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巨大恐竜展2024 

レポート

 

▼極大進化!パタゴティタン横浜に出現!!

  •  ■夏の横浜・巨大恐竜展・その3

コンテンツ

:巨大恐竜展2024 パシフィコ横浜会場
第1章
生物の巨大化
第2章
恐竜の巨大化
第3章
ティタノサウルス類
:最も大きな恐竜たちのくらし
第4章
さまざまな竜脚類
第5章
巨大恐竜の終焉
おみやげコーナー
限定グッズレビュー
■第3章 ティタノサウルス類:最も大きな恐竜たちのくらし

いよいよ始まるティタノサウルス類コーナー!
巨大な竜脚類のシルエットが描かれたゲートをくぐり、第3章エリアへ突入ぞ!!

初めに登場するのは、アルゼンチンで発見された巨大な大腿骨!
こちらはティタノサウルス類の「サルタサウルス」のものであるぞよ。
骨頭(骨盤との関節部)が斜め上を向いており、歩き方はややがに股気味であったと考えられる。
いわゆる恐竜のふとももぞ。
最近流行りですね〜、ふともも。


ここはパネル展示によってティタノサウルス類の事を学べるブースとなっていた。
引き出しの中を覗くとパタゴティタンの発見部位が体感的にわかる解説や、
パネルの一部に自由に触れて展開するギミックなどがありました。
こういうの弄り回すのも博物館の醍醐味ぞよね!


アルゼンチンのパタゴニアで発見された巨大な恐竜の大腿骨。
それは人間で言えばふとももの部位であったぞよ・・・。
よもやこれが巨大恐竜の新発見に繋がるとは、最初に気づいた人凄すぎぞよ!


アルゼンチンはパタゴニア、サンタクルス州西部で見つかった「竜脚類の卵殻」
アルゼンチンやインドなどで見つかっている胚を伴う卵の化石から、ティタノサウルス形類の卵は直径20センチ程の球体である事が解っているぞよ。
後ろ脚を使って溝を掘り、一度に20〜40個ほど産卵したようだ。
このような竜脚類は卵を産んだら産みっぱなし、お世話をしたりしなかった。
その為に火山の近くに巣をつくる事で、卵を地熱で暖かく保つ工夫をしたとも考えられる。

「ティタノサウルス類の卵」
多産である竜脚類だが、生れてくる赤ちゃんが成長できる確率はごく僅か。
たくさんある卵のうち、ほんの一匹大人になれたら良いくらいの確率ぞ。
生存確率が低かったからこそ、竜脚類は多産の道を選んだと考えられるぞよね!
逆に哺乳類はお腹の中である程度赤ちゃんを育ててから産む戦略を取り、
生き残る確率が高かったために出産は一度に少数であるとは、「大哺乳類展3」で学んだ事と繋がってくる要素だ!

この奥はインタラクティブ展示コーナーとなっており、モニター類は撮影禁止となっていたぞよ。
なにがあったかと言いますと、ちょっとしたゲームコーナーぞよね!
タッチパネルを触れてパタゴティタンの卵を孵し、生れてきた赤ちゃんを生存へ導くと言うゲームを遊ぶ事が出来た。
赤ちゃん達は1コーナーが終わると隣のモニター内によちよち歩いてゆき、
モニターを跨ぐたびに災害や捕食動物に殺されて次第に数を減らしてゆく。

これをどれだけ多く導く事が出来るのか?という内容であった。
最後に生き残った赤ちゃんは奥のスクリーンに登場。
スクリーン手前に黄色い足場パネルがあって、そこにおろかなにんげんどもが乗っかると、
体重を加算されてスクリーン内のパタゴティタンは成体に成長を遂げ、のっしのっしと歩いていく。
その先に現れるのは・・・!?
と言う流れで、展示物とドラマがリンクする仕掛けであった。
このインタラクティブ展示は大英自然史博物館の特別展用に作られたものが、そのまま日本にやって来たものであるぞよ。

モニターを飛び出してスクリーンまで、光の足跡が伸びて歩いてゆく演出がある。
こういう細かい所に気づくと企画展がもっと楽しくなるのです。

画面内のパタゴティタンや捕食動物はペンイラスト風のシルエットで描画されている。
ティタノサウルス類コーナー全体も同じテイストのイラストで飾られ、一体感が図られていたぞよ。

わたくしの支援を受けてすくすくと成長し、遂に成体へと成長を遂げたパタゴティタン!
スクリーンを飛び出して、のっしのっしと歩んでゆく彼の後を追い、
木漏れ日の落ちるアーチを抜けると、そこに遂に登場するのは・・・!?

出たぞ!
本企画展最大の目玉!!
大英自然史博物館から初来日となる、全長約37メートルもの超巨大竜脚類!
その名も「パタゴティタン・マヨルム」の、超豪華全身復元骨格標本ぞよーっ!!

圧巻ッ!!
超巨大怪獣横浜に現る・・・ッ!!
か、かっこいいぞよーっ!!

会場をぶち抜き聳える巨体!
緩やかにうねる首の先には、なんだか愛嬌のあるお顔がくっついていて可愛らしさもある!!
全体を赤く照明されたその姿は、正に地上最大最強生物・・・ッ!!
おろかなにんげんどもよ、君はこの夏、伝説の巨竜を目撃する・・・ッ!!

そもティタノサウルス類とは何か?
それは竜盤類竜脚類恐竜の中でも、最も進化したグループであり、これまでに100種以上が提唱され、その多くが南米の後期白亜紀から見つかっているぞよ。
アルゼンチノサウルスやパタゴティタンなどを含むティタノサウルス類最大の特徴こそ、30メートルを超える事もあるとされるその巨体!
白亜紀の初頭に初期のティタノサウルス類が出現すると、何百万年にもわたる進化の過程で、巨大化の道を辿ったのである!!

他の竜脚類同様、ティタノサウルス類は長い首と尾を持ち、四足歩行をしていた。
多くのティタノサウルス類は前足に指がなく、中手骨という、
おろかなにんげんどもで言えば手の平の骨を地面に垂直に立てて歩いていたと考えられるぞよ。

パタゴティタンもまた、そんなティタノサウルス類の一つである。
その発見は2010年、アルゼンチンの農民が地面から突き出す巨大な恐竜の骨を発見した事に始まる。
この報告を受けると、研究者達は勇んで調査に乗り出し、パタゴニアのラ・フレンチャ牧場へと集結!
セロ・バルチーノ層の2年にも渡る発掘調査の過程で、彼らは合計280個にも及ぶ骨を見つける事が出来た。
これは全て同じ地域で死亡したパタゴティタン、少なくとも6体分の骨であり、
研究者たちはこれらをパズルのようにつなぎ合わせる事で、パタゴティタンの全体像の殆どを明らかにする事が出来たのである!!

このような竜脚類は、全体の骨がまるっと化石に保存されていると言う事はまずないとされる。
なぜなら、あんまり巨大すぎて泥に埋る前に他の動物に食い荒らされたり、雨風で流れてしまったり、とにかく形が大きく崩れ、ばらばらになってしまうからだ。
特に比較的小さくて軽い部分、美味しい頭部などは肉食動物がこぞって弄り回すだろうし、接続の弱い首や尾の骨も行方不明になりがちである。
パタゴティタンもまた、6体分の骨を組み立てて全体像が大きく判明しているとはいえ、それは主に巨体の胴部分に限る。
頭骨は一つも見つかっていないし、首や尾、腰や足先なども一部は未発見のままであるぞよ。
ここに聳え立つパタゴティタンの全身復元は、つまり近縁種からの推定を組み込んだ姿となり、
全長も実際ものでは無く、憶測を含んだ最大全長と言う事になる。

それでも発見された部位から、パタゴティタンは他にない様々の特徴を備える進化型のティタノサウルス類である事が解っている。
例えば肩甲骨の外側には2本のリッジがあり、これらは筋肉の付着部位を分けていると考えられる。
下側のリッジは他の竜脚類と共通する特徴だが、上側のリッジはパタゴティタンしか持たない特徴であるぞよ。
そしてまた、上腕骨の前面にあるという2つの突起も特徴だ。
これは肩の骨と繋がって腕を動かす為の筋肉がつく部位だった。
他にも第一尾椎の関節面は前が平らで後ろが凸型。
大腿骨の遠位の外側にシワの見られる事。
坐骨の外側にコブと鋭いリッジがある事などが、パタゴティタンが新種として認められる特徴とされているぞよ。

後期三畳紀〜前期ジュラ紀(約2億3700万年前〜1億8500万年前)の初期の恐竜の仲間達は、
どのグループも比較的小型で、全長は1〜3メートル程度。
体重はほんの25キロ以下であったとされている。
その中で最も早く巨大化を始めたのが、竜脚類である。
彼らは後期ジュラ紀から白亜紀にかけて超巨大化を遂げ、特にティタノサウルス類は群を抜いており、
パタゴティタンは60トン、不確かな所ではアルゼンチノサウルスは70トンとも言われているぞよ。
ティラノサウルス、スピノサウルス、トリケラトプスなど、恐竜達の他のグループでも巨大化は起こっているが、
ティタノサウルス類は時に彼らの10倍近くにも及ぶ重量を備えていたと考えられ、極端な巨大化を果たした事が窺える。

恐竜と他の爬虫類との違いに、足のつき方があげられる。
現生のトカゲやワニは足を横に張り出し、腹を地面につけているので、
体重を支える事が難しく、極端な大型化は起こらず、生息域を水中に求めるものもあった。
一方恐竜は脚を体の真下に配置し、直立姿勢を取る為により多くの重量を支える事が出来、歩行性能にも優れているぞよ。
このような骨格構造がある為に、恐竜は他の爬虫類よりも成長速度が速く、より大きくなる事が出来たと考えられるのだ。
また、巨大な体はより多くの食べ物を消化する事にも役立つ。
エネルギーを沢山得られれば、それだけ成長は促進され、大きくなればなるほどより沢山の栄養を得られる。

するとこのような長い首も、巨大化の為に重要な要素だったと考えられる。
首が長ければ長いほど、一つの場所から動かず、ほんの少し首を曲げる事で広範囲の植物を食べる事が出来ただろう。
あちこち歩きまわる必要の無くなる、驚異の節約術ぞよ!
この為に、竜脚類の頭部は全体から見るとごく小さく、軽量である。
竜脚類は殆ど咀嚼せず、植物を丸呑みしていたと考えられる。
すると筋肉も少なくて済むので、頭部の軽量化を手伝う事となった。

体の軽量化の仕組みと言えば、呼吸の仕組みも重要ぞよ。
現生の鳥はおろかなにんげんどもとは異なる呼吸システムを持ち、これが気嚢である。
人間を含む多くの動物は横隔膜で肺を伸縮させ、新鮮な空気を取り入れては汚れた空気を吐く、と言う効率の悪い呼吸方法を取る。
しかし鳥類では体内に持つ気嚢を伸縮させる事で、肺の中に一方通行で常に新鮮な空気を取り込む仕組みがある。
この非常に効率の良い呼吸システムを、獣脚類や竜脚類恐竜達もまた体内に備えていた。
パタゴティタンもまた、胴椎などに気嚢を持っており、これが為に息を吸う時と吐く時に酸素を吸収できたと考えられる。
パタゴティタンほどの巨大生物が活動するには、大量の酸素が必要だったはずだが、
気嚢システムのお陰で肺の中に絶えず新鮮な空気を送る事が出来たのである。
そして、骨の空洞に気嚢が収まる事は、全体の軽量化にも繋がったのだ。

パタゴティタンはその巨体を維持する為に、優秀な消化器官も有していた。
植物を丸呑みするパタゴティタンでは、咀嚼の為の筋肉を動かすエネルギーを節約できた一方、
腸内で植物を分解するには最大10日はかかっていたと見積もられている。
かつては草食恐竜と言えば、胃の中の胃石で植物を磨り潰していたと考えられる事もあったが、
その割に化石の発見例が少ないという研究結果もあり、
近年では竜脚類は長い腸の中で時間をかけて食べたものを発酵させ、栄養摂取していたのではないかとも考えられているぞよ。

パタゴティタンは巨大な心臓も持っていたはずだが、このような筋肉組織は化石に残らない為はっきりとわからない。
現生生物から見積もると、パタゴティタンの心臓はその巨体を維持する為に、6秒間に1回鼓動していたと考えられる。
強力な心拍は65リットルもの血液を体内に送っていたのだ。

恐竜の骨を薄くスライスして顕微鏡で観察すると、年輪の様な線が見られる事があり、ここから成長速度が解る。
パタゴティタンの場合、孵化した体重の10倍に成長するのにわずか2か月くらいしかかからなかった事が判明しているぞよ。
大きくなればなるほど、パタゴティタンを襲う捕食動物も少なくなる。
巨大化は身を守る為の術でもあったのだ。

なが〜く伸びた尻尾の先。
あんまり長くてブースから飛び出しちゃってるぞよ!!

前述の通り、多くのティタノサウルス類では前足に指を持たなかった。

この全身骨格も、前足は丸い形をするが、後ろ足には爪があるぞよね?

ティタノサウルス類では、巨大化に伴い前足の爪が減ってゆくことがわかっている。
最大級のパタゴティタンではすっかり爪が無くなっていた・・・のかもしれない、とは、
パタゴティタンの足の化石はまだ見つかっていないので推定の姿なのだ。
もし爪が無かったとして、なぜ巨大化に従い爪が無くなってゆくのか、その理由は謎に包まれているが、
一つには巨体を支えるのに有利だったからと考えられるぞよね。

逆に後ろ足の爪は、踏ん張って体重を支える時に必要だったのかもしれない。
前述の通り、卵を産む巣穴を掘る為にも便利だったはずぞよ。


パタゴティタンの後ろ足の化石も未発見の為、本当のところはどうであったのか不明だが、
他のティタノサウルス類を鑑みるに、やはり爪がついていた可能性は高いだろう。

こういう先端の部位はもげやすく、美味しい箇所だったのかもしれないぞよ。
きっと当時の捕食者が齧って持っていってしまったので、化石に残らなかったに違いないのだ。

それにしても巨大な恐竜である。
このような首と尾のなが〜い竜脚類は、是非真横から全身を写真に撮ったり、高い所から見下ろして眺めたいものであるが、
残念ながらこのパシフィコ横浜ホールA、パタゴティタンには窮屈すぎる!
全身を撮ろうにもすっかり収まるポジションが無いのは残念な事だ!!

しかし展示の工夫もあって、パタゴティタンが乗っているこの台座、H型になっているんですね!

つまり、この窪みのとこに入って、パタゴティタンをほんの真下から見上げる事が出来るのだ!
超巨大な竜脚類の腹の下に入り込むなど、またとない経験である!
会場へ行ったらぜひ試してもらいたいぞよね!!

もしこんな巨大な生物を倒す事が出来たなら、きっと1年くらいご飯に困らないに違いないぞよ。
パタゴティタンは恐らく、足元の矮小な動物の事など気にも留めないに違いない。
近づく事は容易に出来るだろう。
そしてまた、防御の薄い腹はパタゴティタンの弱点でもあるぞよ。
強烈な蹴りに気をつけて、腹を槍でぐさりとやれば、容易に倒す事が出来るに違いない・・・!
と思いきや、あんまりデカいので槍が届かないと言うオチがつく・・・!
なが〜い槍を用意しても、きっと折れてしまって刺さるまい。
もし竜脚類が現代に生き残っていても、狩猟対象にはならなそうぞ。
鯨用のでっかい捕鯨砲でもないと太刀打ちできまい!

背景に目を向けると、ペン画風の世界観はインタラクティブ展示から連続しているぞよ。
ロンドンと言うとわたくしは行ったことが無いのでさっぱりよくわかりませんが、
ポケモンで言えばガラル地方のシュートシティに当たり、
芸術やファッション、スポーツが盛んな都市であると聞くからオシャレなのだ。

そんなロンドンの大英自然史博物館で開催された回の本企画展のタイトルは「Titanosaur:Life as the Biggest Dinosaur」であった。
日本版第一回となる本会場では「巨大恐竜展」と訳されたのは、潔く格好良いタイトルだ!!
ちなみにこの巨大恐竜展、2025年夏には大阪に巡回する予定であると言う。
しばらくパタゴティタンは日本に滞在するみたいで嬉しいぞよ。

パタゴティタン達の化石は主に泥質岩からなる地層から発見されたぞよ。
つまり、流れの勢いが弱い水中で堆積した事を示しており、死後にあまり長い距離を流された訳ではないと考えられる。
このような状況から6体分の化石がまとまって見つかったと言う事は、
パタゴティタンは群れで生活する恐竜であったと考える事が出来るぞよね!

そしてまた、群れていたのは同程度の年齢の個体であったとも判っており、
骨の断面から判断するに、6体はどれも亜成体であったと考えられる。
こんなに巨大な竜脚類が、まだまだ成長途中であったとは・・・!
最大サイズのパタゴティタンでは途方もない大きさだったに違いないぞよ!!

パタゴティタンが日本で間近に見られる機会など、この巡回展を逃したら二度とこないに違いない・・・!
せっかくなので細かい部位も詳細に写真に残しておくぞよ!

長い首の先につく頭部は、巨体に対してごく小さいものだ。

なんとなくのんびり屋さんの顔立ちに見えるぞよね〜。

お腹の下に入って首側を見上げるのも面白い体験ぞ!

勿論、尻尾側を見るのも楽しい!!

周りで思い思いに楽しむおろかなにんげんどもを御覧なさい。
パタゴティタンのほんの脚にも及ばない大きさであるのが解るだろう!
この巨大感は、間近で見たものにしかわからぬ迫力ぞよ!!

早朝にはほんの人影もまばらで、9時前に会場に着いたわたくしは列の10人目くらいだった。
それが時間と共にだんだんとやってくる人が増え、賑やかになって来たぞよ。

賑やかな会場も楽しいが、やはり快適に見られるのは人の少ない時間帯・・・!
恐竜の展示会へは、平日の早朝に足を運ぶのがおすすめである!

このエリアにはベンチが3つくらい置いてあって、疲れたら腰かけてパタゴティタンを眺める事も出来た。

わたくしも朝から立ちっぱなしでくたびれて、暫く座ってぼんやりとこの巨大な恐竜を眺め、後期白亜紀の世界に思いを馳せたものである。

そして、このエリアに展示されているのは、パタゴティタンの全身骨格だけではない・・・!
こちらはほんの間近で見られる頭骨模型だ!
なんとおさわりOKと言うのは太っ腹ぞよーっ!!

前述の通り、パタゴティタンの頭骨はひとつも見つかっていないぞよ。
この頭骨は同じティタノサウルス類のサルミエントサウルスをベースに作られた模型である。

竜脚類の歯はおおまかに2タイプに分けられる。
一つは歯冠が幅広のスプーン形。
もう一つが細長いエンピツ形ぞよ。
どちらかと言えば原始的な種ほどスプーン形をして、進化型のティタノサウルス類ではエンピツ形をしている事が多い。
この頭骨も、細長いエンピツ形の歯として復元されている。

おそらくパタゴティタンは、この熊手の様な歯で枝から葉だけをすきとって食べていたと考えられるぞよ。
そうしてそれらの植物を丸呑みしたのだ。

竜脚類でも、マメンチサウルスやカマラサウルスはスプーン形の歯で硬い葉をむしり取って食い、
ディプロドクスやティタノサウルス類は細長いエンピツ歯で柔らかい葉をすきとって食っていたのだ。

パタゴティタンの尾椎レプリカも展示されている。
この化石には深い噛み跡が残されており、鋭い歯が肉を切り裂き、尾椎骨に食い込んだ痕跡が見られるぞよ。
この傷が捕食者に攻撃されたものなのか、死後に死肉を貪られたものであるのかを判断する事は出来ないが・・・
後期白亜紀のアルゼンチン・パタゴニアには、巨大な肉食恐竜も同時に存在していたのだ!!


それこそがこの頭骨の持ち主「ティラノティタン」である・・・!!

ティラノティタンはアルゼンチンのパタゴニア、パタゴティタンと同じセロ・バルチーノ層から発見された竜盤類獣脚類で、
カルカロドントサウルス科の肉食恐竜ぞよ!
全長8〜9メートルの恐ろしい捕食者であると考えられ、
パタゴティタンのボーンベッドからはティラノティタンのものと思われる57本もの鋭い肉食恐竜の歯が発見されている。
つまり、パタゴティタンの死んだあと、ティラノティタンがその死肉を貪っていた痕跡と言うワケぞよね!

「ティラノ」は暴君の意味で、ご存知ティラノサウルスが冠する事でも有名ぞよね。
「ティタン」は巨人を意味するギリシャ語。
つまり、パタゴティタンとはパタゴニアの巨人。
ティラノティタンとは暴君の巨人を意味する名前と言う事になる。
この2種がライバルであったか定かでないが、少なくともパタゴティタンが死ぬと、
その巨体はティラノティタンをはじめ、様々な動物達のご飯になっていたと考えられるぞよ。

肉食恐竜の歯には鋸歯と呼ばれるギザギザがついているが、
ティラノティタンはこのギザギザが二山になっていると言う特徴を持つ。

系統から言えば、ティラノティタンはあのギガノトサウルスの近しい親戚ぞよ。
名前は似ているけど、ティラノサウルスとは同じ獣脚類であるくらいであんまり関係がないのは要注意だ。

パタゴティタンの生息した地域から産する植物化石レプリカも並び、ボタンを押すとモニターが点灯し、どれがどの化石か判明すると言うクイズ形式となっていた。
・・・が、本企画展開始4日目にして早くも壊れていて調整中であるのはどうした事だ・・・!
どうやら初めの三連休はかなり過酷だったみたいぞよね!

パタゴティタンの体内の作りを体感できるインタラクティブ展示もありましたが、これも殆ど壊れていると言う有様。
このインタラクティブ展示、まるっとロンドンから持ってきているようなので、そもそも大分くたびれているのかもしれないぞよ。
多分会期中に修理されるだろうが、おろかなにんげんどもの幼虫よ・・・!
博物館の展示物は大事に遊ぶが良かろうなのだ・・・!!

他、画面奥のスクリーンではパタゴティタンら竜脚類を含む恐竜の絶滅後に現れた巨大生物達のシルエットが、
実物大で現れる映像も流れていたぞよ。
地球上には数多の巨大な動物達が生まれては消えていったが、
その一つとして、パタゴティタンらティタノサウルス類を上回る地上生物は終ぞ現れる事がなかったのです。

背景ビジュアルの風景の中には、インタラクティブ展示を通してわたくし達の育てたパタゴティタンが成体となってアニメーションしている。
各箇所の壁面に設けられたモニターでは、パタゴティタンに関するクイズゲームも動いており、自由に遊ぶ事が出来た。

ライティングでは木漏れ日が落ちるような演出が為され、パタゴティタンを養う豊富な植物があった事が示されているぞよ。
足跡のシルエットにはコメント付きのものもあり、上ばかり眺めていると見落としてしまうので要注意ぞ!


ティラノティタンの頭骨の間近では、パタゴティタンの死肉を貪るティラノティタンのシルエットもアニメーションで動いている。

おろかなにんげんどもよ、史上最大級のティタノサウルス類、パタゴティタン・マヨルムの秘密、理解できたぞよかな!?
後期白亜紀までに数多現れた竜脚類の中でも、ティタノサウルス類は最も進化したグループであり、
パタゴティタンはその中でも全体像のわかりつつある最大級の恐竜である。
彼らがなぜ巨大化を遂げたのか?
それは基礎代謝が高い事、鳥と同じ気嚢システムを持つ事、また餌を噛まずに飲む事、小さな卵を沢山産み多産である事、
これら4つの要素が相互に作用し、巨大化する事が生存に有利であったからと考えられるぞよ。
生物は一般的に、進化する程大きくなる傾向があるというコープの法則は、竜脚類にも当てはまり、
パタゴティタンはまさに、最も進化した巨大竜脚類の一つなのである。

以上が本企画展最大の目玉、パタゴティタンの紹介であった!
さ〜て、でっかい恐竜を見物し、すっかりお腹も満腹ぞよ。
そろそろお暇するとしようかな・・・と思うなかれ!
本企画展はまだまだ続くぞ!!

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「第4章 さまざまな竜脚類」へつづく→


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