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| ■その5・カブトムシの扉 |

最後の扉は「カブトムシの扉」である!
カブトムシといえば昆虫の王様・・・ちびっ子向けの展示会では間違いなく目玉になる種であるが・・・、

本特別展においてこのエリアは「甲虫」全般を特集しており、目玉の拡大模型はカブトムシ・・・
ではなく、「オオセンチコガネ」の約100倍拡大模型だ!

力強く飛行する姿が超巨大サイズで立体化されているぞよ!
このオオセンチコガネは本エリアで特に推されており、後々にも登場する。

おしり。
本特別展に登場した虫の拡大模型は全て有限会社ティーアンドティーの手によるもので、
科博の監修を受けており生物学的にも極めて正確な造形をするぞよ。
材質は発泡スチロールを使い、FRPを積層して形状を出し、脚や翅、触角などは金属フレームで補強されている。
また、今回の模型は支柱無しで自立、吊り展示されており、置物感の無いリアルな姿も見所だ。

オオセンチコガネは地域性の変異が多彩で、生息地ごとに色彩変異が現れる。
赤っぽいもの、緑っぽいもの、青っぽいものなど、どれも金属光沢が美しいぞよ。
ま、こいつらうんち食って生きてるんだけどな! |

カブトムシやクワガタムシをはじめ、ホタルやテントウムシらも含む大人気グループがコウチュウ目の甲虫達ぞよ。
マニア人気が高く、高値で取引される都合、標本や生体が沢山出回る一方、
まだまだ学術的な研究が進んでいない面も多く残されている。
このような甲虫は完全変態昆虫であり、蛹の段階を経て成虫へと変態する。
成虫は2対4枚の翅を持ち、前翅は鞘のように硬くなり、後翅は広く膜状をする。
この前後の翅の違い、役割の違いは甲虫の大きな特徴であるぞよ。
ここに並ぶのはみんな大好きカブトムシの仲間達だ!
真ん中が「ヘラクレスオオカブト」、そして上から「ネプチューンオオカブト」、「アクティオンゾウカブト」、「エレファスゾウカブト」、
「マルスゾウカブト」、「コーカサスオオカブト」、「アトラスオオカブト」、「オオゴホンヅノカブト」、
「ケンタウルスオオカブト」、「パンカブト」、「カブトムシ」、「グラントシロカブト」、「ヒメカブト」
「ヘクソドンの一種」、「コカブトムシ」、「クロマルコガネの一種」となっている。

ヘラクレスとゾウカブトはちびっ子人気の特に高い種ぞよね!
中でもヘラクレスは玩具のモチーフとしても度々登場して馴染みがあるぞよ。

こっちはクワガタシリーズ。
真ん中が「ギラファノコギリクワガタ」、「アルケスツヤクワガタ」、「ジュダイクスミヤマクワガタ」、「エラフスホソアカクワガタ」、
「オオシカクワガタ」、「パラワンヒラタクワガタ」、「パリーフタマタクワガタ」、「タイワンオオクワガタ」、「クベラツヤクワガタ」、
「オウゴンオニクワガタ」、「チリークワガタ」、「ニジイロクワガタ」、「オキナワマルバネクワガタ」、「シカクワガタ」、
「パプアキンイロクワガタ」、「ツヤハダクワガタ」、「ルリクワガタ島原半島亜種」、「マグソクワガタ」、「マダラクワガタ」、
「ティミドゥスマダラクワガタ(?)」となっているぞよ。

「プリモスマルガタクワガタ」、「イザルドマルガタクワガタ」、「ネールマルガタクワガタ」
マルガタクワガタ属は南アフリカ・西ケープ州の産地に局地的に分布する希虫で、
全ての種が絶滅危惧種とされているから、この標本も大変に貴重であるぞよ。
写真がぼけぼけですまんぞよねぇ・・・!!
ひきこもりわたくし、体力に乏しく朝から何時間もキャプションを学びながら虫を撮り続けてヘロヘロなのである!
カブトムシとクワガタを見比べてもわかる通り、角とハサミの発達の違いなどはあるものの、
概ね各部位の構造は共通しているぞよね!
甲虫は昆虫の全種数の約4割を占める大きなグループであるが、
35万種にも及ぶ全ての種において、頭部、胸部、腹部とそれぞれの体節が同様に形成されている。
シルエットは多岐にわたり、数多のアレンジバージョンがありながらも、基本構造は共通しているのだ!

昆虫の殆どの種で見られるように、甲虫の場合もオスとメスで大きく姿かたち、また色の異なる場合が多く、
このような違いを「性的二型」と言うぞよ。
この言葉は前のページまでにもちらちら出てきていたぞよね!
つまり、カブトムシではオスには力強い角が生えるが、メスには生えない。
クワガタもオスでは大きなハサミを持つが、メスにはない。
この事を言うのである。

甲虫では武器の違いにはっきりと差が現れる事が多いぞよ。
これらの箱には雌雄が並んで展示されており、キャプションもあるので解りやすいぞよね!

「マルスゾウカブト」なんかはメスもむちむちででかい。
しかしやはりメスには角が無いぞよ。

体の大きさに違いが現れる事もある。
「テナガカミキリ」なんかは大きさもそうだが、オスではその名の通り手が長く発達している。

なんでこんな奇妙な姿になってしまったのか実に不思議である。
これは交尾の際にメスを捕らえたり、オス同士の喧嘩の際に便利に使うみたいぞよ。

甲虫以外の昆虫にも性的二型は勿論現れる。
この辺はぱっと見にはあんまり違いが無いように見えるが・・・、

蝶などでは雌雄で全く模様の異なるものがいるのは前述したぞよね!

「ゴライアストリバネアゲハ」などのトリバネアゲハの仲間では色彩が極端に異なるぞよ。
大体オスの方が美麗で美しい翅を持つ事が多い。
これはメスを惹き付ける為のオシャレであるぞよ。

甲虫以外の性的二型例その2。
メスの方が大きくなる場合もある。

「シタムラサキオオバッタ」はその名の通り美しい紫の後翅が特徴的ぞ。
これもやはり、オスよりもメスの方が体が大きい。
カブトムシとは逆のパターンぞよね!

昆虫の雌雄は、生れた時から決まっており、生涯を通じて変わる事はない。
多様な生物の中には途中で性別が変わる生き物も稀にいるが、昆虫は人間と同じで一生同じ性別で過ごすぞよ。
ま〜おろかなにんげんどもの中にも時たま性転換するものがあるかもしれませんが・・・
それはあくまでもその様に思い込んでいるだけで、生物学的な性別は手術をしようとも薬を飲もうとも、絶対に変える事が出来ないのが真実ぞよ。
蜂などでは巣の中に女王を中心とした社会が築かれ、雌雄の比率が巣全体を支えるように極端なバランスを取る。
甲虫の場合では全ての種において、雌雄の比率は1:1であるぞよ。
しかし、時に生まれ損なって、雌雄が半々に混ざった状態で生れてくる生命がある。
これは「雌雄型」とか、「ギナンドロモルフ」と呼ばれているぞよ。

要するに体が半分オスで、半分メスなのだ。
甲虫の場合は性的二型が顕著なので見つかりやすいぞよ。
このカブトムシのギナンドロモルフは、頭部には角を持つが、前胸部はメスのように角を持たない混ざりものぞ。

このミヤマクワガタのギナンドロモルフは左がオスだが、右がメスで半々に混ざってしまっている。

特に蝶の場合では中心から左右にはっきりと分かれる事が多いので見つけやすい。

この「ベニトガリシロチョウ」では左右でわかれている。

こっちのベニトガリシロチョウではもっと複雑で、左右上下があべこべぞよ。

「マダラシロチョウ」のギナンドロモルフ。
細胞分裂にエラーが生じた結果、このように半分オスで半分メスと言う哀れな成り損ないが生まれてくるのだ。

「チャイロタテハ」のギナンドロモルフ。
こうした生命は、自然界では異形の奇形として哀れに死んでゆくばかりである。
生命はみな子孫を残す為に生まれてくるのに、その機能が中途半端では意味がないぞよ。

「ツマグロヒョウモン」のギナンドロモルフ。
しかしおろかなにんげんどもは珍しいものが大好きなので、こうした奇形の蝶を見ると大喜びして捕まえ、
標本を大事な宝物にしたりするぞよ。
こういう出来損ないに価値を感じるのは、人間の心が大きく作用している。
おろかなにんげんどもは時に自身の性自認も取り違ったりしているが、
確実に病と認められる場合は別として、身体が全く健常であるのに心だけあべこべと言うのは、わたくしは道理が通らんと思うぞよ。
大体の場合はアニメや漫画の影響であるとか、
本当の自分は別にあって、真実の姿を取り戻せば明るい未来が開けるとか、
些細な事を切っ掛けにそうと思い込んでいるだけである。
おろかなにんげんは感情に重きを置いて物事を考える事が多いが、生れついての性などは全て生物学的に決定されているのであって、
気持ちで揺れ動いたりしない絶対のものなのだ。
こういう勘違いに寄り添う事は、きっとその人の為にならんぞよ。
大体が、おろかなにんげんどもは霊長の長などと嘯き、己が単なる動物の一種である事を忘れているとしか思えんぞよね。
本当に気の毒な雌雄型の生命は、こんな風に見るも哀れに生まれてくるのである。 |

昆虫は様々な色をして、ブローチかメダルのように輝くものも多く、おろかなにんげんどもを惹き付ける。
これらは昆虫の体表面に存在する色素によって発色されているぞよ。
メラニン(黒)系、プテリン系(白)、オモクローム系(赤、黄)など、他にフラボノイド系(黄、赤、青)などもある。
この組み合わせで昆虫は様々な色彩を纏って見えるのだ。
一方で、昆虫の放つ複雑な体色の輝きは、色素だけで説明できるものではない。
数百nm単位と言う極めて微細な構造が光を反射し、複雑な金属光沢を帯びて見える事があるのだ。
このような「構造色」のメカニズムも一口に一様ではなく様々のバリエーションがあるぞよ。
よく構造色は光の反射で成るものなので、永久不滅であるとされる事もあるが、
実際には色素と組み合わさって発色しているものが多い。
つまり、紫外線などに当てると破壊されて退色してしまう可能性があるから、昆虫標本に日光は大敵であるぞよ。

そんな構造色の一つが「多層膜干渉」による発色である。
昆虫一般によく見られるパターンで、極めて薄い膜が何層にも重なり、その間に構成する物質の違いや成分の違いによって
幾層もの界面が出来た場合、それらを通して透過する光がそれぞれの界面で反射を起こし、
反射光が互いに干渉する事で、特定の波長の色だけが強調されて見えるのだ。

「カワリタマムシのなかま」
よく言われるのはヤマトタマムシの「玉虫色」ぞよね。
これは多層膜干渉によって発色しており、見る角度によって色が異なるのは、
メラニンを含む層と含まない層に入射した光が、それぞれの界面で反射し波長のやや短い緑、
あるいは波長の短い青などに見える。
見る角度によって位相差の距離が異なる為に、複雑な輝きに見える訳ぞよ。

「ルリタマムシの仲間」
これも日本に産するヤマトタマムシの仲間で、アジアからオセアニアにかけて広く分布し、
様々な色彩のものが見られるぞよ。

「ウスバカミキリの仲間」
アジア産のウスバカミキリは地味な色をするものが殆どだが、中南米には金属光沢を帯びるものが分布する。

「アオカミキリの仲間」
こちらも金属光沢を帯びた美しいカミキリムシ達ぞよ。

「ニジイロクワガタ・キンイロクワガタの仲間」
これも構造色によって金属光沢を発する甲虫達ぞ。

ニジイロクワガタなどは飼育も比較的容易で、愛好家によって累代されて気軽に買えるまでに出回っている。

「プラチナコガネの仲間」
金、銀、金赤色などバリエーション豊かなプラチナコガネも人気の種ぞよね。

このような金属光沢を帯びたコガネムシらは、標本にすると乾いて光沢面に皺が寄ってきてしまったりする。
もともとはスベスベピカピカで、やはり生きている時が最も美しいぞよ。

一方で、表面構造の反射だけで構造色がもたらされる場合もあり、これを「回折格子」と呼ぶぞよ。
多層膜干渉が昆虫の体表面に対して垂直方向に光を繰り返す構造であるのに対し、回折格子は水平方向に繰り返す構造であると言う違いがある。
これは玉虫色の様な複雑な発色はせず、極めて微妙な発色をする。
これまでにはコツブゲンゴロウとクシヒゲハネカクシで見つかっており、限定的だが、
研究が進んでいないだけでまだまだこの構造色を持った昆虫は自然界に潜んでいる事だろう。
このような回折格子の効果を利用して、おろかなにんげんどもはチョコレートを七色に発色させるなど、面白い利用も進んでいるぞよ。

多層膜干渉が昆虫の体表面に対して垂直方向に光を繰り返す構造であり、回折格子は水平方向に繰り返す構造である。
第三の構造色である「フォトニック結晶」は、光の波長レベルのサイズの立体的な繰り返し構造ぞよ。
複雑な立体構造を持つフォトニック結晶の各界面が、多層膜干渉と同様に光を反射し、それが互いに干渉して特定の波長が強調され、
人間の目には複雑な色に見える・・・と言うワケぞよ。
ゾウムシ科ではダイヤモンドゾウムシをはじめ、フォトニック結晶を持っている種が多く知られている。

フォトニック結晶による発色は、前の2つと違って角度依存性を持たない特徴がある。
どこから見ても同じ色にキラキラぞよ。

ずらりと並ぶ様々な模様のゾウムシ達。
まるで作り物めいているが、地球に生まれた生命ぞよ。

「パプアカミキリ」は体表に派手な模様を持つ中型のカミキリムシで、ニューギニアを中心に分布。

パプアカミキリやこのような「シンジュアシナガコガネ」では水分に浸すと色が変わって見える。
蒸発すると元に戻るので、水分が光の屈折に影響しているみたいぞよ。 |

おっと、ここにも生体展示があるぞよ!
この「クロカタゾウムシ」は甲虫の中でも随一の硬度を誇る硬い虫として知られているぞよ。
防御に特化した結果、翅も開かなくなってしまったので自慢の脚でちょこまかと歩く。
これが優れもので、足先の先端に広くなった吸着毛が多数ある為に、ガラスの様なつるつるした壁面にも接着して上る事が出来るのだ。
キラキラと美しいゾウムシがいる一方、こうした地味な色味で身体に優れた種もいるぞよね!

こっちは先にも紹介したオオセンチコガネの生体ぞよ。
北海道から九州まで見られる普通種で、牛や馬、シカなどの大型動物のフンに集まりこれを食い、
それを地面深くに埋め込み卵を産み付け子育てするとは、うんこを中心に生きている。
動物のフンを食べ利用する昆虫にスカラベやフンコロガシが有名だが、このオオセンチコガネもまたその仲間の糞虫であるぞよ。
前述したとおり、オオセンチコガネは各地で色の異なるものが見られ、
奈良県に産するものは瑠璃色をするので「ルリセンチコガネ」と呼ばれる事もあるぞよ。

「センチコガネ」はオオセンチコガネに近縁で、日本全土に広く分布する。
オオセンチコガネよりも普通に見られる種であるぞよ。
多くの地域では赤金色をするが、やはり瑠璃色や緑のものも出る。

このような糞虫は動物のフンを食っている都合上、うんちを容易に入手できる環境でなければ飼育できないぞよ。
科博の場合、すぐそこに上野動物園があるのは都合が良い!
本特別展で見られる生体は、上野動物園のエゾジカの糞で飼育されているので、元気いっぱいだ!
割にちょこまかと活発に動いていたぞよ。

これは「オオセンチタワー」と言って、オオセンチコガネやセンチコガネがどのように卵を育てるかを再現したジオラマぞよ。
このエリアではオオセンチコガネを特集した絵本「うんこ虫を追え」の資料展示などがなされ、特集されていたぞよ。 |

小学校の教室に必ず置かれていた「ファーブル昆虫記」でも、糞虫スカラベの生態は第一巻で取り上げられていた。
世に数多生息する糞虫は、いつの時代もおろかなにんげんどもを惹き付けるのだ。
ここではそんな糞虫が大特集されていたぞよ。

標本箱に様々な色形の糞虫が集まり、ひと目にその多様性がわかるようになっていた。
細かい日本語のラベルはないので、どれがどれかはぱっと見良く判らんが・・・。
角の在るのはダイコクコガネの類。

ピカピカのメタリックバージョンもいる。
緑のものから、

青や赤、黄色っぽいものもいる。

昆虫は生き物なので、そのバリエーションは無限にも等しい。
コレクター欲を擽られるぞよ!

大きいものから、ほんの小さなものまでその数は膨大である。

この辺はタマオシコガネの類であろう。
多くの種では糞球を転がす、フンコロガシぞよ。

糞虫を含むコガネムシ上科は35000種と数多く、生態系も多様である。

コガネムシ科は食糞群と食葉群に分けられ、前者の糞虫は動物のうんちを食べているので、
体が殆どうんちからなる様なもんである。
つまり、標本になってもうんちの匂いがするので、防虫剤の匂いと混ざってそれは強烈な匂いがするぞよ。

勿論、標本箱は密閉されているので、会場がうんち臭くなると言う事はないのだが・・・
死んだ糞虫はお腹にうんちが溜まっているワケで、蓋を開けてかぐときっと悪臭がする筈ぞ。
それだから専門の標本店では、体を分解後にお腹の中をすっかりかきだしてから標本にして売っているお店もあるくらいだ。
糞虫はうんちを食っているくせに、角の生えたものでは見た目がロボット然として格好良く、また金属光沢を帯びるものもあって美しい。
最近はガチャフィギュアなどの玩具にもしばしばラインナップされ、人気を集めているぞよね。

これなんかはタマオシコガネの作る正にうんちの玉、糞球ぞよ・・・!
フンコロガシはこの糞球を後ろ足で転がして移動させるのだ。

ダイコクコガネは角が生えて格好良い。

脚も発達しており、頭の角と合わせて糞に潜り込むのに便利に使うみたいぞよ。

この辺は日本産のもの。

これなんかショベルカーみたいぞよね!

金属光沢を帯びた「ムネアカセンチコガネ」達。
色彩のバリエーションがある。 |

雌雄の違い、色形、構造色による宝石めいた発色はおろかなにんげんどもを虜にする。
世に数多溢れる昆虫の多様な事に、おろかなにんげんどもは古くから心を奪われ、躍起になって集めていたぞよ。
このエリアではそんな昆虫採集家、所謂「虫屋」の貴重なコレクションも見物できた。

「ヤンソニーテナガコガネ」
前回の昆虫展では沖縄のやんばる地域の固有種「ヤンバルテナガコガネ」の秘蔵ホロタイプ標本が展示されたと言うが、
今回はテナガコガネの類はわき役ぞよよよよ・・・。
ヤンバルテナガコガネ、どこかで玩具出して欲しいぞよーっ!!

「タイタンオオウスバカミキリ」
巨人の名を冠する巨大カミキリぞよ。 |

大体の箱に、偏執的に同種がまとめられ収まっているのは、
大きさや形、どれ一つとして同じものがないので、集めても集めても終わらない為である。

虫屋の理屈に、昆虫は自然の中に夥しく発生し、その中で卵を産むまで生き残るものは僅かである為に、
人が採集するくらいでは全く問題にならない。
人がどれだけ昆虫をとっても、その種が絶滅する事はない。
こういう考え方があるぞよ。

自然の中で虫は勝手に死んじゃったり、雨で流れて行ったり、誰かに食べられたりするので、
一匹二匹おろかなにんげんどもが摘んで持って帰った所で、問題がない。
この理屈はある面においては正しいと言える。
虫は世に無限にも等しく溢れ、生命力に逞しく、容易に絶滅するものではないのだ。

古い虫屋の本などでこの理屈が書かれるとき、その下りはほんのりと感情的で、傲慢さが読み取れるぞよ。
恐らく、虫屋もちょこっと良心の呵責が無い事も無いので、理屈をつけて正当化している面があるのだろう。
昆虫採集は、古くは博物学を嗜むお金持ちの遊びで、この時代にはその姿勢で概ね問題が無かった。
しかし、現代においては事情が変わってきたぞよ。

人は容易に長距離を移動できるようになり、様々な人が希虫を求めて生息地を荒らすようになった。
虫に価値をつけ、高値で取引する。
更に現代では、インターネット闇市で素人が容易に虫を取引できるようになったぞよ。
これまでは限られた情熱のある人が限られた界隈で遊んでいたものが、
理念も何もないおろかなにんげんどもが、お小遣い稼ぎに根こそぎ虫を持って帰るようになってしまったのだ。

自然の中で死んでゆく昆虫は、本来別の何かの栄養になったりする生命である。
これを一つ持って帰る事は、多くの場合問題にならないにしても、確実に何かに影響している筈ぞよ。
それを大勢で虱潰しに殺め、持ち帰るようになったら、これは自然の中で生きる数多の生命に大きな影響があって当然ぞ。
時にはその種が絶滅してしまう事にも繋がってくる。
矮小な種であっても、一つ絶滅すれば、廻り回って生態系に大きな影響を及ぼさないとも限らない。

勿論、アマチュアの愛好家が昆虫を採る事は、全体に良い影響を齎す事も無視できない。
だれも見向きもしないタダ虫を、愛好家が大事に標本に残していた事で、研究が進む事もあるだろう。
それによって、もしかしたら絶滅危惧種を救う手だてが見つかるかもしれない。
人が昆虫を扱う事、それ自体は善悪を断ずることは出来んぞよ!

国内でもほんの最近の2023年、大人気の水棲昆虫であるゲンゴロウの採集や頒布が禁止となった。
その前にはタガメも禁止になっているぞよね!
これらの愛好家たちは、これまで自分達が散々盗ったがゲンゴロウは絶滅しなかった。
それどころかむしろ増えてすらいる。
全面的に禁止にするのは過剰ではないか?
このように言う者もあるぞよ。
彼らは、昆虫学者よりもある面ではそれぞれの種に詳しいと自負しており、恐らくそれは正しい!
長くタガメやゲンゴロウを愛し、可愛がってきたのに、
それをいきなり、お役人から禁止にされたなら、こりゃあちょっと納得がいかんぞよね!?
しかし、一つ許すと人は次第に暴走し、やがて歯止めが利かなくなるものぞ。
特に現代社会では、おろかなにんげんどもは豊かな心を失い、精神が貧しくなって限りがない!
大事な生態系を守る為には、全面禁止も仕方のない事と、受け入れるしかない世の中になってしまったぞよよよよ・・・。

ここにこうして夥しく並ぶ虫達は、一度に採られたものではない。
それは年代のラベルを見ればわかるぞよ。
長年をかけて集めた大事なコレクション・・・
こういう愛し方はとても情に溢れ、また知的で豊かな趣味であるからして、このような展示会でお披露目される事も意義深いものがある!
虫を愛するなら、このようにありたいものぞよね!
YoutubeやSNSでバズり目的で衣装ケースいっぱいに自然の虫をつっ込み、誘拐していくおろかなにんげぇん・・・!
お前達はギルティだ!
こういう振る舞いには何れ天罰が下るであろう・・・!!

それにしてもこの「オオキバウスバカミキリ」はまるでクワガタの様な大顎を持ち格好良いカミキリムシであるぞよ。
やはり高額で取引されており、個体数が大きく減少しつつある。
半面まだ研究が進んでおらず、謎めいた昆虫の一つであるぞよ。 |

その6・ムシと人へつづく→
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