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| 5. K-Pg境界(中生代の終焉) |

遂に最後の大絶滅「K-Pg境界」へやってきたぞよ!
つまり、「白亜紀」と「古第三紀・暁新世」の境。
恐竜時代の終わりぞよね・・・。

「マーチソン隕石(オーストラリア 西暦1969年) 実物」
「デカン玄武岩(インド 白亜紀/古第三紀) 実物」
約6600万年前の白亜紀末の大量絶滅はビッグファイブ中四番目となる規模で、海域生物の属の39〜45%、種の69〜72%が絶滅。
陸上では属の39%、種の67%が絶滅したとされている。
この引き金となったのはご存知宇宙から飛来した巨大隕石と考えられているぞよ!
6600万年前、直径約10kmもの小惑星がメキシコのユカタン半島の北西端からその沖の浅海にかけての地域に衝突!
巨大なチチュルブ・クレーターを穿ち、メキシコ湾には大津波を生じさせた。
その衝突は時速1000kmもの爆風となって1万℃を超える入道雲をもくもくと伸ばし、
粉塵は地球広範囲へ落下し、地表を超高温で加熱したとされるぞよ。
隕石落下が生んだ蒸気は上空の水蒸気と反応し硫酸塩エアロゾルとなり、
森林火災の煤と共に天の蓋となって地表の光合成を阻害したうえ、
酸性雨となって海水面付近を酸性化させたが・・・原因が小惑星の激突である為に、この衝撃は長く続かずほんの一度きりの事件であった。
では、どうして寒冷化や酸性雨がその後約100万年も断続的に続いたのか?
これにはやはりインドのデカンLIPの大規模噴火が関わっているぞよ。
巨大隕石衝突はセンセーショナルで劇的な画なので象徴的に扱われがちだが、
地球史上で起こった大量絶滅には全て火山活動が大いに関係していると言う訳ぞよね!

「キューバ津波堆積物 実物」
巨大隕石衝突により地震と津波が発生、深海底に地層として痕跡を残しているぞよ。
なんでもこれによれば津波が六回も繰り返し起こった事が判ると言う。

「チチュルブで採掘されたIODPコア レプリカ」
2016年に衝突クレーター縁の高まりを調査したところ、周辺の陸地では火災が生じた事も判ったと言う。
地面を掘るとなんでも記録に残っているぞよね。

白亜紀中期、地球は火山活動によって現在よりもはるかに温暖であり、南極に氷も無かったと言う。
温暖な海域では植物プランクトンが大繁殖し、その遺骸が海底に堆積してチョークの地層を形成したぞよ。
おろかなにんげんどもが小学校で使う「チョーク」は、
もともとこの石灰質ナノプランクトンなどの遺骸からなる白亜のチョーク層を利用したものであったぞよ。
チョーク層がいっぱい見られるって事で「白亜紀」ってワケぞよね!

「ティロサウルス(頭骨)(爬虫類有鱗類モササウルス類 アメリカ 白亜紀後期) レプリカ」
白亜紀末期の海において、現生のサメ類やエイ類を含むグループが多様化する一方、
モササウルス類や首長竜類、プロトステガ類(カメ類)やディロサウルス類(ワニ形類)らの爬虫類が大型の捕食者として活躍していたぞよ。
これらの海生爬虫類はディロサウルス類を除きK-Pg境界を生き延びる事が出来ず、絶滅している。

「リンコンイクチス・ウエノイ(条鰭類パキコルムス類 北海道 白亜紀後期) 実物」
現在のジンベエザメやヒゲクジラ類の地位を当時占めていたのが大型のプランクトン食者であるパキコルムス類などの条鰭類ぞよ。
復元図ではでっかい口を開けてプランクトンを飲み込む巨大魚として描かれる。
本種は推定全長2〜3メートル程だったとされる。

「シファクティヌス(条鰭類イクチオデクテス類 アメリカ 白亜紀後期) 実物」
こちらは最大全長5.5メートルに達したとされる条鰭類。
鋭い歯で中型の動物を捕食していたとされる。

どうやら他の条鰭類も食っていたようで、体内に残された食いかすの骨が一緒に見つかる事もあるぞよ。

横に寝かせてあるので長く一枚の写真に収まらない程だ!

ジュラ紀後期に出現した異常巻きアンモナイトらも白亜紀を通じて大繁栄。
K-Pg境界まで高い多様性を保っていたとされているぞよ。
アンモナイトは白亜紀末の大量絶滅に巻き込まれ姿を消していったが、どうやらK-Pg境界後の50万年間くらいは細々と生きていたとも言われている。

「ディプロモセラス(軟体動物門頭足綱アンモナイト目 ロシア 白亜紀末) 実物」
異常巻きが極まりU字になっちゃったアンモナイト。
もう巻いてない!
しかしこういう奇妙な姿は遊泳能力の向上などに一役買ったと考えられているぞよ。

「エリグスドルフィア(被子植物類ヤマモガシ目スズカケノキ科 アメリカ 白亜紀末) 実物」
「未同定の双子葉類(被子植物真正双子葉類 アメリカ 白亜紀末) 実物」
白亜紀の初め頃、植物にも劇的な進化が訪れ、現在の植物種の約90%を占めると言う被子植物が誕生したぞよ。
つまり、花を咲かせる植物が生まれたと言う事ぞ!

白亜紀の森は原始的な被子植物によって美しく彩られたに違いない。
そしてそんなお花さんや果実を昆虫や動物達が利用し、みんなで上手く自然を回してゆくようになったのだ。

「カラハナソウ属類似種(バラ目群アサ科 アメリカ 白亜紀末) 実物」
ビールの原料になるホップの仲間だと言う植物。
徹夜わたくし、この辺で疲れてきて写真がぼけぼけになっちゃったぞよよよよ・・・。

「スタンゲロチャンプサ(シュードスキア類ワニ類アリゲーター類 アメリカ 白亜紀末) 実物」
白亜紀末期には恐竜以外にもワニ類を含む後鰐類、カメ類、鱗竜類などの爬虫類が多様化した。
後鰐類はノトスクス類とワニ類に別れるが、
ノトスクス類は南半球を中心に分布し、植物食から肉食まで幅広く進化していたにも関わらずK-Pg境界で殆どが絶滅している。
一方でアリゲーター類、クロコダイル類、ガビアル類は白亜紀後期から現代に至るまでしぶとく生き残っているぞよ。

北米は当時温暖な気候であり、このようなスッポン類も繁栄していたと言う。
その多くがこの「アクセステミス属」であったぞよ。

「バエナ類(頭骨を除く全身骨格)(カメ類側潜頸類バエナ類) 実物」
ヘルクリーク層やランス層ではスッポン類以外にも多くのカメ類が見つかるが、それらの多くはバエナ類に属する。
これは北米に固有の淡水生のカメであったと考えられるぞよ。

一応こいつらも出さない訳にはいくまい!
という事で申し訳程度に登場する二大恐竜!
隣のスクリーンではティラノvsトリケラのバトルの最中、
巨大隕石が飛来しケツァルコアトルスがびっくり仰天すると言ういつものCGアニメが流れていたぞよ。

「トリケラトプス(頭骨)恐竜類鳥盤類角竜類 アメリカ 白亜紀末(マーストリヒチアン期) レプリカ」
マーストリヒチアン期後期の代表的な植物食恐竜の一つがトリケラトプスであるぞよ。
つまり、絶滅寸前まで繁栄していた種類と言う事だ。

「ティラノサウルス(恐竜類竜盤類獣脚類 アメリカ 白亜紀末(マーストリヒチアン期) レプリカ」
肉食獣脚類で最も有名なのがこのティラノサウルスぞよね。
ま〜この辺は説明不要であろう!
今回はわき役なので頭骨とCGアニメでのみの登場ぞよ!

「K-Pg境界層(アメリカ) 実物」 |

白亜紀末、小惑星衝突と火山活動によって大量絶滅が発生し、鳥類以外の恐竜達が姿を消すと、
哺乳類が多様化と大型化を繰り返して地上の支配者に収まったぞよ。

デンバー自然史博物館の研究によれば、K-Pg境界から10万年以内に哺乳類の多様性は二倍になり、
体のサイズも絶滅前と同サイズまで回復、約8kgになった。
約30万年後までには体のサイズは25kgと三倍に増加。
被子植物の多様化に伴い植物食動物のニッチを支配し大型化していったと考えられるぞよ。
更に70万年後にはマメ科やクルミ科の植物の出現を利用し、35〜50kgまで到達。
こうして三段階で大型化が起こったと考えられている。

「バイオコノドン(頭骨)(哺乳綱アルクトキオン類 アメリカ 古第三紀暁新世前期(K-Pg境界から10万年後) レプリカ」
鳥類以外の恐竜はとにかくデカかった。
それが絶滅要因の一つである事は、生き残った哺乳類が小型である事からも見て取れるぞよ。

「ミリトコドン(頭骨の一部)(哺乳綱ペリプティクス類 アメリカ 古第三紀暁新世前期(K-Pg境界から60万年後) レプリカ」
そして哺乳類は恐竜のいなくなった隙間にちゃっかり収まり大型化してゆく事となる。
これには植物の進化も密接に関係しているぞよ。
つまり、食うものが増えだしたのだ。

「ロクソロフス(頭骨)(哺乳綱アルクトキオン類 アメリカ 古第三紀暁新世前期(K-Pg境界から30万〜70万年後) レプリカ」
この辺の原始的な哺乳類は、イタチとかビーバーとかブタとかを混ぜたような姿で描かれるぞよ。
これと言った特徴も無いネズミの親戚みたいな感じぞよね。

「カルシオプティクス(頭骨)(哺乳綱ペリプティクス類 アメリカ 古第三紀暁新世前期(K-Pg境界から30万〜70万年後年後) レプリカ」

「エクトコヌス(頭骨)(哺乳綱ペリプティクス類 アメリカ 古第三紀暁新世前期(K-Pg境界から30万〜70万年後年後) 実物」
ペリプティクス類は暁新世の北アメリカを代表する固有のグループ。
五本の指に蹄を持っていたとされる。

「タエニオラビス(頭部)(哺乳綱多丘歯目タエニオラビス類 アメリカ 古第三紀暁新世前期(K-Pg境界から70万年後) レプリカ」

「エオコノドン(頭部)(哺乳綱トリイソドン類 アメリカ 古第三紀暁新世前期(K-Pg境界から70万年後) レプリカ」

小惑星衝突により恐竜と共に森林は消滅したが、
次にはシダ類が勢力を伸ばし繁栄した。

K-Pg境界から30万年後はヤシが優勢となり、70万年を経ると森林は多様化を続け、
世界最古のマメ科植物が出現する、
当時の哺乳類にとってマメはとっても美味しく栄養価の高いごちそうだったぞよ。
マメのほうもただ動物にごちそうを提供しているわけでは無く、食ってもらう事で遠くに種を運んでもらう事が出来る。
植物も強かなのだ! |

恐竜が絶滅した一方、カメ類やワニ類は不思議と絶滅の被害を受けず、多くが古第三紀まで生き残っていたと考えられる。
彼らが住んでいた湖沼の生態系は植物の遺骸からなる有機堆積物を基礎に成り立っていた為、
陸上程植物の一時的な枯死が影響しなかったとされるからぞよ。

「ワナガノスクス(シュードスキア類ワニ類アリゲーター類 アメリカ 古第三紀暁新生前期) 実物」
現生アリゲーターに系統の近い種。
同じ場所には食性の異なるほかのワニ類も共存していたぞよ。

北米大陸を東西に分断した西部内陸海路に沿って広がる中生代-新生代境界期の地層の研究では、
隕石衝突後にシダ植物の胞子が急増する現象が知られている。
これは「ファーン・スパイク」と呼ばれ、食性が破壊された後、最初にシダ植物が登場した事を示しているぞよ。

その後、植生は急激な回復を見せ、およそ30万年後にはヤシ類や多様な広葉樹を含んだ熱帯雨林が中緯度域にも広がっていった。

「メタセコイア属の一種(裸子植物 ヒノキ科 アメリカ 古第三紀暁新世) 実物」
メタセコと言えば3DCGモデリングソフト・・・でなく植物の名前ぞよ!
現生種が今でもその辺に生えており、生きた化石とも呼ばれている。
こうして恐竜が滅び、世界は変革と再生の道を辿る事となった。
5つの大量絶滅を描く「ビッグファイブ」ゾーンもこれで完結となったぞよ!
しかし・・・展示はまだまだ続くぞ!!
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・「カンブリアモンスター ミニモデル セット -バージェスシリーズ-」
・「つくしサイエンス アンモナイト化石」
・「学研の科学 恐竜化石発掘キット」
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その6
「新生代に起きた生物の多様化」
につづくぞよ!→
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