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「大絶滅展」(2025) 

レポート

 

▼「特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」」 レポート

  •  ■上野・国立科学博物館 冬の特別展ぞよ!

コンテンツ

 
1.O-S境界
海の環境の多様化
約4億4400万年前
2.F-F境界
陸上生態系の発展
約3億8000万年前
〜約3億6000万年前
3.P-T境界
史上最大の絶滅
約2億5200万年前
4.T-J境界
恐竜の時代への大変革
約2億100万年前
5.K-Pg境界
中生代の終焉約
6600万年前
6.新生代に起きた
生物の多様化
/常設展
企画展「量子の世界」
/グッズ・おみやげ紹介
■「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」徹底レポート!
あのアイドル古生物に会いに行こう!!

いつまでも夏が続くんじゃないかと思われたのも今は昔・・・
気付けば真っ当に寒くなってきた11月、おろかなにんげんどもの皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
我が家では真夏にお釈迦になった全館空調システムの総取り換えが行われている真っ最中・・・
これでようやく快適に過ごせるようになるのか・・・とほっと一息つく間もなく、工事の粉塵が空調システムのダクトから煙となって噴出し、
あらゆるお部屋を埃まみれにしてくれたのは何たることぞ!
おろかなにんげんどもーっ!
わたくしの叫びを聞けッ!!
全館空調の部屋でPCを動かしタブレットでお絵かきなどしようものなら排熱が間に合わず夏には灼熱地獄になってしまう!
更に冬はいつでもぬる〜い風がトンネルから噴き出す割に微妙に肌寒い・・・ッ!
そして全部屋の空調が一元管理されているが為に一度壊れると全ての部屋の空調がストップしてしまうぞよ!
およそ机上の空論とも言うべき欠陥装置こそこの全館空調システムなのである・・・!
これから家を建てると言うおろかなにんげんどもに告ぐッ!
空調は普通のエアコンを各部屋につけなされ!
そしてトイレにタンクレストイレを選んではならん!!
これは工事の人が警告してくれたので真鏡院家は無事に回避できたのは幸いでした・・・。
そして全館空調とタンクレストイレを顧客に売りつけヘラヘラしているおろかなるハウスメーカー諸君・・・!
わたくしは宗教とかしんじね〜けどよぉ〜・・・ッ!
てめーらは地獄に落ちると思うぞよ!!

そんなワケで(?)やってきました上野は国立科学博物館!
この2025年冬の特別展は「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」と題し、
地球史上過去に5度起こったとされる生命の大量絶滅が特集されているぞよ!
なんでも生命史全体をテーマとする特別展は実に10年ぶりと言うからレアであるぞよ。
今回の特集は非常にニッチな内容で、ぽけ〜っと眺めているだけではさっぱり内容が脳に入ってこず難しい!
会場ではカンブリアモンスターを初めとする奇怪な古生物の貴重な実物化石を面白おかしく見物しつつ、
家に帰って図録でじっくり理解を深めるのが良いだろう!!

キャッチコピーは「それでも進化は続く。」
会期は2025年11月1日〜2026年2月23日まで!
チケットは大人2300円、子供600円。
わたくしは前売り券を買っていったので2100円で入れましたぞよ。

今回の「大絶滅展」は「ぞよちゃんねる」第13回でも見所を紹介しているので、
こちらの動画も合わせてお楽しみくださいぞよ!!


早速入場するぞよ!
入口では「絶滅生物トレーディングカード“風”割引カード」が配布されており、
全5種中11月第3週は「エーギロカシス」を配っているみたいでした。
このカードは上野周辺施設の対象店舗でもランダム配布されているぞよ。
詳細は後述とする。

会場へ入った所でマップを配布しているので、これを手に進みましょう!
ご覧の通り、今度の展示では「大絶滅スフィア」を中心に5つのゲートの先で各時代の大量絶滅にフォーカスした展示が広がっているぞよ。
時代順に巡っても良いし、好きな順番で見ても良い。
どこから展示を見物するかはキミの選択にゆだねられているのだ!
ま〜空いてるとこから見てくと良いぞよよ〜!

おろかなにんげんどもも白亜紀の末に巨大隕石が地球に衝突し、恐竜が絶滅してしまった事は知っているぞよね?
このような生命の大量絶滅、実は地球史上では過去に少なくとも五度起こっている!
この五回の大量絶滅を通称「ビッグファイブ」と呼ぶぞよ!
その要因に関しては様々な研究が進められているが、
初めの四回は主に火山活動が究極要因であると考えられているぞよ。
隕石は関係なかったぞよか!?
恐竜の絶滅に関しても、隕石衝突はセンセーショナルで劇的に描かれがちだが、
実はインドのデカントラップで発生した大規模な火成活動が小惑星衝突後の環境変化を助長した可能性が指摘されているのだ。
つまり、大量の火山ガスが数百万年に渡って空を覆うと、日射を阻害して急速な寒冷化が進み、
生命はみんな死んじゃうって理屈ぞよ。

「絶滅」にも種類がある。
一つは「通常絶滅」、もう一つが「大量絶滅」ぞよ。
千葉県君津市に分布する第四紀更新世中期の市宿層(60〜80万年前)からは213種の貝化石が産出しているぞよ。
このうち94%にあたる200種は現生種だが、残り6%の13種は絶滅種である。
生命は日常的に淘汰され滅んで行くものがあり、適者生存の競争原理による日常的な淘汰を通常絶滅と呼ぶのだ。
この6%の絶滅種はどんくさいので全滅して生き残れなかった者どもってワケぞよ。

一方で大量絶滅は地質学的に極めて短い期間に多数の生物種が一度期に消滅する事を言う。
この写真の上の段は哺乳類、スッポン類、爬虫類コリストデラ類、真鰐類のもので、白亜紀の大量絶滅を生き延びた者達。
下の段は非鳥類型獣脚類、ケラトプス類、鳥脚類のものぞよ。
ご存知の通り鳥類以外の恐竜は白亜紀末の大量絶滅を生き残れなかったのだ。

早速各絶滅エリアへと突入ぞよ!
この球体ビジョン「大絶滅スフィア」を中心に放射状に伸びるゾーンはどこから見ても良いのだが・・・

この手前にちょこっと説明があるのでまずはそれを見ていこうじゃないか〜!
生命史の最初の何十億年の間にも地球環境の激変が起こっており、大量絶滅が起こっていたことが示唆されているぞよ。
27億年前(35億年前とも)、地球上にシアノバクテリアが現れ光合成を利用しだすと、酸素が発生し海中に満ちていった。
これが海水中に溶けていた鉄の酸化を促し縞状鉄鋼層を形成、25億年前頃にピークとなる。
一方で地球表層の酸素濃度は現在の100万分の1程度だったものが20億年前には100分の1にまで急上昇!
結果、大気中の温室効果ガス濃度が低下し地球が寒冷化してしまったぞよ。
更に太陽光の紫外線によって成層圏の大気に含まれる酸素からオゾンが生成され、
オゾン層が紫外線を吸収するようになると、地上に有害な紫外線が届かなくなった。
この酸素濃度の上昇と環境の変化は「大酸化イベント」と呼ばれているぞよ。
元々酸素が無かった環境で誕生した生命にとってこれは迷惑な事件だったが、
その後に生まれた生き物はこの環境に適応する事で多様化していく事となった。

←「ストロマトライト(オーストラリア 先カンブリア時代)実物」
浅い海でシアノバクテリアのマット状群体が光合成しながら増殖、
その上に砂泥が堆積する事で層状の構造が形成されたと考えられるぞよ。
この光合成によって生じた酸素は当時の大気組成に影響した。

→「縞状鉄鉱層(オーストラリア 先カンブリア時代)実物」
光合成で生み出された酸素は海洋に溶けていた鉄イオンと結びついて酸化鉄となり、海底に沈殿した。

「氷河堆積物(カナダ 先カンブリア時代)実物」

地球は先カンブリア時代の終わりの7.2〜6.4億年前に2回の全球凍結を経験しているぞよ。
こうした極端な寒冷化も勿論生命活動に大きく影響したと考えられる。

「キャップカーボネイト(オーストラリア 先カンブリア時代)実物」

こうした全球凍結は火山活動によって大気中に二酸化炭素が放出され、その濃度が十分に高まった時、
温室効果によって急速に氷河時代の終焉を迎えたとされる。
海洋に溶け込んだ大量の炭酸イオンは大陸の風化によって海洋に流れ込んだイオンと結びついて炭酸塩として沈殿、
氷河堆積物の直上にキャップとして残されたぞよ。

エディアカラ紀に繁栄した動物達は海底面を這う事が好きで、穴を掘ったりする知恵を持たなかった。
しかしエディアカラ紀の終わりごろ(約5.5億年前)になると海底に巣穴をほる事を思い付いた活発なものが出始めた。
カンブリア紀(約5.4億年前)に入ると複雑な形状の巣穴化石や、節足動物の這跡化石などが見つかるようになる。
こうして海底の堆積物が動物活動によってたがやされると、海水に酸素が供給されるようになり、
これを利用する多くの動物達が生活できるようになった。
カンブリア紀前期までに起きた海底下での生態系の変化を「カンブリア紀の農耕革命」と呼ぶぞよ。

って事でここから見てゆく環境の激変に先んじて、初期の生物史でも大量絶滅っぽい事は度々起こっていたと言う訳ぞよね!
さて、いよいよ各ゾーンへ突入するが、生真面目わたくし、やっぱり順番に見ていきたいッ!!
って事で最初は「O-S境界」のエリアへ入ってみるぞよ!!

1. O-S境界(海の環境の多様化)

「O-S境界」とはなんぞや?
とは「オルドビス紀」と「シルル紀」の頭文字を取った名前で、その境目を示しているぞよ。
オルドビス紀末には、ビッグファイブで2番目に大きな絶滅が起こっている。
海域で科の21〜26%、属の49〜61%、種の約86%が消滅してしまったのだ!
陸上生物に関しては化石記録が乏しくよくわかっていない。
この大量絶滅は二段階生じたとされており、一度目は約4億4500万年前に火山噴火が急速に寒冷化を引き起こした事に端を発する。

←「オルドビス紀末の黒色頁岩(オルドビス紀後期)」
→「オルドビス紀末の石灰岩(オルドビス紀後期)」

二度目は4億4400万年前に起こったとされるぞよ。
寒冷期の終了後、温暖期が起こり、水温上昇で海水中の酸素量が減少、
光合成に必要な二酸化炭素の溶解度も減少した。
するとプランクトンの死骸が大量に海底に堆積し、この分解によって酸素が更に消費され、
苦しむ微生物の動きで硫化水素を含む有毒な水塊が発達。
温暖化で溶けた氷床によって海水準が100メートルも高くなったことも影響し、有毒物質が拡散。
多くの生き物が死滅したぞよ。

←「バヴァリラ(三葉虫綱ファコプス目 モロッコ オルドビス紀前期)実物」
「メギスタスピス(三葉虫綱アサフス目 モロッコ オルドビス紀前期)実物」

要はこの頃貧酸素化した海水が世界中に広がっちゃった訳ぞよね!
勿論深海に住んでいた三葉虫などは物凄く影響を受けたぞよ。
という事でここからは怒涛の勢いで古代の奇怪生物の貴重な実物化石が登場するぞよ!!

←「エオレドリキア(三葉虫綱レドリキア目 中国 カンブリア紀前期)実物」
→「アタバスキア(三葉虫綱コリネクソカス目 アメリカ カンブリア紀中期)実物」

三葉虫は古生代カンブリア紀に出現し、ペルム紀に絶滅した古生物。
結構おみやげ化石で売ってるヤツぞよね!
炭酸カルシウムで出来た殻を持つ節足動物のグループで、古生代を代表する古生物であるぞよ。
ビッグファイブにおいては古生代に起こった三回の大量絶滅全てで大きな影響を受けており、苦労人なのだ。
カンブリア紀からオルドビス紀にかけては三葉虫が最も繁栄を遂げたとされ、形態的な多様化も極まっていたぞよ。
エオディスカス目、レドリキア目、プチコパリア目、オレヌス目、アサフス目、トリヌクレウス目、
ハルペス目、ファコプス目、リカス目、オドントプレウラ目、コリネクソカス目、プロエタス目の12目が知られている。
伝統的にはアグノスタス目ってヤツもいるけど、三葉虫に含めるかは諸説ありとの事。
三葉虫の目間の系統関係についても謎が多いぞよ。
このうち、オルドビス紀末の大量絶滅が始まるまでにエオディスカス目、レドリキア目、プチコパリア目は絶滅していた。
オルドビス期末の大量絶滅でオレヌス目とアサフス目、アグノスタス目が完全に絶滅。
加えてトリヌクレウス目も一属を除いて絶滅している。
この後、三葉虫の多様性は元通り回復する事は無かったとされるぞよ。

←「タリッコイア(節足動物門アルティオポーダ類三葉虫形類 イタリア オルドビス紀後期)実物」
→「ドゥスリア(節足動物門アルティオポーダ類Vicissicaudataケロニエロン目 モロッコ オルドビス紀後期)実物」

古生代に差し掛かる以前、原生代新原生代エディアカラ紀までは硬い体を持つ動物が殆どいなかったので化石が見つかりにくい。
その後、カンブリア紀の終わりまでに「カンブリア爆発」と呼ばれる生命急速進化が起こり、多様化が進んで、硬い組織が獲得されると、
これ以降は化石記録が急激に増える事となったぞよ。
カンブリア爆発の様子が克明に残った記録としてはバージェス頁岩型化石群が良く知られている。
オルドビス紀には「オルドビス紀の生物大放散事変」と言う生命多様化が起こり、
バージェス頁岩型化石群で見られるような奇怪な生命は見られなくなったと考えられてきた。
しかし近年、モロッコのアトラス山脈南に位置するザゴラ付近で、オルドビス紀前期の化石産地であるフェゾウアタ頁岩が発見されると、
ここにはバージェス頁岩型化石群で見られるものとよく似た化石が多数残されていた。
どうやらカンブリア大爆発とオルドビス紀の生物大放散事変は連続的に起こったものだったみたいぞよね。

←「ミスチョウイア(節足動物門アルティオポーダ類三葉虫形類Nektaspida 中国 カンブリア紀前期)実物」
「スキオルディア(節足動物門アルティオポーダ類三葉虫形類Conciliterga 中国 カンブリア紀前期)実物」
「シンダレラ(節足動物門アルティオポーダ類三葉虫形類ザンダレラ類 中国 カンブリア紀前期)実物」
「レティファシエス(節足動物門アルティオポーダ類三葉虫形類 中国 カンブリア紀前期)実物」

現生の節足動物は甲殻類や昆虫、多足類などを含む大顎類と、クモやサソリなどを含む鋏角類の二つのグループに分けられる。
しかし古生代にはもう一つ、「アルティオポーダ類」ってヤツが繁栄していたぞよ。
その代表例が三葉虫ってワケぞよね!
三葉虫以外のアルティオポーダ類は硬い殻を持たずふにゅふにゅだったのであんまり化石に残らないぞよ。
大部分はカンブリア紀のバージェス頁岩型化石群からのみ報告されていた。
こういう通常の化石産地より多くの情報が残されている化石産地を「ラーゲルシュテッテン」と呼ぶぞよ。
このようなラーゲルシュテッテンは世界各地で発見されており、
近年ではオルドビス紀でもバージェス頁岩型化石群が見つかり出し、生物多様性の解明が進みつつある。

←「ドゥスリア(節足動物門アルティオポーダ類Vicissicaudataケロニエロン目 チェコ オルドビス紀後期)実物」
→「トレマグラスピス(節足動物門アルティオポーダ類Vicissicaudataアグラスピス目 モロッコ オルドビス紀前期)実物」

アグラスピス類のトレマグラスピスはフェゾウアタ頁岩で最初に見つかったバージェス頁岩型化石であり、代表的なものぞよ。

←「レティファシエス(節足動物門アルティオポーダ類三葉虫形類 中国 オルドビス紀前期)実物」
「シドネイア(節足動物門アルティオポーダ類Vicissicaudata カナダ カンブリア紀中期)実物」
「アグラスピス類の一種(節足動物門アルティオポーダ類Vicissicaudataアグラスピス目 アメリカ カンブリア紀中期)実物」

←「セタペティデス(節足動物門鋏角亜門 モロッコ オルドビス紀前期)実物」
「カブトガニ類の一種(節足動物門鋏角亜門 モロッコ オルドビス紀前期)実物」
「カスタマスピス類の一種(節足動物門鋏角亜門 モロッコ オルドビス紀前期)実物」

クモやサソリ、ダニなどを含む鋏角類。
他にカブトガニなどもこのグループに含まれる。
カブトガニの仲間ってこの頃から地球にいたぞよね!
見た感じ今のカブトガニとよく似ていて、洗練されたフォルムだった事が窺える。

←「ハベリア類の一種(節足動物門鋏角亜門 アメリカ オルドビス紀中期)実物」
→「モリソニア(節足動物門鋏角亜門 アメリカ カンブリア紀中期)実物」

「大顎類の一種?(節足動物門大顎類 モロッコ オルドビス紀前期)実物」

現生の甲殻類や昆虫なども含む大顎類。
昆虫と言えばこの地球上で最も繁栄している美しい動物であるが、
カンブリア紀には既に多様なグループで、色んな姿の者達が化石として見つかっている。

←「カナダスピス(節足動物門大顎類ヒメノカリス目 カナダ オルドビス紀中期)実物」
→「フーシェンフイア(節足動物門大顎類フーシェンフイア類 中国 カンブリア紀前期)実物」

←「エノシアスピス(節足動物門マルレラ形類アセルコストラカ目 モロッコ オルドビス紀前期)実物」
→「マルレラ類の一種(節足動物門マルレラ形類マルレラ目 モロッコ オルドビス紀前期)実物」

マルレラ形類はカンブリア紀のバージェス頁岩のマルレラに代表される節足動物のグループ。
しかし系統的位置は謎に包まれているぞよ。

「マルレラ(節足動物門マルレラ形類マルレラ目 カナダ オルドビス紀中期)実物」

これがその「マルレラ」ぞよね!
実に奇怪な形をしているのだ・・・。

「レアンコイリア類の一種?(節足動物門メガケイラ綱 モロッコ オルドビス紀前期)実物」

メガケイラ類はカンブリア紀で化石記録の多い節足動物のグループ。
長い脚が特徴ぞよ。

←「レアンコイリア(節足動物門メガケイラ綱 カナダ オルドビス紀中期)実物」
→「レアンコイリア(節足動物門メガケイラ綱 中国 カンブリア紀前期)実物」

「葉足動物の一種(汎節足動物葉足動物類 モロッコ オルドビス紀前期)実物」

汎節足動物とは節足動物門と、緩歩動物門(クマムシのなかま)、有爪動物門(カギムシのなかま)を合わせたグループぞよ。
葉足動物は節足動物、緩歩動物、有爪動物の祖先を含む基盤的な汎節足動物とされる。

「ハルキゲニア(汎節足動物葉足動物類 カナダ カンブリア紀中期) レプリカ」
「カルディオディクティオン(汎節足動物葉足動物類 中国 カンブリア紀前期) 実物」
「ルオリシャニア(汎節足動物葉足動物類 中国 カンブリア紀前期) 実物」

そんな葉足動物の代表格で最もよく知られているのがこの「ハルキゲニア」ぞよね!
これはその実物であるぞよ!
かつては上下前後が逆さまに解釈・復元されていたが、研究が進む度に幾度も復元図が変わってきた事で有名であるぞよ。
最新復元がこのにょろっとした足の生えた姿だそうだが、いつ見ても良く判らんフォルムである。
葉足動物はバージェス頁岩型化石群を中心に、フェゾウアタ頁岩でも多数発見されているが、
ご覧の通りちっこくて謎めいた姿なので全然研究が進んでいないぞよ。

パラエオスコレクス類、ヒオリテス類など、奇怪な姿の動物はバージェス頁岩型化石群から様々見つかっている。

←「プラエシオミス(背殻)(腕足動物門オルチス目 アメリカ オルドビス紀) 実物」
「同腹殻 実物」→

腕足動物は二枚貝に似た殻を持つが、これは二枚貝などの軟体動物とは起源が違うぞよ。
二枚貝は左右に二枚殻をもつのに対し、腕足動物は背中とお腹に殻がついているのだ。
そしてその間に肉茎と言う構造を持ち、触手冠と呼ばれる構造で餌を集める。
腕足動物は古生代を代表する動物であり、現代にも生き残っているぞよ。
シャミセンガイとかってヤツぞよね。

←「ヘリオメドゥーサ(腕足動物門 中国 カンブリア紀前期) 実物」
→「リンギュレロトレタ(腕足動物門シャミセンガイ目 中国 カンブリア紀前期) 実物」

こいつシャミセンガイ類ぞよね。

「カルヴァピローサ(軟体動物門有棘類 モロッコ オルドビス紀前期) 実物」
「ババンカ(軟体動物門貝類二枚貝綱ツキガイ目? モロッコ オルドビス紀前期) 実物」
「ペレキュオギュラ(軟体動物門貝類 モロッコ オルドビス紀前期) 実物」
「トララリスピラ(軟体動物門貝類 モロッコ オルドビス紀前期) 実物」

軟体動物はカンブリア紀の初期に現れ、短時間で急速に多様化したぞよ。
現生で見られる軟体動物の全ての綱がカンブリア紀のうちに出現した。

「ウィワクシア(軟体動物門 カナダ カンブリア紀中期) レプリカ」
「オドントグリフス(軟体動物門 カナダ カンブリア紀中期) レプリカ」
「ヒプセロコーヌス(軟体動物門貝殻類単板綱 アメリカ カンブリア紀後期) 実物」
「スカエウォギュラ(軟体動物門貝殻類 アメリカ カンブリア紀後期) 実物」

←「環形動物の一種(環形動物門 モロッコ オルドビス紀前期) 実物」
→「プルムリテス(環形動物門サシバゴカイ目小刀類 モロッコ オルドビス紀後期) 実物」

環形動物はゴカイとかミミズ、ヒルなどを含む動物門ぞよ。
なかでも小刀類は炭酸カルシウムで出来た鱗を持つ特殊な一群で、普通バラバラになった鱗のみ化石に残るが、
フェゾウアタ頁岩から軟体部分まで保存され関節したプルムリテスが見つかり、
いぼ足などの特徴が残されていた為に、諸説あった分類が環形動物と決着を見たのだ。

←「環形動物の一種(環形動物門 アメリカ カンブリア紀中期) 実物」
→「カナディア(環形動物門 カナダ カンブリア紀中期) レプリカ」

「エルドニア」は世界各地のカンブリア紀のバージェス頁岩型化石群から見つかる謎の円盤生物であるぞよ。
系統はよく判らんが、近年は水腔動物の一群に属するとされている。
シルル紀以降の化石記録は今のところ無いぞよ。
「半索動物」は棘皮動物と共に水腔動物を構成する動物門で、カンブリア紀の中頃に現れた筆石類と呼ばれる一群の浮遊性のものは
古生代初期に世界中で大繁栄したとされる。
「刺胞動物」はクラゲやイソギンチャクの仲間などを含むグループ。
やわらかいので化石に残りにくいが、硬い骨格や殻などが見つかる事があるぞよ。

エディアカラ紀以降「海綿動物」の化石記録は多く見られる。
特にカンブリア紀のバージェス頁岩型化石群からは世界各地で様々な海綿動物が見つかっているぞよ。

大きな復元模型と共に特集されているラディオドンタ類。
アノマロカリスに代表されるグループで、節足動物に近い動物ぞよ。
特にカンブリア紀に繁栄していたとされるが、近年はフェゾウアタ頁岩を中心としたオルドビス紀にも
複数のラディオドンタ類が繁栄していた痕跡が見つかっているぞよ。

「スタンレイカリス、フルディア、カンブロラスター、ペユトイア(ラディオドンタ目フルディア科 カンブリア紀) 実物」

ラディオドンタ類の中でも多様性の高いグループであるフルディア科の化石。

「フルディア科の一種(汎節足動物ラディオドンタ類 モロッコ オルドビス紀前期) 実物」

「アノマロカリス」

ラディオドンタ類の代表的な属と言えばご存知アノマロカリスぞよね!
小さい生物が流行っていた当時の海にしては全長50cm級の大型動物であり、
活発なハンターとして活躍していたぞよ。

前部付属肢で三葉虫のような硬い殻をもつ生物を捕え食っていたと考えられた事もあったが、
近年では口の形状から軟らかいものを好んだと言う説が主流となっているぞよ。

アノマロカリスも色々復元図の変遷がある動物だが、この模型は細かい構造が再現されていて細密ぞよ。

「アンプレクトベルア(ラディオドンタ目アンプレクトベルア科 中国 カンブリア紀前期) 実物」
「アノマロカリス(ラディオドンタ目アノマロカリス科 カナダ カンブリア紀中期) 実物」

「アノマロカリス(ラディオドンタ目アノマロカリス科 カナダ カンブリア紀中期) レプリカ」

化石はこんな風におせんべい状になって見つかる。
甲皮、前部付属肢、円形の口は比較的硬い構造なので化石に残りやすいが、
そのほかの部分は残りにくいので、情報が揃うまで初めはどんな生き物なのかさっぱりわからなかったのだ。

「アノマロカリス(ラディオドンタ目アノマロカリス科 カナダ カンブリア紀中期) 実物」

バラバラに見つかった最初はこういう肢の化石は単独でエビかなんかだと間違われていたぞよ。
確かにえびせんにしか見えないぞよね!?

「エーギロカシス」

フェゾウアタ頁岩から見つかったフルディア科のラディオドンタ類、
エーギロカシスは最大で2メートルになる事が知られる最大級のラディオドンタ類。
前部付属肢は沢山の毛のような構造が並ぶ特殊な構造で、プランクトンをこしとって食べていたと考えられるぞよ。

宇宙戦艦か宇宙怪獣みたいなフォルムぞよね!
このような大型のろ過食性ラディオドンタ類の登場は、
オルドビス紀の生物大放散事変によってプランクトンが増加・多様化した事が背景にあると考えられるぞよ。

つぶらなおめめが可愛いね。

「エーギロカシス ラディオドンタ目フルディア科 モロッコ オルドビス紀前期)実物」

実物化石も展示されているぞよ。
見比べてどこがどの部位なのかわかるぞよかな!?
わ、わからねぇ〜っ!!

おろかなにんげんどもを含む脊索動物の共通祖先は体をくねらせて泳ぐ木の葉型の動物であったと考えられている。
カンブリア紀の脊索動物としてはバージェス頁岩の「ピカイア」や、澄江動物群の「ユンナノズーン」などが知られるが、どれも木の葉型ぞよ。

その後、オルドビス紀になると硬い骨を持った顎の無い大型の魚類が登場する。
その代表として飾られているこいつは・・・、ま、ま、まさか・・・!?

古生物界の新アイドル「サカバンバスピス」ぞよーっ!!

ボリビアのサカバンバで見つかった翼甲類のアランダスピス類に属する顎の無い魚類・サカバンバスピス。
これは状態の良い標本がいくつも見つかっており、オルドビス紀の魚の中では最も理解が進んでいるぞよ。
ご覧の通り体の前半分が大きな骨板で覆われており、後ろ半分は棒状の小さな鱗で覆われ防御力が高そうぞよね。
このような翼甲類、欠甲類、歯鱗類、板皮類など、オルドビス紀からデボン紀にかけて繁栄した魚は体が硬い骨板や鱗で覆われており、
「甲冑魚」と呼ばれるぞよ。

フィンランドのヘルシンキ自然史博物館に展示されていた復元模型があまりにも間抜けすぎると言って日本のインターネット上で話題となり、
一躍有名になったサカバンバスピス!
遂には公式フィギュアとしてガチャガチャにまでなる騒ぎであった。

詳しい事は「いきもん サイエンステクニカラー サカバンバスピス」のレビューでも読んでいただきたいのだが、
ご覧の通り本特別展の復元模型はヘルシンキ自然史博物館のサカバンバスピスを下敷きに、
より正確な復元がなされているぞよ。
全身に鎧を備え、尻尾の後ろが再現されている部分ぞよね!
って事で、あの間抜けなサカバンバスピスは別にヘタクソな復元ではなく、ちょこっとパーツが足りないが結構正確だったというワケなのだ!

「サカバンバスピス(脊索動物門脊椎動物亜門翼甲類 ボリビア オルドビス紀後期)実物)」

なんと本特別展にはそんなサカバンバスピスの実物化石が展示されているので必見ぞよ!

これはサカバンバスピスの腹側の骨板の化石ぞよ。
おろかなにんげんども、上の模型と見比べてわかるぞよかね?
ふむ・・・困惑しているようぞよね。
ぞっよっよ・・・なぁに下等なにんげん種族の視力では岩と化石の判別も付くまい!
このわたくしともなると一目見ただけで・・・さっぱりわからんぞよ!!

各エリアにはかわさきしゅんいち先生のイラストが飾られており太古の生物相を表現している。
この絵は図録にも載ってるぞよ。

そして足元には大地に亀裂が走り溶岩が流れる様子が・・・!
幾度も起こった大量絶滅には、大体の場合火山の活性化が関わっているぞよ。

「エンドセラス(軟体動物門頭足綱エンドセラス目 スウェーデン オルドビス紀前期) 実物」

エンドセラスは古生代に繁栄したオウムガイ類の1グループで、オルドビス紀からシルル紀に生息した。
当時の海生無脊椎動物の中では殻の長さが10メートルにも達し、超巨大だったぞよ。
そして海水を漏斗からジェット噴射して遊泳し、魚類が繁栄するデボン紀まで生態系の頂点に君臨したのだ。

ウニとかヒトデとかを含む棘皮動物は、現生ではパーツが5個放射状に並んだボディプランを持つ。
この構造を「五放射相称」と呼ぶぞよ。
カンブリア紀からオルドビス紀にかけての地層からは、左右相称、左右非対称、螺旋形、不完全な五放射相称など、
現生で見られないボディプランの棘皮動物が見つかっている。
これらの棘皮動物はオルドビス紀末に大打撃を受けたが、ウミユリ類はすぐに多様性を回復。
シルル紀以降も繁栄したぞよ。
一方で五放射相称でない者達は極端に数を減らし、次第に姿を消していったのだ。

「クテノシスティス(棘皮動物門クテノシストイド綱 アメリカ カンブリア紀中期) 拡大30倍レプリカ・実物」

「デンドロシスティテス(棘皮動物門ソルータ綱 モロッコ オルドビス紀) 実物」

現生で見られないヘンな姿ぞよ。
これがどうもあんまり洗練されていなかったようで絶滅しちゃったぞよね。

「デンドロシスティス拡大2倍レプリカ / ソラリシスティス拡大7倍レプリカ」
「ヘリコプラカス(棘皮動物門螺板綱 アメリカ カンブリア紀前期) 実物」

「ヘリコシスティス(棘皮動物門 モロッコ カンブリア紀中期) 実物」

岩についてるシミみたいのがヘリコシスティスぞよ。
ウミユリ類に似た体に、口の周りに歩帯と呼ばれる五本の構造を持ち、これが五放射相称性の初期の段階を示すとされるぞよ。


「クモヒトデ類の一種(棘皮動物門クモヒトデ綱 モロッコ オルドビス紀) 実物」

オルドビス紀に現れて現生までしぶとく生き起ったクモヒトデ類。
分子系統解析の結果では現生の5綱の中で最もヒトデ綱に近い事が判っている。

「スキフォクリニテス(棘皮動物門ウミユリ綱 モロッコ シルル紀) 実物」

オルドビス紀末の大量絶滅の後、シルル紀になると大量絶滅を生き残った生物が再び多様化していった。
ウミユリ類は大打撃を受けたが、シルル紀になると再び多様化し大繁栄したぞよ。

シルル紀の古生物化石達。

「セラティオカリス(節足動物門甲殻亜門軟甲綱コノハエビ亜綱 英国 シルル紀)実物」

このようなコノハエビ類はオルドビス紀に多様化し、シルル紀からデボン紀にかけて大繁栄した。

「クリンティエラ(節足動物門甲殻亜門貝虫綱 岐阜県高山市 シルル紀) 60倍拡大レプリカ・実物」

オルドビス紀に現れて現代まで繁栄する貝形虫。
現生のウミホタルなんかがこのグループぞよ。

「ビルケニア(欠甲類 英国 シルル紀) 実物」

シルル紀には魚類の多様性が大幅に増し、特に顎の無い魚は大繁栄を極めた。
顎のある魚(顎口類)が出現したのもこのシルル紀であるぞよ。

オルドビス紀末の大量絶滅を生き残った三葉虫達がシルル紀に再興の道を歩み、多様性が回復しだした。
腫瘍病理学専門の立松正衛先生は世界的な三葉虫コレクターとしても知られており、
今回の展示も三葉虫の多くは立松コレクションであると言う。

シルル紀にはサンゴ類や海綿動物らが密に重なり合い、大きなサンゴ礁が生まれたぞよ。
これらは多種多様な生物の住処ともなった。

オルドビス紀の絶滅が起こる少し前、4億7000万年前(オルドビス紀中期)に植物が初めて陸上に進出しだしたぞよ。
様々な変遷を経て、デボン紀前期(約4億年前)には現在の植物と同様に菌類と共生するものも現れだしたが、
まだ根や葉が発達しておらず、多くは水辺から離れる事は出来なかったと考えられる。

「アサフス目(三葉虫綱アサフス目 ポルトガル オルドビス紀中期) 実物」

またまた三葉虫コーナー。

「トリアルスルス 復元模型」

復元模型がお腹側を表に向けて飾られているのが珍しい。

絶滅したタイミングごとに並べて展示されているぞよ。

大きさ、形共に様々な種が存在した。

シルル紀まで生き残っていた者達。

前述の通りO-S境界以前に絶滅してしまった三葉虫もいたぞよ。

「アクティラムス(節足動物門鋏角亜門ウミサソリ目 アメリカ シルル紀) レプリカ」

またまた大きな復元模型展示!
こちらは2メートルを超える巨大な遊泳性ウミサソリのアクティラムス!
強そうなんだか弱そうなんだかよく判らんハサミがカッコいいぞよね!

ウミサソリは鋏角類に属する水棲節足動物で、オルドビス紀に出現し、ペルム紀の大量絶滅ですべて姿を消してしまったぞよ。
このシルル紀には大繁栄し、高い多様性を保っており、海だけでなく淡水域や汽水域にも進出していた。

ここで展示されている化石はアメリカのニューヨーク州からカナダのオンタリオ州にかけて分布するバーティ層群と言うラーゲルシュテッテンで採集されたもの。
バーティ層群ではウミサソリは数多く発見されているぞよ。

「ユーリプテルス(節足動物門鋏角亜門ウミサソリ目 アメリカ シルル紀) レプリカ」

大きなアクティラムスの周りでは、このようなユーリプテルスと言うウミサソリもたくさん見つかっている。
ユーリプテルスはウミサソリで最も数が見つかっており、実は科博のミュージアムショップでも売られているので後述するぞよ!

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その2
「F-F境界 陸上生態系の発展」
につづくぞよ!→

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