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ポーズスケルトン
爬虫類両生類
203 コモドドラゴン
リーメント
ポーズスケルトン
爬虫類両生類
202 ゾウガメ
リーメント
ポーズスケルトン
爬虫類両生類
204 オオサンショウウオ
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■リーメント ポーズスケルトン 201 爬虫類両生類 クロコダイル

かつてリーメントが発売していた可動フィギュアシリーズ「ポーズスケルトン」
はじめは人体骨格からはじまったシリーズだが、組み合わせて遊べる小物や情景、動物なども様々発売されていたぞよ。
こちらはそんな中でも異色の骨格標本模型、2015年登場の「爬虫類両生類」シリーズだ!

全四種が同時発売。
どれも玩具で見た事が無いような珍しいラインナップばかり。
同じ2015年には哺乳類シリーズも展開されました。

各ラインナップはサイズと価格がばらばらぞよ。

2015年9月21日発売 / 1458円(税込
楽しい可動フィギュアシリーズ・ポーズスケルトンにクロコダイル骨格模型が参戦!
玩具では実に珍しいラインナップぞよ!!

パケは窓付きの箱入りブリスター仕様で実に豪華。
サイズもかなり大きくこれで1000円台とは・・・当時はまだまだ豊かだったみたいぞよ。

くちにいれない!

ブリスター。
尻尾が組み立て式となっています。

説明書。
表面はカラーのラインナップ紹介。
といってもみんなホネなので白いぞよ。

裏面は各部可動域を紹介している。
可動ジョイントが使われている箇所とスイング箇所があります。

ポーズスケルトンで登場のクロコダイル!
全長約22センチのビッグサイズ骨格模型だ!!

ワニ目クロコダイル科の爬虫類の総称・クロコダイルは最大6メートル以上にもなると言う大型種!
イリエワニやナイルワニが有名だが、
骨格となるとどうなっているのか玩具ではあまり見る機会が無く珍しいぞよね!
と言う事でわたくしもこれがどれ程正確な骨格模型なのかよくわかりませんが・・・、
各部に玩具的な都合が見られながらも、ぱっと見には明らかに何らかの資料を元に造形されたと思しき説得力を感じるぞよ。
恐らく骨の数などある程度正確と思われる。

現生のワニは他の主竜類と共に双弓類に含まれるぞよ。
これらは腹部に腹肋と呼ばれる骨を持つ。
恐竜などにもある、お腹側に浮かんでる部位ぞよね。
これはどうも呼吸と関連した機能があるようだが、
獣脚類恐竜の子孫である鳥類にはこの腹肋が付いていない。
一方で恐竜と系統の異なる爬虫類であるワニ類にはついており、爬虫類進化の謎を辿る上で重要な部位と考えられるぞよ。

絶滅した恐竜達は足が下向きについて全身を支えるような姿勢だった為に、
歩行能力が高く当時の地上に広く繁栄したが、現生で生き残っている爬虫類たちは足が横についており、
ワニなどは腹這いになって歩くぞよ。
常にお腹を付けてずりずり歩いている訳ではなく、
少しやる気を出して長く移動する時はお腹を持ち上げのっしのっしと歩く事もある。
骨格模型ではこの足のつき方がよく判るぞよね!

水中での推進力を得る為に必要な長い尾。
トカゲやヤモリなどは敵に襲われると尻尾を自切し囮にして逃げ、中には再生できるものもいる。
実は大型のワニもある程度再生能力を持つぞよ。
しかし新たに生えてくる尾は軟骨からなる簡易的な骨組みで、骨格筋がつかない為に元通りの能力を有する訳ではない。
加えて尻尾の再生は若いワニに限られるぞよ。

トップ。
てっきり白一色かと思いきや、きちんと骨っぽく彩色されており豪華な仕様だ!

ボトム。
リアルな骨格模型だが、ポーズスケルトンは可動に重きを置いたシリーズなので・・・、

このクロコダイル骨格も各部関節が全14箇所可動し表情付けが可能ぞよ!
こんな遊泳ポーズや、

上体をぷか〜っと持ち上げ二本足で水中に立つポーズなど様々取らせる事が出来る!!
カッコイイ標本が可愛く見えちゃうぞよね!!

しかし各部の軸入りボールジョイントやスイングの仕様は結構癖があり、
また繊細なので良く可動方向を確かめて動かさなくてはならず結構難しい。
この辺が今ひとつ知る人ぞ知るシリーズに留まった一因であると思われるぞよ。

クロコダイルの仲間と言えば、「アニア AL-28 イリエワニ(水に浮くVer.)(2024年5月)」などなど様々紹介しているぞよ。
種の解説はこれらのレビューも参照のことぞ!

ワニの骨格と言えば・・・、
スタジオソータ 博物モデリング倶楽部・参 1/35マチカネワニ骨格(2023年9月)」!
この絶滅種ワニ骨格も実に出来が良く格好良かったぞよね!!
マチカネワニはインドガビアル科なのでクロコダイル科とはまた異なるグループであるぞよ。
顔のシルエットなど大きく異なっており、本商品と並べる楽しみもある。
このマチカネワニ骨格は2025年現在もまだ通販などで容易に手に入れる事が出来るのでおすすめぞよよ〜!
と言う事でコモドドラゴンレビューに続く↓

:このリンクを踏んで何かポチるとわたくしにささやかな報酬が入りサイトの運営費となるのでよろしくぞ!
・「アニア AL-28 イリエワニ (水に浮くVer.)
・「アニア たべっ子どうぶつ THE MOVIE わにくん

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■リーメント ポーズスケルトン 203 爬虫類両生類 コモドドラゴン

2015年9月21日発売 / 702円(税込
ポーズスケルトンで登場のこちらはコモドドラゴン。
パケには生体CGも載ってるぞよ。

箱入りブリスター付きパッケージで豪華な仕様。
公式Twitterアカウントも紹介されており、
ハッシュタグをつけてポーズスケルトンの面白写真を投稿する事が推奨されている。
一部界隈でポーズスケルトンの愉快な写真を撮ってアップするのが流行った事があったのだ。

くちにいれない!
ナンバー付いてるけど大きい順に紹介するぞよ。


ブリスター。
中身がのぞける仕様が嬉しい。

結構可動域が独特で難しいので、どこがどう動くか説明書を良く読まねばならんぞよ。

ポーズスケルトン・コモドドラゴン!
一部玩具然としながらもリアルな骨格模型だ!!

コモドドラゴンことコモドオオトカゲは有隣目オオトカゲ科の世界最大級の巨大トカゲであるぞよ!
その名の通り、コモド島をはじめ、インドネシアの小スンダ列島に生息している。
この存在が明らかになる以前から、
ヨーロッパの研究者達はインドネシアの島々に陸生の巨大なワニ(?)がいる、と言う噂を聞いていたぞよ。

1912年以降、ジャワ島の動物学博物館の館長らの協力で論文が発表され話題となり、
1927年には生体がヨーロッパに到着、ロンドン動物園の爬虫類館開園時に目玉展示され、多くの人々に知られる事となった。
この生体を捕獲する為の冒険は、1933年の映画「キングコング」のモチーフとなったと言われているぞよ。
巨大な生きたドラゴンは昔から人々の強い関心を呼んだと言うワケですね!

生体のコモドドラゴンは全長3メートルを超えると言われる世界最大種。
がっしりずんぐりとした体格で性的二型はほぼ無く見分けづらいが、通常ではメスよりオスの方が大きくなるぞよ。
島の中で隔離された動物が巨大化したり、あるいは逆に小さくなったりする事を島嶼化と言う。
コモドドラゴンは木登りが上手で若いうちは日光を求めて樹上で過ごし、
体長が100センチを超えるあたりから生活環境を地上へと移し、
150センチを超えると完全に地上生活するようになる。
食性は完全なる肉食で、基本的には死肉を貪っているが、比較的活発で動物を狩って食う事もあるぞよ。
鋭い嗅覚で食い物の気配を察知すると、じっと動かず獲物がくるのを待ち伏せし、
ここぞと言う時には猛スピードで近づき下半身や首に喰らい付いて致命傷を与えてしまう。
その素早さと攻撃力は狂暴なイノシシですら数秒で死に至らしめる程だと言う・・・!

そうして得たごはんを、コモドドラゴンは前脚で地面に固定しながら引きちぎり、
肉片にして丸呑みしてゆく。
ヤギ程度の動物なら緩く蝶番で繋がった顎や柔軟な頭蓋骨、拡張性のある胃を使ってごくんと丸呑みしてしまうぞよ。
この時、大量の赤い唾液を出して円滑かつゆっくりと飲み込んでゆく。
お腹が満ち足りたら日光浴をして体を温め消化を促進、
時に数日をかけて獲物が完全に消化されると、
毛や爪、歯や骨などの消化しにくい部分を悪臭のする粘液と共に吐き出すのだ。

コモドドラゴンの唾液には様々な感染性細菌が含まれており、
これらが獲物の傷口に入る事で敗血症に至らしめる事が出来るとされていた。
しかし、実際のコモドドラゴンは獲物を逃がすようなことはせず、速やかにとどめを刺して殺してしまうぞよ。
2009年の研究では、コモドドラゴンは下顎に毒性タンパク質を分泌する2つの腺を持つ事が明らかとなっている。
この毒には血液凝固阻害、血圧低下、筋肉麻痺、低体温誘発などの効果があり、
唾液中の細菌による毒攻撃を持つと言う説が覆される事となったぞよ。
もっともコモドドラゴンの獲物の死因の多くはその攻撃力による大量出血死が主であるので、
毒は別な機能を持っていると考える研究者もいるようだ。

コモドドラゴンは5月〜8月に交尾期を迎え、9月に卵を産む。
卵は他のトカゲにとって格好の獲物なので、
メスは捕食者を混乱させるために偽の巣をいくつか掘っておくなど用意周到であるぞよ。
コモドドラゴンは単為生殖能力も持ち、
2005年にはロンドン動物園でオスと隔離されていた筈のメスが交尾をせずに卵を産んでおり、
2006年にもイギリスのチェスター動物園で同様の事が起こった。
卵からはきちんと赤ちゃんが生まれてきたぞよ。
驚くべき能力だが、トカゲや蛇、亀などの爬虫類では単為生殖はしばしば聞かれるぞよ。

そんなコモドドラゴンは絶滅が危ぶまれる種でもあるぞよ。
農地開発や森林伐採による生息地の破壊や餌となる野生動物の減少、
密猟は大きな問題で、現在はインドネシア政府により手厚く保護されている。
コモドドラゴンの見物は地元の観光収入源にもなっているが、
一方で家畜や干し魚を食ったりするので害獣として迷惑がられてもいる。
基本的におろかなにんげんどもに積極的に近づいてくる性質ではないが、
しばしばコモドドラゴンは人を襲い大けがをさせており、
格好良く可愛いからと言って迂闊に近づくと大変危険な存在でもあるのだ。

そんなコモドドラゴンの世にも稀なる骨格模型玩具・・・!
本商品は全身12箇所が可動するフルアクションフィギュアとなっているぞよ!

色んなポーズを取らせる事が出来ますよ。
可動域は結構癖があって難しいぞよ。

オダイバ恐竜博覧会2024」ではコモドオオトカゲの複製骨格も展示されていたぞよ。
比べてみると玩具化とサイズの都合で各部位は太めに造形されているが、まずまずリアルな塩梅だ。

あそべる生物フィギュアシリーズ トカゲキングダム(2024年9月)」に収録された同じオオトカゲ科
「サバンナオオトカゲ」と並べて〜。
どちらも珍しい玩具化でした。
続いて同シリーズゾウガメレビューへつづく↓

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・「モジョ(Mojo) フィギュア コモドドラゴン
・「アニア AL-12 ギガノトサウルス

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■リーメント ポーズスケルトン 202 爬虫類両生類 ゾウガメ

2015年9月21日発売 / 1080円(税込
ポーズスケルトンで登場、爬虫類シリーズのゾウガメぞよ!

パケは他のと共通の意匠。

くちにいれない!

ブリスターに収まっており窓から覗けます。

説明書。
かなり特殊な構造なのであおり構図となっている。

ポーズスケルトン・ゾウガメ!
これまた異色のラインナップぞよ!!

爬虫類カメ目のリクガメ科の中でも、甲長1メートルを超すものを総称して「ゾウガメ」と呼ぶぞよ!
現生ではインド洋のアルダブラゾウガメと太平洋のガラパゴスゾウガメのみが存在しており、
かつて存在した他の種は乱獲などにより絶滅している。
リクガメ科はカメ目で唯一陸生種のみで構成されており、
中でもとりわけ大きなゾウガメは動きがのろく、
捕獲・飼育が容易の為、大航海時代の食糧などに重宝され狩り尽くされてしまったのだ。
ちなみにこれは見た目の分類で、現生の二種は系統的に近縁と言う訳でなく、
島嶼化によって大きくなったリクガメってだけぞよ。


ゾウガメは極めて長寿であり、100年以上生きる個体も多くある。
例えば上野動物園ではガラパゴスゾウガメ二匹が長く飼育されているが、
どちらも80〜90歳以上と園で最もご高齢の長寿動物となっているぞよ。
記録では200年近く生きるものもいると言うから、おろかなにんげんどもの一生では飼いきれんくらいだ。

そんなゾウガメを含む亀の最大の特徴と言えば、甲羅を背負っている事。
アニメやまんが、ゲームではしばしば亀が甲羅を脱ぐシーンが描かれたりもするが、
現実の亀は甲羅を脱ぐ事は無い。
甲羅は肋骨が発達してドーム状になったものであり、骨格の一部なのだ。
通常、哺乳類や鳥類、爬虫類らを含む羊膜類らの肋骨は腹側に伸びているが、
亀は背骨から扇状に広がり、隣同士の肋骨が板状に繋がって骨甲板を形成している。
その上をケラチン質からなる鱗である角質甲板が覆い、これが甲羅となっているのだ。

動物の中でも亀はかなり不思議な構造をしており、甲羅の構造・進化についても長く議論が続いていた。
例えば肩甲骨やそれに付随する筋肉などは肋骨の外側についているのが普通であるぞよ。
それなのに亀は肋骨・・・甲羅の内側に肩甲骨があり、脊椎動物の中でも稀な構造をしている。
どうしてこんな進化が起こったのかは長年謎とされてきたが、
理化学研究所形態進化研究チームが明らかにしたところによれば、
胚発生の前期では他の動物と変わらないが、後期になると肋骨が扇状に広がり肩甲骨に覆いかぶさり、
それに合わせて骨格や筋肉が内側に入り込んでいる事も判ったぞよ。
これにより、甲羅の正体が肋骨の発達したものであると言う説もはっきりした。
亀の甲羅のメカニズムを解明したのが日本の研究であるとは驚きぞよね!

甲羅パーツはシリーズ中最も面積が広く、モールドもはっきりしているのでスミイレ彩色が目立つぞよ。
丁寧な仕上がりで見栄えが良いぞよね〜。

ひっくり返すと・・・甲羅が背骨に沿って出来ている事が判る。
可動フィギュアとしてもかなり珍しい構造だ。

各部可動で表情付けが可能だが、これがなかなか難しいぞよ!
どこがどう動くのか、説明書をよく読んで遊ぼう!

全身12箇所可動の本格アクションフィギュア!
亀骨格のリアルな可動玩具とは他になかなかあるまい・・・!!

シリーズ全体で言える事だが、関節の保持力はあまりない。
うっかりするとへにゃっとなってしまう扱いづらさもかえって愛しいのだ。

あそべる生物フィギュアシリーズ 世界の亀たち2(2024年3月)」に入っていたガラパゴスゾウガメと並べて〜。
ゾウガメの甲羅の形は個体によってまちまちで、大きくドーム型と鞍型に分けられる。
これはどっちもドーム型でスタンダードなイメージぞよね!
それではラスト、オオサンショウウオレビューに続くぞよ↓

:このリンクを踏んで何かポチるとわたくしにささやかな報酬が入りサイトの運営費となるのでよろしくぞ!
・「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)
・「エクスプラス ガメラ (1996) 1/700スケール 未塗装 プラスチックモデルキット

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■リーメント ポーズスケルトン 204 爬虫類両生類 オオサンショウウオ

2015年9月21日発売 / 702円(税込)
ラストはオオサンショウウオさん骨格だ!
これもかな〜り珍しいアイテムぞよ。

パケ裏。

くちにいれない!

ブリスター。
小サイズなのでおまけが2個も入っています。

説明書。

ポーズスケルトンで登場のオオサンショウウオさん!
有尾目オオサンショウウオ科の両生類で、日本固有種。
近年は外来のオオサンショウウオ属が国内でも見られ、
交雑により遺伝子の汚染が進み絶滅の危機に瀕している生物であるぞよ。


完全水生で綺麗な河川上流域に生息するが、しばしば人里の近くにも現れて驚かれるオオサンショウウオさん。
何せ全長は50〜100センチ、最大では150センチにもなると言うので滅茶苦茶巨大なのである。
かつては食用とされることもあったが、現在では天然記念物に指定され保護されるようになった。
外来種のチュウゴクオオサンショウウオらとは見た目がそっくりで、遺伝子を調べなくてははっきりとした区別はつかないぞよ。
以前胡乱なユーチューバーが野生のオオサンショウウオを
「こいつは見た目からして交雑種である事が明らかだから駆除しても良い」と言う考えで捌いて食った事が話題となっていた。
オオサンショウウオ属は全種が種の保存法に基づき国際希少野生動植物種に指定され、保護されているぞよ。
一方、交雑個体である事が明らかな場合は規制対象にならないとされている。
しかし、見た目で在来種、外来種、交雑種をはっきり見分けると言う事は出来ない為、
素人がその辺にいるオオサンショウウオを攫って食っては問題であるぞよ。
おろかなにんげんどもも迷子のオオサンショウウオを見つけても食べたりしないでくださいね。

オオサンショウウオは在来種、外来種共に動物園や水族館で飼育展示されており、比較的身近に見物する事が出来るぞよ。
しかし骨格となると見る機会はなかなかない・・・。
と思いきや、バンダイ「いきもの大図鑑」でもお馴染みの株式会社JMCの「CT生物図鑑」に
オオサンショウウオの骨格スキャンモデルがアップされており、無料で閲覧できる。
サンショウウオの仲間では、サンショウウオ科サンショウウオ属の
日本固有種
らの様々な骨格もインターネットで広く公開されている。
無料で利用できる3DCGモデルの共有プラットホーム「Sketchfab」では、
サンショウウオの生体スキャンモデルから骨格モデルまでが豊富にアップロードされているぞよ。
これは九州大学流域システム工学研究室の手によるもの。
なんとまさか!
他の動物より骨格モデルがネットにアップされているかもしれない!!
このような資料と比べてみると、本商品は玩具的な都合が見られながらもぱっと見リアルな造形をしており、
明らかに何らかの資料に基づいて造形されていると思われるぞよ。
玩具の骨格模型と言えば本物と全然似ないなんちゃって骨格が多いので、
本シリーズはなかなか見所があると言えるだろう。

オオサンショウウオ骨格は小さめなので、
本パケにはおまけでカエルとネズミの骨格模型が入っていますよ。

これらはオオサンショウウオのごはんであるぞよ!
生息域を同じくするカエルはオオサンショウウオに食べられていそう、と言うのは想像がつく。
しかしネズミも食っていると言うのは驚きだ。
オオサンショウウオは魚やカニ、エビ、昆虫、果ては蛇やネズミなどの小動物までなんでもぺろっと食ってしまうのです。
意外と歯が鋭いんだね。

ごく小さな骨格模型なので失くさないように注意しよう!
ほんの指先大ぞよ。

このセットだけで3体のリアルな骨格模型フィギュアが手に入るのだ!

可動仕様はオオサンショウウオのみで、小サイズ骨格は固定ポーズぞよ。

どれもきちんと彩色済みで凝った仕様となる。

オオサンショウウオは全身9箇所が可動!
本セットだけで組み合わせ遊びが出来るぞよ!

普段は水中でじっと息を潜めているオオサンショウウオだが、
獲物が眼前を通りかかるなり目にも留まらぬ素早さで喰らい付く!
その速さは肉眼では捉えられん程一瞬の事・・・。
オオサンショウウオは舌骨の沈下した特殊な頭部構造を持ち、
開口の勢いを利用して口内へ水流を発生させ獲物を吸い込む吸引摂食を行う。
これが素早さの秘密なのである。

捕まっちゃったぞよ〜っ!!
こんな可愛いポーズも似合います。

あそべる生物フィギュアシリーズ みずべのなかま みんなの大自然(2023年3月)」のオオサンショウウオさんと並べて〜。
中身はこんな感じになっていたぞよね!

同じく「みんなの大自然」のカエル。
意外な事にわたくし、ネズミのリアルな玩具を持っていなかった・・・。

今より10年前、2015年にリーメントより発売されたポーズスケルトン・爬虫類両生類シリーズでした!
こちらは比較的リアルな骨格可動玩具で、値段もお手頃でかなり見所のあるシリーズであるが・・・
どうも作り過ぎたのかヨドバシオンラインでは100円とか200円とかで投げ売りされてしまったみたいぞよよよよ・・・。
触ってみた感触、正直このシリーズは可動フィギュアとしてはやや扱いづらい。
「ポーズスケルトン」シリーズにこんな文句をつけるのもナンセンスですが、
より正確性に重きを置き、動物の解説など付けて固定ポーズのリアルな骨格模型として出した方が
生き物フィギュアファンに受けたのではないかと思うぞよ。
何せラインナップのチョイスがちょっと他では見られないような通なものばかり・・・!
これは見所ありますぞよ〜!!


骨格模型を揃えてキミのお部屋も「ひみつの骨董店」にしよう!
ばらむツ怪奇倶楽部」並盛無料公開中ぞよ!!


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・「第一精工 オオサンショウウオやん! グリップ
・「BEASTBOX(ビーストボックス) 52TOYS BB-63C WANDERING STAR

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■リーメント ポーズスケルトン恐竜シリーズ104 ブラキオサウルス

2015年7月31日発売 / 2160円(税込)
株式会社リーメントより、「ポーズスケルトン」シリーズの恐竜弾として発売されたブラキオサウルス骨格!
この価格にして全長約27センチ、全18箇所可動と言う本格アクションフィギュアぞよ!!

「ポーズスケルトン」シリーズはリーメントが2014年9月より展開していた
「ポーズスケルトン ヒト」にはじまる低価格可動フィギュアシリーズ。
人間や犬、猫を初め、動物や恐竜骨格もラインナップされており、
小物や情景パーツが豊富に展開された事もあって、
一部界隈で組み合わせ写真を撮るのが流行っていた時期があったぞよ。
この恐竜骨格シリーズはその一環で登場したカテゴリぞよね!
と言う事でコアなおたくはなんとなく見た事がある玩具シリーズであるが、どうやら2017年で展開終了したみたいぞよ。

恐竜骨格も結構話題になっていた気がするが、
その頃わたくしは生き物玩具は集めていなかったので気になりつつもスルーしていた。
この恐竜骨格、沢山出回っていてその辺で売っており、
当時は玩具と言えば投げ売り放題だったので
ブラキオサウルスなどヨドバシ通販では最終的に500円で投げ売られていたとは今にして羨ましい限り・・・。

ブラキオサウルスの格好良い骨格模型が欲しいな〜と思って検索したら
AMAZONで安く売っていたのでポチった次第ぞよ(このレビューを書いているのは2025年

パケ底。
長らく倉庫に適当に積まれていたようでパケがボロボロぞよよよよ・・・。

恐竜シリーズは全7種が同時発売されました。
「ティラノサウルス」、「トリケラトプス」、「ステゴサウルス」、「ブラキオサウルス」
「プテラノドン」、「アンキロサウルス」、「パキケファロサウルス」となっており、
メジャー所を押さえたラインナップ。

説明書が入っていました。
2015年の展開と言う事で明らかに映画「ジュラシック・ワールド」に乗っかった商品と思われるが、
意外な事にヴェロキラプトルが漏れているぞよ。

フィギュアはブリスター入りで凝っている!
可動フィギュア全盛期、在りし日の輝きを感じるぞよよよよ・・・。

パカっと開封!
ポーズスケルトン・ブラキオサウルスぞよ!

お〜っ!
恐竜の骨格玩具と言えばなんだか適当に作った様なホネホネ怪獣になっちゃってるものが
巷には数えきれないほど転がっているが、
本商品は明らかに何らかの資料を見て作ったに違いないリアルな造形ではないか〜!!
しかし全体にレトロな佇まいで、細かい所には玩具の都合やデフォルメも見られるぞよ。

ご存知ブラキオサウルスと言えばジュラ紀の代表的な巨大竜脚類!
ギリシャ語で「腕」の意を冠された首のなが〜い立派なヤツぞよね!
映画「ジュラシック・パーク(1993)」ではグラント博士らが最初に目撃する恐竜として登場し、
一躍有名になると共に当時のおろかなにんげんどもに古生物へのロマンと
映画表現における新時代の到来をガツンと焼き付けたスターであるぞよ!
本商品は正にそんな映画のブラキオサウルスを思わせる鎌首を擡げたスタイルでの立体化となっている!

ブラキオサウルスの特徴としては、まず体の巨大な事、首の長い事はもちろんだが、
一般的な竜脚類に比べて前肢が後肢よりも長く、胴体が傾斜し、それに伴い首が上方へ伸びていた点があげられるぞよ。
近年では竜脚類と言えば鎌首を擡げた姿でなく、吊り橋のようなスタイルが一般的になっているが、
ブラキオサウルスにおいては独特の骨格の特徴から、キリンのような姿勢が今尚支持されている。
ブラキオサウルスが発見されたモリソン累層は、北アメリカで最も豊かなジュラ紀の化石産地であり、
様々な竜脚類達が見つかっている事から、当時は似たような竜脚類の楽園であった事が伺えるぞよ。
全長20メートル以上、全高では10メートル以上もあったとされるブラキオサウルスは、
高所にある葉を飲み込むように食べていたと考えられており、
低い位置の葉を食べる竜脚類とは競合せず、上手に棲み分け出来ていたと考えられる。
どうやらキリンのような姿勢はこの為の進化だったみたいぞよね!
ただし、本商品の様にすっかりS字にくねっていると言うのはややレトロな感があるぞよ。

ブラキオサウルスは発見された当時、
あまりに巨大だったためにひょっとして水中で生活していたのではないか?と信じられていたぞよ。
こんなに巨大な肉体を陸上で支える事は、いかに恐竜と言えどちょっと無茶ではないかとおろかなにんげんどもは考えたのだ!
ブラキオサウルスは頭頂部に特徴的なコブがあり、鼻孔はここに位置していたと思われ、
これがシュノーケルのような役割をしていたのではないかとされていた。
しかしおろかなにんげんどももご存知の通り、恐竜は現生鳥類の仲間であるぞよ。
特に竜脚形類は鳥類を含んだ獣脚類と同じ竜盤類に属し、気嚢で呼吸する事が特徴である。
つまり、横隔膜を持たなかったのだ!
呼吸に際して力強く伸縮する横隔膜無しで巨体を水中に没すれば、
ブラキオサウルスは肺が萎んだまま呼吸できず、たちまち窒息してしまったはずぞよ。
そして竜脚類は気嚢と言う効率的なガス交換システムを持つが為に、
肉体の軽量化も同時にクリアしていた。
この事から、ブラキオサウルス水中生活説は完全に否定されているが・・・
結構「ジュラシック・パーク」の頃に出た恐竜の本などではこの事が紹介されており、
当時の鮮烈な記憶から未だにブラキオサウルス水中生活説は恐竜ウンチクとして語られる事があるぞよね〜。

巨大竜脚類にしてはぺたんとついてる足・・・そして指がちょっと対向しているぞよ。
こりゃどうも前後の足とも共通パーツで、接地を高める為の工夫みたいだ。
と言う事で正確性よりも玩具としての遊びやすさを重視している面も見られる。

ポーズスケルトンは各部関節可動のフルアクションフィギュア!
ブラキオサウルスは18箇所が可動し、表情付けが可能となっている!!

あのジュラパの立ち上がりポーズも再現できちゃう!
往年のビジュアルが今、骨格模型となって蘇る・・・!!
ちなみに前述したとおり、ブラキオサウルスはそもそも首が高い位置にあったので
他の植物食恐竜と競合せず葉を食い放題、
こんな風に立ち上がる必要は無かった筈ぞよ。
象徴的なポージングは、だから映画の中だけのフィクションなのだ。

そして軽量化された首は然程自由度が高くなく、こんな風にくねくねうねらせる事も無かっただろう!
しかし玩具ではくねくねしちゃう!
これが楽しく格好良いんですね〜。

ちなみにこのボールジョイント、元はヒト骨格に使われていたのと共通仕様のようで、
ブラキオサウルスのような重量を支えるように出来ていない!
もうほんと関節くにゃくにゃで実に遊びにくい仕様である・・・
しかも軸に返しがついていないので、簡単にポロっと脱落して外れてしまうのは難儀であるぞよ。
もっとも、これはジョイント割れを防ぐ為に構造とも考えられる。
抜けたらまたスポッとはめ直せば良いじゃんと言うワケ。
と言う訳で実に良く出来た遊べる玩具であるが、やや扱いにくいと言うのが正直な所。

しかしブラキオサウルスの比較的リアルな骨格模型はなかなか見つからないので良い買い物をしたぞよ!
その上こんなにわきわきとアクションポーズが決まるものは唯一無二であろう!!

実に勇ましく迫力のある逸品だ!!
太古のロマンが卓上で動き出す!!

渦巻く様なポーズが決まるのはポーズスケルトンだけ!!
格好良いぞよーっ!!

首の付け根の頸肋骨が干渉するので水飲みポーズは出来ないぞよ。
カラーは全体に化石をイメージした茶色にグラデ彩色で雰囲気がつけてあるのは見栄えが良い。

より進化型のティタノサウルス類と並べて〜。
竜脚類と言えばかつてはブラキオサウルスが一番人気だったが、
最近はすっかりティタノサウルス類に取って代わられている。
玩具もティタノサウルス類がよくラインナップされるようになった印象ぞよね!

このシリーズ、てっきりアニアと同じくらいのサイズ感かと思いきやかなりボリュームがあって驚いた!
アニアもホネホネシリーズを出して欲しいぞよ〜。

竜脚類の骨格玩具もだんだん集まってきたぞよ〜!
さて、ここまでずっと「ブラキオサウルス」を紹介してきたわけですが・・・
我々がブラキオサウルスと信じている往年のイメージ、実はブラキオサウルスのものではありません!
「ギラファティタン」と言うブラキオサウルス科の別属の恐竜がその正体だったのだ!
往年のレトロな面影を宿した本商品も、やはりギラファティタンをモチーフにしていると考えられるぞよ。
と言う事で合わせて正真正銘のブラキオサウルスっぽい「プラノサウルス」を見ていこう!
↓レビューへ続くぞよ!!

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・「アニア AL-04 ブラキオサウルス
・「レゴ(LEGO) ジュラシック・ワールド ブラキオサウルスの森

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■バンダイ プラノサウルス ブラキオサウルス

2024年11月16日発売 / 1870 円
バンダイが展開する恐竜プラモ「プラノサウルス」の第10弾にして最大級アイテム!
シリーズは2025年3月の「テリジノサウルス」でいったん終了・・・?
と思いきや、2025年夏からは映画「ジュラシック・ワールド」とのコラボパッケージが展開されるみたいぞよ。

プラノサウルスはちびっ子向けのかんたんプラモシリーズで、
「骨格ビルド」によって復元した骨組みに、
「恐竜ビルド」として外皮を装着してゆく事で生体イメージも作れると言う一粒で二度おいしいキットなのだ。

過去にはキャンペーン品の「ヴェロキラプトル」を紹介しているぞよ。
製品仕様についてはそちらも参照の事。

わたくし意外とこのシリーズこれまで買っていなかった・・・!
どちらかと言うと本格骨格模型な「イマジナリースケルトン」の方に注目していたんですね〜。
しかし2024年は新作の発売が無く(代わりに似たような仕様のゴジラが出た)、ひょっとしたら展開終了が危ぶまれているぞよよよ・・・。
ジュラワもあるし、何れスピノ出るんじゃないかと言う気がしますけどね〜。

パカっと開封!
中身のランナーは色分け済みのタッチゲート式。
つまり工具不要でパーツを手もぎ出来るかんたんプラモぞよ。
もっともニッパーやデザインナイフくらいは用意しておいた方がスムーズだろう!

説明書にはちょっとした恐竜解説もあって目にも楽しい。
シールは台座に貼るネームラベルと、目元の色分け用が付属するが、
あんまり見栄えが良くないので今回は未使用であるぞよよよよ・・・。
腕に自身のあるおろかなにんげんどもは塗装に挑戦してみるのも楽しいかもね!

と言う事でさくっと完成!
「骨格ビルド」によって復元されたブラキオサウルス骨格ぞよ!
バンダイのプラモは実に良く出来ており、ランナー単位でパーツが綺麗に整理されて迷う事が無く、
組付けもすっと吸いつくように噛み合うばかりか、可動部の渋みも丁度良い塩梅。
ストレスフリーで楽しく組む事が出来るので初心者でも安心ぞよね!
まさにプラモデルの入門キット的仕上がりだ!!

そうして出来上がった骨格は・・・おーっ!
こちらも玩具的都合が端々に見られながらもまず本格的な骨格模型じゃないか〜!
しかも先に紹介した「ポーズスケルトン」より現代的な解釈であるぞよ。
説明書には最新学説を元に造形された旨が書いてあるので、
ギラファティタン要素のより薄いブラキオ骨格・・・と受け取って良いんじゃないぞよかな!?

ブラキオサウルスが初めておろかなにんげんどもに発掘されたのは1900年のこと。
アメリカの古生物学者、エルマー・S・リッグスがアメリカのコロラド州西部、
コロラド川渓谷に眠る地層に始新世の哺乳類化石を探しに行こうと考えた事が始まりであるぞよ。
すると地元の科学アカデミー会長でアマチュア発掘家でもあった人物から、その辺からジュラ紀の恐竜化石がでると聞いてびっくり仰天!
半信半疑ながら掘ってみると、巨大な竜脚類の化石が出てきたじゃないか〜!
出土した上腕骨はこれまでに見た事もない程巨大で、当時は他に類を見ない史上最大級の恐竜化石であったぞよ。
この調査で発見された右上腕骨、右大腿骨、右腸骨、右烏口骨、仙骨、七つの胸椎、2つの尾椎、そしていくつかの肋骨は、
1903年に晴れて新種の巨大竜脚類「ブラキオサウルス・アルティソラックス」と命名されるに至った!
しかし、全体の20%程しか見つからなかった断片的な化石では、全身を復元するには至らなかったぞよ。
この当時、ブラキオサウルスは史上最大級の恐竜である事以外、全貌不明の存在であった。

1909年から1912年にかけて、タンザニアにおける大規模調査隊が、
テンダグル層から大量のブラキオサウルス科化石を発掘した事で状況が変わってきたぞよ!
ドイツの古生物学者ヴェルナー・ヤネンシュはこれらの化石にアルティソラックスとの共通点を見出し、
ブラキオサウルス属に分類したのだ!
北米で見つかったアルティソラックスの仲間がタンザニアにもいたとは、ブラキオサウルスは当時随分繁栄していたぞよねぇ〜。
この時見つかったより完全でより大型な種は「ブラキオサウルス・ブランカイ」と名付けられ、
これらの資料を基にアルティソラックスの欠落が補われ、ブラキオサウルスは遂に全身が復元されたが、
その頃世の中は第二次世界大戦でひっちゃかめっちゃかになり、資料が失われたりととにかく色々あったぞよよ〜。
ともあれこのブランカイで補われたアルティソラックスが元となり、
今日までよく知られるブラキオサウルスのイメージへと繋がってゆくワケぞよね!
ところが、1988年頃になって骨格図イラストや
後に映画「ジュラシック・パーク」の監修を務めた事でも有名な
グレゴリー・ポールが
ブランカイの復元骨格描いた時、どうもアルティソラックスとブランカイには、

特に胴椎などに明らかな違いが見られる事に気づいたぞよ。
ポールはブランカイをブラキオウルス属に分類する事は誤りと考え、
新たに「ギラファティタン」として再分類すべきと主張したのだ!

ポールと言えばヴェロキラプトルがデイノニクスと同属と言う説を唱えてみたり、
今日でも色々独創的な主張で知られているからして、当時の人々にもあまり真剣に受け取ってもらえず、
ブランカイ=ギラファティタン説は殆ど無視されていたのだが・・・
2009年に正真正銘、イギリスの古生物学者、マイケル・テイラーがより詳細な比較を行うと、
やっぱりこれまでタンザニア種のブラキオサウルスと思われていたブランカイは、
大きさ、形状、各部位の比率が北米種のアルティソラックスと明確に異なる事が判明し、
遂にブランカイは別属に移され「ギラファティタン・ブランカイ」となったのである!!

つまり、長い事アルティソラックスとブランカイを合体させて「ブラキオサウルス」としていたものが、
よりにもよって全身復元の大部分を占めるブランカイが「ギラファティタン」と言う別の恐竜だった事が後にわかった為に、
おろかなにんげんどもの考えるブラキオサウルスと本当のブラキオサウルスの間にイメージの齟齬が生まれてしまったと言う訳なのです。

ブラキオサウルスとギラファティタンはブラキオサウルス科の姉妹群でよく似た特徴を示すが、
全体のシルエットや細部にも明らかな違いが見られる。
どうやらブラキオは胴体や尻尾がギラファティタンよりも長かったようだ。
また、前肢でより体重を支える姿勢をしてしていたのではないかとも言われているぞよ。
もっとも、断片的な骨しか見つかっていない以上、
ブラキオサウルスの全身復元を推定と近縁種からの補完で補うしかない状況は変わっていない。
加えて玩具の造形では二種をはっきり見分ける事はなかなか難しいだろう・・・。


プラノサウルスは一部可動のアクションフィギュア的要素も備える・・・!
口開閉の他、首、足、尾が可動ポイントとなっている。
完成した骨格模型に表情を付けて遊んじゃおう!!

のっしのっしと闊歩するポーズも出来ちゃいます。
ポーズスケルトンでは足に爪が発達していたが、本商品ではつま先立ちのような造形をする。
骨のない部位にはクッション構造が詰まっていたと考えられ、これが超重量を支える重要な役割を果たしていたのだ。
つまり、現生のゾウみたいな仕組みぞよね!
と言う事でワンポイントを見てもこっちの骨格の方がどうやらポーズスケルトンより正しそうである。

ジュラパの立ち上がりポーズも出来ちゃいますよ!
重ねて言うようだが勿論本当のブラキオはこんなポーズはしなかったはずぞよ。

まだまだ遊ぶぞ、プラノサウルス!
本シリーズ最大の特徴として、外皮パーツが一式付属し、これを骨格に組み付けることで・・・

「恐竜ビルド」!!
生体復元姿も再現する事が出来るのだ!!
ブラキオサウルス、復活ぞよーっ!!

この恐竜ビルドがまた良く出来ているんですね〜。
外皮パーツを組み込むには一度骨格を分解する必要があるのだが、
ジョイント部は可動の渋みを保ちつつもぬるっと引き抜く事が出来てストレスフリー。
そして外皮は骨格をすっかりくるんでしまう・・・これが実に凄いギミックぞよ!

そう、この形態だとご覧の通り何処から眺めても骨格の露出する部位が見られないんですね!
玩具の都合でジョイントが覗いたりしそうなものだが・・・全く破綻の無い生体イメージなのだ!
知らないと中に骨が入っているとは思われない造形ぞよ!

今回はシール未使用だが目にはモールドもあるのでまずまず見られるではないか〜。
勿論、外皮のディテールも凝っているので彩色でより映える造形となっている。
腕に自信のあるおろかなにんげんどもは塗装で自分だけのブラキオサウルスを作る事に挑戦してみるのも良いだろう・・・!

シリーズ共通の専用ベースが付属。
二足恐竜だとジョイントで自立を助ける仕組みがあるのだが、本商品では乗せるだけとなっている。

トップ。
全長30センチ級でシリーズ最大サイズとなっており、
これで1800円はお買い得すぎるぞよ!!

ちなみに全高は18センチくらいぞよ。

そしてな、な、な、なんと・・・!
この状態でも可動するんですね〜!
や〜、良く出来ているぞよね〜!!

組み立て、可動、そしてステップアップして塗装も楽しめる良キット!
プラモ入門にオススメなシリーズとなっているぞよ!!

ジュラパの立ち上がりポーズもより決まるようになった!
映画に文句を言いながらも結局ジュラパごっこをしてしまうのが恐竜おたくの悲しい性であるぞよよよ・・・。

可愛いお座りポーズも出来ちゃいますよ!
動かして遊んでもパーツが脱落したりする事が無いのがまた良い設計だ。

足の付け根はボールジョイントなので外側に開いたりする事も出来るぞよ。

もちろん外皮パーツは半分だけ組み付けてカットモデルにする事も可能ぞよ!
恐らく本キットを飾る時は多くのおろかなにんげんどもがこの一粒で二度美味しい形態で飾る事になるだろう!

ともあれこの状態だとジョイントが見えちゃって結構玩具的。
骨格も余計なフレームが邪魔であるぞよ。
開口するのは大手術になってしまうので、
このフレームや外皮の内側を黒で塗ってやるとまず見栄えが良くなりそうであるが・・・
これも結構手間なので今回はパチ組で完成としようじゃないか〜!!

ポーズスケルトンと並べて〜。
プラノサウルスの方が正確だと言うのはあくまでモチーフと各部位が現代的であると言う意味であるぞよ。
やはりプラノサウルスは外皮を装着する都合で、突起部分が全体に控えめである。
特に椎骨がイマイチ格好良くないぞよ〜。
ポーズスケルトンは細部造形が骨っぽくてぱっと見にはこっちの方が「リアル」
どちらも違った見所があるのだ。


ともあれ珍しいブラキオ骨格の大きな玩具が二つも手に入った!
バンダイ〜!
イマジナリースケルトンも竜脚類頼むぞよ〜っ!!

最近はティタノサウルス類に負けがちだが・・・まだまだ玩具の竜脚類と言えばブラキオは外せない!
本商品は最新研究を盛り込んだ玩具化としても貴重な一体となるであろう・・・!!

かんたん組み立てで遊びがいのあるプラノサウルス・ブラキオでした。
定価も安いけど実売はもっとお手頃価格なのでおすすめぞよよ〜!!

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・「プラノサウルス ブラキオサウルス
・「プラノサウルス JURASSIC WORLD ティタノサウルス

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■海洋堂 「驚異の大恐竜博(2004)」 公式ミニチュアモデル チュアンジエサウルス 骨格標本

こちらは2004年7月16日〜9月12日まで幕張メッセで行われた
「驚異の大恐竜博」会場で販売された海洋堂製ポリストーンフィギュア。
当時価格は990円で、「スジェチュアノサウルス」、「ミクロラプトル・グイ」、「ミクロラプトル・グイ骨格レリーフ」、
「プシッタコサウルス」、「チュアンジエサウルス」、「チュアンジエサウルス骨格標本」の全6種類が発売されたみたいぞよ。

「驚異の大恐竜博」は中国の恐竜を特集する展示会だった為、ラインナップもそれに倣う。
パッケージはポリストーンフィギュアを保護する厳重な箱にカラーのスリーブがかかった仕様だ。

このシリーズ多く出回ってるようで、まんだらけとかによく転がっているぞよ。
と言う事でわたくしもつい最近(2024年頃)優待消化で手に入れた次第。
なんでも当時は余り気味でイベント終了後も海洋堂の店舗で在庫が売られていたりしたみたい。

古いものなので箱がばっちいぞよよよよ・・・。

スリーブを外すとシンプルなダンボール。
言わば完成品ガレキ的なアイテムなのでパッケージもそんな感じ。

本体はスポンジで保護されていました。
ポリストーンは割れやすいのでこのくらい厳重だと安心ぞよね!

説明書が入っています。
原型制作は恐竜イラストでも知られる山本聖士氏となっている。

じゃん!
掌サイズのチュアンジェサウルス(チュアンジエサウルス)骨格模型ぞよ!
ブロンズカラーが格好良いぞよね!

チュアンジェサウルスは中期ジュラ紀の竜盤類竜脚類恐竜にして、アジア最古にして最大級の竜脚類の一つともされる!
中国雲南省禄豊県川街郷で複数の個体がまとめて発見され、2000年に記載された。
この時発見された部位を組み合わせると11体ぶんにもなり(説明書では4体とある)、
周辺の広い範囲には多く見積もって数百体が埋まっているとも見られているぞよ。
これらは全て同じ方向を向いていた事から、群れで行動していたものが洪水に巻き込まれて
一度に溺死してしまったものと考えられている。

発見された個体のうち一体はほぼ完全な形で見つかっており、
肩甲骨が約2メートルある事から全長は25〜27メートル程と見積もられた。
当初はシュノサウルスなどの原始的な竜脚類とされたが、
後にマメンチサウルス科に分類されているぞよ。
マメンチサウルスの祖先的な竜脚類と言うワケぞよね!

最大の特徴はなんと言ってもなが〜い首!
いかにも竜脚類と言ったシルエットだ!
ポリストーン製なので折れないか心配になってしまうぞよ!

フィギュアでは首をもたげたポージングで造形されているが、
これは恐らく中国科学技術博物館(?)に展示されていた骨格を元にしたスタイルと思われるぞよ。
「驚異の大恐竜博」においては、首を前方に伸ばしたポージングの全身復元骨格が展示されたようだ。
チュアンジェサウルスは首の可動域がごく狭かったと考えられるので、
このフィギュアのように鎌首をもたげたポージングより、
どちらかと言うと会場骨格のようなスタイルが正確だったのではないかと思われる。
このポーズは竜脚類の復元としてちょっと古いスタイルぞよね!

会場ではチュアンジェサウルスの等身大復元モデルも展示されたほか、
マスコットの「チュアン」として可愛くデフォルメされたキャラも活躍したみたいぞよ。

と言う事で本商品は「驚異の大恐竜展」のメイン商材的なアイテムだったワケぞよね!

トップ。
ベースには産状化石も造形されている。

ボトム。
恐竜展示会ではお馴染みの海洋堂製だ!

中期ジュラ紀の中国を生きた巨大竜脚類が掌サイズで復活を遂げた・・・ッ!
ミニチュアモデルにして雄大な姿が再現されているぞよね!

ベースも単なる岩場でなく、発掘現場をイメージした情景なので俯瞰で見ても楽しい立体物となっている。

海洋堂と言えば・・・2024年も元気に恐竜展フィギュアを作っていた!
しかも「巨大恐竜展2024」の目玉もまた、世界最大級の巨大竜脚類「パタゴティタン」だったぞよ!
会場では勿論限定ガチャが販売されていましたよ。
並べてみると・・・パタゴティタンは近年の竜脚類の一般的なイメージである吊り橋スタイルぞよね!
鎌首をもたげた竜脚類と並べると時代の変遷を感じますぞよ〜。

「巨大恐竜展2024」ではパタゴティタンの大きなポリストーン製レリーフも販売された。
これ5000円もしたけど立派なレリーフでほんと買って良かったぞよよ〜!

昔懐かし、今からおよそ20年前の恐竜博で販売されたミニチュアフィギュアでした!
ブロンズ像風の彩色が格好いい逸品、モチーフのチュアンジェサウルスも玩具ではレアなチョイスで見所ぞよ。
今でもその辺に安く転がっているので欲しい人は探してみては如何でしょうか。


ばらむツ」は巨大竜脚類を(勝手に)応援しています・・・!!


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・「HAOLONGGOOD 1/35 サイズ アルゼンチノサウルス
・「ハモンドコレクション スクトサウルス

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■みんなおいでよ!恐竜・化石大陸ほっかいどう展レポ / ホベツアラキリュウ 3Dペーパーパズル

【別ページで特集ぞよ!】


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■「鳥展」限定グッズ 科博標本3Dモデル シマエナガ フィギュア

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■「昆虫MANIAC」限定グッズ コスチュームキューピー コノハギス

【別ページで特集ぞよ!】


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■BIGカマキリRC

2024年6月頃にタイトーオンラインクレーンでゲットしたカマキリラジコンをプチ紹介ぞよ。

元は海外ラジコンで、このパッケージだと輸入元は株式会社ハートワンとなっている。
特にプライズ景品専用と書いてないので、普通に玩具屋さんで売ってるパッケージかも?

と言うか玩具屋さんで見た事あるなこいつ!
どうやら2020年ごろから童友社が「RC 走る!! 昆虫シリーズ No.1 カマキリ」として定価3200円くらいで販売しているようだ。
ギミックは同じでガワを変えた様々な虫が同シリーズにラインナップされているぞよ。
他にも通販で調べると色んなメーカーから同じものが出ていて、大体1700円くらいで買えるみたいぞよ。

パケは窓付きでこのまま飾れるタイプ。
どのメーカーから買ってもパケは概ね同じみたい。

ぱかっと開封!
本体、コントローラーにテスト電池もついてきてすぐに遊べる嬉しさ。

本体はボタン電池3個使用。

コントローラーも3個使用ぞ。
どっちもボタン電池式なのが嬉しいぞよね!
近年は低価格ラジコンでもバッテリーが搭載されている充電式のものが多いが、
劣化していつか遊べなくなるし、なんなら爆発の危険などあって恐ろしい・・・!
電池の方が長く安全に遊べて安心なのです。

コントローラーはスライド式。
一見するとボタンが4つあるように見えるが2個はダミーで、
前進と右旋回のみ。
ボタン同時長押しで自動モードが発動するのは、以前紹介したカブトムシラジコンと全く一緒ぞよ。

本体はオオカマキリをモチーフとしたと思われる比較的リアルな造形。
鎌含めて全長20センチもあって結構な存在感ぞ。

彩色は大味なグラデ塗装だが、偽瞳孔がプリントで再現されている。

基本的に地面を走らせるわけで、俯瞰で見て格好良ければ良いのだ。
横からまじまじみるとお腹側の車輪が見えちゃうがご愛敬ぞ!

ラジコンとしてのギミックはお腹に詰まっていて、
上半身はダミーぞよ。

おしり。

鎌がロールで表情をつける事が出来るほか、
なぜか前翅も別パーツで可動する。
走行に関係ないのであんまり意味のないギミックだけど、
前翅は微妙に透け感があってお腹に被る事でほんのりリアルさをアップしている気がしないでもない。

スイッチオンで胸部が七色に発光・・・ッ!!
やはりカブトムシラジコンと同じ・・・!
ガワを変えただけで中身一緒な気がするぞよよよよ・・・。
せっかくリアルなビジュアルもぴかぴか光って台無しだ!

進め、RCビックカマキリ・・・!
操作は前述の通り前進と右旋回のみ。
お腹の車輪で走るのですが、連動して足が前後にわしゃわしゃと動きます。
上半身が突き出ている事もあって全体に僅かにぷるぷる震えながら走るので、
カブトムシよりはリアルな気がしないでもないぞよ。

戦え、ラジコン昆虫・・・!
この夏はタイクレで2つもラジコンゲットしちゃったぞよ!

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・「カマキリ ラジコン
・「アニア 大自然の最強いきものセット

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■「巨大恐竜展2024」徹底レポート/会場限定・海洋堂ガチャ&パタゴティタンレリーフ

【別ページで特集 / こちら】


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