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〜ときてっとのホームページ〜

昆虫MANIAC(2024) 

レポート

 

▼昆虫MANIAC展・徹底レポート!!

  •  ■夏の上野・国立科学博物館

コンテンツ

 
その1
導入〜トンボの扉
その2
ハチの扉
その3
チョウの扉
その4
クモの扉
その5
カブトムシの扉
その6
ムシと人
その7
おみやげコーナー
限定グッズレビュー
■その4・クモの扉

続くエリアは「クモの扉」ぞよ!
前述したとおり、蜘蛛は4対8本の脚を持つ鋏角類である為、昆虫には含まれない広義の虫であるぞよ。
クモ類は世界では52000種、日本では1700種ほどが知られ、南極大陸以外の全ての大陸に分布。
更に標高7000メートル近いエベレストの高山域や、砂漠地帯、水中で生活するものまでいると言うのは驚きぞよね!

ここではそんな多様なクモをはじめ、鋏角類に含まれる広義の虫を特集しているぞよ。

このエリアで展示される拡大模型は「オオナガトゲグモ」の約110倍スケールモデルぞよ!
一見するとクモとは思われないようななが〜いトゲが超ビッグサイズで再現されている!!

こちらがその標本である。
オオナガトゲグモはマレーシアをはじめ、東南アジアの広い範囲に分布するコガネグモ科で、見た目が面白すぎるので結構有名な種であるぞよ。
どうしてこのようなトゲを持つに至ったのかは謎めいているが、捕食者から逃れる為など様々考えられる。
生体では模型のように鮮やかな赤をするが、標本では色褪せてしまっているぞよね。
蜘蛛は乾燥標本に出来ない事もないだろうが、乾燥するとお腹が萎んで体も脆くなってしまう為に、
エタノールに浸した液浸標本として保存するのが一般的であるぞよ。
破損を防ぐためには有効であるが、一方で色の劣化が著しく、全体に薄い色になりがちである。
蜘蛛と言えば、毒々しくも鮮やかな色彩が特徴の一つであるので、これはかなり残念ぞよね・・・!
そんなわけで本特別展においても蜘蛛は液浸標本が主に展示されていたが、
色の劣化を留意されたしとの注意書きがされてあったぞよ。

さて、一口に蜘蛛と言ってもやはり多様な種がいるもので、姿かたちも千差万別であるぞよ。
まずは様々なシルエットの蜘蛛が会場にずらりとならぶ。
といって、ほんの小さな姿なのでちまちま写真を撮るのも一苦労だ!
こちらは本州、四国、九州、南西諸島にかけて分布し、比較的身近にも潜む「オナガグモ」
その名の通り体が異常に細長く、松の葉に酷似する為にそれと気づかない事もあると言うぞよ。

近畿、東海地方の一部の地域からのみ記録があり、
複数の府県において各自治体の絶滅危惧種に指定されている「ヒトエグモ」ぞよ。
扁平な体を建物の隙間や石垣の間などに潜ませ、夜間に徘徊すると言う。

こちらは「オオジョロウグモ」のメスである!
東南アジアを中心に広く分布し、国内では南西諸島で見られる。
造網性の蜘蛛の中では国内最大種で、メスの体長では5センチほどで歩脚も長くなるが、
性的二型が著しくオスでは矮小な姿をするぞよ。

「ツシマトリノフンダマシ」は本州から沖縄まで複数都県で記録があるものの、滅多に見られない珍種である!
生体ではオレンジ色に黒い斑点模様をして、テントウムシに似る。

「アリグモ」は北海道から南西諸島まで広く分布し、森林から草原、意外と市街地の公園でも見られる蜘蛛であるぞよ。
これはその名の通り、蟻に擬態するのだ!
危険を察知すると落下して逃げようとするが、腹部から糸を出して逃げるので蟻と見分ける事が出来るぞよ。
このようなアリグモはハエトリグモ科のグループで、日本には5種存在する。

「タイリクアリグモ」
これも一部の地域を除き日本全国に分布するポピュラーなアリグモぞ。
生息環境、行動ともアリグモと同じくするが、ちょっとオレンジがかって色彩が大きく異なる。

「ヤサアリグモ」は本州、四国、九州の全都道府県で見られる。
体はアリグモに似て黒いが、全体に細長く、オスの鋏角が大きく発達しているぞよ。

「ツツゲホウグモ」のメスは、腹部は褐色をして複雑な斑紋を持ち、形態も突起しているので、
樹上にくっついていると、さながら木の折れた部位に見える。
つまりこの不思議なシルエットもまた、擬態の姿であるぞよ。
一方でオスは全く異なる姿をしており、性的二型が進んでいる。
本州、九州、沖縄諸島に分布するが、これもまた珍種でなかなか見られない。

ここまで並べてみた所では、蜘蛛と言うのは珍妙な姿をしたり、他の動物に化けたり、様々な姿をする。
しかし、蜘蛛の中で互いに似た形態を有するものもまた、数多存在するぞよ。
ジョロウグモと共に日本を代表するコガネグモ属6種は、どれもそっくりな姿をするが、よ〜く見ると違いが発見でき、
詳しくなると見た目だけで同定する事も出来る。
まずは「コガネグモ」ぞよ。
一般に良く知られるのはメスで、オスでは特徴である腹部の黄色い横帯が見られず地味である。

「チュウガタコガネグモ」は一見するとコガネグモに似るが、腹部の横斑紋の中央が途切れており、区別できる。

「コガタコガネグモ」もコガネグモにそっくりだが、その名の通り小型である。
従ってある程度は大きさで見分ける事が可能ぞよ。

「ムシバミコガネグモ」はメスの腹部の斑紋はコガタコガネグモに大変よく似ているので、両種が共に分布する地域では識別が難しい。
コガタコガネグモよりはやや大きめぞよ。

「ナガコガネグモ」ぞよ。
これは草原や農耕地で見られる種で、腹部がコガネグモより細長く、黄色の斑紋も細めのものが腹部上面に多くある。

「ナガマルコガネグモ」は日本では南西諸島のみに生息する種で、ナガコガネグモに似るが、メスの腹部が若干太め。
斑紋も極めて密で見分ける事が出来る・・・とまあこんな具合ぞよ。
見た目である程度識別できるって・・・こりゃあちょっとひと目には区別がつかないぞよね!!

続いては屋内棲の蜘蛛としてよく知られる大型種、アシダカクモ科の5種が集結ぞよ。

まずは「アシダカグモ」
西日本や南日本でよく見られるが、北日本では殆ど記録がない種であるぞよ。
ずっと昔に日本にやって来た外来種であるが、江戸時代には日本を含め世界各地で見られるようになっており、
いつ頃から、またどうやって日本に入って来たのか定かでない不思議もある。
全体は褐色で、オスでは頭胸部に黒い斑紋が浮かぶ。

「コアシダカグモ」はアシダカグモに近い大きさで、野外でも見かけるのでアシダカグモと最も間違われやすい種であるぞよ。
夜間に徘徊し獲物を狩るが、時に屋内にも入ってきておろかなにんげんどもを驚かせる。

「ヒメアシダカグモ」は先の2種に似るが、やや小型。
西日本を中心に記録が多く、コアシダカグモと同所的に生息している。
オスの触肢の頸節突起が大きくゆがんだ状態である事が見分けるポイントぞ。

「ツユグモ」はアシダカグモ科でありながら体全体が黄緑色で、見た目が全然異なる。
本土全域に広く分布し、草地に多く、産卵期のメスはススキや笹の葉を巻いて産室を作る習性があるぞよ。

「カマスグモ」はアシダカグモに似て茶褐色だが、歩脚がやや短め。
葉をつづり合わせて巻いた袋状の住居が、藁を織って作られたかます袋に似る事からこの名がついたと言う。
以上、アシダカグモ科の5種もやはり、見た目にはなかなか区別しづらいものが含まれているぞよね!

続いてトリノフンダマシ属の4種を見比べる。
これは腹部が鳥の糞に似ている事から名付けられたもので、
近縁種が複数存在し、それぞれ色彩や斑紋の変異が顕著である事から、過去には別種とされたものもあるぞよ。
先に紹介したツシマトリノフンダマシもトリノフンダマシと和名がついているが、
トリノフンダマシがCyrtarachneと記載されるのに対し、ツシマ〜はParaplectanaの属名で異なっている。
つまり、和名でごっちゃになってるだけで系統的には別のグループであるぞよ。
上の写真は「トリノフンダマシ」で、本州から九州まで見られる。
鳥の糞に似ているとは申せ、活動するのは夜間で、
昼間は葉の裏に隠れている事を思えば、鳥の糞に擬態しているかどうか、その真偽のほどは定かでないぞよ。

「オオトリノフンダマシ」はトリノフンダマシに最もよく似るが、
雌雄共に若干大きく色彩も異なる為、見た目でも何となく判断できるぞよ。

「シロオビトリノフンダマシ」は逆に小柄で、名前の通り白帯を持つ。
ところがこの白帯の全くない変異も時々見られるので、過去には別種とされていたぞよ。

「アカイトリノフンダマシ」もまた変異が顕著な個体で、
様々な色と模様のものがある。
このように、同種の中でも個体によってぱっと見の印象が異なり、見分けづらいものも中にはいるのだ。

変異は種間のみではなく、同種間でも生じる場合がある。
クモ類では色や斑紋の変異が主に生じるぞよ。

これらは全て同種の「チブサトゲグモ」であるが、様々な色のものが現れて目にも楽しい。
南アジアを中心とする熱帯、亜熱帯地域に広範囲に分布し、
日本でも南西諸島では普通に見られる蜘蛛であるぞよ。
日本の色彩変異を生じる蜘蛛の代表例だ。

野外でも普通に見られる蜘蛛であるが、家屋内にも頻繁に現れるぞよ。
これらはハエやダニ、ゴキブリを捕食してくれるので時に益虫としてありがたがられる。
この「イトグモ」は外来種であるが、古くから日本に定着しており、西日本では普通の種で、
箪笥の隙間や押し入れの中から現れる事もしばしば。
毒性の強いドクイトグモは今のところ国内にはいないとされるが・・・
実はこのイトグモも2017年に重大な咬症事例が公表されており、とっても危険度の高い蜘蛛である事が判明した。
要注意ぞよよ!

「ユカタヤマシログモ」を含むヤマシログモ科は6眼で、世界では4属250種ほどが知られるが
国内では3属4種が知られるぞよ。
体長は4〜7ミリ程度のちっちゃい奴で、建物の近くによくおり、屋内にも入ってくる事がある。
徘徊性の蜘蛛で、獲物に粘液を吹きかけて捕える特殊な習性を持つぞよ。
蜘蛛は普通に屋内でも見かける、身近な虫ってワケぞよね〜。

一方で、思いもよらぬところで暮らす蜘蛛もいる。
この「ミズグモ」は、流れの無い穏やかな池や沼地などで水中生活する唯一の蜘蛛であるぞよ。
水棲昆虫やミジンコなどを食って生きており、水草などを足場に水中にドーム状の網を張り、
そこへ水面から繰り返し空気を運び込み、その空気室内で大半を過ごす。
ヨーロッパから東アジアにかけて広く分布し、
日本でも北海道から九州にかけて散発的に記録があるが、
現在日本では北海道のごく一部のみが正確な生息地として知られているばかりであるぞよ。

ユカタヤマシログモが粘液を吹き付けて獲物を捕らえるように、
「マメタイセキグモ」もまた不思議な能力を有する。
この種は「ナゲナワグモ」とも呼ばれるように、第2脚先端から粘球のついた糸を吊るし、
これを振り回す事で蛾を捕らえると言うのは不思議にも面白い狩りの方法であるぞよ。
この粘球には、特定の蛾のメスが放つフェロモンの疑似成分が含まれ、オスを誘引している。
蛾の性フェロモン能力を逆手に取ったのは上手い方法ぞよね!

時に住処が仇となって消えて行く種もあるぞよ。
この「イソコモリグモ」はその名の通り、海岸の砂浜に20センチ程の巣を掘って暮らす蜘蛛である。
北海道から本州日本海側の多くの県で記録がある一方、
太平洋側では青森、岩手、茨城の3件のみで見つかっている。
ところが、東日本大震災で津波がやってくると、岩手県に生息した個体群は
影響を受けた一部の海岸ではみな海中に没して死んでしまった。
種としては生き残っているが、
地域固有の遺伝子を持っていたかもしれない一部の個体群は、
自然の気まぐれで絶滅してしまったのである。

蜘蛛では外来種も時折問題となるぞよね!
勿論どんな生き物でも、外来種は在来種を脅かす存在となり得るので問題であるが、
蜘蛛の場合は毒を持ち、おろかなにんげんどもを直接害する為に危険視される事が多いのだ。

特に有名なのがこの「セアカゴケグモ」ぞよね!
オーストラリア原産とされる南方系の種だが、1995年に大阪府で初めて発見され、
2024年初期の時点では45都道府県までその侵略が拡大していると言うのは恐ろしいもんだ!
実は毒性は弱くそんなに大騒ぎする程でもないと言われる事もあるけど、
オーストラリアでは死亡例もあるから油断できないぞよ。
生前はお尻の模様は真っ赤で、いかにも毒がありそうな見た目をするが、この液浸標本は退色しているぞよ。
ほかにも「ハイイロゴケグモ」、「クロゴケグモ」、「アカオビゴケグモ」などの毒蜘蛛が日本に入ってきており、
ここに標本も並んでいたが・・・おっとーっ!!
わたくしの愛機・D3200の調子が悪くなってきたぞよよよよ・・・。
貰いもので、もう10年くらい使ってるカメラなんだけど、とっくに耐久年数を超えており、シャッターの具合が悪いのだ・・・。
古いカメラなので修理も出来ないし、実はこの夏新しいカメラとしてZ30をぽちったんだけど、
夏休みが終わっても納期連絡すら来ないのはもどかしい・・・!
ほんとはこの特別展にも新しいカメラを持って来たかったが・・・届かんものは仕方がない・・・!
D3200にはもう少し頑張ってもらわねば・・・ッ!!
わたくしと共に生きろ、D3200ーっ・・・!
と言う事でカメラの調子が悪く、この辺やや標本の写真を撮り逃しているぞよ・・・。
ま〜今はインターネットでなんでも出てきますから、各々ググってくれや!


人々に警戒される外来毒蜘蛛がいる一方、在来種に全く影響がない外来種もこっそりと存在する。
この「グラバーヤチグモ」は、現時点で長崎の観光地であるグラバー園内の人工洞窟にのみ生息が確認されている種であるぞよ。
もともとは中国南部の蜘蛛であるが、中国東北部や朝鮮半島、台湾や琉球列島では見られない。
それがなんでか長崎の人工洞窟にぽつんと存在するのである。
この洞窟は幕末以降に貯蔵庫として彫られたもので、
当時在住していた外国人貿易商のトーマス・グラバーらは長崎に来る以前、中国南部に滞在歴がある。
この事から、どうやら本種は幕末の開国に合わせて船の積み荷にくっついてやってきた可能性が高いと思われるぞよ。
それがほんの小さな貯蔵庫が気に入って住み着いたとは、壮大な様なこじんまりしたような
面白い話ぞよね!

グラバーヤチグモはほんの貯蔵庫で満足し、外の世界に出て行こうとは考えなかった。
そもヤチグモは落ち葉や石の下、洞窟の中が大好きで、移動分散能力が低いのである。
すると、分布拡大し辛く隔離による種分化が進み、各地域で多様化が見られるぞよ。
生物相の異なるとされる地域間には分布境界線が設けられており、
日本では津軽海峡のブラキストン線などが有名ぞよね。
要は海を隔てて生き物が遠く渡ってこられないだとか、その境界線の事ぞよ。
ここではヤチグモ類の分布から、蜂須賀線の妥当性が説明されているぞよ。

日本には多くの島があり、各地で生物の多様性や固有種などが注目されてきた。
中でも五島列島は生物学的に注目される機会が薄かったが、ヤチグモ類を対象とした研究で、
やはり五島列島も多様化の面で特殊な島である事が明らかになっている。
ここに並ぶ「ウエノヤチグモ」、「ゴトウヤチグモ」、「トゲボソヤチグモ」はどれも五島列島の固有種ぞ。

移動分散能力が低い分類群では、本土域内でも種分化が起こりやすい。
8種からなるサイゴクヤチグモ属は、過去に何らかの理由で長期的な隔離が生じた事が切っ掛けで種分化が進んだみたいぞよ。
例外的に広域分布する「カメンヤチグモ」を除き、各地域でそれぞれの種が暮らしている。

大人しく広域を冒険しない蜘蛛もいれば、大空に飛び立つ種もあるぞよ。
おろかなにんげぇんっ!
蜘蛛は空を飛ぶって聞いた事ないぞよか?
そう、蜘蛛の中には空を飛んで移動分散する種も数多くいるぞよ。
幼体や小型の種は体が軽いので、高い所に移動して腹部から糸を放出。
それを風に乗せて空中に浮遊すると言う行動を取る事があり、これをバルーニングと言うのである。
この「ワスレナグモ」も、幼体の頃にバルーニングで浮遊移動する種の一つであるぞよ。
また、空中浮遊には風の他に静電気も重要であると言う説も唱えられている。
たしかに、下敷きを擦って頭に乗せると、静電気で髪が逆立つぞよね?
髪が逆立つくらい引力が生じるなら、蜘蛛のくっついた糸が空に浮かぶくらいの事は出来そうぞよ。

おろかなにんげぇん!
蜘蛛は交尾をしない、と言う話もちょこっと聞いた事があるんじゃないぞよか?
昆虫は交尾器を挿入して交尾を行うが、蜘蛛では昆虫と全く異なる方法を取る。
成体となったオスはまず精液網と言う特殊な網を張り、その上に腹部を当てて精液を垂らす。
これを移精器官とも呼ばれる頭胸部前方の触肢に吸い取って、先端の生殖球箇所を保管する。
そして、繁殖の際にオスが触肢をメスの生殖器である外雌器部分に充てて精液を注入し、受精を行うぞよ。
つまり、蜘蛛は昆虫のように腹部を接触する事がない。
これが為に「交尾」ではなく、「交接」と呼ばれる・・・と言う意味での「交尾をしない」ってワケである。
この「ジョロウグモ」では小型のオスが大型のメスの腹部に触肢を当てて受精を行うぞよ。

会場では「アオオビハエトリ」の交接の様子を映像で紹介していた。
蜘蛛のアダルトビデオぞよよよよ・・・。

蜘蛛以外の広義の虫では、ムカデやヤスデなどの多足類も良く知られる虫ぞよね!
これらは巨大なものもおり、実に目立つ為古くからおろかなにんげんどもに知られていた一方、
これまで専門家による研究がされてこなかった生き物でもあるぞよ。
この「リュウジンオオムカデ」などは、体長が20センチにもなる日本最大種で、
世界で3例目となる半水生のとっても珍しいオオムカデであるぞよ。
巨大で目立つので捕獲しようと近づくと、あっという間に河川へ飛び込み石の下に隠れてしまったり、
日常的に川エビを食ったりと、他の日本産オオムカデには見られない特殊な生態をする。
めちゃくちゃでっけーので、マニアの間ではずっと以前から沖縄に生息する事が話題となっていたが、
この正体については今ひとつ曖昧で、種の同定にまでは至っていなかった。
それが遺伝子解析などが手伝って、記載されたのがなんと2021年の事である・・・!
20センチもある生物がほんの近年まで記載されていなかったとは驚きぞよね!?

このむちむちなのは「ヤエヤママルヤスデ」で、体長9センチの日本最大のヤスデであるぞよ。
八重山諸島に分布し、やはり滅茶苦茶でっかいので目立ち、普通に知られて名前まで一般化していたが、
やっぱり記載されておらず長らく謎の生物として放っておかれていたぞよ。
それが記載されたのは2023年って、去年じゃないか〜!
どうもこの分野はきちんとした研究者がこれまでいなかったみたいぞよね。
ムシムシ博士の卵諸君!
ひょっとしたらこのジャンルは狙い目かもしれないぞよ〜っ!
・・・ま、食っていけるかどうかはわかりませんが・・・。

「フトヤスデ科の一種」として展示されるパプアニューギニアの個体。
体長は17センチくらいあってめちゃ巨大ぞよ。
日本産最大種の比較からもわかる通り、基本的にヤスデはムカデよりやや小さめぞよ。
しかし、海外にはそれをはるかに上回る強者も存在する・・・出会いたくないものだな、こんなでっかい虫とは!!

ムカデとヤスデもまた、外来種が問題となっているぞよ。
ここでは「ノコバゼムカデ」と「ヤンバルトサカヤスデ」が例として展示され、
特にヤンバルトサカヤスデの夥しい発生の様子にはぞわわ〜っとさせられる。
なんでも鹿児島県では大量発生したものが線路内に進入し、電車の遅延原因にまでなったと言うから厄介だ。

サソリもまた広義の虫であるぞよ。
これらは砂漠の生き物と言うイメージがあるが、実は日本にも2種が生息。
「マダラサソリ」、「ヤエヤマサソリ」共に、沖縄県の先島諸島をメインに分布するぞよ。
この写真だと、右下の3がマダラ、4がヤエヤマである。
でっかい1は「チャグロサソリ」、2は「キョクトウサソリ科の一種」で、これらはみんなサソリ目の本物のサソリぞ。

クモ綱には姿の似る様々の分類が存在するぞよ。
「サソリモドキ」、「ツチカニムシ」、「ウデムシ」、「ヒヨケムシ」などはサソリに似るが、どれも別な分類群である。
や〜、異形過ぎて不気味ぞよね〜。
この中だと特に8のウデムシの類や9のヒヨケムシの類は日本では見られず、それだけに馴染みが無く気味が悪く感じるぞよ。

おろかなにんげんどもとかかわりの深いダニも、昆虫ではなく広義の虫であるぞよ。
これらの生命は、他の動物に寄生して生きてゆく矮小な種である。
それが為に、トキの羽に付着して生活していた「トキウモウダニ」は、日本産トキの死滅と共に絶滅してしまったと言う。
2024年4月に新種記載されたばかりの「ヤンバルクイナウモウダニ」もまた、飛べない鳥として有名なヤンバルクイナを宿主としており、
宿主と共に絶滅の危機に瀕しているのだ。

「ダンゴムシ」もムシとは言うが、分類学的には甲殻類の仲間ぞよ。
海の生き物で有名な「ダイオウグソクムシ」と同じグループであると言えば、少し納得がいくだろう!
ダンゴムシにも姿の似る全く別の生き物が複数いる。
「タマヤスデ」や「ヒメマルゴキブリ」などだ。
これらの種は、見た目も似れば、危険を感じて体を丸める事も同じである。
それぞれのグループは、それぞれの進化の過程で別々に、同じ様な姿と似た防御姿勢を手に入れるに至った。
生き物が進化の袋小路に陥り、みんな似たような姿に進化していく事を「収斂進化」というとは、生物の企画展ではお馴染みのうんちくぞよね!!
鳥頭で知られるおろかなにんげんどもも、流石にこの言葉くらいはそろそろ覚えたんじゃないぞよか!?


その5・カブトムシの扉へつづく→



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