュードスキア類ワニ形類プロトスクス類 アメリカ ジュラ紀前期) レプリカ」

三畳紀末の大量絶滅は植生への影響が限定的だったため、ジュラ紀には三畳紀後期と似た植生が広がっていた。
この森林を住処に鱗竜類が多様化。
大型のフィトサウルス類やシュードスキア類は大量絶滅を逃れる事は出来なかったが、
シュードスキア類の中でもワニ形類(絶滅種や現生ワニを含むグループ)は辛うじて生き延び、
陸生のものから遊泳性を伸ばして海洋で繁栄するものもいたぞよ。
三畳紀には小型でいじめられっ子だった恐竜も遂にジュラ紀に大型化を果たし、王者への道を歩む事となる。

「ステネオサウルス(全身骨格)(シュードスキア類ワニ形類サラットスクス類 ドイツ ジュラ紀前期) レプリカ」

シュードスキア類の中でワニ形類は三畳紀末の大絶滅を生き残った唯一のグループであるぞよ。
中でもサラットスクス類は水生適応を果たし、ジュラ紀前期から白亜紀前期にかけて世界に広く繁栄した。

このステネオサウルスは1825年に記載され、サラットスクス類の中でも最も有名な属であったぞよ。
しかし命名の元となった標本には他の属とはっきり区別できるだけの特徴が見られなかった。
従ってステネオサウルスは疑問名となっているぞよ。

もともとの化石が疑問名になったので、この属に含まれた種は分類分けを見直さなきゃならないのだ。

「ヘテロドントサウルス(全身骨格)(恐竜類鳥盤類ヘテロドントサウルス類 南アフリカ ジュラ紀前期) レプリカ」

3タイプの異なる形の歯を持つ事から「異質の歯」の名を冠されたぞよ。
鳥盤類の中でも初期に分岐した分類群とされる。

「恐竜類の行跡化石(スペイン ジュラ紀後期) レプリカ」

高速道路の工事を進めていたらびっくり仰天!
めちゃくちゃいっぱい恐竜の足跡が見つかってしまったと言う事です。

この脚跡がなんの恐竜のものか、これだけではよくわからないが、
歩幅や姿勢など、色々な事が読み取れる貴重な生命の痕跡なのだ。

恐竜の歩き方から様々な習性を推理する・・・古生物学者は名探偵の資質も求められるぞよ!!

最後にいよいよ真ん中のでっかい奴を紹介しよう!
小さくて奇怪なモンスター達も魅力的だが、やっぱりひとつかふたつくらいおっきくて格好良い奴も見物したいじゃないか〜!

一つはフィトサウルス類。
もう一つは恐竜類であるぞよ。
どちらも主竜形類なので親戚と言えば親戚だが、別々のグループぞよね。

「クリオロフォサウルス(全身骨格)(恐竜類竜盤類獣脚類 南極大陸 ジュラ紀前期) レプリカ」

話が前後するが、まずは恐竜から紹介しよう!
こっちの向かって右手に構えるのは竜盤類獣脚類恐竜のクリオロフォサウルスぞよ!

頭骨の眼窩の前にトサカ状の涙骨突起があり、同種間でのディスプレイの役割があったとされている。
南極のジュラ紀前期の地層から発掘された事と合わせて、「氷の中のトサカを持つトカゲ」の意を冠されたぞよ。
もっとも、この頃の南極は温暖であったと言うから、氷の中から見つけたと言うのは現代を生きるおろかなにんげんどものドラマであるぞよ。

全長は6〜7メートル級とされ、ジュラ紀前期の獣脚類としては最大級とも言われる。
発見されたのは未成熟個体だった為、成体はより大きくなった可能性も示唆されているぞよ。

コエロフィシスよりも派生的な獣脚類だが、原始的な特徴とそれ以外とが混在している為、
系統学的位置は未だ議論が続いていると言う。

ぐる〜っと回り込んで次はその隣のワニみたいなやつを見ていこう!

「レドンダサウルス(全身骨格)(主竜形類フィトサウルス類 アメリカ 三畳紀後期) レプリカ」

三畳紀後期には恐竜類よりもシュードスキア類(偽鰐類)が多様であった。
植物食のアエトサウルス類や、肉食性ではラウイスクス類、サウロスクス、ファソラスクスなど数多跳梁し、
体格も最大では8〜10メートルに達するものもいたと言うぞよ。
三畳紀後期に繁栄したもう一つのグループとしては、ワニにそっくりな「フィトサウルス類」も上げられる。
このレドンダサウルスこそまさにそんなフィトサウルス類であるぞよ!

フィトサウルス類もまた、近年の研究ではシュードスキア類に属する、
あるいはそれよりも前に分岐した姉妹群と考えられているぞよ。
フィトサウルス類は肉食性で、これを含むシュードスキア類は当時の生態系においては恐竜を凌ぐ頂点捕食者だったのだ!

フィトサウルス類はご覧の通りぱっと見にはワニにそっくりであるぞよ。
しかし鼻の穴が目のすぐ前に開いており、口の先っぽに鼻のあるワニとは明らかに特徴が異なる。
全長12メートルに達するレドンダサウルスは北米で最後まで生き残ったフィトサウルス類最終形態の一つであるぞよ!

ちなみに今回の「大絶滅展」では12月より限定「ゾイドワイルド」の販売が予定されており、
ディメトロドン種の「ディメパルサー レアボーンver.2025」と、
ガブリゲーターの新バリエであるレドンダサウルス種の「レドンダガブリゲーター レアボーンver.2025」が予告されている。
なんとこのレドンダサウルスがカラバリキットだがゾイドになっちゃうってワケぞよ!
ちなみに今回のレポは11月の様子、まだ販売期間前なのでわたくしは買えませんでしたぞよよよ・・・。

おっきい奴を見物して四度スフィアの元に戻ってきたぞよ!
我々はいよいよラストの大絶滅を目撃する事になる・・・
おろかなにんげんどもよ、心せよっ!!

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その5
「K-Pg境界 中生代の終焉」
につづくぞよ!→

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